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2018/07/17

「ハイブリッド外交官の仕事術」を読みました

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『ハイブリッド外交官の仕事術/宮家邦彦著(PHP文庫)』を読みました。
著者の宮家さんは、テレビにもよくコメンテーターとして出ている方ですが、テレビを見ない私にとっては、朝のラジオ番組でよくコメントを聞かせてもらっている方です。

著者の外交官時代の情報のとり方や、国外での信頼できる友人や、情報源となる人との交流の築き方、また各国現地で、その国の歴史や、その国が考えている“敵国”の本当の正体のつきとめ方・・などなど、外国にも政治にもふだん興味を示さない私が面白く読むことのできる本でした。

なぜこの本をブックオフで手に取ったかというと、ラジオでの宮家さんの語り口、話しっぷりが私にとってとても気持ちがいいからです。

この本の中でも書かれていますが、小難しいことを言う批評家やコメンテーターは、ずいぶんと複雑なことをワケ分からないようにして話し、結局言いたいことがわからない・・ということがあります。
宮家さんのコメントの多くは、“噛んで砕いて”素人にもわかるような表現を用い、現状での状況の見方を簡潔に言っているという印象があります。
「なるほどね、今大騒ぎしているのは“お門違い”の“早とちり”なんだ。」などと思うこと多々です。

また、様々な局面で、そのことに関する情報や予備知識なども必要でしょうが、最終的には「直感」が大事だ、という部分にも共感しました。

危機管理という部分でも、事がある毎に、「マニュアル整備」が大事だ。または「頻繁な更新も必要だ」などと繰り返されますが、それをやり過ぎると、またはそれに精力を傾け過ぎると、マニュアルはものすごく分厚くなり、それを危機的状況のときに読むことが事実上出来ないことになる・・だからそこで大事なのが豊かな経験と知識の中から出てくる「直感」なのだ、と言われると「そうだろうなぁ」と思ったのでした(^_^;)

こうして自分のやっていることや、興味の範囲外の本を読むことも時には刺激になり、楽しいものです。
読んでよかった本でした。


【Now Playing】 The Beatles 10 / 上半期10 ( radiko タイムフリー )

2018/07/11

「ぼくは眠れない」を読んだ

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『ぼくは眠れない/椎名誠著(新潮新書)』を読んだ。
帯には『35年間、不眠症。』と力強く?!書かれている・・。
あの椎名さんが不眠症だったのか、と驚きました。

世界中の過酷な地に行ったり、日本全国でも釣をしたり、キャンプをしたり、カヌーに乗ったり、浮き球ベースボール大会をやったり、ラーメンすすったり(^^;)、およそ「不眠症」という言葉が似合わないことこの上ないような人と思っていたのですが・・。

でも、本当だった。
ブックオフでこの本を見つけ、パラパラと頁をめくってみたときの衝撃はけっこう強かった。

会社員だった頃の椎名さんのガシガシ仕事をして、夜は人と酒を飲み、家に帰ってくると、“がお~っ”って寝てしまう椎名さんから、物書きとして独立し、フリーランスとなり、いかにも作家っぽい夜更かしの生活が当たり前になってしまった頃から不眠の悩みが始まっていました。

いっきに倒れ込むように寝てしまおうと、酒を飲んでから寝るという・・椎名さんも書いているが、実は午前二時頃に起きてしまう要因となるそれがますます問題を根深いものにしていくのでした。

そういえば、かつて読んだ椎名さんの本の中にわずかではあるが、ダイビング中の閉所恐怖症の話や、ひとつのことが気になると、トコトン考えてしまうような様子、一歩間違えば「鬱」一直線みたいな、“引き金”のようなものを感じたエピソードがありました。

この本を読んでみると、精神的に自分を追い詰めていく椎名さんが垣間見えてきます。

それが、特に外国での豪快な旅をする椎名さんとかけ離れたイメージのため、読者である私が受ける衝撃はかなりのものでした。

外国人と日本人の睡眠の比較や、どんな動物がどのくらいの時間眠っているのか、また睡眠について書かれた国内外の書籍から椎名さんが考えたことなど、これを書いている時点でもまだ「不眠症」に苦しむ椎名さんが、光明を見いだそうとしてもがく様子がうかがえます。

それから、医師から処方された睡眠薬についても書かれていて、でもそれが問題の根本的な解決にはならないということも書かれています。
問題は、現代に生きる人間にとって(文明社会に生きると言い換えてもよい)不眠症となる要因があちこちに、其処此処に、自分を取り巻くような状況になっているということでしょうか。
要するに「文明社会病」みたいなものなのかもしれません。

椎名さんの意外な一面を見ることになったこの本、不眠症について深く入り込んで探求していくと、現代の人間が抱える悩みが見えてくるというものでした。


【Now Playing】 Solar / Miles Davis ( Jazz )

2018/07/07

たいせつな本になると思った「ビートルズは何を歌っているのか」。

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『ビートルズは何を歌っているのか?/朝日順子著(株:音楽出版社)』を読みました。
評判も良く、楽しみにしていましたが、巷の評価に違わぬ力作だと思いました。しかも力が入りすぎていないのもこの本の、著者の書き方の魅力だとも感じました。

「カットアップ技法で作られた歌詞?」という項目では、ジョンのドキュメンタリー映画に出て来た、ジョンの邸宅に侵入してきたファンの若者に対してジョンが「曲と現実生活をごっちゃにするな」と話しかけ、若者が「でも、あれは?」と『 Dig A Pony 』の歌詞を持ち出すシーンを取り上げています。

そこでジョンがそれに応えて「言葉で遊んでいただけさ。正真正銘のノンセンス・ソング。ディランだけでなくみんなやっている。言葉と言葉をくっつけて何か意味を成すか、みてみるんだ。」と語っている部分を回想しています。
私はこの部分については完全に記憶から外れていて、そうだったっけ・・と思いましたが。

要するにあの『 Dig A Pony 』という曲は関係のない言葉や文をくっつけて新たな文を作るというカットアップ技法といえる手法を用いていたらしい、と書かれているのです。
何か普通でない言葉の雰囲気だと思ってずっとこの曲を聞いてきた私に、そんなことを気づかせてくれたのです。

そう言えば、初めてあの曲を聞いたときから road hog penetrate celebrate radiate anything everything dig という言葉などが、中1で英語もほとんどわからないのに、面白い響きに聞こえたり、何だろうと辞書を引いてみたりしたことを思い出しました。

上記のようなことは、ほんのひとつの話題と言えるくらい多種多様、多彩な解釈などが飛び出してくるこの本、単に英語の専門家や、特にビートルズ・ファンでもない人が書いたものとはレベルの違う、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴに寄り添った彼らが何を思い、何故こんな表現を使ったのか、という英語を用いるあちら側からの視点を感じさせる好著でした。

時に正規発表されていない録音などにもふれていて、私の知らない世界なども垣間見え、ビートルズ・ファンとしては、やや情けない“ついて行けない”部分もあり、「まだまだファンとしては“中級以下”( ̄O ̄;)なのか」と暗然たる思いになった瞬間もありました。

でも、ファンはファン、楽しい本です。面白い本です。

最後に気になることがひとつ。

この本の最初の頁に薔薇の絵が描かれ、「McCartney Rose To my high school English teacher」と記されていました。これは朝日さんの英語の先生だったあのビートルズ資料館の野口先生のことだと思うのです。

上記のようなひっそりとしていいエピソードを見つけたのですが

最近の facebook で、当の野口先生がアルバム、「サージェント・ペパーズ・・」の「恋人募集中楽団」という表現について、きつい言葉で指摘されているのを見つけ、この本のことを言っているのか、と思い、どう考えたらいいのかわからなくなってしまいました。

何一つ事実も知らない私には、コメントなど出来ようもありませんが、あれこれと考え込んでしまい、その章以降ずっと胸騒ぎを抱えながら読むことになってしまいました。

私の想像していることがただの勘違いであることを祈っています。


【Now Playing】 Live And Let Die / Paul McCartney & Wings ( Rock )

2018/07/01

「一流の人間学」を読んだ

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『[品性ある人間関係を築く101項]一流の人間学/山﨑武也著(PHP文庫)』という本を読みました。またまたブックオフで108円d(^_^o)

パラパラとめくってみて“いいこと書いてある”と思い、手を伸ばしました。

1992年に刊行された本ということで古い本ですが、でも書かれていることは、ごくまっとうなことで、私には参考になりました。日々、生きて行く上で、仕事上でも心がけなければならないことがいっぱい書かれているのです。

中身について詳しく書いてしまうと、“ネタバレ”に過ぎるので、101ある項目のタイトルだけでも挙げてみると・・。


外見や地位で判断しない

人は長所を見て付き合う

自慢するのは未熟な証拠

怒りは明日まで温存する

悪口を言うなら本人の前で

嫌な奴とのつき合いは人生修行

隠れて叱り人前でほめる

悪いニュースは早く伝える

時間に遅れるのは強盗と同じ

脅しは最低のテクニック

人を追い詰めない


などなど、内容を読んでいくと、どんどん深い話になり、私としては自分がまだまだまったく出来ていない人間だということを痛感するのでした。
そして、“謙虚”にならなければと、自分を戒めました。

「古い人間なんかに言われたくない」というような人もたくさんいるけれど、でも、古くから言われていることには大切なことが含まれている・・そんな本でした。


【Now Playing】 Cocuette / Paul McCartney ( Rock )

2018/06/26

宮下奈都さんの「遠くの声に耳を澄ませて」を読んだ

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『遠くの声に耳を澄ませて/宮下奈都著(新潮文庫)』を読みました。

宮下さんの小説を読んだのは初めてでした。
幾編かの短編によるものなのですが、登場人物はそれぞれの短編に“かぶって”いて、それが絶妙の効果を発揮しています。人生が何か織り込まれてつくられているのだ・・っていう感じ。

それぞれの話は、私達が日常に感じている“些細な”ことを取り上げているのですが、でもね、それらが重なって私達の人生が構成されているわけですよね。
私自身が夢で見たような、ほんのちょっと軽く、でも忘れられないような出来事、他者からのひと言、など、いろいろなピースがはめ込まれて日常が出来上がり、やがてはそれが人生となっていく・・、そんな感じなのです、この短編小説集。

付き合っている男女、ふと、なぜこの人と一緒にいるのか、などと思うと、そこからまた自己の摩訶不思議で迷宮的な精神世界に迷い込んでしまったり、田舎のおじいちゃんとの幼い頃の思い出の断片が、おじいちゃんの具合が悪くなり見舞に行ったときに瞬時に蘇ってきて、当時おじいちゃんが語っていた謎の国の名前を思い出したりする話もありました。
そして、その国は実在し、おじいちゃんの想い出の「缶・かん」にその謎解きが仕舞われていた話など・・、ちょっとキュンとしたり、記憶の片隅から風が吹いてくるような話ばかりでした。

で、私も小さい頃に不思議だと思っていたことや、大人になってからの人とのつき合いの中で感じた、“妙な”心にささる棘のような出来事などをいくつか思い起こしてしまいました。

人生の中での特別な出来事や、生死にかかわる重大な話、などではなく、日常の中にある私達人間のちょっとしたわだかまりのようなものを描いて秀逸の作品でした。
読後の今も、何かざわざわと、そしてそよそよと何か心の中に風が吹いています。


【Now Playing】 Paul McCartney / Hello Goodbye ( Rock )

2018/06/23

佐野洋子さんの「ふつうがえらい」を読んだ

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『ふつうがえらい/佐野洋子著(新潮文庫)』を読みました。
平成3年初出で、平成7年に文庫化、その後版を重ねて平成23年には「二十刷」になっているものをブックオフでゲットd(^_^o)いつものとおりです。

佐野さんの文章は、常に自分の思うがままに一直線に突き抜けて行く感じ(^^;)
ある意味“男っぽい”っちゃあ、男っぽいが、でも自分の息子にぞっこんでデレデレするようなシーンはいかにも女性というか、お母さんというか、「旦那とは離婚できるが、子供とは出来ないもんねぇ~」っていう論理が茫然としている間に中央突破する、そんな佐野さんの“がさつ”だけれど、“繊細”なエッセイとなっております(*^_^*)

佐野さんは本好きというか、活字無くしては生きていけないタイプの人。
男には多いが、女性には割と少ないタイプかもしれません。
だから、小学生時代からモーパッサンや夏目漱石などを読み、すっかり“耳年増”に(^_^;)
そうこうしているうちに、本なんかまったく読まない同級生の女子は、18~19のお年頃になり、いつの間にか妙に色っぽくなり、「私、処女だと思う?」などと質問され、頭のてっぺんからつま先まで、まったくの処女の著者は“一張羅”のジーンズにジャージみたいなカッコで、「しまったぁ、こいつらいつの間に!」みたいなことになっている・・。

知識だけは頭の中に満杯で、あらゆる恋愛の物語を読みまくっているのに、自分は小学生時代から“女ターザン”みたいになったまま・・( ̄O ̄;)そんな佐野さんの様子に私も“どん引き”。

「花も嵐も“踏みつけて”」生きて行く佐野さんの豪放磊落&落涙エッセイでした。

好きな人はあっという間に読んでしまうことでしょう。

「ふつうがえらい」、そうそのとおり。私も“ふつう”のまま、本を読み漁っていたい。

2018/06/17

北大路魯山人の「春夏秋冬 料理王国」を読んだ

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『春夏秋冬 料理王国/北大路魯山人著(中公文庫)』を読みました。

魯山人と聞いただけで、食にうるさく、素材にうるさく、下手をするとヘマな私のような人間はその誹りを免れない・・そんな印象だったのですが、この本を読んで驚いたのは、魯山人、とても静かで落ち着いた印象、しかも文体は優しく平明で、思い込みというのはおそろしいものだと気づくことになりました。

魯山人の料理に対する哲学のようなもののひとつに、料理は美術と同じだということ。
「美」がわからぬような人間に料理そのものの「美しい様子」はわからない・・そんなふうに私は理解しました。
料理は芸術であるということでしょうか。

味にこだわるのは魯山人にとって当たり前のことでしょうが、素材へのこだわり、さらに料理が盛られる食器(ご存知のとおり、魯山人はそのために窯を持ち、自分で器を焼いている)への審美眼も問われます。
さあたいへんだ、と思いつつ読みましたが、でも魯山人の意外やあまりにもわかりやすく平易な文に、「うんうんそうそう、そうかもねぇ」と肯いてしまうのでした(^_^;)

この本の中で最も興味深く、しかも魯山人本人も“乗って”書いている様子の「食通閑談」の章。
特に『鮎』について、「鮎の試食時代」「鮎の名所」「若鮎について」「鮎ははらわた」「鮎の食い方」「弦斎の鮎」「インチキ鮎」と立て続けに書かれている部分については圧巻でした。
鮎はどういう魚で、どういうふうに棲息し、どう扱って、どう食するか、その味は、味わい方は・・と、読んでいるだけでこちらも“鮎通”になったかのような錯覚に陥りましたよ(^^;)ほんと。

とにかく、私が生まれる前に書かれたとは思えないわかりやすい表現の文章には「ほんとうにそのことに詳しく、わかっている人は誰にでもわかるようにそれが語れるのだ」ということがわかりました。

私も何か説明したり、自分が持っている知識を人に披露したりするときには、こうありたいものだと思いました。
「名著」だと思いました。


【Now Playing】 Bring On The Lucie / John Lennon ( Rock )

2018/06/13

「客室乗務員の内緒話」を読んだ

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『客室乗務員の内緒話/伊集院憲弘著(新潮文庫)』という本を読みました。
これまたブックオフで108円ゲット!

著者は1943年生まれで1967年日本航空に入社し、チーフパーサー、客室マネージャー、客室乗員訓練部次長をなどを歴任した後、ホスピタリティ教育のプロとして活躍された方とのこと。

書き下ろしで平成20年に発行されたものですが、読んだ印象としては、エピソードの内容がちょっと“古い”感じがしました。
著者と同年代か、もうちょっと14~15年くらい若い人までだったら、驚きのエピソードや、感動のいい話も、こんな対応を今したら問題になっちゃうよ、というものが多数掲載されていて、やや時代を感じてしまいました。

また、搭乗してくるお客さんのメチャクチャ具合も、最近の自分勝手な人とはまたひと味異なる“俺が一番”的な人が多く、最終的にいい話に持ってきてはいるものの、もうひとつ感心できない感じが残ってしまって・・。

掲載されている数々のエピソードは、お客さま相手の職業の方々に対するヒントとなるテキスト的な感じを持ちました。
そう思えば、お客さまを相手にすることがメインの仕事の方にとっては“心構え”としてのアドバイスがたくさんです。

そんな読み方をすれば、けっこういい本かも。


【Now Playing】 Mrs Vandebilt / Paul McCartney & Wings ( Rock )

2018/06/09

酒井順子さんの「食欲の奴隷」を読んだ

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『食欲の奴隷/酒井順子著(角川文庫)』という本を読みました。
ブックオフ、108円でゲット!!(*^_^*)
平成4年初版発行だから、けっこう古い本ですが、内容充実でした。
酒井さん、言いたいことどんどん言ってました(^^;)

大学時代に、皆、それぞれの家庭に育つ中で、例えばカツにソースとマヨネーズをかけるのが常識になっていたりする友や、あったかいご飯に水をかけてお茶漬けする友だとか、しゃけと納豆とご飯に味噌汁、それに加えて牛乳って友もいたと、当時驚いたことが書かれていて・・。

田園調布双葉出身のお嬢様が「肉まんは、絶対にウスターソースをかけて食べるものだ」と言い張り、「何もつけず食べるものだ」と主張する酒井さんと衝突!とうとう彼女を泣かせてしまったというエピソードを書いていました。酒井さん、大人げない・・(^_^;)

周囲の非難の視線を浴びながらも「何も肉まんぐらいで泣くことねぇだろ」と、毒づく酒井さん( ̄O ̄;)・・私の学生時代の女友達にもこんな人、必ずいたなぁ、と青春の苦い一頁がよみがえりましたよ。

で、どんどん読み進んでいくと、男にはわからないような“こだわり”が書かれていて、「なんだかなぁ」となりましたが、女性には「うんうん、そうそう」ってことなんだろうなと思いました。

行列をつくってラーメン屋などに並ぶことについて、自分は並ぶときには「ほんとうは並びたくないんだけど、“仕方なく並んでいるんだという体”を見せる方法」だとか・・全然意味がわからない。

バイキング形式の食事をとるときには、まずスイーツ、ケーキ類を真っ先に見て(男でこういうのって、たぶん1000人に一人くらいだと思う、メシ食いに来てるんだからさぁ)、そこにするか決めるだとか、カフェなどでケーキセットをたのむときに、店員にケーキ・メニューの一つ一つを全部説明させるだとか、漬物が嫌いな彼と和食を食べるときに、いかにして音も立てずに、気付かれずに漬物を食べるか、・・などなど、どうでもいいことが“みっしり”と書き込まれていて、うんざりしました…σ(^_^;)

特に、結婚披露宴で席に着いた途端にメニューを見て、フォアグラでしょ、エビでしょ、フィレのパイ包み、デザートはと、果物とアイスクリームかぁ・・などと、ここでもチェックを入れているさまに驚きとうんざりが私の心に押し寄せました。
結婚式の料理なんて、はなから何も期待していないし、まあ、早く帰りたいってのが男なんだよね。

でもね、近年は、招待してくれた部下などから「料理は期待してくださいよ、二人で時間をかけて決めたんです」なんて言ってくる男もいて、そんな男の気持ちはまったくわからないおじさんになりました、私 (・_・;

というわけで、とりあえず「食欲の奴隷」は、おじさんから見て、女子が「食」に対してどんな姿勢で臨んでいるかがわかる貴重本でしたよ、おじさんにも、そして酒井さんに同調する女性にもおもしろい本じゃないでしょうか。


【Now Playing】 (I Can't Get No)Satisfaction / The Rolling Stones ( Rock )

2018/06/05

椎名誠さんの「カツ丼わしづかみ食いの法則」を読んだ

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『カツ丼わしづかみ食いの法則 -ナマコのからえばり・シリーズ-/椎名誠著(集英社文庫)』を読みました。
初出誌は「サンデー毎日 2013~2014年」、2014年に単行本化、そして2017年文庫化されたものです。

二百数十冊ある椎名さんの著書の数々をこのブログでも紹介していますが、これは新しいものです。
なので、文中でも椎名さんは、けっこう孫の様子に目を細める“おじいちゃん”と化しています。

この本の少し前に「死」について書いた本や、最近では「不眠」についての連載もある椎名さん。
かつての体育会系怒濤の朝まで飲み会、世界を股に掛けた冒険などをしていた同じ人とは思えないことになっていますが、でもそれが「人」というものです。

そんな椎名さんの、今までの立ち位置とはちょっとちがった視線での、この本も、私にとっては味わいあるものになっていました。

孫とずっと付き合っていきたいために人間ドックに行く椎名さん、誰がこんなこと想像したでしょうか。
でもでも、仲間の無理な釣り船には付き合わずとも、その後の飲み会にはいそいそと出掛け、誰よりもビールを飲んでいる(^^;)なんて話題もありました。

それに、相変わらず怒るときは怒る。
「世界遺産」ってなんだ?のところでは、富士山が世界遺産になったのをうけて、「日本人の心の遺産」にはるか大昔からなっていて、なんだか“格落ち”したみたいだとおっしゃっています・・まったく同感(*^。^*)

そんな余計なことするから登山客が増え、登山道周辺の管理がたいへんになったりしている、いっそのことしばらく全山「立ち入り禁止」にしたらどうかとも言ってますよ。
私も、ほんとうにそうだよと思えるようなことも発言されています。

世界遺産認定によって、いろんな商業イズムが喜んで動き出しているとも指摘。
オリンピックもそうだけど、喜んでいるやつがいちばん“うろん”なやつらだと思う。

椎名さんの本を読んで、ただビール飲んで酔っ払い、あちこち出掛けて行って変なことする人なんてことしか思わないあんたっ!あんたが上記のような人なんだよ、わかった?!
・・途中から怒っちゃった(^_^;)

んじゃ、また。


【Now Playing】 Bad Boy / The Beatles ( Rock )

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