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わたしのいきつけ

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2023/04/02

聴力を失うところでした。

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最近、内容は詳しく言えないのですが、耐えられないほどのストレスを受けることがありました。
気を失う直前までの激しいストレスでした。

それから数日後のことでした。

夜中に異変を感じて目を覚ますと、ものすごい耳鳴りがしていました。
ぐわんぐわん、じょわんじょわんと、何か鴎の大群が飛んできたような感じでした。

「これはいったいなんだろう?」と最初は建物の外で何か大きな音の出る作業でも深夜にやっているのかと思いましたが、どうやら違う、自分の頭の中というか、左耳の中でこの騒音は発せられている・・。

そして気付くと左耳からは外部の音があまり入ってきていないように感じる。

あわてて階下に降り、落ち着くため白湯を一杯飲み、自室に入り左耳を触ってみたが、その触っている音も、ものすごく“こもって”いる。

しばらくじっとしていれば治まるんじゃないかと腰かけていましたが、まるでダメ。

二階に上がり、妻を起こして事情を説明し、また二人で階下に。

医学書などを見たり、手持ちの漢方薬で効くものがないかと探したりしていたのですが、左耳の様子がどんどん悪くなっているのがわかる。

イヤフォンを出して左右の耳に装着。
音楽を流して、左右の違いを調べると、左耳は二割くらいしか聞こえていないし、さらに“ぐわんぐわん”共鳴音のようなものが聞こえて、ほとんどどんな音が流れているのかもわからなくなっている。

以前の様々な職場で、四人の突発性難聴になった人のことを思い起こすと、そっくりの症状でした。
どの人もすぐに医者に行って、高気圧酸素療法などを行った人もいましたが、皆、片耳の聴力を失いました。

私もそうなるのかもしれないと、ある程度覚悟をしましたが、もう眠ることもできないほどに落ち込み、翌日に耳鼻咽喉科に行こうと妻とは話をして、妻は寝かせて、午前二時くらいから朝まで私はひとり自室で椅子に掛けていることにしました。
朝起きたら聴力を完全に失っていたら悲しいと思い、ずっと起きていて、状態を確認し続けようと思ったのです。

途中、ネコが心配して何度か部屋に入ってきたりもしましたが、一人で夜を過ごし、やがてウトウトしてハッと目が覚めると朝。

あわてて左耳を触ってみました。

あっ、聞こえている。

かなり回復していました。涙が出るほどうれしかった。

もう音楽を聞くときも、よく聞こえず、しかも大きな雑音混じりになるんだろうなと思っていたのですが、なんとかそれは回避出来たようでした。

ストレスというものの怖さがとてもよくわかりました。

今後はなるべくストレスからは逃げ出そうと思いました。どんなこと言われようと、その方がいい、その場を逃げ出した方がいい、と強く思ったのでした。

今は、ゆっくりおとなしく家で過ごしているところです。

 

2023/03/23

休養中にビートルズの妄想をしました。

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ここ数日のこのブログで過去の手術の後遺症から身体を休めている旨を書きましたが、そのあいだに何か楽しいことを考えてみようと思い、「もし、ビートルズが1970年に解散せずに、4人があの「レット・イット・ビー」というアルバム以降に一枚アルバムを作成したらどんな感じになるのか・・。

と、ビートルズを知っている人が聞いたらちょっとあきれる妄想をいたしました。
でも、なんか途中から楽しくなってきました。

で、アルバムタイトルは『 From Us To You 』に決めまして(^_^;)以下のような曲を選びました。
ちょっと欲張ってしまい、合計時間はアナログ盤にしては長い1時間になってしまいましたが、まあ許してください。

では、4人がストックしていた曲を惜しみなく出して解散を思いとどまり、制作したアルバム 『 From Us To You 』です!


《A面》

① Instant Karma !  (J)
② Too Many People (P)
③ Imagine      (J)
④ Wah-Wah      (G)
⑤ Every Night       (P)
⑥ What Is Life      (G)
⑦ Another Day       (P)
⑧ My Sweet Lord    (G)

《B面》

① Woman Is The Nigger Of The World (J)
② Power To The People           (J)
③ Mother                   (J)
④ That Would Be Something          (P)
⑤ Ram On                                         (P)
⑥ Uncle Albert / Admirsl Halsey       (P)
⑦ It Don't Come Easy          (R)
⑧ Bangla Desh              (G)

A面は、イマジンやアナザー・デイ、マイ・スイート・ロードなどの代表的ないい曲を散りばめ、B面はジョンの三連発、ポールの三連発のあとにリンゴとジョージに締めてもらうという・・(#^.^#)・・妄想アルバムが出来上がりました。

実際に4人のメンバーでこの曲目を録音してアルバムが出たら・・どえらいアルバムになっていたかもしれません。
iTunes でプレイリストをつくり、実際に流してみたら・・けっこういいじゃんっ!(#^.^#)となりました(ひとりよがり)。
皆さんも考えてみると楽しいですよ。

以上、妄想終了いたします。

 

2023/03/21

少しずつ良くなっています。

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写真は庭の「ハナモモ」。昨日から咲き始めました。
毎年暮れに剪定しておくと、翌年春にはこんなふうに咲いてくれます。

もうひとつの写真は庭のあちこちにチラホラと咲きだした小さな花たちです。

この花のように元気になれるよう朝から気持ちを強くしているところです。

 

 

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ここ数日、過去の手術の後遺症に苦しんでいるということを書きましたが、今までにも何年かに一度くらいこのようなことがあり、自分でもどういう時に発生するか意識して気をつけていたのですが、今回は、今までの経験上からは予期せぬ状況で起きてしまいました。

食後に動悸、めまい、冷汗、顔面紅潮、全身倦怠感が出るという症状が典型的ですが、食事直後のときもあるし、少し時間が経ってからというときもあるし、症状が長く続くときもあるし、一・二時間で治まるときもある・・という困った状態です。

手術の影響で、ほんとうは健康で何も起こっていないのに、一時的に高血糖になったと体が勝手に判断してしまい、それを改善しようと、あるホルモンがたくさん分泌されてしまって、逆に身体に影響して体調をくずという・・どうしたらいいんだというようなものです。

薬はあるにはあるけど、あまり効かないし、お医者さんもすすめません。
これを食べたときだ、とか、こんな状況のときになった、というのを覚えておいて、以降それを回避する・・というのが経験上一番の策なのですが、今回は経験上初めてのケースでした。

 

 

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今朝からは少しずつ良くなっている感覚があるので、体験上はあと数日頑張ればなんとかなるかもと思っています。

2023/03/20

体調をくずしました。

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ここ数日、何十年も前の手術の後遺症が突然出て大きく体調をくずしてしまいました。
注意しながら日々過ごしてはいるものの、どういうタイミングでそれが出るのかが医学的にもはっきりしていないとのことで、ただ注意しながら慎重に生活していくしかないようです。

今朝は、割と良くなってきたので、庭に出て花の写真を撮りました。
この花のようにパッと元気になりたいと思います。
とりあえずは無理せずに読書などしながら回復を待ちます。

 

2023/03/12

妻と銚子まで出掛けてきた。

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私の首の状態がなかなか良くはならず、良くなりそうになったり、急転して痛みが激しくなったりの“行ったり来たり”状態・・そんな中、妻が気晴らしに空気の良いところに行ってみないか、ということでなぜか銚子に行くことになりました。

以前行ったことのある「円福寺」を思い出し、そこに出掛けてみたら、大改築がされていたようで、最初は同じ寺とは思わず、携帯の地図を確認したりしていたのですが、やっと同じ寺だとわかり、中に入ると住職がすぐに話しかけてくれて、本堂の中に上げていただいていろいろ見せていただきました。

 

 

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写真は「天井絵」ですが、本堂の天井にあるこの絵の素晴らしさにずっと見入ってしまいました。

本堂を入って右側に独特の表情をした「賓頭廬尊者像・びんずるそんじゃぞう」・・俗に『おびんずるさま』と呼ばれる像があり、お釈迦様のお弟子である十六羅漢 (じゅうろくらかん)の筆頭なんだそうです。

病気を治す力があるとされ、撫でるとその部位の病気が治るという信仰があって、「撫仏 (なでぼとけ)」ともいわれているんです。
私もそれを知っていましたので、書かれていたお経を唱えてから“おびんずるさま”の首を三回撫でました。

そうするとねぇ・・信じないだろうけど、けっこう状態が改善したのです。信じないでしょ(^_^.)

 

 

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でもって、「病魔退散」のお守りも買い、さらに夫婦で「護摩木」に願意と願主名を書き、住職は翌朝6時から護摩焚きしてくださるとのことでした。
気分は良くなり(#^.^#)そのあとは美味しそうな「漬け丼」のお店を調べておいたのでそこに出掛けました。
それについては、またこのブログか、インスタかでご紹介いたします。

きょうもまだ首の調子がいいぞ!(*^^*)

 

2023/03/09

「人智学・心智学・霊智学/ルドルフ・シュタイナー」を読んだが・・・

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『人智学・心智学・霊智学/ルドルフ・シュタイナー 高橋巖・訳(ちくま学芸文庫)』という本をなんとか手に入れ読んでみました。

なぜ“なんとか手に入れた”のかというと、私、数か月前から首を痛めてなかなか治らず、評判を聞いて家から近いところにある鍼灸院に行って治療を受けたのです。
そのときに、西洋医学だけでは解決しない病や痛みがあるという話になり、先生が今勉強しようとしているものがあるという話を聞き、先生が読み始めたという表題のルドルフ・シュタイナーの本を知ったというわけです。

俄然興味がわいて、手に入れたのです。そして早速読み始めました。
・・・ましたが・・・難しくて手に負えないというか、歯が立たないというか、チンプンカンプンというか、70ページ前後まで読んでギブアップいたしました。

1909年から1911年にかけてベルリンで行われた講義をまとめたものなのですが、如何せん基礎的な知識がないと、もう何を言っているのか皆目わからないのです。難し過ぎる。

なんとなくわかったことは、人というもの、人間という生命体というものは、山頂のような高いところから俯瞰するような神的な位置から見る観点と、もう少し山の中腹程度の高さから見る視点、さらに地面に降りてきてその人と同じ立場からの視線も必要なのだ、というようなこと。
さらに人間の感覚としていろいろなものを感じるのには通常の五感のようなものだけでは全てがわからないし、別の感覚(スピリチュアルなものか)が必要なのだということ。

・・上記のようなことが書かれているのであろう、ということがわかったところまでで力尽きました。
あまりにも講義調、論文調の文は、自分の心の中で噛んで砕いてやさしい言葉に翻訳しつつ読み進んでみてもすぐに限界の壁に突き当り、途中で断念したのでした。

少し“寝かせて”から再度チャレンジしてみたいと思いつつ、今ここに感想を書いているのでした。

 

2023/03/02

「悩むが花/伊集院静」を読みました。

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『悩むが花/伊集院静著(文芸春秋)』という本を読みました。
伊集院さんの本は、このブログでもけっこうご紹介していますが、またブックオフで見つけちゃいました(^^;)
「人生相談本」です。

相談内容は、相変わらずというか・・新入社員が上司からの理不尽な要求に悩んだり、上司は上司で部下が言うことをきかない、そして私をバカにしているんじゃないか、などというもの、さらに女性の会社員から「自分の周囲は仕事も出来ない、頭が悪く、考え方に“キレ”がない、こんなやつらばかりじゃ結婚する相手もいない」などというもの、ギャンブルに勝つにはどうすりゃいいんだ、とか、美人にモテる方法を教えてくれ・・(^_^;)などなど、伊集院さんもあきれたり、どやしつけたり、丁寧に諭したりです。

この伊集院さんの回答ぶりが、もう『芸』の域に達しているというか(^-^;読んでいて実に面白い!
なのでまた買ってきて読んでしまう、ということになるのでした。いつものことです。

叱ることが多い伊集院さんですが、時には必死に生きる人、困難に立ち向かう若者などには実に力強いエールを送ります。
こういうエール、私も若い頃に欲しかった・・と思いました。

伊集院さんが回答の中でおっしゃっていたことで、そうだよ、そうだよ、と思ったことがありました。

「頭が切れる男と評判の奴くらいつまらない男はいないから。“頭が切れる”とか“カミソリみたいな頭”と言われている男は自分以外の男を皆クズだと思ってるんだから。そんな傲慢な奴がいかに鼻持ちならないかは少し社会で人間を見た者なら誰でも知ってるよ。」

という言葉です。
長いこと生きてきて、仕事をしてきた中で、私もそう思っていました。
実物を何人も何人も見てきました。
あんなヤツの言うことなんかまともに聞く必要はなかったと、今にして思っているのでした。そのときはわからないんだよねぇ(^_^;)

あっという間に読み終えた「悩むが花」、まだまだ伊集院さんの“相談もの”の本、持っていますので、また読んだらご紹介しますね。

 

2023/02/25

川上弘美さんの「どこから行っても遠い町」を読みました。

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『どこから行っても遠い町/川上弘美著(新潮文庫)』を読みました。
平成20年に刊行されたものの文庫化です。

連作短編集となっていて、それぞれの短編に登場する人たちが微妙につながっていて、それぞれがそれぞれの人生を歩んでいるんだなぁと、あたりまえのことを思いつつ、でも現実の世界も同様で、あの人もこの人も、私も、私のごく周囲の人たちも、皆が皆、悲しかったり、つらかったり、ほんのりとしあわせを感じたりすることもある人生を歩んでいることにあらためて気付くのでした。

それにしてもこの短編小説に出てくる人たちは“よろこび少ない”人ばかりで、男が女に対しても、そして、女が男に対しても、希望なんて見えてこない人が多すぎる・・のでした。

自分の奥さんと浮気した男と、奥さんが亡くなってから一緒に住むおじいさん二人だとか、大学生なのに、下宿に社会人の男を招き入れ、同棲し、学校をおろそかにしながらアルバイトを超えた仕事で男を支える・・が、最後は男を刺してしまう女性など、次々とさまざまな男女が登場します。

読んでいて、なにかどこかで聞いたような話だと思い、どこだろう?と思っていたら、ラジオの「テレフォン人生相談」に出てくる人たちでした。
時々、その人生相談を聞くことがあるのですが、「この人はいったいぜんたいどういう人生を歩んでいるんだ」と驚いたりあきれたりする人が毎日毎日途切れることなくわんさか相談の電話を掛けてきます。
その人たちにこの小説の登場人物は“酷似”していると思いました。

ということは、奇想天外な絵空事ではなく、この小説に書かれていることは“人間の業”を背負った人たちのノンフィクションではあるものの、実話と言ってもいいくらいの現実味を帯びたものであると思いました。

読み終えたあとも、どよんと重いものが体の中に残るような連作短編小説でした。
からだには“こたえ”ました。少し具合が悪くなりました。


と、ここまで書き終えたときに「あれ・・この本読んだことがある!」と思い出しました。
調べてみたら10年前に読んで、このブログに感想まで書いています。
覚えていないもんだねぇ~(^^;)
読み終えて感想書いたら、やっと思い出しました。

ついでなので、その10年前にこのブログに書いた感想文、全文を続いて載せておきます。
10年前の方がいい感想かも?!なんて思ってしまい、ちょっとがっかりもしたのですが、でもいいや、これも自分の記録です。
あらためて載せておきます。


以下、2013年9月24日にこのブログに書いた「どこから行っても遠い町」の感想全文です。

『どこから行っても遠い町/川上弘美著(新潮文庫)』を読みました。
川上さんの小説には、いつもしみじみさせられてしまうのですが、男二人で奇妙な同居をしながら魚屋をやっている二人の話では、魚屋に住み込んでいるその男性が、魚屋の親父(もうおじいさんだが)の亡くなった妻の浮気相手だったりして、その不思議な関係には読んでいて不思議がる登場人物共々違和感と不思議感でいっぱいになりました。

主婦と姑の関係の話もありますが、それがまた通常のパターンではなくて、互いに変なヤツだとは思いつつ微妙な仲の良い関係になっている話もありました。
むしろ夫よりも互いに理解を深めつつあったりして、その不可解さがまた川上さんの小説の真骨頂でもあります。

小料理屋の女将と若い板前との三度のくっつき合いと、別れの繰り返しの話もありましたが、ただの色恋沙汰ではないところがまた読み甲斐のあるお話でした。女将の「女」としての理不尽というか、訳の分からないところも妙に人生の機微を感じさせてくれました。

この本に出てくる十一の短編は、全ての話がゆるくどこかで繋がっていて、結局世の中って、一言では語り尽くせないそれぞれの不可思議な物語が連なって成り立っているのだと思うと、私も身の回りが急にいとおしくなったりするのでした。

しんみりと深みにはまった本でした。

 

2023/02/14

「椅子がこわい -私の腰痛放浪記-/夏樹静子」という本を見つけて読みました。

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『椅子がこわい -私の腰痛放浪記-/夏樹静子著(文春文庫)』という本をブックオフで見つけ、とても気になり購入。さっそく読んでみました。

平成9年に刊行されていたものです。
著者夏樹静子さんが1993年から約三年間、原因不明の激しい腰痛(その奇怪というか異様な症状は障害というくらいひどい)に悩み、心身ともに苦しみ抜いた様子から始まるのですが、もう読んでいるだけでつらい・・。

もう治らないんじゃないか、このまま死ぬのか、という状態でワラにもすがる思いで整形外科だけでなく、東洋医学や聞いたことのない治療法、民間療法、ありとあらゆる治療法にすがる夏樹さん。めっちゃつらそう・・。

名だたる病院の高名な先生、あるいは「この人なら絶対に治る」と奨められた大先生のもとにも行くのですが、すべてダメ。
お手伝いさんから庭に池があると動かない水に悪いことが溜まってしまうから水を抜いてみたらどうか、なんて話も、最初はくだらないと言っていたものの、最後にはそれもやってみよう・・などということになり、もう元の生活に戻るのは絶望という状況になるまでが克明に書かれています。

本の裏表紙に「三年間あらゆる治療を受けた末に完治した感動の闘病記」と書かれていますから“ネタばれ”にはならないと思いますので、書きますが、最後の最後に出会った先生とのすさまじい互いのバトルの中繰り広げられた入院・治療により灯りが見えて来たときには読んでいる私まで体が震えました。

こんなことがあるのか!という驚きの結末はぜひ読んでみていただきたい。
夏樹さんもこの本の「あとがき」で書かれていましたが、全国に腰痛に悩む人はたくさんいます。
・・私も一時期杖を突いて歩くようなひどい状態になったことがある。今でも時々ひどい痛みに悩む時期があったりする。
そんな人にも希望が見えてくるというか、あきらめずに良い先生、良い治療法とめぐり合えば光が見えてくるという本でした。

それにしても、夏樹さん、激しい痛みと苦しみの中でよくここまで克明に闘病記が書けたものだと、その精神力にも驚きました。

この本は大事にとっておこうと思います。

 

2023/02/12

「君のいた時間/伊集院静」を読みました。

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『君のいた時間 -大人の流儀-/伊集院静著(講談社)』を読みました。
私にしては珍しく新刊本です。

先日、伊集院さんご自身がラジオに出演され、この本のことについて大竹まことさんからインタビューを受けているのを聞いたので、すぐに書店に行き、買い求めたのです。

この本は、伊集院さんのご自宅で飼っていた犬「ノボ」との長いつきあいと、その死について、そしてノボのほかにもお兄ちゃん犬や一緒に過ごした友達犬もいて、三匹とも長生きはしたのですが、亡くなってしまいます。

担当編集者から「ノボ」について本を書いてほしいと言われたときは、伊集院さん「そんなもの書けない」と断ったようですが、結局今回読んでみたらとてもいい本になっていました。
奥さんから書いてくださいと言われて最終的にこの本になったわけですが、亡くなった犬達にとっても、そして伊集院さんにとっても、家族にとっても、さらにペット・ロスに日々哀しい思いをしている人にとっても“いい本”になっていたと思いました。

伊集院さんがこの本の中で書かれていますが、人が暮らしている中で、安堵を得るなんてことはそんなにあるものではありません。

人は少し間違うと不安をともなう領域のすぐそばで生きているのだろう、ともおっしゃっていて、それは多くのひとがそうなんだと私も感じました。

そんな不安を解消してくれたり、忘れさせてくれるのが家族や友、隣近所・・などなど自分以外の人です。

私も訊かれることがありましたが、「しあわせとはなんだと思いますか」なんて訊く人がいます。

よくわからないです。
でも、安心や安堵を感じるあたりに「しあわせ」のにおいを感じるってことがありませんか。

この本に登場する犬達がそんな「しあわせ」に一番近いものを感じさせてくれていたのだということが読んでいてわかりました。

誰かをしあわせにする・・なんてだいそれたことは考えずに、まずは心配をかけなさんナ・・と伊集院さんはおっしゃっています。

ささやかなしあわせに“めぐりあう”ヒントがここに書かれていたと思いました。

 

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