2009/11/30

舞台と観客の間にあるもの

昨日、録音しておいたラジオ番組を聞いたのですが、森繁久彌さんの1980年(昭和55年)のインタビューを故人を偲んで流していました。

これがとても面白く、森繁さんの飄々とした受け答えが絶妙で楽しく聞いたのですが、その中で心に残ったことをひとつ書きます。
それは、普段から私が感じていたことが氷解した感じだったのですが・・、森繁さんも同様の感覚だったようです。

指揮者「フルト・ベングラー」の音楽ノートという本に書かれていたとのことで、『感動というものは、自分の内部にあるものではなく、演者と観客の間に存在するのだ』という言葉です。

森繁さんも、常々舞台をやっていて、感動は自分の内にあるのだと思いこんでいたらしいのですが、どうやら、何か違うという気持ちがあったようです。そこに、この本を読まれて、「ああ、そうだったのか」と気づき、それからの舞台が変わっていったのだそうです。

これは、舞台に立つ側でも感じていたことだったわけですが、私のような舞台を見る側でも無意識に感じていたことです。

舞台を見て感動して、「この感覚は自分だけが有するものなのか?」と、常日頃感じていたのです。
で、この話を聞いて「ああ、やはりそういうものなのだ」とあらためて納得したわけです。

舞台上の演者と、それを観る私達観客の間には、確実に『感動』というものが存在するのです。だから皆、わざわざ劇場に足を運ぶのですよね。

時々、私が舞台をよく観に行くという話をすると、「テレビやDVDで見れば事足りる」と言ってくる人がいますが、それでは舞台演劇などの、そもそもの存在する意味が無くなってしまいます。

同じ演目でも、演じる劇団や、役者によって全く異なるものになりますし、同じ劇団・役者が演じても、その日によって大きく異なる舞台が出来上がります。
それが楽しいし、舞台の一番の見所なんですが、特に『男』は、そういうものに対する理解が足りないと思います。

私の周りにも、舞台演劇、ミュージカル等が好きな『男』はほとんどいません。日本人の、特に『男』の芸術への無理解が世の中を殺伐とさせていると思いませんか?!

以前にもこのブログで似たようなことを書いたことがありますが、ビジネスの話ばかり、賭事の話ばかり、酒場でのグチばかり、そんな男が「家庭」を、「世の中」を荒廃させているのじゃないかと思うのです。

【Now Playing】 10時のニュース / NHK ( AMラジオ )

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2009/11/15

『コルテオ』見てきました

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東京・原宿で行われている、シルク・ドゥ・ソレイユの『ダイハツ・コルテオ』を見てきました。
妻、長女と三人で朝早くからのこのこと出かけました。
写真は、おのぼりさん三人で観劇前に昼食をということで入った、オープンカフェを持つ原宿のオシャレなカフェです。ピザやタコライスなどのランチプレートをいただきましたが、デザートのケーキも含め(長女だけ注文したけど)、原宿なんて若者しかいない街にしては美味しいものでした。

きょうは、日差しも暖かく、心地よい都会の風を感じながら(といってもすぐそこには明治神宮が・・)食事ができて、まずは順調に事は運びました。

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この写真は、ビッグ・トップという、テント形式の建物に入ったところです。
お土産や、飲み物などを売っているところで、実際のショーが行われているのは、繋がっているもう一つのテントです。見ていると、高いグッズが次々と売れていきます。

私は、さすがに2000円のプログラムは買えませんでした。

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で、劇場のテント内に入ると、それはそれは不思議な雰囲気。
お伽の世界というか、まるで夢の中にでもいるような感じ。スタートもなんとなく、客席に演者が現れて、そこでちょっと楽しい雰囲気にさせておいて、本編に入りました。これはけっこういい!

あとは、見ないとわからない、魔法の世界にでも入り込んだような演出と、いわゆるサーカスの範疇に入る演技がどんどん繰り広げられ、途中には、愉快なシーンもあり、妻、長女とも楽しいひとときを過ごせました。

チケットは高いけれど、チャンスがあれば一度は見ておいた方がよいですよ。
値段なりのクオリティーの高いものでした。
内容はあまり言ってはいけないようなので、少し控えておきますが・・・。

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この写真は、会場に入っていきなり目についたダイハツの『コペン』です。
今回は、「ダイハツ」の冠がついた公演なので、展示されているのだと思います。
このクルマは後ろからみるといいなぁ。
突然話題は変わるけど、子供に手がかからなくなったら、こんなクルマで夫婦して出かけてみたいです。
楽しそうだよなあ。最近は、ハイブリッドやその他エコカー的なことに注目が集まり過ぎて、デザインの良さ、楽しさ、ドライブの楽しさなどに注目したクルマの紹介がなく、さびしい感じですが、このクルマを見て、「やはりクルマはデザインが大きくものを言うな」と感じたのです。

【NowPlaying】 Hello / Tristan Prettyman ( Pops )

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2009/09/22

昨年につづいて「ギャラリーきっき」に

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昨年の9月にも同じ場所で開かれたのですが、千葉県匝瑳市新堀にある、『ギャラリーきっき』というところでの絵画・造形展に長女と出かけました。

私の中学の担任で美術の先生だった南先生の絵画・造形展です。
去年にも書きましたが、田舎の日本家屋をギャラリーにした、静かで素敵な場所です。

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今回は、わりと人物が多く描かれていたことと、“アメーバ”みたいな形の抽象画が目立ち、先生の興味もいろいろと方向がちょっとずつ変わってきて、長女と楽しく見ました。

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色使いなども私の目で見てですけど、去年とはちょっと異なっていました。
教え子としては、先生のそういう心の中の変化などに気付くことがちょっとうれしいのです。

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絵画のほかにも、ちょっと不思議な造形物があり、ギャラリーに着いたときには、先生が不在だったので、長女はあちこちいじったりして・・・(^-^; 楽しんでいました。
もともと先生もいたずらっぽい方なのでOKかと・・・(^^;)

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この写真は、ギャラリーにあった先生のデスク上です。
なんか、いたずら心があるっていうか、楽しい机なので撮ってみました。

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これは、南天の枝を削ってみたらおもしろかったということで、先生がつくった“風変わり箸”です。
こういうのも作品にしてしまうところが先生の愉快なところでしょうか。
だから、たくさんの人たちが訪れるのですね。

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先生が、お友達を駅まで迎えに行っているということで、けっこうギャラリーで待ったのですが、そのあいだにギャラリーの方が私と長女にハーブティーと、甘いものと、煎餅までごちそうしてくださいました。

特に皮が薄くて、餡がたっぷりで、しかもやさしいすっきりとした甘みの「きんつば」はめっちゃおいしかったです。
今度、どこのものか聞いてみようφ(・_・;) 

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やがて先生が到着して、しばらくお話をして、楽しい時間を過ごし帰路につきました。
写真は、「ギャラリーきっき」を出てすぐの水門付近から「きっき」を見たところですが、森にかくれて見えません(^_^)
初めて来た人は迷うかもしれませんが、それも楽しみのひとつです。

久々の遠路ドライブで、ちょっと疲れましたが、楽しいひとときを過ごすことができました。

【NowPlaying】 Anna ( Go To Him ) / The Beatles ( Rock )

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2009/09/08

浴びるように落語を聴いた人の「落語論」

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『落語論/堀井憲一郎著(講談社現代新書)』を読んでいます。
このコラムニストが寄席へ足を運ぶのは、読んでいるとわかるのですが、たぶん“毎日”なんじゃないかと思います。

噺家のしゃべりを「歌」に例え、その歌いっぷりだけで内容がわからずともうっとりすることがあるというようなくだりもあって、すでに生活そのものが落語とともにある人なのだな、と驚きをもって感じました。

最初の方に書いてあるのですが、まだ落語にふれていない人、あるいはあまり寄席の経験がない人についての記述があります。
私も経験したことがあるので、ちょっとそのあたりを書いてみたいと思います。

まずは、落語はおもしろいとは思うんだけど、一度聞いたことがある出し物がでてきたりすると、「もう知っているんですよね。」などと言う人がいます。
これは、落語を、ただ面白いストーリーを“聞き”、“知る”ことだと思っている人の典型的なパターンです。

落語は、いわば“ライブ”であり、その場で消えていく“語り・ことば”を聞くもので、寄席の客、演者、その日の空気、気候、時節、すべてが混じりあってできるもので、同じ演目でも何度でも楽しめるものです。
「そのゲームはクリアしました」的なものの見方しか、まだできていないのです。まだ“お子ちゃま”ゾーンにいる人なんじゃないか・・と思ってしまいます。

あとは、「テレビ、ラジオ、録音などで聞いているから、だいたい落語なんてどういうものかわかる」という人です。

これは、“舞台モノ”全般にも言えることですが、ようするにテレビなどは、あくまで“カタログ”程度の情報量しか無いということをわかってもらいたいということです。著者に私も同感しました。

実際にその場にいなければ感じ取れないことが“山”と有り、落語などはせっかく演者が向きを変えて登場人物をあらわしているのに、カメラが次々と角度を変えてしまい、台無しになってしまうこともあります。ようするにテレビ向きじゃないのです。

テレビなどのメディアでわかることは、実際の寄席に行くことで得るものと比べると、せいぜい20%程度じゃないでしょうか。

私の好きな宝塚歌劇に関してもそうです。
テレビで観たことがあるけど、なんていって「つまらない」などと言う人もありますが、やはり落語と同じことだと思います。

実際にその現場に遭遇しなくては、ほとんど何もわからないのです。それは、著者同様、寄席や劇場に行った私の実感です。

それに、何時間もそういうものを味わうという、「オトナ」の姿勢がとれない人が多いのかもしれません。
ストーリーを知っていればいい、とか、だいたいこんなもんだ、などという“味わう”こと自体の喜びを知らない人が増えているのかもしれません。

もったいない話です。つくづく・・・。

ゲームじゃないのです。プログラムされたものがそのとおりに進行するのでなく、噺家の存在から、語り、しぐさ、その場の雰囲気を感じ取って芸を味わうのです。

そして演劇などの舞台では、多くの人の“ちから”が結集してできる総合的なものが観客共々喜びに変わるのです。
わかってもらえるとうれしいのですけれど。

きょうは、落語の話から、舞台は実際にそこに行って観て、なんぼのものだというお話に展開してみました。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

【Now Playing】 フィールズ・オブ・フォーチュン / シークレット・ガーデン ( Instrumental Music )

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2009/09/07

“書”は何か感じさせてくれます

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昨日は、妻、長女と、県立美術館で行われている全国規模の書道展に行ってきました。

前にもこのブログで書いたことのある展覧会です。
長女も入選いたしました。最近、めきめき腕を上げているようです。きょうは紹介しないですけど・・。

まず、小学生の部門で面白いと思ったものは!
「急ぎの用」と「時代の波」という題材でした(^_^)
そうだよねぇ、最近は急ぎの用ばっかりだし、これも時代の波なんでしょう、小学生もたいへんだ(^_^;)

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ついでに、もうひとつ小学生の作品から。

「お茶づけ」と「変身」!・・・・・・。

お茶づけでも、ささっとすすって、受験モードに変身し、塾へ直行!!って、そんなわけないか(^o^;)
書自体も良いものが多かったのですが、以上が何となく面白い題材の4作品でした。

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その他、入選作品は、どれもこれも見入ってしまう、素晴らしい作品が多数でした。
『書』って、見ているだけで、そしてその前に立って眺めているだけで、不思議と落ち着いた心持ちになりますし、なぜか幸せな気分にもなりますね。

展示室を次から次へと回ったのですが、どこの部屋でも心の充足感を得ることができました。
日曜の午前中のひとときを、幸せな時間が満たしてくれました。

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最後は、この作品なのですが・・。
実は、この作品は長女の書道の先生のお母様(86歳)の書かれたものです。
ここ数年、自分の娘に教わって書道を始めたのだそうです。

どうです、素晴らしい、そしてしっかりした作品だとは思いませんか!?

しばし、立ち止まって作品を味わいました。
・・いい作品です。

【NowPlaying】 しあわせのかたち / 西村由紀江 ( Piano Instrumental )

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2009/06/27

「切り絵」と「日本の飾り」展に

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きょうは、ちょっと早起きして、妻・長女(小6)と三人で東京に出かけました。
最初に目指すは「飯田橋」。

神楽坂「切り絵かっぱ会」作品展を見ました。
妻が最近務めている職場の方のお嬢さんがこれに参加しているとのことで、見てみようということになったのです。
で、この写真が展示されていた作品の一部なんですけど、・・・すごいよなぁ。
ロケーションは、会場すぐ近くの通りです。切り絵の中に時間が閉じ込められたような、そんな作品です。


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作品は、たくさんあり、凝ったもの、美しいもの、力強いもの、などなどでしたが、割とシンプルなのに気になったのがこの作品でした。

「釣り」をしているときの、あの“しん”とした感じが出ていて、おもしろいと思いました。


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さて、飯田橋というと、私には過去ホームページ(オトナの研究室/美味しいものの話)で一度ご紹介している、“タンメンと餃子の店”「おけい」が近いではないか、ということになり三人で向かいましたよ。


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もちろん、食べたのはタンメンと餃子!
いやあうまかったねえ
(^_^)v

この“はねつき”餃子の「正面から真っ向勝負」的な基本に忠実な美味しさは格別です。
写真は、2枚(14個)たのんで来たものですが、すでに長女がフライングで1個食べてます(^^;)

妻も長女もすでに餃子だけで大満足状態!!


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で、これだ、タンメン(^_^)

これも、うまいよぉ~(*^_^*)
こちらもシンプルな、あっさり系のものなのに、しみじみと美味しいのであります。
やっぱ飯田橋に来たら、ここに来るべきだな(^^)


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てなわけで、午後には代々木で山手線に乗り換え、原宿に。
駅から明治神宮文化館に向かいました。
きょうは、今年一番の猛暑だというのに、この道は木陰がつづいて、とても涼しく快適でした。


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明治神宮文化館では、特別展「櫛(くし)・簪(かんざし)・宝飾品 日本の飾り展」が開かれていて、妻のリクエストにより、見てきました。

明治時代のものが多いのですが、その美しさとともに、粋な洒落っ気に、けっこう本気で驚きました。

簪についている飾りに、猫がいたかと思うと、その“対”に小さなネズミ付きのものがあったりして、思わずニコッとなってしまいました。

取り上げるモチーフは、まったく自由自在。当時珍しかったのか、電線までが取り上げられたり、小さな小さなお雛様が何体もついていたり、イカが付いていたり(最初は何か宇宙の物体かと思った)、七夕にちなんだものだったり・・・、興味は尽きないのです。

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最後は、原宿駅からまた帰ろうとしたのですが、せっかく長女と来たのだからと、思い切って“竹下通り”に繰り出してみました(^^;)

もうねぇ、人ばっか!(^_^;)
私のようなおじさんは浮きまくり(^^;)

なんとか歩いて、いくつかの店に寄り、長女は髪飾りとスカートを買っておりました。

たぶん、私はもう、一生来ないだろうね(-_-)

【NowPlaying】 Warm Inside / Lucky Thompson ( Jazz )

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2009/06/15

男の「精神的不健康」の“原因”

ラジオを聞いていたら北山修さん(解説はしませんが、ちょっとググってみてください、私の世代には懐かしい曲とともにある思い出がよみがえり、若い世代には精神科医で著書もたくさんある方という認識かも)が出ていて、その中での発言に私の気になる部分がありました。

男は、芝居、劇場、などのエンターテイメントを楽しむ場であまり見かけない、それは男の精神的な不健康の原因になっているのではないかというものでした。

たしかに、音楽や芝居などを楽しもうという男は少ないですねぇ・・・。
そもそもじっとしてそういうものを観ていること自体ができないんですよね。
若い男も、オヤジも。

電車の中でまでゲームを全力でやっているヤツとか、ただ新聞ばかり読んでいて、バサバサと新聞紙を広げ、混んでいる状況も把握せず、周りの人の目の前にまで大きく広げつつ、現実のことばかり即物的に頭に入れようとして周囲の迷惑にも気づかないオヤジ、とにかくワサワサと忙しそうにしていて落ち着きがなく感じます。

こんな人たちが2時間から3時間、ゆっくりと劇場やコンサートホールで芝居、音楽を鑑賞するとは思えません。
しかも、劇場に行くってことは、その入る前の時間やロビーでのひととき、鑑賞後のゆったりとした余韻まで楽しめなくてはならないのです。
できるかなぁ?できないだろうなぁ・・・ってこんな芸人いましたね、ってそれも知らねぇだろうなあ。

で、精神的不健康の話になるのですが、そういう心を遊ばせる余裕の空間(実際の劇場などの意味もあるし、心の中の空間という意味もあります)が無い人が、やはり精神的に病んでしまう可能性が高いという説は、ある意味当たっているのかもしれません。

現実の、特にビジネスの世界、あるいは職場という世界、また、家族との現実だけの世界にいる人にとっては心の逃げ場が無くなってしまって追い込まれていくということがあるのかもしれないと思ったのです。

こういうこと、あまり真剣に話題になったりしていませんが、ある意味“大事”なことじゃないかと思いました。
精神的にも人間的にも豊かになり、それが精神的健康に良い影響があるのなら、男が劇場に何十人も何百人もいる状況は歓迎することではないかと思いました。


【NowPlaying】 仕事の悩み相談 / 神垣あゆみ ( USEN放送・ビジネスステーション )

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2009/05/03

どこかで見たような気がすると思った・・・

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きょうは、妻と長女と千葉県佐倉市にある「国立民族歴史博物館」に行ってきました。
以前「和宮ゆかりの雛人形展」を見にきたときに、いくつか展示室を見て回ったのですが、結局広すぎて回りきれなかったので、その続きを・・ということで再度訪れました。

古代から現代まで、単純に展示室を歩いただけでも3kmにも達するという大きな博物館です。
ゆっくり見て回ったら何日もかかることでしょう。

で、写真は沖縄のある地方で祭事に出てくるもので、“なまはげ”みたいなキャラクターになるのでしょうか。
ある葉っぱを身にまとい、井戸の底にある臭いのきついヘドロのようなものを体に塗りたくって赤ちゃんが生まれたばかりの家や、新築の家に現れ、泥をなすりつけていくのだそうです。

たぶん、それによって、今後の災いを避けるためのおまじないのようなものなのでしょうね。

それにしても、最初に見つけたときから“怖かった”。
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この写真も、そのヘドロ男の隣に展示されていたもので、さっきと同様人間が入って祭事を行うキャラクターのようです。

こんなのが町に現れたら、ちょっと現実とは別世界に迷い込んだような気になってしまうのではないでしょうか。
非日常の世界に人を連れて行くのなら、このようなキャラクターは必須かと思います。

で、思ったのが、宮崎駿のアニメーションにもこんな感じのキャラクターがいたような気が何となくするのです。
最初の写真は、千と千尋の「顔なし」みたいだし。
次のキャラクターもあの「湯婆ぁば」の風呂屋にいたような気がするし・・・。

沖縄のこういうものって、ほんとに異次元まで連れて行ってくれそうな不思議なものを感じます。

長女は、怖がっていましたが、私は上記のようなことを思ってしばし正対して見ていたのでした。

【NowPlaying】 Winning A Battle , Losing The War / Kings Of Convenience ( Organic SSW~Slow Life Music~ )

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2009/02/21

和宮ゆかりの雛かざりを見に博物館へ

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国立民族歴史博物館で表題の企画展をやっているということで、妻、長女を連れて佐倉市まで行って来ました。

幕末の動乱期、波乱にとんだ生涯を送ったことで知られる和宮親子内親王。
十四代将軍徳川家茂に降嫁し、数多くの雛人形を手元において、雛祭りを楽しんだことが記録からもうかがわれるそうです。
展示会場は、フラッシュを焚かなければ撮影OKでしたので、そのほんの一部をご紹介いたします。
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この写真は降嫁行列の内容を記したものです。
色つきの絵までついています。
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その行列の物量というか、人も今では想像もできないくらい投入されています。
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井伊直弼などの名前も当然見られます。
こういうものに当時の人々も興味津々だったのでしょうね。
今見ても面白いのですから、当時はそれこそ週刊誌を見ているようにああでもない、こうでもないと庶民も見ていたのかもしれません。
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雛人形は小さくて、そしてシンプルなものでした。
豪華絢爛ではなく、しかし道具類などのミニチュアといえるものは、その細工が細密で芸術性も高く驚くばかりでした。
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この写真などは、将棋など、ゲームの類かと思いますが、双六はまさに外来のバックギャモンそのもののミニチュアです。
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さらにこれは、ギヤマン製の文房具です。
ひときわ目をひきました。
しばらくはその前を立ち去ることができないくらい・・・。
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道具類のほとんどには蒔絵が施され、それも細かい草花や蝶などの模様です。
ドールハウスなどに興味のある方にとっても、この展示は興味深いと思いますよ。
3月8日までやっているようですから、千葉県にお住まいの方はいかがでしょう。
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この写真は兄である孝明天皇の崩御の後、形見分けされたものだそうです。
着せ替えの着物も用意されていて、人形遊びというものが当時はちゃんと認められた遊びだったのですね。
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これは三ツ折人形といって、御所人形から派生したもので、腕や足の付け根、膝、足首などが動くように作ってあるのだそうです。
頭と体のバランスが実際の子どもに近く、眼にはガラス玉が入れられるなど写実性があり、もてあそび用ということで、この人形から一番強い何かを感じました。

我が家からは遠い場所の博物館でしたが、妻も長女も満足したようです。
私も引きつけられるものが多く、感心したり、楽しんだりの時間を過ごすことができました。
良い一日になりました。

【NowPlaying】 Isn't It A Pity / George Harrison ( Rock )

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2008/12/21

昨日の続き・・今度は「落語」

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昨日の続きです。
今年を振り返って印象に残るのは、仕事のことを抜きにすれば、(仕事のことを書くと色々私の様子がわかってしまうので、今回は避けてます)「落語をかなり聞いた、しかも生で6回も聞く機会があった」ということでしょうか。

実はきょうも中学時代の担任の美術の先生が、千葉県山武郡横芝光町の『笑虎』という小さな美術館で個展を開き、さらにその美術館で【落語会】を開くという企画に行ってきたばかりなのです。
噺家は、先生の教え子で私と中学が同じ、古今亭菊輔師匠でした。

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せっかくなので、先生の作品を一部ご紹介。
今回も色彩鮮やかな印象が残りました。下の方の小さな作品の縁取りをしている素材も面白いものでした。

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次は“どんぐり”を使った楽しい作品です。
こういう“遊び心”が私は大好きなのです。

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ギャラリー入り口付近にあった“海岸への流木というか、板”を使った作品。
これも私好みの、立体感と色彩の組み合わせが楽しいものです。

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さてさてこれは、“くじらのヒゲ”に直接絵を描いたものです。
これも楽しい発想です。
先生、くじらのヒゲを探しているようなので、手に入れる方法をご存じの方は教えてくださいね。
おっと、落語の話でした。元に話を戻しましょう。

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落語会場は、ギャラリーの喫茶室のテーブル等を取っ払って、写真のようになりました。
会場に着いたときに、「きょうは20人くらい来るんですか?」と先生に聞くと、「いや、実は前売りだけで75人」とのお言葉。
いや、驚きました。人は詰めれば詰められるものですね。結局80人近いお客さんが小さな部屋にぎゅう詰めで収まってしまいました。

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まずは先生がきょうの状況について説明。
最終的に予定よりもかなりな大盛況となり、皆さん狭いのは我慢してね、ということになりました。

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さあ、菊輔師匠の噺が始まり、“まくら”だけで爆笑の30分、結局前半だけでも小一時間、箱根の山でお伊勢参りの旅人が狐に“ばかされる”愉快なお話でした。

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落語というものは、まさに“なまもの”。観客のようすや、場の雰囲気でどんどん変化しつつ進行していきます。
様々な人間模様とともに・・・。楽しいお話でした。

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中入りで、喫茶室の紅茶や珈琲で一服し、後半は「禁酒番屋」という、藩主が禁酒を藩内に達し、藩内への入り口に酒の持ち込みを見張る“禁酒番屋”を設けるお話です。
なんとかして中に酒を届けようとする酒屋と番人のやり取りが腹の皮がよじれるくらいに可笑しいのです。

落語の魅力は何と言っても“人”そのものの“おかしみ”です。
江戸時代にタイムスリップしても“人の業(ごう)”というものは相変わらずで、いつの時代でも変わらぬ、人から発せられるおかしさを存分に味わい、楽しみました。

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以上、書いてきたように、今年は落語の魅力に大きく興味を持ち、実際にUSEN放送や実際の寄席で接することとなりました。
来年はもっと深く関わって、さらに色々な出し物や噺家に出会えたらと考えているところです。

【NowPlaying】 Secret Love / Don Sleet Quintet ( Jazz )


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