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2023/03/14

銚子の「円福寺」お参りのあとは「丼屋 七兵衛」へ

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ブログ経由で facebook にも銚子の「円福寺」にお参りした話を書きましたが、そのあと近くの「観音食堂・丼屋 七兵衛」というお店に昼食をとりに行ってみました。

出掛ける前に調べておいたのですが、銚子港であがった新鮮な青魚をつかった「青魚漬丼専門店」ということで、期待は上がります。

青魚の臭みを抑えて旨みを引き出す「特許製法の塩ダレ」、そして江戸時代の多彩な食文化を生み出した伝統の「濃い口醤油」で仕込んであるのだそうです。
さらに無添加にこだわった調理法ということで、ここでしか味わえない漬丼やお刺身がある!・・(*^^*)いやがうえにも期待値が上昇いたします。

 

 

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行ってみると、けっこう待っている人がいました。
銚子の街並みはあまり人が歩いていないのに、この店の周りだけは県外から来た人達がいっぱい!

自分で探せばいいのに、「駐車場はどこに行ったらあるんだ」とか、店内でも「注文したのはこれじゃない」など、どちらかというと我儘な感じの、お客さんの方が悪そうだなと思われる小トラブルが発生しておりました。

「駐車場くらいその辺にあるんだから自分で探せ」とか、「ずうっと携帯見ながらボソボソしゃべってるから間違っちゃうんだよ」・・と、心の突っ込みを入れつつ、丼が卓まで届くのを待ちました。

「おまちどうさま!」と目の前に置かれた「漬丼」はさすがに美味しかった。
妻も「これだけ美味しいのは今まで食べたことがない」と驚きの様子。
私たちは頼まなかったのですが、その日は特上サバの漬丼と寿司がおススメだったようです。
他のテーブルに届いたのを見たら、ほんとうに美味しそうでした。
次回はそれをいただこうかと思いました。

で、ここで食事を済ませたあと、すでにインスタ経由で facebook にご紹介した犬吠埼灯台を目指したのでした。

次回は銚子鉄道にも乗ってみたいと思います。

 

2023/03/12

妻と銚子まで出掛けてきた。

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私の首の状態がなかなか良くはならず、良くなりそうになったり、急転して痛みが激しくなったりの“行ったり来たり”状態・・そんな中、妻が気晴らしに空気の良いところに行ってみないか、ということでなぜか銚子に行くことになりました。

以前行ったことのある「円福寺」を思い出し、そこに出掛けてみたら、大改築がされていたようで、最初は同じ寺とは思わず、携帯の地図を確認したりしていたのですが、やっと同じ寺だとわかり、中に入ると住職がすぐに話しかけてくれて、本堂の中に上げていただいていろいろ見せていただきました。

 

 

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写真は「天井絵」ですが、本堂の天井にあるこの絵の素晴らしさにずっと見入ってしまいました。

本堂を入って右側に独特の表情をした「賓頭廬尊者像・びんずるそんじゃぞう」・・俗に『おびんずるさま』と呼ばれる像があり、お釈迦様のお弟子である十六羅漢 (じゅうろくらかん)の筆頭なんだそうです。

病気を治す力があるとされ、撫でるとその部位の病気が治るという信仰があって、「撫仏 (なでぼとけ)」ともいわれているんです。
私もそれを知っていましたので、書かれていたお経を唱えてから“おびんずるさま”の首を三回撫でました。

そうするとねぇ・・信じないだろうけど、けっこう状態が改善したのです。信じないでしょ(^_^.)

 

 

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でもって、「病魔退散」のお守りも買い、さらに夫婦で「護摩木」に願意と願主名を書き、住職は翌朝6時から護摩焚きしてくださるとのことでした。
気分は良くなり(#^.^#)そのあとは美味しそうな「漬け丼」のお店を調べておいたのでそこに出掛けました。
それについては、またこのブログか、インスタかでご紹介いたします。

きょうもまだ首の調子がいいぞ!(*^^*)

 

2023/03/03

おんじゅくまちかど・つるし雛めぐりに行ってきた

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すでにインスタ経由でfacebookにも載せたのですが、ブログを読んでいただいている方も数多いので、ブログ経由でもご紹介しようと思います。

御宿町観光協会・御宿町商工会などが中心となる実行委員会が行っている表題の「おんじゅくまちかど・つるし雛めぐり」に、妻、長女と行って来ました。
おんじゅくの町のいろいろなお店なども含めあちこちで「つるし雛」を展示しているものです。

 

 

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私たち家族はスタートが遅かったので、とりあえずメイン会場とも言える「月の砂漠記念館」と「手づくりの蔵」の二か所に行ってみました。

私はこの「つるし雛」というものをよく知らなかったのですが、妻と長女はとても興味をもっていたようで、私も“一緒に行ってみる”ことになったのです。

facebookでは“どお~ん”とたくさんぶら下がっている写真を載せたのですが、こちらブログでは割と近接して撮ったような写真を載せています。

いろいろな形のものがあって、見ているだけで楽しいし、とても明るい気持ちになりました。

 

 

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また、「月の砂漠記念館」の前には当然砂浜があり、そこには「旅の駱駝」に乗った、歌に出てくる王子様とお姫様の像がありました。写真では見たことがありましたが、初めて間近に見ました。けっこうインパクトのある大きな像でした。
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そして次に、「手づくりの蔵」へ。
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ここでも素敵な展示があり、案内してくださった方も、訪ねてきた人たちも、とてもフレンドリーでいい雰囲気が蔵に満ちていました。
こんな感覚久しぶりです。
近頃、“ささくれだった”気持ちの人がいたり、そんなふうにしなくてもいいでしょうと思うようなイヤな行動をする人が多く、沈み込んでいた自分の心が少し浮上したような気がしました。
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いい時間を過ごすことが出来ました。

2023/02/28

「魚眼漫遊大雑記/野田知佑」を読みました。

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『魚眼漫遊大雑記/野田知佑著(講談社)』という本を読みました。
ブックオフでたまたま見つけたのですが、私は今まで野田さんの本を読んだことがありませんでした。

若い頃、アウトドア雑誌「ビー・パル」などに書かれていた文や、作家の椎名誠さんとカヌーに乗って出掛けた様子などは椎名さんの本から存じ上げていました。
それに“カヌー犬”として有名になった「ガク」は野田さんから椎名さんが預かって、いろいろなエピソードがあることも椎名さんの本で読んでいた、そんな感じの状態でこの本を読みました。

読んでみて驚きましたよ。
野田さんはどんな国に行って、どんな人と会っても怖れず(内心はドキドキなのかもしれないが)、スタンスを崩さず、正面から向き合って、どんどんガンガン体当たり的にその国を感じ、味わい、人と付き合っていくことをしています。

椎名誠さんも様々な冒険の旅をしていますが、こちら野田さんの旅は国の体制や、治安などの危険要素満載の中で、同行のカメラマンが尻込みする中、「ま、こんなもんだ」と突き進んで行きます。

そして釣るは、釣るは、しまいには川や湖に飛び込んで捕まえてしまったり、釣っては食い、釣っては誰かにあげたり、釣り尽くし、それら釣果を食い尽くし、様々な政治体制や、お国柄、その国独特のものの考え方、人付き合いの仕方をくぐり抜け、かき分け、あるいは真正面から突破していく野田さんの姿を文章から直に感じて、「こんな頼もしくも、向こう見ずな人がいるものだろうか」という気持ちになりました。

それに、このような面白く、淡々と進んでいくような文体はとても珍しいというか、今まで読んだことがないものでした。
魅力ある文体です。読んでいて楽しいが、次に何が飛び出すんだろうという期待感を抱かせ続けるような文章なのです。

野田さんは「カヌーイスト」っていう新しい言葉を生み出した存在でしたが、川とカヌーの似合う、すごい人でした。※調べましたら、昨年3月に亡くなられていました。この本、読んでおいた方がいいよ、と本棚から呼ばれたのかもしれません。

 

2023/02/18

「飲むぞ今夜も、旅の空/太田和彦」を読みました。

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『飲むぞ今夜も、旅の空/太田和彦著(小学館文庫)』という本を読みました。
単行本「ひとりで、居酒屋の旅へ」の一部を加筆修正し、さらに雑誌に掲載してきた未収録コラムをまとめたものになっています。
で、この文庫版は2022年5月発行となっております。

割と近年に書かれたものが掲載されているので、太田さんの文は“角が取れて”とても“まろやか”で読みやすいものになっていると感じました。
それにお酒や肴の話ばかりに重点が置かれているのではなく、その土地やお店の風情や、行った先での人との関わりが太田さんの気持ちと共によく伝わってくるのです。

東日本大震災により、発酵中のもろみがタンクからから溢れてもろみの全廃を覚悟していたが、電気などが一部復旧し、生き残ったもろみが発見され、絞った酒は力強く生命力にあふれ、やがて「希望の光」と名付けられたという話を、当時それに関わった方たちのことと共に書かれているところでは、感動して体が震えました。

大分「こつこつ庵」の『琉球』という、関サバをゴマ醤油ダレに浸けておく、もともとは家庭料理だったものの紹介もありましたが、読んでいるだけで一度でいいから食べてみたいと思いました。
ちょび髭でジャズ・サックス奏者の坂田明さんに似たマスターの様子も親しみやすく描かれていました。

新潟「魚仙」のブリをつかった「ブリなめろう」の描写もうまく、ぜったいに行ってみたい、食べてみたいと思いました。

さらに旭川の「独酌三四郎」という日本でも屈指のいい居酒屋には、《日本三大白割烹着おかみ》(^^;)と太田さんが絶賛する美人女将がいて、大球キャベツ・鉈切り大根・人参・身欠きにしんを麹で漬け込んで発酵させたものについても書かれていました。
歯ごたえのある食感が伝わってくるようないい書きぶりでした。

こんな話が満載で、「小鍋立ての一人鍋」の良さについても書かれていて、それは居酒屋でもいいし、家で一人静かに飲むときにもいいなぁと思いました。

日本全国のお酒と肴と居酒屋とその土地の風情、さらにそこに住む人々の様子、マスターなどのとても心温まるエピソードなども添えられていて、日本の居酒屋世界を堪能しました。
今年はなんとか太田さんが行ったお店の何処かを訪ねてみたいと思いました。
横須賀『銀次』の「しこいわし」なんて食べてみたいですっ!(^-^)

 

2023/01/27

「すすれ!麺の甲子園/椎名誠」を読んだ。

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『すすれ!麺の甲子園/椎名誠著(新潮文庫)』という本を読みました。
平成20年に刊行されたものの文庫化です。

椎名さんがこの「麺の甲子園」を書いていたのは知っていました。
でもそのとき思っていたのは、全国、数ある麺(ラーメン、うどん、蕎麦、その他きしめんや糸こんにゃくまでエントリーされている)から美味しいものを探訪していくのはいいけど、そんなもん闘わせて意味があるのかな?ということでした。

予選には(一年半かけて全国の麺?を求めて走り回り、食い回っている)、もやしや、葛切り、細切りキャベツまで登場して何がなんだか、どれがどうなっているのかわからん状態もありました。
そんな中、さすが椎名さん、各地区予選をどうにかこうにかやった形にして甲子園出場麺を決めてしまいます。

一日に何杯も麺ものを食べているので、読んでいるだけでもその日の後半はつらそうだし、闘い的には“不利”になったりもしていましたが、そのうち「この本の楽しみ方は、全国にこんなにいろいろな《麺》があり、それぞれにそれぞれの味があり、お店があり、お店を営む人がいて、その地方独特の風土や味わい方があるのだ」ということを読んで楽しめはいいのだ、ということに気付きました。

椎名さんと共通して気になったのは、四国の有名なうどん屋さんがブロックに板を渡したような椅子や、オフィスごみとして捨てられたような机を使ったり、そこにある畑でネギを自分で取ってくるなどの演出があって、皆それを面白がってたくさん集まってくるのだけれど、そのうしろには“御殿”のような母屋が建っている・・それってなんだかなぁ・・ということでした。
私も現地に行ってそのようなものが目に入ると、ちょっと考えてしまうと思います。

また、行列して一時間も待ってラーメンを食べるというのは、もともとファスト・フードであるのになんだかおかしい・・ということ。
これもいつも私が感じていることです。
はっきり言ってそうまでして食べるラーメンなんてあるかなと。
試しに並んで食べてみると、普通か、普通以下であることが多いのです。店員も不愛想だったり、威張っていたりすることも多い。

もうひとつ、蕎麦屋さんですが、東京の赤坂などの高級店の蕎麦の量はいったいなんだこれは!というものが多いです。四・五回箸でたぐると食い終わってしまう。
もともと蕎麦って土地が痩せているところで、なんとか栄養が取れないかという食料だったことを考えると、そういったお店の“気取り方”がどうにも変じゃないか、と思ってしまうのです。そういった店に限ってクラッシックやジャズが流れているのも共通しています。

などと三つばかり“愚痴”っておいて(^-^;結局はこの本、楽しめました。
私が東京勤務していたときによく行った銀座insの超B級スパゲティーもエントリーされていて、椎名さんは「学生アパートのヤケクソ独身スパゲティー」と表現されていました。これまた同感!(*^^*)
麺って、身近なもので、「人が食べたらどう思うかわからんけど、ワシはおいしいけんっ!」というようなものなんじゃないでしょうか。

結論が出たところで今回の読後感はこのへんでおしまいにします。

 

2023/01/15

「うさぎ展」に続いて飯岡灯台で行われている「新春飛躍大作展」のご紹介

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昨日は、このブログで表題にあるように、古民家美術館で開かれている「うさぎ展」をご紹介いたしましたが、きょうは飯岡刑部岬展望館で開催されている「新春飛躍大作展」のご紹介です。
調べたらこちらは、1月15日(日)本日が最終日でした(・。・;
もっと早くに私も見に行っていればよかった・・。
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展望館の2階、パノラマ展示室にてそれこそ“大作”、大きな作品含めたくさん展示されていました。
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私の中学時代の美術の先生の作品ももちろんありました。これは古民家美術館の庭園で即興で数十分で描かれた作品です。すごいなあ。
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この展望館の場所は飯岡灯台に隣接していて、飯岡灯台からの海の眺めは絶景です。
あまりのスケールの大きさに圧倒されました。
もっとPRすればいいのにと正直思いました。素晴らしいロケーションなのです。
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ここでの展示については、すでにInstagram経由でFacebookに掲載していますが、それとは別の写真でこちらでもご紹介しています。
本日中にさらにInstagramにて別の写真もご紹介しようと思っています。
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今日が最終日ですが、旭市に近いところにお住まいの方にはぜひ行ってみていただきたいと思います。
ご紹介が遅れて申し訳ないのですが。
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一日の間に旭市三川の古民家美術館での展示、そしてこちら飯岡灯台隣接の施設での展示を見ることができて、とても内容の濃い時間を過ごすことができました。
灯台からの眺めも最高でした。

2023/01/14

ブログでもご紹介、『あさひウサギ展』

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すでにInstagram経由でFacebookにてご紹介した旭市三川の「古民家美術館飯岡」で開催されている『あさひウサギ展』。

今年の干支、「うさぎ」をテーマに旭市の作家の方々が作品展示をしています。

 

 

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私は1月13日(金)に伺いましたが、会場の古民家美術館は不思議と展示会を何度か経て、落ち着いた雰囲気を醸し出しはじめたと感じました。
とても居心地がよいのです。
伺った時間帯に、客は私ひとりだったため、実に優雅で贅沢な時間を過ごすことが出来ました。
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絵画作品だけでなく、人形、フィギュア、糸鋸のようなもので、板に細長い溝を切り出し、遠くから見ると絵に見えるという・・新鮮な印象を与える作品もありました。
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もちろん、私の中学時代の美術の先生の作品もたくさん展示されていました。
先生の作品を創っていく意欲はますます旺盛になっているようで、とてもうれしい!
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1月29日まで開かれています。
旭市に行くことができる方にはぜひにとおすすめしたい展示でした。

次回のこのブログでは、同じ旭の飯岡灯台隣接の施設で行われていた展示についてもご紹介しようと思っています。

 

2022/12/28

高田文夫先生と松村邦洋さんの『東京右側「笑芸」さんぽ』という本を読んだ。

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『東京右側「笑芸」さんぽ/いち・にの・さんぽ会編(講談社)』という本を読みました。
ブックオフで見つけたのですが、2017年に第一刷発行されていたものです。
高田文夫先生、松村邦洋さん、お二人とも心肺停止という壮絶な経験をした後にこの『散歩』を始めています。
写真を見ると、高田先生は杖をついている状態だし、松村さんはまだダイエットする前の体型で写っています。

“笑って、歩いて、一万歩”なんてフレーズが帯に書かれていますが、まだ体力的に大変だった頃なのかもしれません。
でも、読んでみるとさんぽ会のメンバー三人と、高田先生、松村さんは楽しそうに東京にある「演芸史跡」などを巡っています。
距離もほどよい感じなんじゃないかと添付されている地図から推察できます。

「東京右側」というのは、東京の右半分、早い話が下町方面をさんぽ会のメンバーが歩いていくというのが基本的なさんぽの形です。

門前仲町や、入谷、浅草、本所吾妻橋、千住、日比谷・大手町などを歩き、芝居や落語、相撲などに関わりのある史跡や神社仏閣などをたずね歩いています。
地図付きなので、私もコロナ禍が収束したらいくつかコースを回ってみたいと思いました。

驚いたのは、日比谷→大手町→東京駅 と巡り、ペニンシュラ東京や明治生命館、三菱一号館美術館、KITTE、行幸地下ギャラリーなどをたずね歩いたコースはさんぽ会リーダーの高野ひろしさんが計画したものなのですが、すべて地下街を歩くという“凝った”コースでした。高田先生も思わずうなっていました。

というわけで、地図と散歩中の写真入りの楽しくも参考になるコースが書かれた本、たのしく読みました。

 

2022/12/16

玉村豊男さんの「おいしいものは田舎にある」を読みました。

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『おいしいものは田舎にある/玉村豊男著(中公文庫)』という本を読みました。
これもブックオフで見つけたものです。最近はほとんどブックオフの100円コーナーで掘り出したものばかり(*^^*)

単行本としては1980年代に出ていたものの文庫化です。

著者の玉村さんが、まだいろいろな地方の料理が残っている田舎へ出かけていくのですが、本の中で書かれているように昭和40年代から食べ物は全国で共通化して行くさなかにあるようでした。
どこに行っても同じハンバーガーなどが食べられるようになりつつある時代です。

でも、ここに書かれている“田舎”へ出かけてみれば、まだまだ昔ながらの郷土料理が原型をとどめている・・。

薩摩鹿児島へ「さつまあげ」をもとめて行く。
群馬下仁田に「コンニャク」をもとめて行く。
瀬戸内讃岐には「うどん」をもとめて行く。
若狭近江には「さば」をもとめて行く。
北海道には厚岸に幾層にも岩のように厚く重なった固い殻を持つ「カキ」をもとめて行く。
土佐高知には「カツオ」を、岩手三陸には「ほや」を、木曽信濃には佐久の「鯉」を、さらに秋田金沢日本海・・博多長崎・・松阪熊野・・ラストは東京まで。

もともとは「日本ふーど記」というタイトルだったもので、そのとおりの内容になっていました。
この本に書かれている日本各地の料理は、やがて変化していって「ああ、そんな料理もあったね」ということになってしまうかもしれません。
読んでみて、単に面白い食に関する本なのですが、実際には貴重な記録にもなっています。
“保存版”です。

そして玉村さんが各地で出会った人たちとのエピソードも愉快だし、そこで得た食べ物に関する知識・考察もつぶさに記されています。

味わいのある良い本でした。

 

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