フォト

わたしのいきつけ

無料ブログはココログ

2018/11/13

銚子に行って来た、その2「GARE」と「犬吠埼灯台」

20181111_gare001

前回、銚子市馬場町・圓福寺でのイベントにうかがったことについて書きました。
その後はせっかく銚子に来たのだから、と思い中央町にある「GARE」というライブハウスに出掛けました。

ここは、私の中学時代の担任の美術の先生から何度も話を聞いていたお店です。
ジャズのライブなども行われ、先生からお誘いもいただいたのですが、何せ遠いので、帰ってくることが大変、なかなか足を運ぶことができませんでした。

入ってみると、その先生の作品が壁面やその他あちこちに飾られていて、居心地がよく、あっという間に心ゆるしてしまいました(#^.^#)

マスターに声をかけると Facebook でも知り合っていたので、話は早い!d(^_^o)

せっかくなので、ランチを食べようと思いました。
マスターからガレ・ランチがおすすめということなので、それをお願いしましたが・・。


20181111_gare003

写真を見てくださいな'(*゚▽゚*)'これで珈琲もついて千円なんですって、銚子漁港もすぐそこの新鮮なお刺身盛り合わせに、生姜焼き、その他写真のとおりですよ(*^_^*)
いいのかなぁ・・こんないい思いをしちゃって・・というわけで、完食でございます(^_^)


20181111_gare002

オーディオからは、ジャズも流れていて、とんがらない素直な音が私好みでした。
今度は先生とライブを聞きに訪れたいものだと思いました。
マスター、ごちそうさまでした。

ガレをあとにして、今度は銚子と言えば「犬吠埼」だろうということで、犬吠埼灯台に向かいました。


20181111_inubousaki002

まだ子供が小さかった頃に泊まりがけで来た犬吠埼。
白亜の灯台は健在でした。
力強くも、気品があって、美しい灯台です。


20181111_inubousaki001

灯台のある高台から海に降りてみると、太平洋の荒波が・・。
しばし、海を見て過しました。
たまにはこんなのもいいです。

帰りには、“お約束”の「銚子電鉄・ぬれ煎餅」を買い求め、帰路に着きました。
朝から盛りだくさんでしたが、いい一日になりました。
銚子、いいところです。なんか空気がやさしいんだよね。

2018/11/12

銚子に行って来た

20181111_choshi006

休日に銚子に行って来ました。
もともとの目的は、銚子市馬場町にある「飯沼山 圓福寺」で行われる語り公演「犬吠の太郎」を見に行くことでした。


20181111_choshi001

チラシの写真を載せていますが、版画家・土屋金司氏の作品をバックに高村光太郎の詩のモデルとなった男「犬吠太郎」のお話を語るというものでした。


20181111_choshi002

併せて、圓福寺では、その土屋金司氏の版画展『仏と鬼と銚子の風景・土屋金司 版画と明かり展』も開催されていて、力強くも、情感あふれる土屋氏の版画も楽しめるものでした。

当日二回公演の一回目を見させてもらいましたが、以前の竹久夢二美術館での夢二の銚子での恋物語とはまたひと味ちがったおもしろさがありました。
また、関根真弓さんの語り口もいっそう余韻あるものになり、間の取り方も実に絶妙でした。
「銚子浪漫ぷろじぇくと」の皆さんの力を合わせた当日の公演、素晴らしい物でした。

公演後、土屋先生がマイクを持ち、ご自身が大病され、「もう版画家としての人生は終わった」と思っていたところに、このプロジェクトのスタッフから犬吠の太郎の作品を表装し直して、その前で公演する話が出て、先生、もう一度版画をやってみようと奮い立ったお話をされました。
観客からは大きな拍手が・・。

私はそのいい話を聞いて涙してしまい、こういうことを聞けてよかった、また、そのようなことができるような人間に自分もなりたい、などと思ったのです。


20181111_choshi003

圓福寺では、さらに「第九回・寺宝展」として、本堂で『嵯峨本 伊勢物語の世界』の展示がありました。
日本の印刷史上の記念碑的な存在である「嵯峨本 伊勢物語」の聖地である銚子の圓福寺での大公開でした。


20181111_choshi004

慶應義塾大学附属研究所・佐々木孝浩教授による解説(講演)もあり、この1600年代のお宝とも呼べる作品を間近に見ることが出来ました。


20181111_choshi005

銚子、あなどれないです。

このあと、また少し別のところも回ったので、それはまた次回以降にご紹介いたします。
銚子は気候もよく、いいところですd(^_^o)

2018/10/28

大鐘八重さんの個展『花の音』を「じゃくう鳥」で見てきた

20181027_jacu_dori001

千葉市中央区の大巌寺町、淑徳大学前にある珈琲店「じゃくう鳥」で開かれている『大鐘八重 個展「花の音」』に昨日、行って来ました。

ガラス(シーグラス)と花などの植物のコラボといっていいんでしょうか、光の加減で様々な表情を見せてくれる作品にふれて、前回のじゃくう鳥での「サイアノタイプの写真展」に続き、また新しい出会いでした。


20181027_jacu_dori002

歳を取っても、知らないことっていっぱいあります。
それを知ることができることがうれしい。


20181027_jacu_dori003

海で見つけてきた不揃いなシーグラスをパズルみたいに合わせていくっていうのも、たいへんかもしれませんが、楽しい作業でしょうね(#^.^#)

形も色も、そして光の通りぐあいもそれぞれに異なっているのでしょうから、作品に仕上げていく過程でもいろいろなことが起こるのだろうな、などと思いつつ鑑賞しました。


20181027_jacu_dori004

「海」と「花」の出会いなんて、それがいいよなぁ。


20181027_jacu_dori005

そして、いつものようにじゃくう鳥の美味しい珈琲をいただきました。
店内、大混雑でマスターたいへんでしたが、ここのお客さんって、皆、“大人”なので、のんびり店外で待っていたり、時間の過ごし方、間の取り方もよく心得ていらっしゃいます。
マスターの人柄がそういうお客さんを呼ぶんでしょうねd(^_^o)

素敵な作品を見せていただき、お店をあとにしました。

11月12日まで開催されているとのこと。興味を持たれた方はぜひ一度作品と美味しい珈琲にふれてきてください。

2018/10/27

太田和彦さんの「おいしい旅」を読んだ

20181027_kazuhiko_ohta001

『おいしい旅 -錦市場の木の葉丼とは何か- /太田和彦著 (集英社文庫)』を読みました。

太田さんといえば居酒屋の本ってことになりますが、この本については食べ物が主体!
太田さんが全国各地を巡ったときに出会った美味しい食べ物について、カラー写真とともに紹介しています。

京都で修学旅行生とお話しながら食べる「親子丼」、お店は<鳥岩楼(とりいわろう)>です。
小丼の真ん中にうずらの黄身ひとつ。もも肉と玉子だけのシンプルなその丼の写真は出汁と玉子が“ふるふる”いっていて、ああ食べたくなる・・(#^.^#)

錦市場の「木の葉丼」も紹介されていましたが、関東に住んでいる私にはとても珍しいものです。
その他「衣笠(きぬがさ)丼」という、きざみきつね(細く刻んだ油揚)の玉子とじや「、若竹丼」という筍(たけのこ)の玉子とじ、さらに「ハイカラ丼」という天かすの玉子とじなども紹介されていて、また食べたくなるものばかり(*^_^*)

神戸、<民生支店>の「カレー」は、一見なんということもないカレーで、ご飯の上にそのままダァ~っとかけてある“黄色い”もの。
中華出汁の旨みが感じられるシンプルなものだそうで、中華屋なのに、このカレーを食べている人が多いという・・(^_^;)

その他、天丼や焼きそばなど、シンプルだけど、そのお店独特の工夫や味が光るものがたくさん紹介されています。
もちろん、居酒屋の専門家、太田さんなので、特に後半では美味しいお酒のある居酒屋さんがそのお店となったりしています。

美しくて、美味しそうな写真と共に読んでいると、あっという間でした、読了。

ごちそうさまでしたヽ(=´▽`=)ノ

2018/10/22

成田に「匝美会4人展」を見に行って来た

20181021_narita001

前回のこのブログで予告的にちょっと書きましたが、成田山新勝寺に近い「成田ユニバーサル美術館」に『匝美会4人展』と銘打った美術作品展に出掛けて来ました。


20181021_narita002

もちろん、いつもご紹介している私の中学時代の担任の美術の先生もその4人展の4人の中のひとりです(^-^)/☆

先生、このところ大忙し、八日市場公民館、九十九里の望月定子美術館、そしてこの成田ユニバーサル美術館と作品を出していて、精神的にも大変だと思いますが、肉体的にもきついんじゃないかと心配しております。
でも、電話でお話すると元気なんだよなぁ(*^_^*)


20181021_narita003

作品の方は相変わらず、先生のパワーとワールドが満開状態ですヽ(=´▽`=)ノ


20181021_narita005

お仲間の三人の方々も独特の世界を持った作品でした。


20181021_narita004

ここに一部載せますが、キャベツを描いた作品などはかなりの大作でした。
大きなキャンバスに描かれた野菜は大迫力。


20181021_narita006

風景画もその場の空気感まで感じるようで、見どころいっぱいでした。
11月4日(日)まで、この成田ユニバーサル美術館(千葉県成田市東町779-3)で「入場無料」でやってます。
成田山に行きがてらでも行かれてみてはいかがでしょうd(^_^o)


20181021_narita007

開館時間は10:00~16:00です。

美術館にはなかなか行くことがないという方でも楽しく見ることができると思いますよ。

2018/10/21

成田でばったり!

20181021_narita_narita_teien_001

きょうは、成田にいつもの中学時代の担任の美術の先生の作品を見にユニバーサル美術館というところに出掛けました。
ここでは、先生の仲間三人の方の作品も展示されていたのですが、それについては、明日以降また写真と共にご紹介する予定です。

先生は忙しく、電話してもなかなか都合がつかず、会えなかったのですが、先だって八日市場での先生の作品展示の際、再会したFさんと、ここでまた再会!
きっとこの人とは何か強く引合うものがあるのだと思います。
Fさんから発する磁力のようなものも強いし、私から発している磁力と丁度引かれ合ったのかもしれません。


20181021_narita_narita_teien_003

先生の作品を見たあと、成田山新勝寺にFさんと、その奥さんと三人で出かけました。
目的は成田山新勝寺に併設している庭園の散策でもありました。
紅葉の時期だと最高なのですが、まだそうもいかず、たぶん11月に入ってから木々は色づいてくるかと思います。


20181021_narita_narita_teien_002

ちょうどいいくらいの人出だった新勝寺、ここは私も感じるパワースポットです。
そして隣の広大な庭園は三度目ですが、気持ちがすっきりとします。ここもパワースポットだと思う。

そしてFさんと話は弾みましたヽ(=´▽`=)ノ
泉のように湧き出るFさんのお話と、ずっと手をつないでいる奥さんとの仲睦まじさ(仲いいですね・・と言ったら「10分前に喧嘩したばかりだ」という面白い回答・・今、手をつないでるじゃん、仲いいんだよ、と思いました)に圧倒されつつ、話はいろいろな方向に飛び、楽しいひとときでした。

Fさんからの話は、私のことを“熟知”しているような話しっぷりで、まるで取り調べを受けているようでしたが、前回お目にかかったときに私のブログのことをお教えして、そのブログを片っ端から読まれたようで、私が忘れていたことまで、昨日のことのように話されて、“たじたじ”でした( ̄O ̄;)

奥さんとのコンビネーションも“抜群”で、時に奥さんが“ボケ”をかましたかと思うと、あるときは鋭い奥さんからの“突っ込み”もあり(^^;)・・まあ、名コンビだね、と思いましたよd(^_^o)

愛すべき、愛されるべきお二人の絶妙な様子にこちらもすっかり心許してたのしいひとときになりました。私の担任だった先生も、そんなところに惹かれているのだと思います。


20181021_narita_narita_teien_004

茶店で、ビール&ノンアルコールビール&かき氷などをとりつつ、成田の庭園をあとにしました。
Fさん、奥さま、またお会いしましょう、こちらも“ネタ”を仕入れておきます(^_^;)、そちらも楽しい話題とっておいてくださいね。

それじゃまた!(^-^)/☆

2018/10/06

先生に会いに行ってきた

20181006_r_minami001

いろいろなことが起きて心の中に何か雲のようなものが垂れ込めるような気分。
前回のブログに書いたように、元気が出る人のところに行ってきました。


20181006_r_minami003

このブログに度々登場する中学時代の担任の美術の先生が、今回は九十九里アートミュージアム「望月定子美術館」で絵画・造形展を開かれているとの知らせを受け、元気になっちゃうかも・・などと(*^_^*)思いつつ、出掛けてみました。


20181006_r_minami004

今回は会場も広く、先生のワールドが何か開放されたかのように展開されていました。
見応えありました。

その中で私の気になった作品のいくつかを写真でご紹介いたします。

ねっ、いいでしょ(#^.^#)
といっても、これは感じる人によって異なるのだから、「なんじゃこりゃ」って人もいらっしゃるかと思いますが、でもでも私にとっては何か心にインパクトのある作品でした。

先生とも話がはずみ、絵の話はもちろん、先生が最近いいと思っているジャズのアルバムの話などもたくさんいたしました。


20181006_r_minami005

そして、「外に出てみるか」ということで、ここは九十九里、すぐそこの片貝の九十九里浜に先生と二人で出てみました。

台風の影響か、まるで夏のような暑さでしたが、風が強く、それが爽やかさをかんじさせてくれました。


20181006_r_minami006

この吹き流しのように先生の言葉のひとつひとつを聞いて、だんだん元気になり、私の心も勢いよくはためいてきました。
先生、いつもありがとう!


【Now Playing】 Crossin' The Channel / Bud Powell ( Jazz )

2018/09/08

お誘いをうけて竹久夢二美術館・弥生美術館に行ってきました

20180819_yumeji001

【※このブログでの文は、8月頭からのブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】

日々いろいろなことがあり、毎日ひとつずつ少しでも良い方向へと歩みを進めているところです。

そんな中の休日。
中学時代の担任の美術の先生の個展で知り合うこととなった「銚子浪漫ぷろじぇくと」の関根真弓さんからお誘いを頂いて、文京区の弥生にある「竹久夢二美術館・弥生美術館」に足を運びました。


20180819_yumeji002

そこでは、関根さんを中心とした“歌と語り”で「夢二ひと夏の恋」と題した公演が行われ、まさに夢二の作品群の中でのイベント、素晴らしいものでした。

障子状の衝立が館内に置かれていたのですが、公演が始まると、それはスクリーンにもなっていて、夢二のひと夏の恋が語られる中、銚子の美しい風景が映し出されていました。
感情表現豊で、夢二が銚子で過した夏の空気感まで感じられるようなひととき、いい時間を過すことができました。来てよかった。


20180819_yumeji003

夢二の美術館ですから、夢二の作品に囲まれて、こりゃファンにとってはたまらない美術館です。
挿絵を描いた本や、広告、夢二の書いた葉書、興味深い作品、展示がたくさんでした。


20180819_yumeji004

また、併設の弥生美術館では、「文豪・泉鏡花×球体関節人形展」も開催され、写真の人形ほか、何体もの人形には、心臓がドキッとするような、ぞくっとするような、魔界を感じるもの多数・・ちと怖かったぁ~(^_^;)

というわけで、悩み多い日々の中、少し心の栄養をつけてきた一日となりました。
また、前回倒れて出来なかった草刈も東京から帰宅後に、涼しい夕方を利用して少しばかり進めてみました。

なんとか少しずつでも、一歩ずつ歩みを進めたいと思います。

2018/09/07

「墨東綺譚/永井荷風」を読んだ

20180818_kafu_nagai001

【※このブログでの文は、8月頭からのブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】

『墨東綺譚/永井荷風著(角川文庫)』を読みました。
“墨東”の「墨」の文字の表記は、このブログで表示されているものと異なるのですが、PCでインターネット上で見るためには簡単な“当字”を入れました。

この本は、荷風が近所から聞こえる「ラディオ(※文中にこう表現している)」のうるさい音に辟易して夕刻から夜にかけて東京の町を歩き、たまたま知り合った「お雪」という女性と奇妙な関係になり、遊里にいるその女性「お雪」に逢いに“行きがてら”の道中、街並み、世間の様子などを表現豊かな文にしたものです。

当時の人々の服装や、町の様子、世間の“流行り”、5.15事件当時の銀座などの実際の様子も書かれていました。
それが実に意外。
昭和ひとケタからふたケタに入る頃が描かれているのですが、銀座に柳の苗が植えられ、朱骨の行灯が設置されたところで、「田舎芝居のようになってしまった」と嘆いているのです、荷風さん。
何年か前に、銀座の柳を復活させようだとか、永く保存しようなどという銀座っ子の人たちが話題になったことこがありましたが、当時はそんなだったようです。

しかも、「震災(※関東大震災のことでしょう)のあとには、九州や大阪から人が出て来て、一本裏通りでは、そんな人たちが「ふぐ」の店を出したり、路上に出て食べるような店を出してしまったとも嘆いています。

路上で水着を着て客寄せをしたり、そうまでしなくも、お客を誘うような女性が店頭にいるのはどんなもんだろうと言っていたりします。

でも、遊里にいるお雪には、度々に逢いに行く荷風先生(この本の中ではとある作家として描かれているが)。
女と男の“機微”にもふれて、この本、いい味だしていました。

とにかく、初めて聞く表現が80%以上を占めていると感じた永井荷風のこの著書。
昭和初期の東京の様子などがフィルムを見ているかのように眼前に浮かびます。
リアルなタイムスリップ感があり、希少感もある面白い本でした。

2018/09/03

椎名誠さんの古い文庫本「日本最末端真実紀行」を読んだ

20180808_makoto_shiina001

【※このブログでの文は、8月頭からのブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】

『日本最末端真実紀行/椎名誠著(角川文庫)』を読みました。ブックオフで手に入れた昭和61年初版発行のものです。
だからもう30年以上前のもの。
阪神淡路の震災も起こっていないし、日本中が何か変なものに浮かされて調子に乗りすぎていた時代。
悪いことなんて起こらない、世の中ガンガン開発して古いものは馬鹿にして、どんどん廃棄したり壊したりしていた時代です。

そんな時代の真っ只中で、椎名さんはなんと30代!若いねぇ。
そして、神戸や札幌、倉敷、飛騨高山、渋谷スペイン通り、幕張などへと旧知のイラストレーター・沢野ひとし氏らと旅立ち、その実体を見て感じて、呆れて、嘆き、怒り、笑い、ちょっと感動したりの“珍紀行”と相成っておりました。

たぶん、当時、まだ頭の中に“正気”な部分が残っていて、実際に“るるぶ”、“an・an”、“non・no”などを読み、妙に人工的な観光地などに集まっていた少女、女性らを見て「なんだこの人たちは?なぜここに来た!」と思える理性が残っていた人にはわかるであろう、当時の実際のその地の様子が描かれていました。

この本を読んでいると、すでに“妙ちくりん”なお店などは閑古鳥が鳴き始めている様子が書かれていますので、そんな“浮かれ状態”の日本も、やや衰退への道を歩み始めていた頃なのかもしれません。

上記のような有名“おしゃれ”観光地のほかにも、突然、離島に行ったりして、民宿や、島唯一の観光ホテルでの気恥ずかしいような対応や、しみじみと“ひなびている”島の様子、人々・子供の様子なども描かれていて、それはたぶん現在でも味わえるようなものじゃないかと思いました。
そんなことを書くのも当時から現代まで、たぶん椎名さんしかいないんじゃないでしょうか。

終盤に書かれていた椎名さんが小学校から高校生のあいだに住んでいた千葉の幕張の文にはしみじみとしました。
この文が書かれていた頃に、椎名さんは幕張の遠浅の浜が新しい人工の街になってしまったことを知ります。
タクシーで今の千葉市美浜区(マリンスタジアムや、高層ホテル群のある街)にたどり着き、幕張の人工海浜や稲毛の人工海浜を見て、あきれるというよりは、愕然として、そのかつては区全体が海底だった(椎名さんが夏休み一日も欠かさず通った)地を去ります。
貝や、海苔などの漁で生活の糧を得ていた静かな漁師町的な部分は何も残されていませんでした。
・・私の記憶の彼方にも幕張の遠浅での潮干狩りの様子、人でいっぱいだった浜の様子が残っていますが、そんなものの欠片も今はありません。

読んでいて、終盤のこのあたりで妙にしんみりとしてしまいました。

今や、椎名さんの古い文庫本などは絶版になりつつあるものも出ていて、かつての若かりし頃の椎名さんの、今よりもぶっきらぼうな文章に出会う機会も少なくなってきそうなので、この本、久しぶりに刺激を受けました。


【Now Playing】 My Sweet Lord / George Harrison ( Rock )

より以前の記事一覧

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック