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2018/01/21

映画「ベロニカとの記憶」を見てきました

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映画『ベロニカとの記憶(The Sense of an Ending)/2015年・英国 監督:リテーシュ・バトラ 出演:ジム・ブロードベント、ハリエット・ウォルター、スージー・ウェブスター、エミリー・モーティマー、ビリー・ハウル、ジョー・アルウィン、フレイア・メーバー、シャーロット・ランプリング』を見てきました。

主人公は妻と離婚し、一人暮らし。娘はシングルマザーになろうとしているところ。
ある日突然、記憶の彼方となったはずの女性から自分宛に遺品が残されているという知らせ。

その女性は自分が学生時代に付き合っていた彼女の母。一度しか会ったことのない彼女の母が亡くなり、しかも遺品はその母が持っていた自分の級友(男性、※当時自殺している)の日記・・という不可解なもの。

で、当時の彼女はその遺品を渡せないという・・。

なぜなのか、すっかり風化され、自分に都合の良いものとなった記憶を呼び戻し、また、かつての彼女との接触をはかり、謎を解いていきます。
その過程は別れた妻にも告げますが、逆に怒りを買うようなこととなり、ますます男性は居場所がない、というか、若き日の自分が犯した罪・・蘇った記憶の忌まわしさにオロオロすることになります。

自分を大きく見せようとしたり、皮肉な態度をとったり、人に対して気遣いや思いやりに欠ける失言、余計な言葉を発するなどの過去の事実に愕然とするようなこととなります。

でもね、その愚かさって、私のように長い人生を経験してきた者だったら、ほとんどの人が犯していることなんじゃないでしょうか。
特に男はね。


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この物語には原作があるとのことですが、エンディングはそれとは異なるものになっているそうです。
何か、愚かなことをしてきた老いた男に、少しばかりの“救い”の光が見えて終わるのです。

現在のシーンと、過去の学生時代の甘い恋愛をしている頃の映像が交互に現われ、物語は記憶をたどるように進みますが、“ほろ苦く”、そして“甘酸っぱく”、さらにたまらなく“渋い”ような現在と過去の対比。
大人になってから見る映画です。

で、私がどう感じたかというと、この主人公にも自分は似ている、・・似ているが、今後の人生は短いが正直に、真っ直ぐに生きてみようと思いました。
あのとき、ああすればよかった、と思うことばかりの過去の人生でしたが、「いつかこうしてみよう」という年齢ではなくなりました。
「今、こうしたい。だからこうする。」そう生きていこうと。それが私に関わる人への誠意だと。


【Now Playing】 My Favorite Things / John Coltrane ( Jazz )

2018/01/04

映画「ルージュの手紙」を見てきました

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映画『ルージュの手紙(Sage Femme)/2017年・仏 監督・脚本:マルタン・プロヴォ 出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、カトリーヌ・フロ』を見てきました。新年初の映画です。

この映画は、30年ぶりに再会する血のつながらない母(カトリーヌ・ドヌーヴ)と娘(カトリーヌ・フロ)の何から何まで正反対の二人の物語です。

30年前に突然姿を消した義理の母。それを苦にして父親は自殺・・、その後の娘の真っ正面から人生に取り組む姿、それにひきかえ、母は「彼は田舎で暮らそうとしてた。私はイヤよ。それが罪なの?」って具合で、酒とタバコ、肉食系でギャンブルにどっぷりとつかり、アニマル柄の服が好き(^_^;)、しかし重い病にかかってしまった母?は頼るところもなく30年ぶりに連絡を取ってきたのです。かつての夫が自殺してしまったことも知りませんでした。

それにくらべて娘の方は、野菜好きで場所を借りて家庭菜園もやっていて、仕事は助産婦で必死に取り組んでいる。ダサい服装をしているが、まじめが取り柄!みたいなおばさんです。

正反対の二人が、互いに呆れ果てつつも、やがて心を寄せ合い、見ているこちらに笑いや、ホロリとさせられるシーンもあり、なかなかのヒューマン・ドラマになっていました。
それに加えてフランスの美しい景色も手伝って、フランス映画ならではの風情をたたえていました。

カトリーヌ・ドヌーヴの奔放過ぎる、毒のある母親役は、でも憎めない・・という心憎い設定で、それをまた巧みに演じていて、さすがの大女優です、しかもこういう役でもくさることなく“ガンガンいってる”感じがあります。

対してカトリーヌ・フロは、生活感あふれる、ちょっと疲れた感じをうまく演じていて、でも自己の家庭菜園の隣でやはり菜園をつくっているトラック運転手の男性との“大人の恋”もあり、こちらもその地味な感じと、恋にパッと華やぐ感じがこれまた絶妙でした。
母親のカトリーヌ・ドヌーヴからは、「あんたそのコートださいからやめなさい」なんて言われるんですけどね(^^;)

ドタバタかと思うと、泣かせるシーンや、心にジンとくる回想シーンなどもあり、いい映画でした。
新年第一回目の映画鑑賞は、成功裏に終わりましたd(^_^o)


【Now Playing】 MUSIC10 / 渡辺満里奈 ( ニッポン放送 )

2017/12/18

私の『今年の漢字』

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毎年発表されている「今年の漢字」が世間では、発表されましたが、自分にとっての今年の漢字はなんだろう、と少し考えてみました。・・ま、どうでもいい話題だと思われるでしょうけど、ちょっと付き合ってください(*^_^*)

ということで、今年の「私の漢字」を『焦』としました。
※焦がれる(こがれる)という文字です。

このブログでは宝塚関係のことをよく掲載しているのですが、花組のトップスター明日海りお(あすみ・りお)さんの三人目の相手娘役が仙名彩世(せんな・あやせ)さんに決まり、実際の舞台は非常に充実したものとなり、明日海さんは落ち着いてじっくりと舞台に取り組んでいるように見えます。
これは娘役として仙名さんに明日海さんが“焦がれて”いたのではないかと思ったのです。

それは、雪組の望海風斗(のぞみ・ふうと)さんについても、どうしても真彩希帆(まあや・きほ)さんだったんじゃないかと推測します。“焦がれた”というわけです。・・ほんとかどうかは知らないよ(^_^;)

このあいだ退団された宙組・娘役の怜美うらら(れいみ・うらら)さんは、前のトップスター凰稀かなめ(おうき・かなめ)さんが“焦がれていた”んじゃないかと、これまた愚かな推測をしています。
凰稀さんのここのところのインスタグラムでは、怜美さんが再三登場。
自らの舞台にも呼び寄せているようで、写真を見ても凰稀さんの“焦がれ”を感じます。何度も言うけど、ほんとかどうかは知らないよ…σ(^_^;)

宝塚での「焦」は以上のように考えました。

あとは今年見た映画の中でも、男女の恋愛上の“焦がれ”もあったけど、親子間のものや、他人の状況についてのもの、美しい自然へのものなど、様々な“焦がれ”を感じました。
何か、今、人は“焦がれる”ものを探しているんじゃないかと思うくらい。

読書関係では、作品の内容そのものよりも、著者・作者の探求心や、それを求めていく環境などに“焦がれる”私がいました。
こんなふうに突き詰めていろいろなことを考えてみたい、文にしてみたいと、作者や作者のいる環境に焦がれました。

音楽関係では、相変わらず1950年代後半から1960年代前半のジャズや、1960年代のビートルズの音楽に惹きつけられ、その「時代」の空気に“焦がれ”ました。
これは長年続いているなぁ・・。

そして、自分の人への“焦がれ”。
このブログによく出てくる中学時代の担任の美術の先生の作品への意欲を見ていると、人としての存在に“焦がれ”ました。また、ほかにもガッツリ様々なことに取り組んでいる人とも今年は出会い、やはりここでも“焦がれ”を感じました。

また、今年は数十年ぶりに友として復活した高校の同窓生がいて、あの時代の感覚に“焦がれ”た感覚があります。

最後に、「いい歳こいて」と思われるかもしれませんが、生き生きとして私の目に映る女性にも“焦がれ”ました。別にどうこうなろうというわけじゃありませんよ。でも、そんな気持ちになるというのは、いくつになっても男女には必要なんじゃないか、とあらためて深く感じたのです。

というわけで、今年の私の漢字は『焦』でした。
最後まであきれず読んでいただいた方、ありがとうございました。
あなたの今年の漢字は何ですか?


【Now Playing】 HEART TO HEART / 姜尚中 ( J-WAVE )

2017/12/05

松浦弥太郎さんの「今日もていねいに。」を読みました

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『くらしのなかの工夫と発見ノート 今日もていねいに。/松浦弥太郎著(PHP文庫)』を読みました。
松浦さんを知ったのは、NHKのラジオ番組『かれんスタイル』で、桐島かれんさんと共にパーソナリティをされている番組を聞いてからです。
楽しい会話と、まったくの自然体、というのが松浦さんの印象でした。
そして松浦さんは、「暮らしの手帖」の編集長であり、書店を営み、執筆、編集活動もされています。

この本では、松浦さんのふだんの生き方というか、毎日こんなことを考えつつ仕事をし、生活をしているのだ、というようなことが書いてありました。
それは暮らしの中のささいなこと、きょうのプロジェクトは「おいしいハーブティーを淹れられるようになろう」などということだったりします。
だから読んでいて“ほっ”とするのです。

ものを所有することや、趣味をもつこと、仕事などで人と向き合うときのこと、などなど参考になるし、私には無い、ほんとうに“自然体”な生き方に学ぶことが多い本でした。

ものすごく気になったのは、最後の方に出て来た、「無垢な恋心」の章。

人を好きになること、恋をすること。恋する気持ちをいつも持つべきだと思います。
と、弥太郎さん。

「この人すてきだな。好きだな。」心がそうつぶやいたら、無理やり押さえ込んだり、コントロールしなくていいと思います。と、書かれています。

「もし、あなたにパートナー(配偶者)がいるのであれば、恋心は殺さず、「肉体関係を持つ」という一つのゴールを目指さず、「気持ちを伝える」というのをゴールとして定義するのはどうか、と提案しています。

ゴールへの途中の方が楽しいというのは、思いのほかたくさんあります。とおっしゃっていますが、「そうかもしれない、いやそうだな」と私も思いました。
無垢な気持ちでね。

大人になると無償で純粋なものは、暮らしのなかに見つかりにくくなります。
だから、恋心を、唯一“手つかず”の「純粋なもの」として宝物にするのもいいものだと書かれていて、・・私も大事にしたいと思いました。

ふと出会ったときの恋心を消さない・・恋の気持ち、たいせつにします。・・照れるな(*^_^*)


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 桃月庵白酒、須磨佳津江 ( NHK-AM )

2017/12/04

映画「プラハのモーツァルト ~誘惑のマスカレード~」を見てきました

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映画『プラハのモーツァルト ~誘惑のマスカレード~(Interlude in Prague)/2016年 UK・チェコ合作 監督・脚本:ジョン・スティーブンソン 出演:アナイリン・バーナード、モーフィッド・クラーク、ジェームズ・ピュアフォイ』を見てきました。

予告編を見たときから「これはいける」と思っていましたが、素晴らしい作品でした。
1787年のプラハが舞台。プラハでの完全ロケによる重厚な景色、オペラハウス等の舞台も雰囲気満点、衣裳、当時の髪型、オーケストラの演奏、歌い手の見事な歌声などと共に、この純愛、嫉妬、欲望、策謀などがおどろおどろしく渦巻くこの作品、“弩級”の仕上がりです。


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仮面舞踏会で知り合う、モーツァルト(アナイリン・バーナード)とスザンナ(モーフィッド・クラーク)。音楽的にも人間的にも男女としても惹かれ会う二人、それを邪悪で嫉妬心に満ちた様子で見守るサロカ男爵(ジェームズ・ピュアフォイ)。

サロカ男爵の策謀と、惹かれ会う二人の純愛さ加減が対称的で、運命の行方に見ているこちらはハラハラのし通しです。

サロカ男爵周辺の邪悪で陰険で姑息な人たち、それに苦しむ様々な人たち、そしてヒロインにもそのサロカ男爵の魔の手が伸びて行く。

巻き込まれるヒロインの父母、モーツァルト、オペラ関係者・・。

最初から最後までその展開に目が離せません。


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圧倒的なオペラハウスでのリハーサルや本番の様子、主演二人の愛を交わす目眩くようなシーン、目を覆いたくなるような怖ろしい場面・・どれをとっても見どころばかり。

美しい映像とあいまって久しぶりに文句なしの素晴らしい映画でした。
もう“大絶賛”です(^-^)/☆


【Now Playing】 夢うつつ / SOURCES ( InstrumentalMusic )

2017/11/26

映画「婚約者の友人」を見ました

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映画『婚約者の友人(Frantz)/2016年 フランス・ドイツ 監督:フランソワ・オゾン 出演:パウラ・ベーア、ピエール・ニネ』を見ました。
ほんとうは家族と出かける予定だった日に、ひとり具合が悪くなったものが出て、結局一人で映画を見ることになったのですが、いい映画に出会えました。

婚約者がフランスで戦死し、その墓参りに来て泣いている青年を発見する女性が主人公。パウラ・ベーアが演じます。
やがて泣いていたのは、戦死した婚約者の友人だと名乗るフランス人(役:ピエール・ニネ)だとわかり、主役の女性はその男を戦死した婚約者の両親の家に招き入れ、会わせるのです。

その青年は好青年であるが、何か秘密がありそう。
主演の女性は何かを感じつつその婚約者の友人と名乗る男性に惹かれていきます。
戦死した息子への愛と、婚約者だった主人公の女性もこよなく愛すその両親、そして友人と名乗って現われた謎の男性にも好意を寄せ、やがては献身的に戦死した婚約者の両親に尽くしている主人公の女性に幸せを見つけてほしいと願う両親は、その謎の青年と結ばれることを願うのですが・・。


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そこからが“一筋縄”でいかないのが、この映画のストーリー。

ほとんどの部分がモノクロ映像で進行する珍しい映画なのですが、これが非常に美しく、さらに回想シーンや、物語の肝心な部分となると突如カラー映像にスッと切り替わり、その映像の妙が素晴らしく、この映画をより魅力的なものとしていました。

ネタばれになると、せっかく今後見に行く方に申し訳ないので、謎の青年がどういう訳で、戦死した男性を訪ねて来たのかは書きませんが、主人公の女性に自分の正体を告白してからの激流のような物語の展開が後半見ているこちらをハラハラさせます。

さらに、フランスまで謎の青年を追いかけて行った主人公の女性に、とどめを刺すような出来事が起こるラスト近辺、・・油断して見ているわけにはいかない映画です。

主人公の女性がとても美しく、さらに映像美がこれまた素晴らしく、ストーリーは美しく、はかなく、あっという間の二時間でした。

女性ならこの映画を見て感動しない人はいないでしょう。

カップルで見に行くのにはもってこいの、いい映画でした。これ、おすすめです。


【Now Playing】 Golden Slumbers / Paul McCartney ( Rock )

2017/11/23

11月22日が“いい夫婦の日”ってことで

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昨日は表題のとおり、11月22日。
“いい夫婦の日”ってことになっているそうで、「友引」だったことも手伝って婚姻届を出されたカップルもたくさんいらしたことでしょう。

この日に結婚してめでたく夫婦となり、毎年どんな気持ちで記念日を迎えるんでしょうね(^_^)

年々厳しくなっていく・・、そんなこと想像もしないでしょう。
すでに過去の11月22日に結婚されたご夫婦、どうです?!“いい夫婦”になりましたか?(^_^;)

昨日、職場でちょっとふざけて、「いやぁ、“いい夫婦”って自分達で言っている夫婦を一度でいいから見てみたい。」「どこにいるのかね?」と言ってみました。

「私んとこですっ!」って勇気ある発言ていうか、無謀にも手を挙げた男性がいましたが、それがジョークなのか、マジなのか、私にはわかりません…σ(^_^;)

自ら「自分達は“いい夫婦”だ。」と自分に言い聞かせるのもいいかもしれませんよ。
相手方はそう思ってないかもしれないげと(^^;)

ま、暗示となって現実から一瞬でも逃避できるだろうし・・、それはそれでいいでしょう(^_^)
せいぜい頑張ってください!

本日は、昨日のちょっとした出来事を思い出して、ちょっと意地悪く書いてみました。
たまにはこんなのもいいでしょd(^_^o)


【Now Playing】 今朝の三枚おろし / 武田鉄矢 ( Podcast )

2017/11/04

荒木陽子さんの「愛情生活」を読んだ

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『愛情生活/荒木陽子著(角川文庫)』という本を読みました。
この本は1977年に刊行されたものに写真を一部増補してこの2017年に文庫化したものです。20年ぶりに再度日の目を見た“傑作エッセイ”と言ってもよいものだと思いました。

荒木陽子さんは、1971年にあの写真家のアラーキーこと荒木経惟さんと結婚し、1990年1月に子宮肉腫のため死去。
もちろん荒木さんの写真集には登場するし、荒木さんの写真と共にコラボして陽子さんの文も載せられている作品も出ています。

私はアラーキーの写真には、いろいろなところで出会い、目にし、様々な衝撃を受けてきましたが、その奥さん、陽子さんがどういう方だったのかは、時代的にもちょっとずれているためよく存じ上げませんでした。

しかし、この陽子さんのエッセイを読んで、単にアラーキーと夫婦生活を送ってきた配偶者というだけではなくて、この人自体が芸術的な生き方をした人だったのだな、と思いました。

映画に音楽に、そしてお洒落して出掛けることに、出掛けた先の料理に、旅行先で見たもの、出会ったもの、肌に感じたもの・・それらが陽子さんの目に、文に掛かれば、キラキラとリアルに動き出し、エッセイという文章からこれほど生き生きと、しかも情報量多く感じ取れたことはかつてなかったように思います。
だから、こうしてブログを書き続ける自分にも、とても勉強になりました。
特に過去の旅行先でのお店の様子や登場してきた人、細部に渡ることが子細に渡って書き記されていて、その記憶力にも驚きました。
私もそういうことを書くことがありますが、いつも曖昧な部分が多く、これについては特に心に残りました。子細な記憶と、記述がよりいっそう文章をリアルに、生き生きとさせるものだと痛切に感じました。

また、陽子さんが、例えば映画を見たときに、ストーリーそのものよりも、着ているものや、表情、登場人物に対する自分の考え方などについてストレートに書かれているのにも、俯瞰的でなく、自分の感性にピンポイントで見ていて、これもまた心に残りました。だから、その文章自体も読者の心に残るのだと、つくづく感じたのです。

最後に、陽子さんはエロいっ!!
時に、女が持つエロティックな部分が、ねっとりと、ヌメッと現われる文があるのですが、それがまたたまらん!
アラーキーが惚れたんだからそういうことでしょう。アラーキーも時にはタジタジとなっておりました(^_^;)

中身の濃い、しかも女性の感性の素晴らしさにあらためて驚きを感じた名エッセイでした。


【Now Playing】 Almost Hear You Sigh / The Rolling Stones ( Rock )

2017/10/08

映画「愛を綴る女」を見ました

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映画『愛を綴る女(MAL DE PIERRES)/2016年・仏 監督・脚本:ニコール・ガルシア 出演:マリオン・コティヤール、ルイ・ガレル、アレックス・ブレンデミュール』を見ました。

2006年に出版されたイタリア人作家、ミレーネ・アグスのベストセラー小説「祖母の手帖」を元に、時代設定を1950年代のフランス南部にしたものだそうです。
監督は原作と異なり、祖母の手帖を読んだ孫ではなく、その祖母自体の話をピックアップしてそのまま主役のマリオン・コティヤールにやらせています。

17年にも及ぶひとりの女性の“自由への希求と理想の愛のゆくえを、ストイックかつ官能的に見つめた問題作”と言われたものなんだそうですが、主人公のガブリエル(マリオン・コティヤール)は、自由や愛に対する突き詰め方があまりにも過激で一直線でした・・あきれるくらい。


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ガブリエルの母親はそんな自分の娘をもてあまし、ジョゼ(アレックス・ブレンデミュール)と無理矢理結婚させ、見合いのようなものをした際にも「愛してないわ、絶対に愛さない」「俺も愛していない」という会話をする二人・・それが結婚してしまい、その後病気になったガブリエルは療養施設でアンドレ・ソヴァージュ(ルイ・ガレル)に出会い、狂おしいまでの愛を感じ、そこからは見ているこちらが想像もしなかった展開になります。

ネタばれしてしまうので、その後の奇想天外な十数年間のガブリエルの手紙に愛を綴り続ける狂乱といってもいい姿や、ただひたすら耐え続けるように見える夫ジョゼ二人の顛末について書くことができませんが、いやもう狂おしいまでの愛に魂をささげるガブリエルの存在はあまりにも衝撃的で、今まで見た数々の映画の中でも一・二を争うようなものでした。

そして二人が住むこととなった美しい海辺の風景がよりいっそう厳しくも哀しい、そして漂うような人間の悲哀をよりいっそう際立たせていました。

人が互いの配偶者に出会い、子を持ち、ただ生きて行くことがこんなにも数奇で厭世的なものなのか・・などとも思ってしまいますが、あっと思う間もないラストシーンに一筋の光明が見えました。

終盤の「えぇっ、そういうことだったの!」という回想シーンは見ている者を混乱と納得の気持ちにさせてくれますが、ここが1番の見どころなのでぜひ映画館でそれを味わっていただきたい。

私の“印象に残る映画”の十指に入る傑作でした。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 後藤繁栄 ( NHK-AM )

2017/09/11

なんであんたが怒ってんの?!

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本や、音楽、食べ物、お酒、観劇などがこのブログの主な掲載項目ですが、今回は最近メディアではこの話題ばかりの「不倫」の話。

民進党の議員が離党届を出したのも耳新しいですが、報道を聞いていると「離党は当然だ」とか、「議員辞職しろ」とまで言っている今まで同じ党だった議員までいるようです。

ご本人は否定しているようですが、そもそもなんで「不倫」なんて個人的なことで記者会見したりするのでしょうか。それは芸能人も同じ。

人が人として生きている限り、人を好きになることはよくあることです。
程度の差こそあれ、誰もが経験していることです。

議員だとか、芸能人だと誰かを好きになり、その人に配偶者があったり、自分に配偶者がいると世間一般に謝罪せねばならないのでしょうか。
謝罪せねばならないのは、互いの配偶者や拡げても家族まで、それ以外の人になぜ謝らねばならないのか、私には理解不能です。
ましてや、まったく関係のない他人であるテレビ視聴者や雑誌の読者が鬼の首を取ったように「けしからん」と怒っているのには、なぜだかまったくわからないのです。なんで?

離党しろ、だとか、議員辞職しろと言った議員さん、あんたは大丈夫なの?

そしてそのスキャンダルをものにしようとして日夜そんなニオイを嗅ぎ出し、人の後をつけたり、ゴミ箱をかき回したり、映像に収めようとしている人。
さらにそのゴミみたいなつまらないネタに喜び、テレビや雑誌を貪るように見る人。
もっとほかにやることはないのか。

テレビ、週刊誌で「この人は、ほら、不倫しているんだぞぉ~っ」てやられたら、「それがどうした」と言えばいいのに、と思います。
報道された有名人に対し、罵詈雑言を浴びせている人・・あんた自身が今までしてきたことを胸に手をあててよく思い起こしてみてくださいな、まともな神経している人だったら恥ずかしくてそこに立っていることさえできないと思うよ。

つまらない話題でごめんなさいよ。


【Now Playing】 Autumn Leaves / Cannonball Adderley *Miles Davis ( Jazz )

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