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2018/09/07

「墨東綺譚/永井荷風」を読んだ

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【※このブログでの文は、8月頭からのブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】

『墨東綺譚/永井荷風著(角川文庫)』を読みました。
“墨東”の「墨」の文字の表記は、このブログで表示されているものと異なるのですが、PCでインターネット上で見るためには簡単な“当字”を入れました。

この本は、荷風が近所から聞こえる「ラディオ(※文中にこう表現している)」のうるさい音に辟易して夕刻から夜にかけて東京の町を歩き、たまたま知り合った「お雪」という女性と奇妙な関係になり、遊里にいるその女性「お雪」に逢いに“行きがてら”の道中、街並み、世間の様子などを表現豊かな文にしたものです。

当時の人々の服装や、町の様子、世間の“流行り”、5.15事件当時の銀座などの実際の様子も書かれていました。
それが実に意外。
昭和ひとケタからふたケタに入る頃が描かれているのですが、銀座に柳の苗が植えられ、朱骨の行灯が設置されたところで、「田舎芝居のようになってしまった」と嘆いているのです、荷風さん。
何年か前に、銀座の柳を復活させようだとか、永く保存しようなどという銀座っ子の人たちが話題になったことこがありましたが、当時はそんなだったようです。

しかも、「震災(※関東大震災のことでしょう)のあとには、九州や大阪から人が出て来て、一本裏通りでは、そんな人たちが「ふぐ」の店を出したり、路上に出て食べるような店を出してしまったとも嘆いています。

路上で水着を着て客寄せをしたり、そうまでしなくも、お客を誘うような女性が店頭にいるのはどんなもんだろうと言っていたりします。

でも、遊里にいるお雪には、度々に逢いに行く荷風先生(この本の中ではとある作家として描かれているが)。
女と男の“機微”にもふれて、この本、いい味だしていました。

とにかく、初めて聞く表現が80%以上を占めていると感じた永井荷風のこの著書。
昭和初期の東京の様子などがフィルムを見ているかのように眼前に浮かびます。
リアルなタイムスリップ感があり、希少感もある面白い本でした。

2018/08/30

「本当にあった幸せな気持ちになる50の物語」を読んだ

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【※このブログでの文は、8月中、ブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】

『本当にあった幸せな気持ちになる50の物語/西沢泰生著(王様文庫)』という本を読みました。
著者は子供の頃から読書好き、そして数々のクイズ番組などに出演して優勝したりしています。
就職後は、社内報の編集を担当し、さらにこの本の中でもエピソードが登場しますが、社長秘書も経験しています。

とにかく“本当にあった、いい話”を丹念に拾い集め、紹介してくれる本で、たぶん私達が日常生活してれば社会生活や、テレビ、本の中で出会えるような“小さないい話”なのです。でも、それを「いい話だ、覚えておこう」とは普通の人には思えないような些細なことが多いのです。
そういうことを、心に留め、記録し、こうして本にまでもってきている作者が持ち合わせている“人間力”に驚くのです。

“小さなこと”のエピソードのひとつをご紹介すると、1956(昭和31)年、日本初の南極観測隊の話。
1年以上の長い時間を南極で過す隊員にとっての支えは家族からの電報。
それも当時は技術上の問題から一文字が高額なので、短い電文でなければならないとのこと。

そこで・・たった3文字のメッセージが隊員たちの心に響き、それを見て嗚咽した隊員もいたという・・3文字。

『ア・ナ・タ』だったそうです。あなたのあとにいろいろな言葉が想像されます。
私も、名打文だと思いました。

でも、後日談で、隊員の奥さんは「飲み過ぎないようにしてね!」という意味を込めてのものだったとのこと(^^;)
それもそれでいい話です。

その後お酒を飲み過ぎて夫が失敗した話をもれ聞いた奥さん、今度は
『プンプン』・・(*^_^*)という電報を送ってきたとのこと。

なんだかいい話。

こんな話をいろいろなシチュエーションから集めたこの本、面白かった。

2018/07/16

映画「終わった人」を見てきました。

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映画『終わった人/2018年・日本 監督:中田秀夫 出演:舘 ひろし、黒木 瞳、広末涼子、臼田あさ美、今井 翼 原作:内館牧子「終わった人」(講談社刊)』を見てきました。

公開前に、この映画に出演している黒木瞳さんの早朝のラジオ番組で、黒木さんが、同じく出演している舘ひろしさん、広末涼子さんを呼んでインタビューしていたのを聞いて、気になっていたのです。

で、ちょっと時間が出来たので見てきました。


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タイトルの「終わった人」というのは、主演の舘ひろしさん演ずる主人公が退職を迎え、ようするにサラリーマン生活が“終わった”人という意です。
高校時代はラグビー部のキャプテンで、東大に進学し、一流銀行に就職したが、出世争いには敗れ、出向先の会社で退職を迎えた舘さん。
インタビューでもおっしゃられていましたが、わざと胴回りに肉布団のようなものを入れ、太り気味で気力の失せた様子を演じられていました。
・・私も自分のことを考え、ちょっと胸の中に暗雲が垂れ込めました。

舘さんの奥さん役である黒木さんは、美容院に勤め、コツコツとお金も貯め、自分の店を持とうというところまできている。つまり、夫がリタイアする時期には自分の方向性をすでに見出している状況です。


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その後の舘さんは、無気力の状態から大学院に行こうと決心し、そのためにカルチャーセンターに通う。
そこで受付をやっている文学好きな広末涼子さんと知り合う、・・そして「恋」のようなものをしてしまう。

なもんで、ジムで体を鍛えはじめ、広末さんと食事をしようとしたり、ジムで知り合ったIT企業の社長から会社の顧問に迎えられ、仕事を再開したり、そしてその社長が急死し、なんていう巡り合わせか社長になってしまい・・その後は大変な展開に・・。

監督の意図とは異なるのかもしれませんが、私は“仕事に生きること”しか人生に無い人の悲哀を感じました。
舘さんが頑張ろうとすればするほど、奥さんの黒木さんは呆れる。
そして、舘さんは空回りする。
それは仕事をすることで、自分を確立するというタイプの人には、「何故仕事をするのか」「自分にとって仕事の中にある意味は何?」という感覚が抜けているんじゃないか、と思ったのです。・・たぶん監督の意図するところはもっと角度が違うんだろうと思うけど。


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ラストが近づくにつれ、舘さん、黒木さん夫婦の人生模様がしみじみと浮き上がるように見えてきます。とどめは、二人の長女を演じた臼田あさ美さんの別れをすすめる叫ぶような言葉でした。

そして二人が選んだ道は・・。
映画を見てね(*^_^*)

見ているうちに舘さん、そして舘さん夫婦を自分の今の状況になぞらえることしばし、でした。
哀しくなったり、心の中にざわざわとするものを何度も感じたりしました。

形としては「コメディ映画」なんでしょうけれど、でも残るものは深く大きいものでした。
舘さんと黒木さんという人生の、そして役者としての“荒波”を乗り越えてきた二人が演じたからこそのものだったかもしれません。

まだ上映されていますので、定年間近、あるいは、今、仕事人生の岐路に立っているような人、または夫婦間で何らかの問題を抱えている人に見てもらいたいと思った映画でした。


【Now Playing】 須田慎一郎のニュースアウトサイダー / 猪瀬直樹、蜷川有紀 ( Podcast )

2018/06/23

佐野洋子さんの「ふつうがえらい」を読んだ

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『ふつうがえらい/佐野洋子著(新潮文庫)』を読みました。
平成3年初出で、平成7年に文庫化、その後版を重ねて平成23年には「二十刷」になっているものをブックオフでゲットd(^_^o)いつものとおりです。

佐野さんの文章は、常に自分の思うがままに一直線に突き抜けて行く感じ(^^;)
ある意味“男っぽい”っちゃあ、男っぽいが、でも自分の息子にぞっこんでデレデレするようなシーンはいかにも女性というか、お母さんというか、「旦那とは離婚できるが、子供とは出来ないもんねぇ~」っていう論理が茫然としている間に中央突破する、そんな佐野さんの“がさつ”だけれど、“繊細”なエッセイとなっております(*^_^*)

佐野さんは本好きというか、活字無くしては生きていけないタイプの人。
男には多いが、女性には割と少ないタイプかもしれません。
だから、小学生時代からモーパッサンや夏目漱石などを読み、すっかり“耳年増”に(^_^;)
そうこうしているうちに、本なんかまったく読まない同級生の女子は、18~19のお年頃になり、いつの間にか妙に色っぽくなり、「私、処女だと思う?」などと質問され、頭のてっぺんからつま先まで、まったくの処女の著者は“一張羅”のジーンズにジャージみたいなカッコで、「しまったぁ、こいつらいつの間に!」みたいなことになっている・・。

知識だけは頭の中に満杯で、あらゆる恋愛の物語を読みまくっているのに、自分は小学生時代から“女ターザン”みたいになったまま・・( ̄O ̄;)そんな佐野さんの様子に私も“どん引き”。

「花も嵐も“踏みつけて”」生きて行く佐野さんの豪放磊落&落涙エッセイでした。

好きな人はあっという間に読んでしまうことでしょう。

「ふつうがえらい」、そうそのとおり。私も“ふつう”のまま、本を読み漁っていたい。

2018/05/27

「恋愛脳」を読んだ

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『恋愛脳 ~男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか~/黒川伊保子著(新潮文庫)』を読みました。
著者はメーカーでAI研究に携わったのち、ことばの感性の研究を始め、独自のマーケティング論を拓いた方。特に男女の言葉の感じ方の違いについては独自の論理をお持ちの方のようです。

この本はもともと平成15年に刊行されたものを改題して、大幅に手を加え、平成18年に文庫版で刊行されたものでその後何度も増刷されています。その間に著者も40代半ばから50代も終盤を迎えられています。度々登場する小学生の男の子も大きくなっていることと思います。

内容はというと・・。

今まで私も“男”として生きてきて、片想いしたり、ふられたり、ふられたり、ふられたり(^_^;)、恋愛したり、恋人になったり、結婚して夫婦になったり、子供ができたり、女性との間でいろいろなことがあったのですが、そのつど「どうしてそんなこと言うの」とか「なぜこんなことになってしまうの」と女性の言動について思うことがありました。

それが・・男女の「脳」の根本的な違いによるものだということが書かれているのです。

著者が例を挙げるたびに、「そうそう、そういうことあった。理由はそんなワケだったのね」ということになり、ああ・・もうちょっと早くこのことに気付いていればよかった、と思ったのです(*^_^*)

いちいち何かその日に起きたエピソードを話すのに、朝起きてから出会った人や何か別の関係ない出来事を時系列で話すのだが、結局それらは全く話の本編には関係のないことで、ダラダラとずうっと話し続けるのは・・女性。
そうです、いつもです。「結論を先に話せ」なんてことは絶対に禁句だよd(^_^o)

「ずっと愛しているよ」と言った男性は、それで今後の約束も完了!と思って安心しきっているが、「有効期限」はその瞬間で満了し、毎日でも「愛している」と言ってもらわないと満足できないのが女性。甘~い飴は毎日でもしゃぶらせてもらいたのだ。

家族の男女比率や、職場での男女比率によってもその人の男性脳と女性脳の配分比率が変わってくるという面白い話も書かれていた。

読めば読むほど納得の一冊でした。

男としては、女性とのつき合い方の難しさを知る書でしたが、女性には、“男をうまく操る”方法が書かれているものじゃないかと思いました。
男にも必読だけど、女性には“超”必読本じゃないかと・・。


【Now Playing】 笹川友里プレシャスサンデー / ジェーン・スー他 ( TBSラジオ )

2018/05/26

映画「男と女、モントーク岬で」を見てきた

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映画『男と女、モントーク岬で(Return to Montauk)/2017年 アイルランド、ドイツ、フランス 監督:フォルカー・シュレンドルフ 出演:ステラン・スカルスガルド、ニーナ・ホス』を見てきました。

「ブリキの太鼓」などで知られるドイツの名匠フォルカー・シュレンドルフが手がけた大人のラブストーリー・・ってことになっているとのことで、リラックスモードから、やや緊張モードで映画館へ。

過去の実らなかった恋の想い出を新作の小説として書き上げ、プロモーションのためニューヨークを訪れた作家のマックス(ステラン・スカルスガルド)は、何年もパトロンをしてくれている謎の男性から、かつての恋人レベッカ(ニーナ・ホス)の情報を得てしまい、衝動にかられ、強引に再会。

そのレベッカとの再開は硬直した緊張感あるものだったが、策を弄して再々会。
レベッカは、別れた後に何があったのかを一切語ろうとはしないが、やがてマックスがニューヨークを去る日が近づき、帰国の3日前にレベッカからモントーク岬への旅に誘われる。そこは恋人だった二人が訪れた思い出の場所。


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映像の画質もなんというか、大人の落ち着いた物語にふさわしいトーン、さらにモントーク岬に向かう二人(特にニーナ・ホス)のなんとも趣味の良い感じ(衣服やクルマなどの持ち物についても)がまた渋い大人の雰囲気を醸し出していて、そんな二人が過去の恋を掘り起こすような旅をして、また海や海辺のホテルでのシーンなど、なんだか大人心をくすぐられるのです。・・子供はお呼びじゃない映画でした。

二人は確かめ合うように互いを求めたのですが、でも恋の再燃というふうにはならなかった。
レベッカがマックスと別れたあとに付き合った男性との突然の別れが、レベッカの心の奥底に大きな傷をつけていたこと、そしてその内容にマックスは衝撃を受けるのですが、それは映画を見ていろいろ感じてください。

見ていて、男と女の「恋」に対する心の持ち様が異なるものだなって、あらためて感じました。
男は“自分の戻ってくるところ”を恋の相手に求めますが、女はいつも、いつでも自分に恋し、愛してくれる男を求めている・・。
そんな気がしました。

男が見ると、ちょっと心が薄ら寒い感じがするかもしれないし、女性が見れば、「そうなの、女ってものはそういうもの」って感じるのかもしれない映画でした。


【Now Playing】 Yeah ! / Horace Silver Quintet ( Jazz )

2018/05/03

映画「ロンドン、人生はじめます」を見てきました

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映画『ロンドン、人生はじめます(Hampstead)/ 2017年イギリス 監督:ジョエル・ホプキンス 出演:ダイアン・キートン、ブレンダン・グリーソン』を見てきました。
行くと言ったら、あわてて予告編を調べ、妻もついてきました(^_^;)

ロンドンのハムステッドの高級マンションで暮らす未亡人のエミリー(ダイアン・キートン)。
夫亡きあと悠々自適の暮らしをしているのかと思いきや、その夫の死後に発覚した浮気や借金、減っていく貯金などの問題を抱え、それらを棚送りにしているだけでなく、さらに上辺ばかりのご近所づきあいが非常に重荷・・。
息子は海外勤務に行ってしまうと相談してきて、上記のことなどを含め、様々な問題に直面、もう後には一歩も退けない状態です。

そんなある日、屋根裏部屋で双眼鏡を使い、森の様子を見ていると、その森で自然に囲まれ手作りの小屋で暮らすドナルド(ブレンダン・グリーソン)を発見。


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トラブルになりそうになっていたので警察を呼んでしまい、そこから本人に会いに行き、不思議なつき合いが始まるのでした。

池で釣ってきた魚で森の庭・ディナー、気ままな読書、自作の小屋はなんだか中に入るとちょっと素敵。

野菜などを庭でつくり、余計な物を持たず幸福に暮らすドナルドは、ちょっとばかり頑固だけど心優しいのです。

次第にドナルドに惹かれていくエミリーですが、ドナルドは、開発業者から立ち退きの裁判に訴えられ、さあどうなる、ドナルドとエミリーのちょっとした恋心・・・ってな話です。

予告編でもおもしろそうと(妻もそう思ったらしい)思いましたが、予想どおりの面白さでした。


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金銭問題をいろいろと抱えた主演のダイアン・キートンに言い寄ってくる会計士の焦りすぎで少し“ドジ”ぶりなエピソードが爆笑なことも手伝って、そして周囲の一見お上品そうなマダムたちのおせっかいなどもストーリーに豊かさを加え、さらにイギリスの風景の美しい映像もあり、素晴らしい映画になっていました。
連休の一日、こんな映画で楽しく過すのもいいものでした。
“おすすめ”印です(^-^)/☆


【Now Playing】 ビギン・アゲイン / ピアノ・ガイズ ( Instrumental )

2018/02/11

【行ってみた、喰ってみた、飲んでみた、酔ってみた №019 文京区湯島/妻恋神社】

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今回は“行ってみた”のみのご紹介です。
JR御茶ノ水駅から歩いても行ける神田明神を過ぎて大通りをひとつ越えたところにあります。

「妻恋神社」・・なんかいい名前でしょ(*^_^*)

日本武尊が東征の折りにこの地で倉稲魂神(稲荷神)を祀ったことが起源です。

また、日本武尊が三浦半島から房総へ渡る際に、大暴風雨に遭い、妃の弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)が海に身を投げて海神を鎮め、一行を救ったという伝説があり、妃を船魂神(海神)としてこの社に祀ったのだそうです。
※上記は宝塚ファンの方だと、月組のかつての公演でこのお話も元にした演目があったことを思い出されるかもしれません。


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この神社は、江戸時代、正一位妻恋稲荷大明神と呼ばれて、多くの参拝人を集めたのだそうです。
今や、大都会のビルの中にひっそりとあるわけなのですが。


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江戸後期の「稲荷番付」でも筆頭にあたり、江戸にあった多くの稲荷神社の中で特別な地位に位置づけられていた高い社格を有していたのだそう・・、なんだかありがたくなったのでした。


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この神社へ向かう道は、ちょっと参道っぽく、坂道なのですが、「妻恋坂」とも呼ばれ、坂道をのぼって来ると風情があります。途中には階段もありました。
まさに“恋の坂道”をのぼってくると“恋の神社”があるという(#^.^#)・・いい歳こいて照れちゃう密やかで雰囲気ある場所でした。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 吉田類 ( NHK-AM )

2018/02/09

小沢昭一さんと永六輔さんの「遊びの道巡礼」を読んだ

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『平身傾聴 裏街道戦後史 遊びの道巡礼/小沢昭一・永六輔(ちくま文庫)』という本を読みました。
この文庫本自体は2007年発行ですが、実際には昭和四十年代前半のインタビューをまとめたものです。

時代が時代なだけに、今の世の中に照らし合わせると、職業や身分に対する差別的な表現もかなり多く含まれています。

でも、日本のある時期の風俗や世相についての記録としては貴重なものなので、表現の削除も言い換えもせず残した部分があります。・・これを消してしまっては、歴史を書き換えてしまうおそれもあると思うし、この本の骨格を成す部分がまるごと無くなってしまいそうです。

なので、現代の感覚で読めば、ちょっと過激な部分にも驚きつつ、でも興味深く読みました。実にすごい本です。落語家・役者・幇間・にわか師などの遊芸稼業人たちの“色ざんげ”がインタビュー形式で収められています。

小沢さんがインタビューし、同行した永さんがまとめあげたものです。“力作”といってもいい。

この本でインタビューされている遊芸稼業の人たちの“おんな遊び”は“底なし”というか、年齢の壁をも越えて無限とも言っていい、果たしてそれがほんとうに“遊び”なのか“修行”なのかも判別出来ない苛烈なものでした。

いったい何千人の女性とそういうことになったのか、しかも奥さんは“芸の肥やし”的な視線で見逃し(たぶんほんとうは色々あったと思う)、とことんまで“おんな”との行為をし尽くす人たち・・また、特異な行為があったり、逆に玄人の女性の側からの幼い頃からそういう仕事に就くことになった物語や、男というものに対する感覚など、人間の“業”を垣間見た気がいたしました。

で、インタビューを受ける側も、する小沢さんも、絶妙の間合いでやり取りをします。
それがまた“話芸の極”と言ってもいいくらいのテンポのいい、しかも皮肉やギャグも効いている見事さです。

真面目な人は読まない方がいい。

“いい加減”だが、男と女の“睦み事”に関してはうるさい、そんな“助平”なあなたにもってこいの本です。だから私にももってこい!…σ(^_^;)

んじゃ、読んでみてね。


【Now Playing】 天気予報 / NHK ( AMラジオ )

2018/02/08

『婚活』は、もう広辞苑にも載っている言葉だそう・・

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きょうの新聞を見ていたら、まさに「婚活」という造語を生み出した人、中央大学の山田昌弘教授の記事がありました。

平成20年に出版した「『婚活』時代」がそのきっかけだったのだそうです。

1990年代に入ると恋愛と結婚が分離された・・。
ライフスタイルを共有する結婚は、“すり合わせ”が必要になってしまったようで、バブル崩壊で格差社会が拡大し、就職できる人とフリーターになる人の二極化から、経済力を備えた男性が減り、それに対応していくのが「婚活」だったということです。

私は最初にこの言葉を聞いたときには「とんかつ?」と思ってしまったのですが、それも今は昔・・。すっかり“婚活”は定着した言葉になりました。

でも、婚活自体も誤解が拡がり、「数少ない収入の安定した男性を捕まえるために早くから活動しなくては」という活動と当初は思われてしまったと教授はおっしゃっています。

で、婚活ブームは「恋愛の衰退」も招いてしまったようで、経済的安定を最優先すれば、ますます恋愛が遠いものになってしまったのです。

結果として『交際したら良さが分かる人』が排除されてしまったわけで、国勢調査などでも若い男女の未婚率は婚活サイトや結婚相談所、企業や自治体の結婚支援もむなしく、改善しなかったということです。

私のかつての職場などでも若い人がいましたが、いずれも「付き合うと自分の時間がなくなる」「自分のペースをくずされるのがいや」などというお付き合いに対する考え方を聞かされました。

自分の時間がなくなっても、その人と過す時間をつくり一緒に居たい。

自分のペースではなく、二人のペースを見いだす、なんてことにはならないのかね、と思いました、その当時の私。

さっきわかれてきたばかりなのに、もう会いたい。帰宅してまた電話で長話する、・・なんて記憶が私にはありますが、ラインやメールなどの通信環境が発達している現在では、逆に孤独感のある男女の様子が浮き彫りに・・、不思議な世の中です。

恋愛というものが、いよいよ人々の中から消失していくのか。
「昔の人は、いちいち結婚するのに“恋愛”してからしたらしいよ。」なんて皆が言う日がやってくるのか。

そんなことを考えたのでした。

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