フォト

わたしのいきつけ

無料ブログはココログ

2024/06/05

「定命/瀬戸内寂聴」を読みました。

20240605_setouchi_jyakuchou_001

『定命 jyomyo /瀬戸内寂聴著(小学館)』を読みました。
新刊です。私にしては珍しい(*^^*)

瀬戸内さんが亡くなる直前まで書き留めていた遺句集となっておりました。

瀬戸内さんは亡くなる前には俳句をずいぶんと楽しみに書いていらしたようです。
知人にあてた手紙に、「小説とちがって俳句は無責任な愉しみだけを与えてくれるので、今では無二の友になりました」と書かれています。

そして「死ぬまでつづけるつもりです」と・・。

私も今年の2月から俳句を自分のような才の無い人間でも書いてかまわないのだと、夏井いつき先生の句会ライブで気づかされ、俳句は愉しみとなり、友となっています。
遅かったかもしれませんが、いい時期に俳句と向き合うことになってよかったとあらためて思っているところです。

大きなテーマとしては「花」「旅」「恋」「書く」「孤独」「出家」「反戦・平和」「追悼」「生きる」「ふるさと」に編集されていて、どれも瀬戸内さんの晩年の心境が詠まれているのですが、肩に力が入らず、命の水のように私の身体の中に沁みていくのでした。

瀬戸内さんのように長生きされると、やはり追悼する句も多くなり、さらに同年代の方々がいなくなってくると、孤独にも苛まれていたことがわかる句も多く、そんな気持ちが詠まれていて、その境地がどんな感じなのか、少しばかり見えたような気がしました。

『逢いたきは みんな故人か 秋深く』
・・自分がこのような状況になったらこんなふうに枯淡の境地で詠めるだろうか思いました。

『最愛の男 決めかね ひとり逝く』
・・これは、過去にいろいろあった男達のことを想い、そしてそんな決めかねている中、自分はあの世に逝くのか、と詠んでいるわけで、90歳過ぎてもそんなことを思うのかなあ、と一瞬感じましたが、いやいや人は皆そうなのかもしれないと、あらためて思いました。

『返メール 待ちくたびれし くれの春』
・・これはあとがきの方にも書かれていましたが、瀬戸内先生は亡くなる直前にもメールしたりしていたということで、そのとき恋をしていたのではないかと思われます。
亡くなる前の様子をテレビの特集で見たときにも、そのような“娘さん”みたいな、恋する感じの寂聴さんが垣間見えました。
それって、とても素敵なことだと思いました。

私がこの句集を読んでみて感じたのは、難解な句はほとんど無く、でも実に人生について深く掘り下げられた内容の句ばかりだと思いました。

何度でも読みたい、そんな句集でした。
晩年で人生を振り返ったりしているのにもかかわらず、若い息吹を感じるものでした。

 

2024/05/30

俳句を詠んでみる_0116【 夜涼(やりょう)に遊ぶ 貴女 寝顔を知らず 】

20240526_07_yaryou_001

今回は創作。
想像を広げていくといろいろな世界が見えてくる、そこで一句詠んでみました。

【 夜涼(やりょう)に遊ぶ 貴女 寝顔を知らず 】

《背景》季語:夜涼[夏]
涼しさを感じる夜、ライトアップされた古い寺社などに遊んだ。
仲良く遊んではいたが、まだ、ただそれだけの間柄。
もちろん灯りに輝くその笑顔よりほか寝顔など知る由もなし。

 

2024/05/28

俳句を詠んでみる_0114【 夏の空 ながらへて知る 逢わぬ恋 】

20240526_03_summer_sky_001

長い人生経験を振り返って色々なことをふと思うことがある。
今回は創作で詠んでみました。

【 夏の空 ながらへて知る 逢わぬ恋 】

《背景》季語:夏の空[夏]
夏の空を見上げていると、逢えぬ人のことを想う瞬間がある。
しかし人生長い年月を経ると、そんな時でも「逢わぬ恋」もあると知ることになる。
大人にしかわからないものだ。

 

2024/05/22

俳句を詠んでみる_0108【 夏衣(なつごろも) 誰が唇ぞ 君を待つ 】

20240521_03_summer_garden_001

今回は心の中での創作、「待ち合わせ」を詠んでみました。

【 夏衣(なつごろも) 誰が唇ぞ 君を待つ 】

《背景》季語:夏衣[夏]
待ち合わせをしている人。
きっと夏らしい格好で現れる。
きらと唇に微光・・それは誰のもの・・。

 

2024/05/15

俳句を詠んでみる_0101【 バレンタイン カードには さようならと 】

20240514_03_card_002

昨日、ブログにアップした俳句が100句目となりましたが、本日101句目は前回に続き“失恋シリーズ”・・・。

【 バレンタイン カードには さようならと 】

《背景》季語:バレンタイン[春]
失恋シリーズ第二弾。
実話だから余計悲しい(T_T)
バレンタインの日に彼女からチョコレートをもらい、家に帰って添えられていたカードを見ると「さようなら」のあまりにも悲しい文字が。
今思い出しても気絶しそうになるくらい。
こうして人間は大きくなるのか・・。
いや、ショックが後を引き、人間が縮んだかも・・。

 

2024/05/14

俳句を詠んでみる_0100【 ひと言で 終わった恋よ リラの花 】

20240514_flower_001

なんと、今年2月の市原市市民会館における夏井いつき先生の句会ライブで、ビギナーズラックとはいえ、私が優勝してから、先生とのお約束のとおり日々俳句を読む生活を2月末から始め、5月も半ばとなりました。
そして、本日アップするのが『100句目』です!
そんなめでたい日の句は、逆に悲しい失恋の句を詠んでみました。学生の頃の話です。

【 ひと言で 終わった恋よ リラの花 】

《背景》季語:リラの花[春]
中学生の時の彼女、2年つき合い、私が高一、彼女が中三の時に別れ話となった。
色々話したが、彼女のたったひと言で一瞬にして何もかもが終わり、全てが過去になった。
リラの花咲く季節でした・・。
その言葉は・・・言えない・・・。

 

2024/05/11

「恋する俳句/黛まどか」を読みました。

20240511_mayuzumi_madoka_001

『恋する俳句/黛まどか著(小学館文庫)』という本を読みました。
1998年に刊行され、2002年に文庫化されたものです。
ということで、「Eメールのやり取りが心配だ」などという、今ではあまり考えられないような話題もありました。でもそれも微笑ましいです。そんな時代の方がよかったような気もしてきます、黛さんの文を読んでいると。

この本は、著者・黛さんが代表である「月刊ヘップバーン」でお題を毎回決めて応募してきた句から《松・竹・梅》と選び、さらに佳作も載せ、優秀三作には黛さんの評も加えられ、さらにここをこう直した方が・・という句には添削も入れられていました。
そして募集した句と同じお題で黛さんも毎回一句詠んでいます。
これがまた素敵な句になっておりまして、美しく、品があり、私のような素人男性に静かに、でも強く訴えかけてくるのです。

また、「恋する俳句」と銘打っているように、恋にまつわるテーマが多く、今年に入ってから俳句にかかわってきた私にとって、とても新鮮です。
真向から「恋心」を詠んでしまうなどということはあまりなく、しかも今まで読んできた句集などにもあまり「恋の句」はありませんでした。

テレビの俳句番組だったと思いますが、句を捻る本人が年齢を重ねると、もうあのドキドキした青春時代の恋の俳句なんて書けなくなるかも・・という話が出ていました。
私もそう思ってはいたものの、ここ数か月で俳句を詠んでいく中で何度かそんな恋の句にチャレンジしたものがあります。
・・けっこう書けますよ(^_^;)自分でもびっくり。

というわけで、もうすぐブログにアップしてきた句が100句に達しそうなのですが、恋や愛に関するものもアップしてみたいと思っています(#^.^#)やればできるっ!!

で、この「恋する俳句」という黛まどかさんという美人がまとめた本は、実に“心わくわく”する本でした。古いものですけど、今でも十分ドキドキものです(*^^*)

 

2024/05/09

俳句を詠んでみる_0093【 天運の結婚と言われ 汗ぬぐう 】

20240506_09_wedding_001

妻とふたりのふとした時の会話から一句詠みました。

【 天運の結婚と言われ 汗ぬぐう 】

《背景》季語:汗[夏]
妻とクルマで出掛けた際に、物事を決める時にあまりにも“キチっと”理由を明らかにして行動する妻に「じゃ、なんでオレみたいな“変テコ”な男と結婚したの?」と聞いてみたら・・・。
「神様が決めてくれたからだよ」と力強く言われ・・思わず汗をぬぐいました。

 

2024/04/26

俳句を詠んでみる_0077【 秋の蝶 そっと引く 彼の妻の掌(て) 】

20240416_butterfly_001

今回はちょっと雰囲気を創作して詠んでみました。

【 秋の蝶 そっと引く 彼の妻の掌(て) 】

《背景》季語:秋の蝶[秋]
秋の蝶は、夏の終わりに羽化したものが傷ついて弱々しく飛んでいる姿。
今までは互いの気持ちを隠し明るく振舞っていた二人だが、秋の蝶のような弱々しい姿を垣間見た瞬間、思わず掌を握り、引き寄せた。
そんなシーンを描いてみました。
妄想編・・・。

 

2024/04/24

俳句を詠んでみる_0073【 足早き 白魚の如し 手も触れず 】

20240418_03_shirauo_001

白魚のごとき人を詠んでみた。

【 足早き 白魚の如し 手も触れず 】

《背景》季語:白魚[春]
白魚は、あまり日常出会うこともなく、足も早そう。
やっと巡り合ったあの彼女が「あっ、もうこんな時間。私は〇〇線だからあっちです。じゃあまた」と去って行く・・。

 

より以前の記事一覧

2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック