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わたしのいきつけ

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2019/12/09

佐藤優さんの「君たちが知っておくべきこと」を読みました。

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『君たちが知っておくべきこと 未来のエリートとの対話/佐藤優著(新潮文庫)』を読みました。

この本は、灘高校の生徒たち二十数人から佐藤優さんの話を聞きたいという話が持ち上がり、生徒たちから佐藤さんの本を読んで質問・意見があるということで、佐藤さんが同校を訪問する形で企画されたものを本にしたものです。

灘高校と言えば、日本中の秀才を集めた超難関高校、将来は東大に入り、国家公務員試験を受けて官僚になるようなことを目指している人達が多い訳ですが、講師の佐藤さんは県立浦和高校を出て、同志社大神学研究科を出ている異色の元外務相主任分析官です。

今後どの学部で何を学び、どんな本を読み、どんな研究をし、相対することになる政治家とはどんな人種なのか、世界の国々がそれぞれどのような考え方で国家を維持しているのか、などなど佐藤さんが外務官僚時代に学んだことを遠慮なく教示しています。

それに異性におぼれるともうダメ・・みたいな話をして、生徒たちも笑いと共にリラックスしている様子がうかがわれましたが、ほんとうに異性におぼれたら、こんなエリート候補生達はもう戻って来られなくなるだろうなと思いました。
生徒から佐藤さんにする質問などは、私には難しくて“チンプンカンプン”です。それに佐藤さんの回答もやはり難しくてよくわかりませんでした。

それでも、何か国を動かすような仕事をする人間というものの厳しさ、そして探求心・研究心があればその厳しさをはるかに超えて人としての喜びのようなものが得られるということだけはわかりました。

ラジオなどでも佐藤さんが出演する番組を聞くことがあるのですが、「理詰め」の世界と、「義理・人情」などを含む人間関係の世界などが密接に絡みついて国の仕事が推し進められていることがよくわかります。

どこかの国の大統領や、指導者などがなぜこういう発言をするのか、何を見据えているのか、など、場当たり的でない、知的な分析が必要なんだ、といつも感じます。

読んでいると自分の頭が良くなったような気になるのですが、気のせいでした。
でも、とても明解な話っぷりが気持ちよく、あっという間に読める本でした。

2019/09/14

斎藤一人氏の「あなたが変わる 315の言葉」を読んだ。

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『あなたが変わる 315の言葉/斎藤一人著(KKロングセラーズ)』という本を読みました。
これはたまたまコンビニのセブンイレブンで見つけて、立ち読みしていたら“ハマって”しまって、そのまま立ち去ることが出来ず、思わず購入してしまったものです。

ずいぶん前にも、この斎藤一人さんの著書は読みました。そして、「なるほど~」って感心した記憶があります。
今回も同様な気持ちになりました。そして忘れていた斎藤氏の基本的な考え方をもう一度あらためて認識いたしました。

完璧主義者とは、完璧にできなかったことで、自分を責めたり、人を責めたりする。
完璧でないことに我慢ができない人。・・今まで仕事をしてきて、こういう上司に何度も出会った。

そして、そんな完璧主義者は失敗をいつまでも悔やむ人である、と書かれています。

「こんな人はだれにもきらわれます」と斎藤氏。
『人にきらわれたら、いつまでたっても、つきはないんです」』
まったくそのとおりだと再認識しました。

もうひとつ、私のかつての上司で、私を一年中悩ませたタイプ。
仕事など、人生の夢を語るのを聞いていて、「この夢はぜったいにかなわないな」と感じることがあった・・。

そんな夢って必ず人さまに役立たない夢だから、誰にも感謝されない夢だから、そのような夢は、うまくいかないものだ・・と。

夢は自分の懐だけを肥やそうとする利己主義のものであってはダメ!・・かつての上司は自分の成績のためだけに夢を語っていた・・。

自分勝手な夢は他人から信用をなくす、そして足下をすくわれる、と書かれていました。
またもや、そのとおりだと思いました。

最後に、お金だけで人は幸せにはなりません、と書かれていて、幸せを手に入れるには

① お金
② 健康な身体
③ 優しい豊かな心

が必要であるとしています。
幸せには、お金も必要だけど、“健康で優しい豊かな心”がなにより大事です。でも、お金がないと、イヤな人に頭を下げなければならないこと、愛する人を助けられないことがある・・とひと言・・。

たった三つのエピソードだけでもこれだけのことが書かれ、それが「315」掲載されています。
わかりやすく、そして読み応えのあるものでした。

2019/06/24

下重暁子さんの「年齢は捨てなさい」を読んだ

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『年齢は捨てなさい/下重暁子著(幻冬舎新書)』を読みました。
少し前に、このブログで同じ下重さんの「極上の孤独」を読んでご紹介したことがありましたが、今回のこの本も下重さんの書きっぷりは相変わらず“気持ちいい”のひと言です。

「実年齢が〇歳だから、それらしくしなくては」とか、「年寄りは大人しくしてろ」だとか、「昔の人はそんなふうに考えるんですね」だとか・・私もふだんからいろいろと若い奴ら、あるいは同年齢かそれ以上の訳知り顔の人達に言われることがあるのですが、「バッカ野郎!お前なんかに言われる筋合いはないっ!!」といつも思ってきたのでした(^^;)

下重さんも書かれていますが、年齢を意識し過ぎることは何の得にもならず、生き方を狭めてしまうのだ、ということです。そのとおり!!

「なぜ人は年齢を知りたがるのか」ってのも冒頭からエラい勢いで飛ばして書かれていましたd(^_^o)
たしかにそうだよねぇ、新聞とかテレビとか、例えば「俳優〇〇(75歳)」などと紹介されているのを毎日のように見ますよね。いつも思ってました「なんだよ、それ」って。

年齢を特定して、それを意識して、その人の評価を決めようとする。
下重さんも書かれていますが、こんなことやっているのは日本人だけだということです。

〇話が長い老人は嫌われる

〇男性諸君は“くっつきゴミ”にならぬよう・・自分から何をするでもなく奥さんにくっついて行こうとする人。

〇好きなことに夢中な人ほど若い

〇「還暦祝」が嬉しい人はいるのか

などなど興味深いキーワードも盛りだくさんでした。

「年齢は捨てなさい」・・はいっ!そうします…σ(^_^;)

2019/05/31

「おとなの進路教室」を読んだ。

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『おとなの進路教室/山田ズーニー著(河出文庫)』という本を読みました。

自身の子供について進路を考える機会があった・・ある・・ことや、自分自身の今までについて考えてみたり、さらに4月から職場が変わっていろいろと考えることがあったりで、心が千々に乱れることがここにきてずいぶんとあったので、不安感も手伝って読んでみたのです。

読んでみて、“おとなの進路”について著者が乗り越えてきたことや、著者が講師として様々な人達と出会う中での経験、また著者が過去に勤めてきた職場で出会った人達の進路についての考え方が書かれていたのですが・・結局、著者も私も「迷いの中」に未だいて、劇的な解決方法や、方向性は見えてこなかった、という感じです。

そもそも納得のいく解決なんて、このテーマでは無いのだと思いました。
“常に考える”・・そんな中でその時々の解決がなされていくのだ、というのが結論かもしれません。

この本の中に何度も出てくるのですが、やっと就いた仕事で失敗し、上司やチームの仲間、その他部下からも非常に厳しい言葉で叱責されたり、指摘を受けたりする場面では、まるで自分のことのように胸が締め付けられました。

長いこと仕事をしてくると、そんなことばかりなのですよね。

いつまでたっても、自分の成長速度は遅く、不安感ばかりが特に新しい職場、仕事に就いたときに襲い掛かってくるのです。
それの克服と、ささやかな解決で人生が進み、終わっていくのだ・・などとしみじみ感じてしまいました。
そんなことなんですよね、自分のような小市民はそれでいいのだ、と納得するしかない。
肩で風を切って堂々と王道の進路を突き進むなんて、逆に嫌だし…σ(^_^;)

仕事のことで胸の中が“ざわざわ”することの中身は何なのか、そんなことが書かれていた本でした。

2019/03/31

家族が連れて行ってくれた

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年度末になり、私の仕事にもひと区切りがつきました。
家族がお祝いに食事に連れて行ってくれました。

 

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ちょっといい感じのイタリアン。
せっかくおめでたいのでまずはビールを。ああうまい!

 

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私はきのこと明太子のクリームソースをd(^_^o)
こりゃいい、ビールにぴったりだ(*^_^*)

 

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皆は皆でそれぞれお好みのパスタをたのみました。
その日は土曜日。午後の時間を美味しい食事で楽しく過すことができました。

 

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ピザも頼もう、と、ガーリック・ピザまでとって、ますますビールが美味しい'(*゚▽゚*)'

 

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お店も明るく、店内もそれぞれに楽しい時間が流れている様子がわかり、大満足しました。
家族皆から、いろいろいただいてしまい、カードを読んで、涙腺がヤバい状態…σ(^_^;)になりましたが、なんとかこらえてお店をあとに・・。

 

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その後、私が思いつき、以前来たことのあるソファでゆったりできる珈琲店に寄りました。
甘いものも食べて、いやもう満足&まったりな午後のひとときとなりました(゚ー゚*)。oO

身に余るような時間を過させてもらい、家族に感謝です。
次の職場でもそれに恥じぬように頑張ります。

2019/03/23

年度末になり

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昨日は自分にとっていちばん身近な職場で送別会を開いていただきました。
ここ二年間は、いろいろなことは起こりつつも、職場は笑顔の絶えない環境でした。
それも二年間まったく変わらなかったメンバー(とても珍しい)、そして途中で一人増えるというこれまた奇跡のようなこともあり、明るい職場でした。
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昨日の宴会中も、職場での日々の様子と変わらず、終始爆笑の連続でした。
思ったんだけど、毎日ただ仕事をして、そして帰宅する、なんていう日々を過しているとそんな笑いも職場には生まれないだろうなと・・。
互いにジョークを言い合ったりする環境がないと、せっかく生きていて、仕事をしていて、もったいないと思いました。
こういうことを言うと、「“馴れ合って”仕事するもんじゃねぇんだよ」という声も聞こえますが、私からは「一生やってろ!」という言葉をお返し
いたします。
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人を人と思わない扱い、自分の成績のためには何人もの人を犠牲にして平気の平左、誰も幸せにならないのに自分のためだけに無理を通して道理を引っ込めさせる・・そんなことが近年多すぎるし、まかり通っていると思う。
そんなことを感じつつ、帰宅し、妻と「ありがたいことだね」と頷き合いました。
新しい職場でもいいことがありますように。

2019/03/20

『「大人の人づきあい」でいちばん大切なこと』を読んだ。

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『「大人の人づきあい」でいちばん大切なこと/川北義則著(だいわ文庫)』を読みました。
著者・川北義則氏は、1935年生まれで、新聞社勤務を経て、日本クリエート社を設立、出版プロデューサーや、生活経済評論家としても活躍されている方です。


この本は、大人になり、現在、社会の荒波に揉まれている人、特に若い人には社会人として生きて行くためのキーポイントが著者により示されているようなもので、若者でない私にとっても、けっこう“耳の痛い”アドバイスなどが書かれていました。


昨今のこういったタイプの本には、若い人に対して「“叱ってはならない、ほめて伸ばせ!」みいたなことが書かれていることが多いのですが、この本では、職場の飲み会には出て義理を果たせばよい、私は1時間もしたら、いつも理由をつけて帰ってしまうぞ、なんて、やや甘めなアドバイスをしたかと思うと、食事を摂れるような場所で三人で打ち合わせをした際に、一番最初に目下の者の頼んだものが運ばれてきて、そのまま何も言わずに一番の目下の者が箸を付けたことに怒り、説教するような場面もありました。


職場関係の人達との“割り切った”関係をすすめたりもしていますが、根底には厳しい眼差しでもって礼儀・作法を徹底するよう進言しているというのが、この本の特徴であるように感じました。


人に厳しくする、ということは自分にも厳しくせねばならず、私も人にあまり厳しくするタイプではありませんが、ということは、私はやはり自分に甘いのかもしれません(^^;)
少し気をつけようと、あらためて思いました。


近年、部下を多く持つ上司の方々は、様々な研修も受けるのでしょうが、若い部下に対して厳しくすれば“パワハラ”だ“モラハラ”だと言われ、甘くすれば“つけあがり”(^_^;)、さらに甘々にすると“セクハラ”だ、などと言われかねない現状にさぞお困りでしょう。


この本を読んで、そこら辺の微妙な“さじ加減”を勉強するのもいいかもしれませんよd(^_^o)


個人的には、著者が怒りを露わにするような部分が気に入ったのですが・・真似しすぎると訴えられるかもしれません・・d( ̄  ̄)念のため。

2019/01/25

「やりがいのある仕事」という幻想・・という本。

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『「やりがいのある仕事」という幻想/森博嗣著(朝日新書)』という・・本を読みました。
タイトル、本文にも「・・」が多いのは、やはりショッキングというか、自分の今まで考えていたような基本的なものの考え方が崩壊していくというか、ささやかな価値感、“粉々”って感じですよ。

著者・森博嗣さんについては、ついこのあいだ「月夜のサラサーテ」という本を、このブログでご紹介いたしましたが、今回もキツい一発・・二発・・いやもっとたくさんの“キツい”お言葉を頂戴した感じです。

まずは仕事というものがどういうものか、という定義を著者の考えに基づいてきっちりと明確に書いています。

詳しくはこの本を読んで、ということなんだけど、つまり仕事というものは、自分の人生そのものだ、とか、仕事にこそその人の価値・評価がはかられる要素があるのだ、とか、仕事がうまくいかない、仕事上の人間関係がやはりうまくいかない、などなど、私達が日常感じている、考えているようなこと自体がほぼ否定されています。

そんなことはたいしたことではない、というわけですよ。

だから、後半に著者が大学に勤めていたときに学生や卒業生から受けた相談に対する回答コーナーのようなものがあるのですが、“にべもない”速攻の回答に、著者も言っているが、励ましてもらおうと思って相談している学生や卒業生は、たぶん“ギャフン”となっていることと存じます (・_・;

たとえば、「休日も、仕事の心配事で心が支配され、気が休まりません。毎日仕事から帰宅しても、疲れ果ててなにもする気が起きません。せめて休みを休みたらしめるためにはどうしたらよいのでしょう?」

という相談に対し

「やりたいことを見つけることだと思う。」とまずストレートパンチ。
疲れ果てている以前に、家に楽しみがないことの方が問題ではないだろうか、と続き、そのあとはこの本を読んでください。
言われてみればまったくそのとおり、という気持ちになってしまいました。

人生に苦しむ人のパターンとして、仕事がうまくいかなくなったわけでもない、ローンはあるけど、お金に困っていない、ただ会社、家族、子供、ローン、両親、いろいろなものに少しずつ縛られて身動きできなくなっていた。
気づいたら、自分の自由なんてどこにもなくなっていた。ただただ働いて、毎日が過ぎて、酒を飲んで、疲れて眠るだけ、その連続に堪えられなくなる・・どこで間違えたんだろう・・そういうパターンだ、と書いています。

子供の写真を見せたり、仕事の話をしたり、買おうとしているマンションや、旅行に行ったときの話とか、そういうことを自分から言いたがる人は、楽しく生きていない人だとも・・。
なんか思い当たる人いっぱいいる。

本当に楽しいものは、人に話す必要なんてないのだ。とも、おっしゃっています。
なるほどね。

最も大事なことは、人知れず、こっそりと自分で始めることである。
人に自慢できたり、周りから褒められたりするものではない。自分のためにするものなのだから。・・と。

う~ん、最近、私もこの境地に少しばかり近づいているような気がしないでもない(^^;)
みんなが得意げに言っていることには、ほとんど興味がないんだよね。
これでいいんだね。

と、やや無理やり悟り気味になったところで、本日の読書感想、おしまいっ!!


【Now Playing】 There is No Greater Love ~ Go-Go / Miles Davis ( Jazz )

2018/12/29

「化け物使い」は落語の世界だけではない

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このあいだ USEN放送で落語を聞いていたら、談志の「化け物使い」をやっていて、この話は、とあるご隠居の人使いが荒く、雇われる使用人が三日ともたずやめていく、でも我慢して勤め上げた使用人が一人いた。

ご隠居は安い屋敷を見つけ、そこへ転居することにしたが、安いには理由があり、化け物が夜な夜な出るという。

それをきっかけに文句も言わず勤め上げていた使用人は辞めていく。
あなたみたいに人使いが荒いと私以外には誰も勤まらないと、さんざん嫌味をご隠居に言いつつ・・。

でもね、ご隠居はまったく反省も懲りもせず、次の使用人を見つけようとする。
そんな中、家移りした化け物が出る家で迎えた夜に・・一つ目小僧がでてくる。
ご隠居は驚きもせず一つ目小僧に次から次へと用を言いつけ、次の晩には、のっぺらぼう、その次の日には大入道が現われるが、皆仕事を次から次へと言いつけられ、消え去ってしまう。

最後に狸が現われ、自分が全部化けていたのだという。
そしてまた用事を言いつけられると・・・「おひまをいただきたい」と言う(^_^;)

こんなことが現実にもあるよなぁ、と思った。

私の10年以上前の上司は、私を呼びつけると、私の通常業務以外に自分がつい最近知った様々な世間のトレンド的な事柄や、事業、ネットワーク関係の新技術などなど、次から次へとレポートを作って報告しろと言いつけました。
通常、それらを調べて考えをまとめ、報告するには一~二週間はかかるが、それを一日で作れと言い、取りかかった直後にまた別のことを思いつき、それについて同様のことを言い出す・・。

日にそれが三度も四度もあるので、もう地獄のような忙しさになる。
どんどん宿題が雪だるま式に増えた上に、本来の自分の仕事は滞る・・( ̄O ̄;)

「あれはまだか?」などと覚えているので油断もならない。

挙げ句に、宿題をやっている最中に次の宿題を被せられるのを避けるため、年休を取って自宅で宿題をやることになったのでした・・もう苦肉の策です。
日に何度も出される宿題は業務終了後、帰宅してから深夜まで、さらにもちろん土日は宿題をやり続け、自分の生活は無くなりましたよ。

まさに談志が演っていた“化け物使い”そのままに、考えられないほどの矢継ぎ早で次から次へと仕事を言いつける。
今だったら、何か返答できたかも、と思いますが、後の祭りです。

自分が“化け物使い”になっていませんか?!
自分が“化け物使い”に使われていませんか?!

談志の落語を聞いていて思ったこと、書いてみました。


【Now Playing】 酔いどれかぐや姫 / 南高節とかぐや姫 ( フォークソング )

2018/12/17

『河童が覗いた「仕事場」』を読んだ?見た!d(^_^o)

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『河童が覗いた「仕事場」/妹尾河童著・絵(文春文庫)』を読みました。
天井から見た形で、今回取材した方々の仕事場の絵も掲載されているので、「見た」とも言えます。1997年の本です。

とにかく細密で、測ったような・・(実際にメジャーを持って行って測っている)・・それぞれの各界で有名な方々の仕事場の絵が有無を言わせぬ圧倒的な様子で描かれています。

坂東玉三郎さんの楽屋、冨田勲さんのスタジオ、辻村ジュサブローさんの人形工房、玉村豊さん宅の台所、立花隆さんの書斎、野坂昭如さんの書斎など、さらにもっともっと様々な方、世界で、各界で活躍されている方々の仕事場の様子が描かれ、しかもこの本では河童さんが訪ねた相手方からの文も添えられています。
そこには河童さんの訪問を受けた方々から、「事前にかなり勉強してきているぞ」と、驚かれている様子が書かれていました。
細密なのは絵だけではないのです。河童さんの仕事そのものについてもです。
河童さんが思うところのそれぞれの訪問先の方々の仕事、世界についての鋭い意見も書かれていました。そこがまたすごい。

取材時間もかなり長い様子がうかがわれ、河童さんが時間をかけて説得し、取材の了承を得たからにはとことんやる、ということがよくわかりました。

河童さんと親しい人からの文に書かれていたのですが、河童さんから深夜に電話が掛かってくると、とても長い電話になることを覚悟しなければならない・・ということも書かれていて、もう夢中になると話が止らない方なのですね。

絵と文で構成されたこの本を読んでいると、取材相手の仕事が進められていく様子、その仕事場の環境がひしひしと伝わってくると共に、河童さんの息づかいまで感じてくるのでした。
突っ込んで突っ込んでいく河童さんの取材の息詰まるような雰囲気が本から滲み出している、そんな感じです。

古い本で、ここに出てきた訪問先の方々は、今、このブログを書いている時点で、既に亡くなられている方も何人もいらっしゃいますが、その方々を思い出し、またあらためてお元気だった頃に思いを馳せたのでした。

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