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2024/04/21

俳句を詠んでみる_0067【 秋深し オープンリールで 耳コピー 】

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日々書いている俳句のストック分を毎日二作アップして解放しています。
本日二作目は学生の頃やっていたバンドで楽曲をコピーする様子です。

【 秋深し オープンリールで 耳コピー 】

《背景》季語:秋深し[秋]
私が高校生の頃、秋も深まると学園祭が迫ってきて、バンド演奏で出演するための練習が佳境となる。
メンバーが皆、それぞれに自宅で自分の楽器のパートをオープンリールのテープレコーダーで何度も何度も繰り返し聴き“耳”でコピーするのが当り前の時代だった。
それで教室での練習に集まれば、けっこう“イケてる”演奏が出来るのだった。

 

2024/04/16

水木しげる先生の「ほんまにオレはアホやろか」を読みました。

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『ほんまにオレはアホやろか/水木しげる著(新潮文庫)』という本を古本で読みました。
1978年にポプラ社から、1998年には社会批評社から刊行されたもので、2002年に文庫化されました。

水木先生の一代記という感じです。
幼い頃からの、人からは“出来の悪い子”と見られていた時分の昆虫などに夢中になる様子も何の誇張もなく素直に書かれていて、水木先生そのものがもうそこにいました。

学校では成績が悪く、その後も次々といったい何回様々な学校に通ったのか、数えるのも大変なくらいですが、そこでの苦労や、仕事にありつくための苦労、ありついたがロクでもない仕事だったりと散々なことが書かれていますが、ご本人はいたって平然というか、挫けることがない・・。

そして、片腕を失うことになった戦争で、ラバウルに行った話には、読んでいるこちらが倒れそうになるくらいの苛烈な状況が書かれていました。
そんな時でも現地人と仲良くなり、友情を築いていく水木先生・・すごい。
その楽園のようなところに住んでいた現地人の方とは、「7年後に来るよ」という約束は果たせず、数十年の年月を経て再訪するのですが、“大歓待”を受けます。
そんな話も淡々と書かれていて、水木先生ってほんとうにすごい人だとあらためて思ったのでした。

水木先生が紙芝居作家からやがて漫画家になっていく「超・苦労話」も書かれていました。
常人では、くじけてしまって、不幸なことになりそうなのに、それでも生き生きと、淡々と生きていく姿に感銘も受けました。

私も先生の「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」などには大変大きな影響を受けましたし、もう夢中で読んでいたものでした。
それぞれにテレビ化されたものについても実に面白かった。

今回、ある程度事前には色々なところで得た知識で、存じ上げていたこともありましたが、でもここに書かれているような過酷な状況についてはあまり詳しくありませんでした。
ご本人が書かれたリアルな生き方に激しく動揺しつつ読ませてもらい、あらためて水木先生の偉大なことがわかりました。

一度境港にある先生の記念館を訪れたことがあるのですが、また出雲にお参りに行く際には、足を延ばしてもう一度行ってみようと思います。

 

2024/04/12

俳句を詠んでみる_0048【 師との旅 菜の花色の ローカル線 】

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元職場の上司とあちこち歩いた想い出を詠みました。

【 師との旅 菜の花色の ローカル線 】

《背景》季語:菜の花[春]
かつての職場の上司は、同じ課に勤務している時も良くしていただいたが、その後ご本人の退職前あたりから、退職されてからも色々なところへ誘ってくださった。
私は“師匠”と呼んで、名所や山、川、海、おいしいものなども沢山教わった。
千葉のローカル線、いすみ鉄道も楽しい想い出となった。
菜の花の中を、黄色い車体の列車が走る姿が印象的な鉄道だった。

 

2024/04/11

俳句を詠んでみる_0047【 春の空 部下四年ぶり 携帯で 】

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なつかしい人から携帯電話で一句。

【 春の空 部下四年ぶり 携帯で 】

《背景》季語:春の空[春]
春の穏やかな空が見える日、突然“ケイタイ”が鳴った。
着信画面には、四年前に相談を受け、それ以来の当時の元部下の名が・・。
電話に出てみれば、私のその後のことを職場の上司から聞いて、すぐに連絡をしてみようと思ったとのこと。
四年の月日も感じず、互いに近況を語り、再会の約束をした。

 

2024/04/09

俳句を詠んでみる_0042【 卒業式の教室で ユーミン 】

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過去の話、高校の卒業式の日の出来事で一句。

【 卒業式の教室で ユーミン 】

《背景》季語:卒業式[春]
とても古い話だが、高校の卒業式を終えて、クラスの皆が教室に帰って来て・・。
クラス委員長が音楽室からレコード・プレイヤーを持ち出して来た。
誰が持って来たのか、荒井由実のレコードを掛けて、クラス全員で聞いた。
もちろん「卒業写真」を聞いた。
その頃、自分はあまり聞いていなかったユーミンだったが、さすがにその日の記憶は今でも残っている。

 

2024/04/02

俳句を詠んでみる_0031【 交差点 待てぬたい焼き パクと食べ 】

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今回は、ちょっと楽しいひとコマを。

【 交差点 待てぬたい焼き パクと食べ 】

《背景》季語:鯛焼[冬]
彼女はもう“いい大人”だが、偶然子供の頃にたい焼きを買ってもらい、おいしかった店の前を通りかかる。
よろこぶ彼女にそのたい焼きを買ってあげたら、あまりに無邪気な喜びよう。
思わず、待ちきれず交差点の信号待ちの時にパクリと食べ、その瞬間ふたりで笑った。

 

2024/03/19

俳句を詠んでみる_0017【 春障子(はるしょうじ) すすと開ければ 木の葉パン 】

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木の葉パンって知っていますか?

【 春障子(はるしょうじ) すすと開ければ 木の葉パン 】

《背景》季語:春障子[春]
うららかな午後、冬が終わり春になると、指先で軽く開く茶の間の障子。
開けてみれば、卓袱台(ちゃぶだい)に「木の葉パン」。

千葉の旭、八日市場、銚子などでは、「パン」と言うと、この「木の葉パン」のことだそう。

小麦粉、鶏卵、バター、砂糖だけの原料でつくる素朴でふんわりホロホロとした食感の菓子パン。
ほのぼのとした、田舎の3時のおやつを詠んだ。

 

2024/01/30

ホキ美術館の「第5回 私の代表作展」を見て来ました。

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先週、妻と千葉市緑区にある《現代日本の写実絵画》で有名なホキ美術館に出掛けました。

『第5回 私の代表作展 -2023.11.23~2024.5.12-』という企画展を見るのが目的です。

ホキ美術館では、館を代表する作家による描きおろしの大作を3年に一度、「私の代表作」として、ギャラリー8という館内唯一の黒い床・壁・天井の部屋で、ひとり6メートルに区切られた空間に展示しています。

 

 

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今回、たまたま知ったのですが、大畑稔浩さんという作家が「出雲風景-日御碕灯台」という名の作品を出していて、とても気になったのです。

出雲、日御碕は昨年私と妻が行って来たばかりのところ。
出雲も、日御碕も単に風景が素晴らしいというだけでなく、何か“神がかり”というか、私たちただの人には何だか正体のわからない、不思議な「気」のようなものを感じました。

その日御碕を描いた作品で、しかも大作というので、とても楽しみにしていましたが、期待どおりの作品でした。

横長で、あの日御碕の独特の海の色、白亜の灯台の美しさ、断崖の様子などが見事に描かれていて、その絵の前でずっと長時間見とれていました。

もちろん写真は撮れないので、その絵はご紹介できませんが、「日御碕灯台」以外にも、素晴らしい作品ばかりでした。

二時間ほどいましたが、とてもよい時間を過ごすことができました。
代表作展以外の作品も息をのむような、人物などは呼吸をしているのではないかと思うような絵が待ち構えています。

千葉市緑区あすみが丘にあるこの美術館、まだ未経験の方、ぜひ一度ご経験いただきたいです。

 

2024/01/24

「ねじめ正一の商店街本気グルメ」を読みました。

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『ねじめ正一の商店街本気グルメ/ねじめ正一著(廣済堂新書)』という古本を見つけ、読んでみました。
「我、食に本気なり(2009年小学館刊)」に加筆・修正をし、2015年に刊行されたものです。

ねじめさんといえば、阿佐谷の商店街で「ねじめ民芸店」を営むかたわら(奥さんが多くを担っているらしいが)、詩人、作家として活躍されているという予備知識があります。
それに直木賞を「高円寺純情商店街」で受賞したことも。

この本を読んでみると、阿佐谷の前には、高円寺で親が乾物屋をやっていて、それがねじめさんの子供時代、親やご近所の人たち、いろいろな家庭料理、さらに近所のお店で買った食べ物、おつかいに行ったときに買った食材などの思い出となっていることがわかりました。

これが玉子焼き、寒天、油揚げ、さつま揚げ、チャーハン、ラーメン、カレーライス、お餅、お汁粉などの話題につながっていて、特にねじめさんと同時代を子供として過ごした年代の人達は“なつかしい”気持ちでいっぱいになるようなエピソードばかりでした。

おしるこの話題のときに出てきたいい話。

ねじめさんは、おしることいえば、正月に木槌で割った鏡餅が入り、割れた餅を水につけてふやかし、おしるこの鍋に入れる。
しばらく煮ると餅はやわらかくなり、外側が溶けかかってずるずるどろどろになって、それがおしること一体化して旨いのだ!などとおばあちゃんがつくってくれた思い出を語っています。
父親は餅を焼いてうっすら焦げ目がついているのを入れていたが、自分はおばあちゃんのどろどろの餅の方がよかったと書かれています。

そして話題は、ねじめさん三十歳のとき。
自分の詩はこんなことじゃ駄目だと、詩の教室に通い、詩人鈴木志郎康(すずき・しろうやす)さんを師匠として教わるのですが、民芸品店のライトバンで通い、帰りに師匠の鈴木さんを自宅まで送ることになります。

そこで「まあ、ちょっと上がっていきなさい」となり、師匠は『懐中じるこ』という最中(もなか)のような丸いものの中に汁粉の素が入っていて、お湯をそそぐとさらさらしてちょっと頼りない感じもするが、食べてみれば、あっさりして美味しい(*^^*)ということで、すっかりねじめさん、そのおしるこが好きになっちゃいます。

ある日、「もう私のところに通わないで自分でやりなさい、卒業した方がいいよ」との師匠からのお言葉。
そこからは自力で頑張るのですが、すっかり音沙汰もなくなり、やがてねじめさんが直木賞を受賞すると、師匠からお祝いが!

開けてみると、毎週ご馳走になっていたあの「懐中じるこ」のセットだったそう(#^.^#)

ふだんは泣かない男のねじめさん、毎週師匠の家に押しかけた日々が懐かしく、ありがたく、涙にくれた・・。
という、いいお話しが書かれていました。ほんと、いい話(*^-^*)

読んでも、読んでも、おいしそうで、なつかしい、そしてどこの家にもあった安い食べ物たちが登場して、実におもしろい本でした。

 

2024/01/20

猿丸俳句、初めて知って初めて読んでみた

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『点滅/榮猿丸(さかえ・さるまる)著(ふらんす堂)』という句集を古本でたまたま見つけ、パラパラと頁を捲ってみたら、「なんだか面白そう」と感じたので、そのときの感覚を信じ買ってみました。
そして読んだらやはり面白かった。新鮮。

付録のように別冊で付いていた冊子には、著者猿丸氏の句が角川俳句賞の選考会で紛糾した様子なども書かれていました。
結局、受賞には至らなかったのですが、氏のカタカナが多用されたり、通俗的なところを詠んでいたり、何でも詠んじゃう、ほかに似たような句をあまり見ないなどの特徴は私にも強く感じることができました。

と、書いてみてもどんな感じなのかわからないと思いますので、私の心にふれてきた句を少し挙げてみたいと思います。

麦酒飲み 弱音はく父 嫌ひでなし
・・・私の父が酒を飲みつつ弱音をはいているのを見たことは無かったが、今の自分は父として弱音をはきそうだな、と思いつつそれも仕方ないよと、この句を味わいました。

みやげ屋の 二階食堂 デザートは柿
・・・ひなびた感じのみやげ屋の二階にある食堂。デザートが柿だなんて、なんだかピッタリで、ちょっと哀愁を感じました。

マフラーの 長しよ 恋の短しよ
・・・私が中学生の時の冬に彼女が編んだマフラーをもらったことがありましたが、次の冬までその恋はもちませんでした(T_T)

炎天の ビールケースに バット挿す
・・・これは強烈なリアル感がありました。昔、草野球をやっていた頃の感じがよみがえりました。

ダンススクール 西日の窓に 一字づつ
・・・これも同じことを実体験していて、三丁目の夕日的に“いいな”と思いました。

汝が腿に触れ ジーパン厚し 夕薄暑
・・・腿とジーパンを持ってきた感性がすごいと思ったし、感触が伝わってくるよう・・。

ストローの蛇腹 コココと 折りて夏
・・・この句のミソは「コココ」だと思います。たしかに「コココ」だが、今まで「コココ」で表現した人なんていたのかな?!と思いました。

ゆく秋や ちりとり退けば 塵の線
・・・ちりとりをパッと持ち上げたときにできている、あの“線”(#^.^#)、句に詠んじゃうんだ、と感心いたしました。

以上、少し面白かった句と、私の感想を書いてみました。

装丁も良く、付録的な冊子も面白い、新鮮な感覚の句集でした。

 

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