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2019/04/20

「なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?」を読んだ。

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病気療養中の私です…σ(^_^;)
家でくさっていても仕方ないので、ブログ再開いたします。
その方が元気が出そう!d(^_^o)
んじゃ、いつもどおり始めます。

『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?/中島恵著(中古新書ラクレ)』を読みました。これまたブックオフで108円ですd(^_^o)

タイトルからいきなり興味深いのですが、でもこれは読者を引きつけるための“フック”なのだと思いました。
著者の書きたいことはもっともっと奥深く、現実的で、そして中国人も日本人も互いに考えの及ばないこと。

せっかくだからタイトルにある日本のトイレに魅力を感じる中国の方についても少し・・。
どうやら中国では最高のホテルなどでないと、満足に排水できなかったり、様々なトイレのトラブルがあるのも事実なようで、よほどの高級ホテルにでも泊まらないと、トイレで快適な思いは出来ないようです。
で、家庭のトイレ状況もあまり良くないみたい。
それに比べれば、日本のトイレのホテルから家庭に至るまでの“至れり尽くせり”なトイレはやはり魅力的でしょう。
トイレを買って帰る中国の方も多いやに聞きます。

と、前振りしておいて。

著者が一番言いたかった事って、中国は現在の政治的体制、経済体制の上に様々な公共のシステムが成り立っているわけですが、それは一般民衆のために利便を尽くして考えられたものではなくて、だからそのシステムに乗っかったままでいると自分にとって不便が生じるから“我先に”みたいな行動に出たり、あるいは現状のシステムによる不具合を諦めてしまったりしているだけで、現在の日本にやって来れば、そのシステムに乗って、日本人と変わらぬ行動をすることがほとんどだということ。

逆に、日本人が中国で上記のようなシステムを不便だと感じたり、憤りを感じたりするのは、そして中国人とはそんな気質の民族なのだと感じてしまうことも、あくまでシステム上の問題が起因しているので、日本人も中国人も実際に現地での経験が無い人が殆どなので、互いに理解が及ばない部分が多いのではないか、ということ。

また、中国の複雑な戸籍取得についても書かれていましたが、それによってどうしても夫婦共にがんがん働かないと生活自体が、家族が成り立たないような事情があること、また子育ては多くが祖父母が行っている理由、さらに祖父母までを含めた中国の家族関係についても詳しく書かれていて、初めて知ることばかりでした。
その内容については、ここでは割愛しますが、この本は実にわかりやすく書かれていました。

さらに、日本で現在、日本の良さや、職人の仕事の良さなどを紹介する番組が目立つようになりましたが、それは逆に言うと、誇れるものがどんどん無くなっていく日本の自信喪失について元気づけるようなものではないか、と著者は書いています。

日本人の優しさや、思いやりみたいなものも稀薄になっているからこその“おもてなし”クローズアップなのではないか、などとも考えられます。
つまり日本人自体も良いものを失いつつあり、衰退しているのではないか、と。

私個人の考えとしては、「経済右肩上がり」みたいなことばかり言っていないで、もっとコンパクトで、日本人らしい本来の良さを大切にした国、経済、国民になっていくのが、未来への道なんじゃないかと・・思うのです。

と、こんなことをなどを考えさせてくれる本でした。
面白い本でした。

 

2019/01/06

「月夜のサラサーテ」を読んだ

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『月夜のサラサーテ/森博嗣著(講談社文庫)』を読みました。
1957年生まれのこの著者を、私、恥ずかしながら存知上げておりませんでした。
人気作家で、Amazon.co.jpの10周年記念で殿堂入り著者にも選ばれているそうで、すまん!って感じなんです。
本屋で立ち読みして、こりゃ面白そう!と手に取った次第です。

著者・森博嗣氏が100のつぶやきをしているというこの本、「謝罪会見は、いったい誰に謝っているつもりなのか」とか、「リストラで駄目な部分が切られるが、原因は駄目だからではない」、「感動の不適切な扱いが目立っているこの頃」などなど、目次を見ているだけで面白そう、と感じたのでした。

しかしながら、この本のカバーにもかかれているように、著者・森博嗣氏は理屈っぽい・・っていうか、理詰めでどんどん攻めてくるので読んでいるこちらも“ぐうの音も出ない”状況に陥ります。

人として生きていると様々な出来事、事象に出くわしますが、それを著者は観察、考察して、こちらが長いこと信じてきたような世の考え方をバッサリと切り捨てます。
でもって、今まで味わっていた世の中の慣わしとは異なる世界が見えてくるのです。
それが痛快である場合もありますが、あまりの切り捨て度にガックリくることも・・。
非常に私にとっては、微妙な本となりました。

読んでいて、納得がいった項目も多々ありましたが、その中で最も共感したのは・・

自分の欠点や悪行など、防御が難しい部分を持っていると、そこを攻められるくらいなら、さきに相手を攻撃しよう、となる。そうならざるをえない。

と、書いていて、具体的な例として・・

ネットで散見される事あるごとに他者を非難する人達。
この人達は、多く自分が非難されたくないという心理によるものである。
と言っています。

人の行為に対する賛否ではなく、人格を攻撃する場合が多々見られるが、例外なく、自分に人格的な欠点があって、そのコンプレックスを抱えているから、ついその攻撃が「有効だ」と思いついてしまうのだという。

・・共感した。

自覚もなく、人格を攻撃し、単に貶め(おとしめ)たいというだけのもの。
理屈が述べられないからそうなる。・・まったくだ!

相手の能力的な部分を攻撃する人は、自身に能力的な欠陥があるのだと断じています。

こうして、人間社会の構図が見通せるのだと書かれていて、今まで何となく感じていたことが理路整然と述べられていて、わたしゃ唸っちゃいましたよd(^_^o)

この著者の本は、もう一冊持っているので、それを読んだときには、またこのブログで感想を書こうと思います。

結局は手に取ってよかった本でした。

2018/11/25

万博を大阪でやるって決まって急によろこびだす人

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2025年国際博覧会の開催国に日本の大阪が選ばれたそうで、なんだかしらんが、よろこんでいる人がプラカードのようなものを掲げている場面が映し出されたり、政府、府、経済界の人もたいそうな喜びようです。

この瞬間から反対している人、していた人、決定に不満の記事は消えました。
東京オリンピック開催決定のときみたい。

政府はこの万博による経済効果を全国で約2兆円と試算しているそうで、東京オリンピック・パラリンピック後の景気浮揚策に位置付けています。
簡単にいうと、オリンピック後に経済的には大変なことになるから、これでまた繋げる・・ってことなんじゃないでしょうか。

大阪府と市は、会場となる人工島・夢洲(ゆめしま)を万博後にカジノを含む統合型リゾート(IR)の開業を目論んでいて、「ああそうかい」と思いました。
脳天気な人以外に誰が喜んでいるのか想像すると、この万博がどんなものかわかってきます。

会場建設費は約1250億円だそうです(T_T)
これを国、府・市、経済界が3分の1ずつ負担するんだそうで、またこんなことにお金を使うんかいっ!・・って思わない人もいっぱいいるんでしょうね。
このお金をどう捻出して、どう使うと、誰が儲かるのか・・って考えることも大切です。

世界のあちこちから来る人をおもてなすんだ、と張り切っている人もいるかと思いますが、これも東京オリンピックと同じく別に何か開催して来る人じゃなくても観光等で日本に来る外国の人達を皆でおもてなししてあげればいいんじゃないですか。
なぜ大金を掛けて度重なる災害に苦しむ人達を差し置いてでも大きな催しをしなければならないのか、今まで何度も書きましたが、私には理解不能です。

大阪万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」ということで、人工知能や仮想現実などを体験できる「最先端技術の実験場」にする・・となっていますが、これに即座に反応してわくわくするような人がいるのかなぁ。
人の感覚って鋭くて、様々な報道を見ていて私が感じるのは、「金」の大きな動きと、その裏で蠢く組織と人です。不思議とそういう感覚って侮れないのです。

1970年の大阪万博の「人類の進歩と調和」っていうテーマは、割と日本人にはわくわくするものだったのだと思います。そして、時代の空気、風が後押ししていたように思います。何かとんでもなく素晴らしい未来があるんじゃないか、見られるんじゃないか、などと多くの人が思っていたかもしれません。

でも、あの会場に今残っているのは、『太陽の塔』。
岡本太郎の、あの塔が表現していたものは、むしろそういう人類の進歩って、ここで描かれているものはそんなにいいものじゃないぞ、人類の進む道って別にあるんじゃないか、というものだったと思います。近年塔の内部展示も復活しましたが、それを見てますますそういうことが感じられ、今年、そんな内容の映画まで作られています。

皮肉なもので、人類にとって科学的な進歩が良いものだっていうことに対する一番のアンチテーゼとなった「太陽の塔」というシンボライズされたものだけがあの会場に残っている。誰も壊すことができなかった・・。
そんなことも、もう一度考えてみることが私達普通に生きている人にとって大切なことなんだとあらためて今回の報道を見て思ったのです。


【Now Playing】 浜美枝のいつかあなたと / ゲスト:阿古真理 作家・生活史研究科 ( 文化放送 )

2018/11/10

そもそもどういうことだろう、最後に誰が喜ぶのだろうと思うとわかってくるような気がする。

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出入国管理法の改正ってのがどうなるのか、ちょっと気になりました。
私のような政治などにあまり興味のない人間が気になるってことは、将来の私達の生活に、なんらかの影響が出てくるのではないかと、心の中で何かが囁くからです。

過去に小泉さんが首相のときに「労働者派遣法改正」があったかと思いますが、「構造改革」だなんて言って、竹中さんという大臣が強力に進めたこの法改正によって日本に、そして私達の生活に実際に起こったことと言えば、『貧困と格差』がそれこそ際限なく進行した・・ってことだったんじゃないでしょうか。

いつも思うのですが、自分が現行、正規社員であり、給与的にも立場的にも良いところにいる人は、うまく生きていて、深く考えない人がいるのだと思いますが、でも同じ人間で恋人や妻や、子供やその他家族がたくさんいて、毎日生活していて、今の格差がどう考えてもおかしいって感じなかったら、それは人としてどうなのかと思うのです。ようするに“人でなし”ってこと。

同じように働いているのに、ただ生活していくので手一杯!ましてや結婚して子供をもうけて、家族として生活していくことが二人で働いても苦しくてどうにもやっていけないという人が多くいるというのは、やはりおかしいことだと思います。

つまり、誰かがその「家族達」の幸せを搾取しているということです。
その誰かはごく少数な人達。
その少数な人達のために皆必死で働き、余裕なく生きて行く、そして死んでいく。

今回の出入国管理法の改正も、ああだこうだと理由をつけてはいますが、簡単にいうと、ただ「労働力」が欲しいだけだと思います。
改正でたしか外国から入ってくる労働者に二種類の区別をつけ(それをどう、だれが判断するのかもよくわからない)、そのひとつの種別では入国してくる外国の労働者は、一人働くことを求められ、家族は認めない、そして5年で帰れというものだったと思います。

入ってくる人を人として見ていないのではないかと感じました。家族もへったくれもありません、一通り働いたらとっとと帰れっ・・ってわけです。

きつい、きたないなど3Kなんて言われている仕事に日本人がなかなか就かなかったりするから、そして企業などから文句を言わない安い労働力をなんとかしてくれと言われているからそんな法律改正をしようっていうんじゃないのですか?!

つらくきつい仕事にもっと報酬を与えれば仕事をする日本人だってたくさんいるんじゃないのかな。劣悪な仕事環境と仕事量でうまいこと安く雇おうとするから人出が足りないなんてことになるんじゃないのかな。

これは、労働者派遣法改正の頃から脈々と続いている真面目にコツコツと働く人達をひどい目に遭わせている流れの一貫なんじゃないの・・などと思いました。

ひと言でいうと、「ほんの一握りの人間のために、多くの人がギリギリの状態で働く」社会を作ろうということだと思いました。
それが間違っているっていうんだったら、あなたは“一握り”の人の中に入っているんですよ。

東京でのオリンピックも誰のために何のために開かれるのだろう、と少しばかり考えてみた方がいいと思います。
今やアフリカよりも厳しいと言われている真夏の灼熱の東京で、人に厳しい環境で、さらに多額の予算を掛けて多くの物を破壊し、無用に巨大な施設を新たに作り、なぜオリンピックを東京で開催せねばならないのでしょうか。

私がいつもヒントとして考えるのは、誰がよろこんでいるのかを想像すると何かが見えてくるということです。
さあ、誰なんでしょう・・。考えてみよう・・・。

きょうはちょっと真面目になって書いてみました。

2018/09/22

「国家の罠」佐藤優氏の本を読んだ

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『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて/佐藤優著(新潮文庫)』を読みました。
ブックオフで108円にて手に入れました。
この平成19年発行の本、550頁にわたる長編でしたが、どんどん読み進み、数日で読了。

ノンキャリアの外交官としてやってきた佐藤氏の外交手法と、時代の潮目に国が取った国策捜査(鈴木宗男氏の外交手法を葬り去り、新しい時代への区切りを付けようとした)の渦中に巻き込まれていった氏の運命と、それに立ち向かう意志力に圧倒され大長編なのに短時間で読み切ってしまいました。

そもそも、国策捜査という言葉自体がどういうものかも具体的には把握しておりませんでしたが、ようするに、国民がワイドショー的にやり玉にあげるようなことについて、“ガス抜き”的に無理やり犯罪を作り出し、その犯罪のジグソーパズルの最後に空いた穴=犯罪者をはめ込んでいくというものです。

その犯罪者のピースにはめ込まれたのが、著者の佐藤優氏でした。

私も当時のニュース報道を見ていましたが、それはもう鈴木宗男氏と佐藤優氏はひどい言われ方をしていました。
佐藤氏はその騒がしい報道がなされている時には拘留中でしたが、この本を読むと、外部からの情報をあえて入れないようにしていました。

情報を入れなければ、それによって余計なことを考えてしまい、誤解されるような調書を取られることはないとの考えだったのでしょうが、その意志力にも驚きました。

また、この本の半分以上を占める検察官との取り調べ中のやり取りは克明で、息詰まる取調室の様子が再現され、一番の読みどころになっています。
そして、拘留されている人がどんな環境にあるのかも、人情味を感じさせつつ記されていて、それがまた一人の人間としての心模様として読んでいるこちらにもひしひしと伝わってきたのでした。

外交上の機密事項ということもあり、この本に書き切れていない部分もあるのですが、それでも佐藤氏が外交官時代にやってきた、それこそ命懸けの仕事についても書かれていて、ロシア外交の奥深く、難しい様子がよくわかりました。
そして、そんなことでもしなければ、北方四島の問題は解決しないのだ、ということもあらためて考えることになりました。

550頁の重厚な著書ですが、文体はスタスタと歩くように軽快で、読み応えがある素晴らしいものでした。

外交に興味のある方、検察とはどういうものか、国策捜査ってどういうもの、外務省の内実は・・など、そんなことにふれてみたい方には読んでみることをおすすめしたい本でした。

2018/07/20

ネット上の“えせ”ニュースみたいなのや、妙なコメント入り指摘が気になる

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SNS経由で流れてくることが多いが、こんな感じのニュースともなんとも言えないような変な情報の流し方。

①「〇〇さんの不倫疑惑が報じられました」
・・報じられたとしていて、自分は報じている側ではないよ、と言い訳している。

②「〇〇さんの不倫はイメージが悪くならない」との声が相次ぐ
・・相次いでいるらしいよぉ~っていうだけで、その声についても一切他人ごと。

③「〇〇さんなら不倫が許される風潮を疑問視する声もあがっています。」
・・これも「自分が言っているんじゃないよ、なんかそういう人もいるみたい」って感じで、まったく①~③まで、何ひとつ自らが責任を取らずにヒトのことを実際には「報道」している。

こんなの多いよねぇ・・!

「今、こんなことが話題になっているらしいよ、でもってこんなこと言ってる人がいるみたぁ~い。」っていう、いちばん卑怯なものの伝え方だ。最低のやり方だ。

それからこんなのもある。

毎週、毎週、関口宏さんの「サンデーモーニング」というテレビ番組のスポーツコーナーに出てくる張本勲さんのコメントを拾い、「こんなこと言ってやがった」「また炎上だ」みたいなことを書いているヤツ。
そんなに頭にくるなら見なきゃいいだろう!無視すればいいだろう。そうすりゃ視聴率も落ちて、あんたが嫌いな張本さんのコーナーがつぶれるなり、番組が終了するなりするだろう!!と言いたい。何のために毎週書いてんだ、この人。

また最近よく目にするのが、「浜崎あゆみ」さんの行動や発言について一々拾い出し、やはり張本さんに対する報じ方同様、執拗に絡んでくる人がいる。
私は別に浜崎さんのファンではないが、この“しつこさ”は異常だと思う。

きっと、匿名だからこそのやり方で、「自分の名を明かしてやれ」と言われたら“シュン”としてしまうに違いないと思うのです、いつも。

私はそういうの見つけたらすぐに「×」を押して消してしまうか、スクロールして別の記事等を見るようにしている。こんな不快なもの見たくもない。

きょうもまた見つけたので(まあ、毎日のことだけど)、ちょっと書いてみようと思ったのです。
人をしつこくつけ狙い、くどいように絡みついている人たち、もっと何か自分がいいと思ったことや、素晴らしいと思ったこと、楽しいことなどを書いてみるといいよ。慣れないから最初は書きようがないと思うけど、やがて自分も楽しくなってくるのだ。
そうすると自分の生活も明るくなるよ、ほんとだよ。

2018/07/03

笑点の顔だった歌丸さん

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噺家の桂歌丸さんが亡くなったと昨日知りました。
今朝の新聞でも大きく紙面を割いて歌丸さんの最後まで高座にかけた落語への情熱についての記事が載っていました。

最後の笑点レギュラー出演をされたあとに、一度国立演芸場のチケットを取って歌丸さんの噺を聞こうとしたことがあったのですが、その時は体調をくずされ、中止になってしまいました。とうとう、“生”で歌丸さんの高座に接することができなかったのが残念です。

笑点という番組に限っても、歌丸さんは長くレギュラーをつとめられ、古くは亡くなられた三遊亭小円遊師匠との罵倒合戦や、それに続くこちらも亡くなられた先代の円楽さんとのやり取りも可笑しかった(^o^)

司会となってからの歌丸さんの絶妙な進行も印象に残っています。
立派な噺家でした。

ちょうど先週末に久しぶりに今度の休みに寄席に行ってみようということになったところでした。

噺家は、それこそ高座に上がると小道具はせいぜい扇子と手ぬぐいくらいで、様々な噺をたった一人で語り、色々な登場人物も全部一人で演じます。

演者でもあり、脚色・演出も自分、時には新作の場合は脚本家でもある。
演目によっては、歌も唄い、おどりも踊る。
観客の様子を見て、即座に演目を変えたり、話っぷりも変化させ、挙げ句に“下げ”まで変えることもある。
まくら(話の本編が始まる前にお客さんを暖める軽い話題)も巧妙に出し入れする。
素晴らしい仕事であると共に、こんなスリリングな商売も無いでしょう。

それを寄席に出掛けて、楽しむ“幸せ”がまさに“寄席の醍醐味”です。
若手もベテランも出てくるかと思いますが、楽しんで来ようと思います。
歌丸さんもそんな寄席の様子、空から楽しそうに見てくれているのかもしれません。

2018/06/05

椎名誠さんの「カツ丼わしづかみ食いの法則」を読んだ

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『カツ丼わしづかみ食いの法則 -ナマコのからえばり・シリーズ-/椎名誠著(集英社文庫)』を読みました。
初出誌は「サンデー毎日 2013~2014年」、2014年に単行本化、そして2017年文庫化されたものです。

二百数十冊ある椎名さんの著書の数々をこのブログでも紹介していますが、これは新しいものです。
なので、文中でも椎名さんは、けっこう孫の様子に目を細める“おじいちゃん”と化しています。

この本の少し前に「死」について書いた本や、最近では「不眠」についての連載もある椎名さん。
かつての体育会系怒濤の朝まで飲み会、世界を股に掛けた冒険などをしていた同じ人とは思えないことになっていますが、でもそれが「人」というものです。

そんな椎名さんの、今までの立ち位置とはちょっとちがった視線での、この本も、私にとっては味わいあるものになっていました。

孫とずっと付き合っていきたいために人間ドックに行く椎名さん、誰がこんなこと想像したでしょうか。
でもでも、仲間の無理な釣り船には付き合わずとも、その後の飲み会にはいそいそと出掛け、誰よりもビールを飲んでいる(^^;)なんて話題もありました。

それに、相変わらず怒るときは怒る。
「世界遺産」ってなんだ?のところでは、富士山が世界遺産になったのをうけて、「日本人の心の遺産」にはるか大昔からなっていて、なんだか“格落ち”したみたいだとおっしゃっています・・まったく同感(*^。^*)

そんな余計なことするから登山客が増え、登山道周辺の管理がたいへんになったりしている、いっそのことしばらく全山「立ち入り禁止」にしたらどうかとも言ってますよ。
私も、ほんとうにそうだよと思えるようなことも発言されています。

世界遺産認定によって、いろんな商業イズムが喜んで動き出しているとも指摘。
オリンピックもそうだけど、喜んでいるやつがいちばん“うろん”なやつらだと思う。

椎名さんの本を読んで、ただビール飲んで酔っ払い、あちこち出掛けて行って変なことする人なんてことしか思わないあんたっ!あんたが上記のような人なんだよ、わかった?!
・・途中から怒っちゃった(^_^;)

んじゃ、また。


【Now Playing】 Bad Boy / The Beatles ( Rock )

2018/05/24

こういう人、今までに何人も会ってきてますよねぇ

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昨日はネットで会見(・・とも言えないような内容)していた某大学のスポーツ関係の監督とコーチが話題沸騰となり、今朝も職場までの車中のラジオや、職場でもその話題が出ました。

そのお二人の会見については既にものすごい数の意見が出ているので、それはそちらにまかせて、私が思ったのは、“あの二人”のような人、今まで仕事を何年何十年としてくると、似たような人に何度か会ってるよなぁ、ということです。

特に職場の建物が本社から離れて、その職場が独立して閉鎖的環境にあるところで親分になっている人に、あの監督のような風情の人が何人かいたことを思い出します。

離れ小島で、他の部署からの干渉もなく、自分の思うがままに仕事も、人的関係も続けていくと、自分の言うことをきかない、あるいは自分の思いどおりに動かないヤツには本当に腹立たしい思いをするのだと思いましたよ。

だからねぇ、そういう親分は“オレの飲み会”を開くね!
割り勘にするくせに、“オレの飲み会”だから、来ないヤツにはチェックが入る。

そして、参加しても、今度は飲み会の席上では仕事の話しかせず、それを「そうですねぇ、さすがです。私も常々そう思っていました」などと、腰ぎんちゃく的発言をしておかないと、ここでもすでにチェックが入っていますから注意してね。

席上、親分の近辺には、腰ぎんちゃくその1、その2などもいますが、大番頭や番頭などが(そうそう、あのコーチみたいな人・・やや強面なヤツが多いよ)いて、力強い“おべんちゃら”と、“こわ~い視線”であたりを見回しているからこれも注意だ!

親分にうかつに楽しい飲み会だと思って、最近楽しかったことなどを話題にして話しかけてしまうと、親分は仕事のことしか話すことがないので、そういう話題は苦手中の苦手だ。無理やり仕事の話に結びつけて少し怒りだすからまた要注意だ。

挙げ句に、ビールの中にワサビをたっぷり入れて(自分のじゃないよ、私以下部下のビールがそそがれたコップにだ)、これを飲んでみろ、などということも経験した。
つまり、自分の酒ならこうしても飲めるだろうっていうんでしょうね・・。

最初に飲み屋で女将に「ワサビを皿にたっぷりくれ」などと所望すると(番頭が頼んでいた)、「お酒はそんな飲み方するものじゃありませんっ!!」と、女将に怒りの眼差しで断られたが、大番頭が「しょうがないですね、私がひとっ走りコンビニに行って買って来ましょう」などと、女将のひと言に安心していたこちらを絶望させるようなことを言うのでした。

そして私たち参加者のコップに練りワサビがチューブから4センチくらいずつ、“ジュブジュブ”と投入されるのでした。
うまいわけがないし、楽しいわけもない・・。こういうことだよねぇ、全国のご同輩、こんな経験に近いこと味わっていませんか。

別の親分は、大皿で出て来た焼き鳥各種盛り合わせに、七味をビンのフタを外してザボザボとひと瓶かけて焼き鳥全部が七味で見えなくなった。
「こうして食べるのが一番うまいんだ、オレはいつもやってるよ、ほら食べてみろ」って・・自分だけ小皿にとってやれよ!と言いたかった。
結局食べて、喉と肺を痛め、一週間くらいは胸が痛くて日常生活にも困ったものだ。

こういうことをして、自分に服従するのか知りたいのかもしれないですね。

もし、今だったら即座に断りますが、あの頃私は若かった・・。

あの監督とコーチの会見の話題からこんな話になったけど、ああいうタイプの人を見ると、いつもこの話題を思い出してしまうのです。
だから、ちょっと書いてみた。

やっている本人たちは、“楽しい飲み会”にオレがしてやったと思っているのだと思います。ほんとうにありがとうございました。


【Now Playing】 ヒロシキャンプ・初春ソロ2018 / ヒロシ ( YouTube )

2018/05/06

野口悠紀雄さんの「ビットコイン」と「ブロックチェーン」の本を読んだ

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『入門 ビットコインとブロックチェーン/野口悠紀雄著(PHPビジネス新書)』という本を読みました。
“入門”と頭についているので、何もわからない話題のビットコインなどの仮想通貨について、何か少しわかるかも・・と思って手に取ったのです。
少しパラパラと頁をめくってみると、あれ・・けっこうわかりやすそう!と感じたので買ってみたのです。

読んでみて、何かと新規な物に“疎い”私にわかったことは・・

ビットコインはいわゆる電子マネー(Suica,Apple Pay,LINE Payなどのようなもの)とは違うものだいうこと・・・電子マネーのように管理者が存在しない、ブロックチェーンという取引情報を記録する仕組みによって取引をするのだということ。

銀行も“仮想通貨”を発行しようとしているが、それは電子マネーと同様、価格は「固定」されていて、ビットコインのように「変動」するものではないということ・・だから特に日本では投機的な意味合いで理解している人が多い状況ということ。しかもそれが本来の目的とはあまり合致していないのだということ。

ビットコインでの送金は、現行の銀行システムに比較して手数料、利用可能時間、即時性の面でかなり優れているということ・・だからこれが発展していくと、銀行そのものの存在が現状のままでは成り立たなくなる可能性がある。

ブロックチェーンという方式で、管理者がいなくても誰もが同じ複数の掲示板のようなものを確認でき、しかも記録の改竄はほぼ不可能で信頼性の確立ができているということ。

そのブロックチェーンという仕組みが今後進展していくと、金融の分野だけでなく、証券取引や保険、資金調達、医療データの管理、商品履歴のトラッキング、さらには日本で言えば戸籍的な身分関係、学歴、登記などもその公的認証を利用して可能となるということ。
・・ってことは、もうこれがめっちゃ発展すると、人は隠す物が何もなくなって全てが白日の下となる・・おそろしい・・と私は思った。

規制緩和さえ実現できれば、シェアリング・エコノミーというものが成長し、現在の大企業の優位性に変化が生じる。

仮想通貨のシステムは徴税には向かない、マネーの動きに匿名性があるため、しまいには日銀などの中央銀行が行う施策も効かなくなってくる。ってことは、国家財政という概念自体にも大きく変化が生じてくる。

ブロックチェーンの利用により、AIやIOTのコストが安くなる可能性大。

上記のようなことが進んでくると、しまいには今有る人の仕事が取って代わられて無くなっていく。
この本では、人の仕事の内容自体が変わってくるのだと書かれていますが、間違いなく「働き方改革」どころではない人の仕事というものに“激変”が生じるのではないかと強く感じました。
日本は完全にこれらのことについては世界に遅れをとっているという・・。

結局、入門編と言えども野口先生の解説は実にうまく、私のようなトンチンカンな人間にも予想以上のことがわかりました。
新しいシステムについて、何か希望のようなものが見えたりもしましたが、でも、不安なこともたくさん見えました。

・・今、若い人たちは大変だねぇ、未来は容易に予想できるような方向にはないみたい。


【Now Playing】 ちりとてちん / 三代目・桂文朝 ( 落語 )

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