フォト

わたしのいきつけ

無料ブログはココログ

2024/04/07

「マスクは踊る/東海林さだお」を読みました。

20240407_03_syouji_sadao_001

『マスクは踊る/東海林さだお著(文藝春秋)』という本を古本で読みました。
古本といっても、今回は2021年発行のもので、内容はコロナ禍直前からコロナ禍真っ只中くらいの頃のものとなっていました。

私が気になったところとしては、「ズルの時代 ~“恥”がなくなった~」という章でした。

日本人は今や「うまく立ち回る」ことばかり考えるようになっている、というのです。

かつては「恥の文化の国」であったということは、私も学生時代によく聞きました。
恥をかくくらいなら腹かっ切って・・という人さえいそうな時代でした。

そして今、急に「恥OK」の国になったと東海林さん、おっしゃいます。

この本が書かれていた頃は、まさに『忖度』という言葉がキーワード的に大きな話題となっておりました。

忖度は、みんなうっかり見逃しているが、“ズル”の一種だというわけです。
ズルもズル、大ズル、巧妙なズル、遠大なズルだと強調されています。

忖度は一見ズルに見えないが、忖度を「おべっか」という言葉に置き換えてみると、その実態が明らかになるのだというのです。

「忖度」本来の意味には、上品な意味も含まれていたが、昨今は「忖度=おべっか」となっている。
「森友学園疑惑」のとき、財務省元理財局長の国会での数々の証言、あれはすべて首相に対してのおべっかだった!これで「忖度=おべっか」の図式に納得がいくのではないか、とおっしゃっています。

納得しましたよ・・・が、時すでに遅しです・・真面目に仕事をしていた人が亡くなってしまいました・・・。

今回の東海林さんの本は、コロナ禍真っ只中ということもあって、鬱屈した著者の心の叫びのように割と政治的な発言が多くありました。

こんな東海林さんの本もなかなか力強くていいと思いました。

 

2024/03/23

俳句を詠んでみる_0021【 能登鳴動 寒晴(かんばれ)に立つ “日本水準原点(げんてん)” 】

20240323_genten_001

国会の向かい側にある日本水準原点のことを思い出して詠んだ。

【 能登鳴動 寒晴(かんばれ)に立つ “日本水準原点(げんてん)” 】

《背景》季語:寒晴[冬]
日本水準原点は、国会の正面、憲政記念公園の中、ローマ神殿形式の石造りの建造物(国の重要文化財に指定)に納まって国土の“基準地点”として立っている。
冬、寒晴の震災の日にも微動だにせず、水晶板を保持している。
向かい側に立つ国会は、政治の“基準地点”であるが、大揺れである。

 

2024/03/12

俳句を詠んでみる_0010【 竜の玉 悟空・アラレと スランプ逝く 】

20240312_ryunotama_001
20240312_newspaper_002

きょうは別の句も出来ていたのですが、鳥山明先生の訃報が心に残っていて、先生を想い、一句詠みました。

【 竜の玉 悟空・アラレと スランプ逝く 】

《背景》季語:竜の玉:[冬]
「竜の玉」という、ユリ科の多年草があることを知りました。
竜の髯のような線形の葉が多数、そこに不思議な瑠璃色に熟す玉は、まさに「ドラゴンボール・竜の玉」。
それを図鑑で見ていたら、偶然に漫画家・鳥山明先生の訃報が突然入り驚きました。
“ドラゴンボール”と“竜の玉”!!
最初に見たとき、きれいでイラストのようだと感じた「ドクタースランプ」から始まり、先生の作品にはとても楽しませていただきました。
そこでこの句を詠み、急遽予定外にブログにアップすることにしました。

 

2024/02/12

「上坂冬子の上機嫌 不機嫌」という本を読みました。

20240211_kamisaka_fuyuko_001

『上坂冬子の上機嫌 不機嫌/上坂冬子著(海竜社)』という本を古本で見つけ、読んでみました。
2000年から2002年頃にかけて新聞、週刊誌、月刊誌、講演記録からの抜粋で著者・上坂さんの文をまとめたものでした。

上坂さんは、2009年に亡くなられています。ノンフィクション作家としての作品は私の勉強不足で読んだことがなく、申し訳ありませんがそのお姿は時々テレビなどでお見かけしておりました。

たまたま古本屋でこの本を見つけ、“気っ風がいい”文体が面白そうだったので買い求めました。

ズバズバと思ったことを勢いよく書かれていますが、読んでいくと、この当時の首相は小渕さんから森さん、さらに小泉首相という、あの頃はそれなりに期待されたり・・失言ばかりで物議をかもした人もいたけど・・時代と共に国民が歩んでいた感がありました。今と比べれば、ということですけど。

でも、今から振り返ってみると、あの辺りから実は日本は傾き始めていたんじゃないかと思いました。
まだ我々は東日本大震災を経験しておらず、上坂さんは原子力発電について積極的な意見を述べていたり、羽田空港が国際便を入れることになって、成田空港をもつ千葉県が羽田行きの航空機を夜間に飛ばすなと言うなんてどういう料簡だ、などという発言もされていました。

散々血の闘争をしてでもわざわざ千葉県の成田に空港を作ってしまったのに、羽田は国際空港にする!と言いだし、羽田への超低空飛行の航空機が大騒音を残して羽田に行くのを直下の千葉に住んでいる人間が怒らないはずはないのに、なんてこと言うんだろうと、今の私は思いました。

けっこう踏み込み過ぎ、勇み足的な発言も多く、時代がそうだったのかどうかわかりませんが、夫婦別姓についても現在の状況とは正反対の意見をおっしゃっていました。
こういう意見が主力だった時代もあったのだ、と参考になりましたが、読んでいてちょっと???という部分もいくつかありました。

でも、文章は読み応えがありました。
読んでみなければ、その人の考えていることはわからないので、それなりに私の中に残るものもありました。そういう本でした。

 

2024/01/06

「サラリーマン川柳 むちゃうけ傑作選」を読みました。

20240106_sarasen_001

『サラリーマン川柳 むちゃうけ傑作選/NHK出版編(NHK出版)』を読みました。
2016年発行の本で、傑作選という内容なので、中身には1990年からの傑作も入っていて、取り上げた題材に懐かしいものもありました。

ブックオフで200円のものが、さらに新年20%割引となっていて、普段はあまり買おうとは思わないものですが、思わず手が出ました。

毎年発表されている「サラリーマン川柳」は、いつも面白いと思っていましたが、まとめて過去の分まで振り返って読むことはありませんでした。
あらためて読んでみて、詠んでいる人は素人であろうに、なかなか勘所を捉えていてウマいっ!

〇退職金 もらった瞬間 妻ドローン

これはドローンが話題になった年のものですよね。実にうまい。

〇やって見せ 言って聞かせて 辞められる

これはもう当たり前な感じになっているのかもしれない。

〇飯不要 返信メールに ブイサイン

ありそうだねぇ^^;

〇戻りたい 出会った頃より 出会う前

こ、これは・・・。

などなど(*^^*)楽しく読ませてもらいました。

たまにはこんな気楽な本もいいものです。

 

2024/01/03

波乱と激動の年が明けました。

20240103_newspaper_001

元旦、二日とブログを書こうとしていたら、大変なことが起きました。

元旦にはいきなり能登地方の大地震。
昨年から幾度も石川県方面での地震が起こっているのが気になっていましたが、新しい年の最初の日に震災となって襲い掛かってきました。

驚いたことにその時、私と妻はあるお店にいたのですが、お客さんの誰もの携帯電話が不気味な警報音を鳴らしているのに、私と妻以外は携帯にさえ目もくれませんでした。
無反応でした・・。
帰宅して風呂に湯を入れると我が家は建てた頃には田舎の一軒家だったので井戸から水を汲んでいるのですが、湯はかなりの濁りをみせていました。

これは東日本大震災の時も、その前の新潟での大地震のときもそうでした。
地中では何かがこんなに遠くても繋がっていて、影響するのだと感じました。

明けて二日、今度は羽田空港での航空機事故。
乗客が400人近くいたのに、脱出できたのは奇跡的でしたが、それにしても年が明けてから二日間で一年間通しても大きな事象、事故が続けて起こりました。
我々に、「これからの世の中は油断していると突然大変なことが起こるぞ」と、何処からか暗示されているかのように思いました。

自然災害(温暖化の影響含め)、事故、そして人が起こす事件、特に昨年あたりから顕著になってきました。
どう対応すればいいのか、などと一個人ではやれることに限界がありますが、とにかく準備と覚悟を心に、そして何か起こった時には冷静に、落ち着いて行動することが大切だとあらためて思い直しました。

明けまして、あまりおめでたくない正月になりましたが、今年も変わらず、自分らしく、ずるいことなどせずに、日々何かを成しながら生きて行こうと思います。

 

2023/11/12

下重暁子さんの「自分勝手で生きなさい」を読みました。

20231112_shimojuu_akiko_001

『自分勝手で生きなさい/下重暁子著(マガジンハウス)』を読みました。
古本で手に入れたのですが、2020年第一刷発行となっています。

読んでいくと、著者、下重さんが執筆されている時期は、まさにコロナ禍“真っ只中”で、コロナワクチンもまだできていない頃でした。

つまり、人々がコロナを怖れ、街にあまり人がいなくなり、仕事もリモートで行うようなことが多くなってきた時期です。

そんな時だからこその下重さんの「自分勝手」理論が生きてくるという形で書かれていました。

当時、私も、私の周囲も、そして世間の様子も、政府や指導者などに「こういう風にしろと決めてくれ」というような意見が多かったと思います。
決めてくれたらそれに従うから・・みたいな考え方がかなり中心的なものでした。

でも、下重さんは「このコロナ禍で生活形態、仕事の進め方などが様々な変化をみせている、そのような時に今までのやり方を見直して、チャンスだから“自分勝手”な生き方を探ってみてはどうかと主張されています。

政府などが指針を示しても、それはあくまでも指針で、そこから自分なりの考えで動いてみたらどうかというわけです。

“まわりに流されず”、ある意味「わがままを貫く」、そんな個々の生き方、生活の仕方、仕事の進め方があってもいい、というのです。
たしかに、あの頃の混乱の中で今までと異なることを試行する中で「これはこれでいいじゃないか」と思うこともありましたし、今までの固まってしまった考え方をもっと柔軟なものにしてもいいんじゃないのか、と思うことが私にもありました。

大事なことは、様々な困難を伴う環境が突然やってきても、それは「自分のやり方、生き方」があれば、ある程度自信をもってやっていけるんじゃないかというお話です。
私はかなり納得してしまいました。

人はどう思うだろうか、とか、世間的にこれはどうもいかん、などという考え方を優先していると、人生そんなことばかりにとらわれて、つまらないものになってしまうかもしれません。

自分なりの生活の仕方、趣味の持ち方、考え方などが例示されていて、ワクチンも出来、コロナ禍がある程度落ち着いた今読んでも実に興味深いものでした。
けっこう“心の支え”になるような本だと思いました。

 

2023/11/09

椎名誠さんの「下駄でカラコロ朝がえり -ナマコのからえばり 5-」を読みました。

20231109_shiina_makoto_001

『下駄でカラコロ朝がえり -ナマコのからえばり 5-/椎名誠著(毎日新聞社)』という本をブックオフで見つけ、読んでみました。

「サンデー毎日」に2010年から2011年にわたって連載されたものの単行本化です。

読んでみると、時代的には椎名さんが不眠症に苦しみ、すすめられた浴用のソルト剤を使って入浴し、不眠解消に少しメドがついた頃のようでした。

また、後に「死について」書かれた著作が出るのですが、それを編集者から打診され、死について真面目に考え、文献なども読み始めた頃のようです。

相変わらずの、仲間たちと色々な島などに行っての釣り、キャンプの話もありましたし、取材や講演で旅をする話、電車で居眠りをして大事な仕事に遅れてしまう話、若い頃にケンカをして留置所に入れられてしまい、その夜に大きな地震があって、自分が閉じ込められた環境に弱いことに気づき、その後スキューバダイビングが閉所恐怖症的に怖くなってしまったトラウマ的な話も書かれていました。

また、私が他の本で読んで知った、中国のタクラマカン砂漠では核爆弾実験が度々行われていたのに、それが他国からの訪問者には知らされておらず、椎名さん過去に行っているが大丈夫だったのか・・ということについても初めて椎名さんが書かれているのを発見しました。
椎名さんも後々に知ったようです。
なので、かなり被爆していたようなのです。ひどい話です。

東日本大震災直後の東北の様子、テレビ等での報道、椎名さん周辺の状況なども書かれていて、事故を起こした原子力発電所への不安についてもそのときに感じたことを素直にそのまま書かれていました。臨場感がありました。私もこのブログにその時のことを割と細かく書きましたが、いろいろな立場の人、さまざまな場所にいた人が本やブログなどのネット上などに当時の状況を残しておくことはとても重要だと思いました。

本全体としては、椎名さんの楽しい書きぶりに笑顔になれる部分も多く、楽しめました。
椎名さんの本は、まだまだストックしているものがありますので、今後も読後感を書いていきたいと思います。

 

2023/10/29

「泣いたの、バレた?/酒井順子」を読みました。

20231029_sakai_junko_001

『泣いたの、バレた?/酒井順子著(講談社)』を古本で見つけ、読んでみました。
2013年~2014年にかけて週刊現代に連載されたものから48本を掲載したものです。

酒井順子さんのいつもどおりの感覚で見つけたお話、体験したこと、さまざまな報道等を見聞きして感じたことなどが綴られていました。
本音で思い切って語っているところもあるし、なんだかご本人が“恥ずかしがって”いるような感じで書かれていた部分もあり、最後まで面白く読みました。

私が気になったところをいくつかご紹介します。

「泣く女」という項では、涙大賞というものがあったのならソチオリンピックの浅田真央さんにあげたいというところ。ここで書かれているのですからもう十年以上もあれから経ったのですね。

そして、ショートプログラムで大失敗をした浅田さんが、フリーで見事な滑りを見せ、滑走が終わった瞬間の万感の思いがこもった泣き顔・・私も思い出します。
そしてその直後、同じ泣き顔で強力な対抗馬があらわれた・・と書かれていて、ここからが酒井さんらしいところ。

小保方晴子さんの会見での涙を取り上げていました。
会見で流した涙と少しやつれた顔は、世の中のおじさま達のハートをグッと掴んだ、と書かれています。・・私はグっと掴まれはしませんでしたが、つい昨日までもてはやしていた人達(研究所の身内も含めて)のさあ~っという引き際に驚きました。

酒井さんはこの涙の好感度は男女差がくっきりとついたと書いています。たしかにそんな気がする。
会見時の髪型、服、ネックレスの選び方にも女性から厳しい目が向けられる要因となったとしていて、なあるほどと思いました。私はそこまでよく見ていなかった。

この本を書かれたときの酒井さんは四十代だと思いますが、その時の週刊誌業界の“セックスブーム”についてもふれていました。
そのブームは主に中高年読者に向けられている・・と書いています。
これについて、私も当時そんな感じがあると思っていました。
若い頃にネットなど存在せず、雑誌や深夜テレビなどがエロ情報の源だった世代です。
今じゃ書けない、放送できないような内容だったと思います。

逆に若者は、ネットによって“あんなことやこんなこと”まで知るに至り、ネット情報だけでお腹いっぱいだというわけです。・・そんな気もする・・。

ちょっと気になった部分にふれただけで、長くなってしまいましたが、全編酒井さんが気になったことなどがとても面白く、独特の掘り下げ方で書かれていて、あっという間に読み終えました。
面白い本でした。

 

【NowPlaying】 Thief in the Night / The Rolling Stones ( Rock )

 

2023/09/29

映画「ロスト・キング 500年越しの運命」を見てきました。

20230928_the_lost_king_001

映画『ロスト・キング 500年越しの運命(THE LOST KING)/2022年 イギリス 監督:スティーヴン・フリアーズ 脚本:スティーヴ・クーガン、ジェフ・ポープ 出演:サリー・ホーキンス、スティーヴ・クーガン、ハリー・ロイド、マーク・アディ』を妻と見てまいりました。

妻から教えてもらうまでこの映画の存在を知らなかったのですが、二人の息子を持つ主婦のフィリッパ・ラングレー(役:サリー・ホーキンス)が2012年に500年以上にわたって行方不明だったリチャード三世の遺骨発掘という信じられないことをしたという実話に基づく映画でした。
しかも英国のレスターというところにある駐車場から発掘された・・という驚きの展開でした。

主人公が色々と調査してたどり着いたその駐車場のアスファルト舗装に「R」の文字があったときに興奮して駐車場の係員に“R”の意味を訪ねたら「Reserved(専用駐車場)」だと言われて興覚めするシーン(^-^;がありましたが、でもほんとうにその駐車場からリチャード三世の遺骨が出てくるのですから「事実は小説より奇なり」ということです。

 

 

20230928_the_lost_king_002

主人公は筋痛性脳脊髄炎が理由で昇進できず落胆している、という境遇。
そんな中、舞台「リチャード三世」を鑑賞し、翌日以降リチャード三世の幻影をいたるところで目撃するようになる・・という不思議な話も含まれていた。

リチャード三世に関する書物を読み進めるうちに、シェイクスピア戯曲の舞台では悪名高い国王となっているが実は違うのでは・・と研究を進めます。
そんなリチャード三世と自分の境遇を重ね合わせ、リチャード三世の死の真相や実在の人物像についても探求していくのでした。

主人公の境遇がリチャード三世の世間での無理解と交錯する部分も見どころあるストーリーになっていました。

役者の演技についてもどなたも実に落ち着いたリアル感があり、映像も良かったし、とてもいい映画でした。

そして、こんなすごい話題を私は発掘当時ニュースで目にしていなかったのでしょうか、まったく記憶にないのです。大ニュースですよねぇ。

もう一度細部に渡って確認しつつ見たいと思いました。
これは“おすすめ”な映画でした。

 

より以前の記事一覧

2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック