ことわりきれない自分をやめようと思った。
私、何か頼まれて一瞬「ことわる」のを躊躇してしまい、そして・・ことわるチャンスを失ってしまうことが多々あります。
これがあとで思い起こす度に自分で自分にダメージを与えるのでした。
せんだって遠出したときに「もうちょっと帰るのは待っててくれ。会わせたい男がいる。お前の中学の一年先輩だ」というので一時間ちょっと待ってその人と会うことになりました。
東京からわざわざ特急に乗って来てくれた。とのことでしたが、私も40キロ以上ある道のりをクルマに乗ってやって来たのでした。
事前にうかがっていたことには、その人は学生時代も苦労して勉学に励み、理数系に抜きんでた才能を発揮して、そういった関連の会社に入り、たいそう重要な役職に就き、今も現役で重要ポストにいて日々活躍しているとのことでした。
お茶をしながらお話を聞いていると自身がどんな大きな仕事をしているか、どんな大物を知っているか、誰もが知っているあの現場は自分がやったのだ、という話でした。
コロナのワクチン接種は忙しいし、副反応で熱が37度以上出るからもうやらないと二回目の接種以降はしていないのを声高に話していました(そう思うのは個人の自由だが人に大きな声で言うことではないと思った)。
そして中学の一年後輩だと紹介してもらいましたが、上記のようなことを一方的に話すばかりで、少しばかり私のことを聞きましたが、ほとんど反応もなく、私にはなんの興味もないことはすぐにわかりました。
で、帰るのをちょっと待てということで紹介してくれた方からその人がきょうは私の地元から10キロほど離れたところで飲み会があるというので、私の町内の駅までクルマで送ってくれ、とのことでした。40キロ以上の道のりを初対面の人と車中で過ごす・・。
で、話は最初に戻りますが、躊躇してしまったわけです、ことわるのを。
私も家族も自分のクルマにはコロナ禍以降他人を乗せておりません。それは感染に十分に注意して、家族に迷惑を互いにかけないようにとのことからです。
でも、私が帰ろうとするとクルマまで来て乗り込みました。しかも驚いたことに後席に乗り込みました。・・私は“お抱え運転手”並みの扱いです。
後席の窓を開け、それじゃあと挨拶していましたが、ずいぶんと気持ちよさそうです。
クルマでの道中、話はまた自慢話がどんどん続きました。
しかもシートベルトをしていないのを確認しました。このあいだゴールド免許を更新したばかり、反則金と点数を失うのはいやだが・・以前上司をクルマに乗せたときにシートベルトをしてくださいと言ったら途端に機嫌が悪くなったことがあり、ここでも注意することを躊躇してしまった・・。
初めて会う人にこれだけ「誰それ(首相経験者やその他大物)を知っているか、私は会ったことがある」「そこにはかつて誰それの家が建っていた場所だ、立派な研究者だった、私は会ったことがある」などと立て続けによく言えるものだと思いましたが、そうでも言わなきゃ自分に“恐れ入らせる”ことができないと思っていたのかもしれません。
車中も私のことを聞いたのは、ほんの“ひと言・ふた言”で、とりあえず聞いただけで興味なんかなさそうでした。
駅に到着すると、降りたところの自販機でジュースを買ってくれましたが、疲れ果てて帰宅いたしました。
つまり“イヤな思い”以外無い出会いになってしまいました。
帰宅して妻に話したら激怒していましたが、私の「断り力」の無さがこの事態を引き起こしたわけで、今後は強く、嫌がられても、どう思われてもかまわないから断ることにします。
ここに『断言』いたします。今後一切いやなことは断ります。本日の言いたかったことは以上です。
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