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2020/09/12

【The Beatles 研究室・復刻版】Beatles For Sale[A-5]I'll Follow The Sun

Beatlesforsale
2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
今回は、アルバム「ビートルズ・フォー・セイル」からポールの佳曲「アイル・フォロー・ザ・サン」を復刻してみます。
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ポールが16歳の時に書いた曲だそうです。
けっこうスケジュールが立て込んでいる中でなんとかアルバムを仕上げなければならない契約を考慮して持ってきたものだと思われます。
デビュー前に書いた曲を持って来たわけですが、いい曲です。
フォーク調の小品といった感じですが、見事なほどに聞く者をうっとりさせるメロディーとコーラスです。

コーラスは、もちろんポールとジョン。
二人の息はピッタリ合って、合いすぎているくらいの絶妙さです。
ポールは、この曲を作曲したときのことをはっきり覚えているようで、自宅の居間で、風邪をひいているときに作ったと発言しています。
その頃から、ジョンと二人でお互いの部屋に入って膝つき合わせて曲を作っていたのでしょう。ですから、息が合うのももっともな話です。

リンゴは、ドラムを叩かず、膝を手のひらで叩いています。
ちょっと指をすぼめ加減にして、空気が入るようにして、パーカッションのような音で録音されています。
この曲にピッタリのアイデアです。

この「フォー・セイル」というアルバムは地味で、普通の人がファンになり、ビートルズを聞き始めても、「レット・イット・ビー」や「アビー・ロード」「サージェント・・・」などに行ってしまうのが一般的で、最後の方にたどりつくことになるものだと思います。
でも、それはもったいない話で、「エブリ・リトル・シング」「ノー・リプライ」そしてこの「アイル・フォロー・ザ・サン」などの隠れた名曲がひっそりと宝物のように入っているのです。

人前で、“ギターを弾いてくれ”などと言われて、この曲をおもむろに爪弾いたりしたら、それはもうかっこいいと思います。

「フォー・セイル」は、ビートルズファンになったら必聴盤です。


〈追記〉2020/09/12

今回アップするにあたってまず聞き返したのが、「ベイビー・イッツ・ユー」のシングルCDに入っていたものです。
録音初期であろうアコースティック・ギターの音と、ジョンとポールの歌声が素朴な感じで入っているバージョン。テンポはゆっくりめで、とても静かで落ち着いていて心地良いものです。あらためて聞くと、こういうのもいいなと思いました。

続いてアメリカ・キャピトル盤の「Beatles '65」に入っていたもののステレオ盤。
キャピトル盤にしては、荒さがなく、とてもきれいな音でしみじみ聞くことができました。

次に聞いたのはオリジナルの2009年リマスターのステレオ盤。
これは音に深みが入っていて、ギターの音もとても艶やかで、ボーカルも自然で温かみのある音になっていました。

さらに次は2009リマスターのオリジナル・モノ盤。
音全体に陰影がついて、これまたいいです。ボーカルの音は、息づかいというか、歌い方のニュアンスまで入っているように感じました。

続いて「On Air : Live At The BBC」のアルバムに入っていたもの。
ギターのストロークする感じ、生っぽいギターのスチール弦の音がたまらなくいいです。

まだまだ続いて、今度は「Beatles '65」のモノラルの方。
これまた意外と音がくっきりしていて、ポールのボーカルとジョンの声の絡みが生々しく、いいです!これも(#^.^#)

結局、6バージョンある録音を聞いてみたのですが、もともとの録音がけっこう丁寧にされているのか、全体に音の深みを感じ、この頃の録音もなかなかいいものだな、と思ったのでした。

 

2020/08/30

【The Beatles 研究室・復刻版】Let It Be[B-3]The Long And Winding Road

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2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。
ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
久しぶりの今回は、アルバム「レット・イット・ビー」から、ポールの名曲「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」を取り上げてみました。
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ポールが作ったバラードの最高傑作かもしれません。事実ポールはこの曲が好きで解散後もコンサートや、自分の映画でも演奏を聞かせてくれています。

ただし、このアルバムのバージョンはポールの意思とは関係なくプロデューサーのフィル・スペクターが荘厳なオーケストラとコーラスをオーバー・ダビングしてポールの意図するものとは正反対の仕上がりになってしまい、何十年も経た今でも、まだ根に持っているようです。

何年か前のチャリティ・コンサートかなにかで、フィルとステージが一緒になってしまったときに「オーケストラをオーバー・ダビングするアレンジをされる前に早いとこ歌わなきゃ」などと茶化していたようですが、けっこう本気だったのかもしれません。

現在では、この曲を正規盤で聞くことができるのは、「アンソロジー3」の元々のオリジナル・バージョン、「Let It Be Naked」のリニューアル・バージョン、そしてこのアルバムのフィル・スペクターアレンジによるバージョンです。

アンソロジー3のものは、ブートレグで聞くことのできる本来のゲット・バックという発売される予定だったものに入っていたものとほぼ同じもので、ポールの意図していた静かで、美しい、そして哀しい素晴らしい元祖オリジナル・バージョンと言えるものです。
なかなかの良い出来で、ブートレグで最初に聞いたときは、心がまさにこの曲の歌詞のように、洗われるようでした。

そして、ネイキッドのものは、映画「Let It Be」で使われたテイクです。
素晴らしいミキシングによって、ポールのボーカルがまるですぐそこで歌っているかのようにリアルに聞こえます。
そして、とても柔らかい、素敵なボーカルに仕上がっています。
間奏のビリー・プレストンのオルガンもフィーチャーされて、これも素晴らしい演奏です。さすが、唯一競演したミュージシャンの中でBeatles With ・・・とクレジットされただけのことはあります。完全に5人目のビートルズと化しています。

最後にこのアルバムのバージョンは聞き比べるとウォール・オブ・サウンドと呼ばれるフィルの重厚・荘厳なサウンドが逆にBGM的に美しく、軽く聞こえてしまいます。
そこのところを評論家はこっぴどく批評して、ポールの曲を台無しにしたと酷評しているわけです。
ですが、私は逆にこのバージョンを聞くと消えゆくビートルズと歩んだ長く曲がりくねった道のりをポールが「嵐の夜は雨に洗い流され、一夜明けるとそこには涙の池が残っている」と歌い、このなぜか重厚なはずなのに、うすら寂しく聞こえるサウンドと相まって悲しさが余計に増し、涙してしまうのです。

楽曲の良さを表現しているのは、元々のオリジナル、ポールのボーカルとバンドサウンドを生かしているのはネイキッド、ビートルズの衰退を表しているのは、このレット・イット・ビー収録バージョンだと思います。

そして、ポール二度目の来日の時だったかと記憶していますが、ポールはこの曲のアレンジをこの一番気に入らないものに近い形でやっていたように記憶しています。
ようするに、レコードを聞いていた人には、これでなきゃって人がいるのかもしれないことをポールが当時悟っていたのではないかと思ったのですが、これは私の考え過ぎでしょうか。
特にポールの曲、ビートルズの曲って、間奏などレコードどおりが一番正解なような気がファンにはしてしまうのではないかと・・・。
あくまで推測です。

最近のエピソードでは、USツアーの最終日にこの曲を最後に歌おうとした時にツアーに何ヶ月も帯同していたスタッフが客席に回り、いっせいにハート・マークのプラカードを上げるシーンがありました。
ポールは“わっ”と泣いてしまい、歌えなくなってしまいました。大好きな曲のときに大好きな人たちから“愛”を表現され、胸にジーンときてしまったのでしょう。

私はこの曲を聞くときには、いまだに、居住まいを正してから聞いてしまいます。
ポールにとっても私にとっても人生の中で大事な曲です。


〈追記〉2020/08/30

今回、「Beatles-1」のバージョンを 2000年の時のものと、最新のものとで聞いてみました。
2000年の「1」は、それなりに音も良くなっていましたが、「Let It Be」のアルバムのちょっと輪郭がボケたような部分がまだ残っていました。
そして最新バージョンの「1」は、すっかり“視界が開けた”感じでした。
「長く曲がりくねった道を抜けた」・・d(^_^o)みたいな印象。
雨も上がり、空気もきれいになったようなクリアですっきりとした「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」になっていました。
聞きくらべてみると、単体で聞いたときには気づかないことがあるものです。
「1」のこのバージョンは聞き応えがありました。

後々、この曲のアルバム・バージョンをアレンジしたのは、ポールがソロになり作ったアルバム「ラム」のオーケストラ・バージョン「スリリントン」を製作担当したリチャード・アンソニー・ヒューソンだったのだ、という話を聞きました。
うろ覚えで申し訳ないのですが、そのラムのオーケストレーションを任せるくらい、ポールはヒューソンを信頼していたのだという・・ことなんですよねぇ。

ってことは、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」のあのアレンジは、それ自体がイヤだったというよりも、ポール抜きであのアレンジを進めてしまったその行為についてポールは怒っていたのかもしれません。

であったとすれば、それはそれで、なんだか嬉しい話です。

今や、様々なバージョンで(ポール、ソロ活動でのライブ・バージョンも含め)この曲を聞くことが出来ます。
私たちファンは、それぞれの“味わい”を楽しめる、いい環境にいることを喜べばいいんですね(゚ー゚*)。oO

 

2020/08/09

【The Beatles 研究室・復刻版】Magical Mystery Tour[A-1]Magical Mystery Tour

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2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
今回はアルバム「マジカル・ミステリー・ツアー」からタイトル曲を取り上げたものを複刻いたします。
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前作サージェントペパーの最後の録音から4日後に早くも録音されたと記録に残っています。
この曲は、テレビなどでも良く耳にしたことのある方が多いと思いますが、非常にキャッチーな曲です。

ポールの「マジカル・ミステリー・ツアー」映画制作構想だけポッと出た段階であっという間に4テイクで作成されました。
「ハード・デイズ・ナイト」や「ヘルプ」でも発揮されましたが、こういったタイトル曲に対するポールとジョンの取り組み方は尋常ではなく、ポールの作品ではありますが、ポールがタイトルを執拗に繰り返し、いかにもタイトル曲らしくする中で、軽く揶揄するような合いの手をジョンが入れてセンスを見せます。

コーラスのスピードを落として録音したあと、再生時に声のトーンを変えてしまうのもジョンのやり口に違いありません。この頃ジョンは好きでしたから。
 
その後「アワ・ワールド」の世界中継や、マネージャーのエプスタインの死、などがあって、このプロジェクトは他の曲と4ヶ月ほど間隔があいてしまいます。しかし、このがっしり作ったテーマがあったおかげで、のちの曲もがっしりとテーマにそった形に仕上がっていきます。

「インヴィテイション」や「リザヴェイション」などとツアーにつきものの言葉がバスの効果音とともに韻を踏んで繰り返され、Roll Up Roll Up のコーラスがバスの走る姿をいかにも連想させます。
エンディングでテンポが変わり、ミステリアスな雰囲気を暗示させるのもにくい演出です。
 
前作サージェントペパーで得たあらゆるテクニックを自由自在に駆使してわずか2分49秒のこの曲は「もう終わっちゃうの?」といいたくなるくらい充実した凝縮された曲です。
ビートルズの実力をここに示した曲と言えるでしょう。

【2009:リマスター後追記】

久しぶりにリマスター後のこの曲について追記します。
リマスター後に正規版となったステレオのバージョンでは、イントロ後の最初の「Roll Up, Roll Up」の歌詞の部分で右チャンネルから“カタカタ、カタカタ”と、ベースギターのエスカッションが浮いているような音がします。これはモノラルでは聞こえませんので、ステレオ固有のミキシングのみに入ってしまったもののようです。※エスカッションのぐらぐらかどうかは私の耳で聞いたもので、ひょっとして・・ということで。

全体の音の安定感はモノラルの方が良いように思います。各楽器のバランスも良く、ステレオでは、やや各楽器が浮いているような印象を受けました。
また、リンゴのドラムについて、ステレオではバスドラムがちょっとオーバー目にレベルが上げられています。そのせいで、「ぼわん」とした印象の音になっています、やや歪み気味。
また、モノラルのリンゴのスネアは、リンゴがヘッドの上で微妙にスティックを跳ねさせて細かいフレーズを叩いているのですが、それが非常によく聞こえます。
ただし、モノラルではポールのボーカルが引っ込み気味です。逆にステレオでは、ジョンのバックコーラスが前に出て来ています。語尾の部分まで鮮明に聞こえてきます。

たしか、エンジニアのジェフ・エメリックの本の中で書かれていたと思うのですが、「Roll Up, Roll Up」の部分では、レコーダーにセロテープのネバネバを使ってテープが不安定に回転するようにして、あの“ゆらゆら”する感じを作ったと・・それが事実であれば、かなり大胆なことをしていたと思います。

著作権の関係などですっかり色々なところに使われているこの曲ですが、それだけ魅力ある、人を惹きつける曲なんですよね。
今聞いても新鮮さは全く失われていません。
外部から呼んだトランペットなどの楽器もファンファーレとしての役割を見事にこなして、ビートルズ + プロデューサーのジョージ・マーチン + ジェフ・エメリックをはじめとするエンジニアチームの息の合った仕事なのではないかとあらためて感心しました。

[更新日:2014_07_06]


〈追記〉2020/08/09

この曲については当時のホームページ上でもリマスター後に上記のような「追記」をしてありました。
なので、今回は“追記の追記”となります。

リマスター後の追記を自分で読んでいて気になった「カタカタ、カタカタ」という音が聞こえるという部分でした。
今の自分の機材で聞いてみると、まったく聞こえません。当時の機材の方が今よりもずっといいものを使っていたので、それで聞こえたのか、それとも“空耳”だったのか、はたまた自分の耳が老齢化しているのか。でも、あれだけハッキリと書いてあるので、当時聞こえていたのは確かだったのだと思います。・・謎のまま。

2014年の追記では、リマスター後のステレオとモノラルの異なる部分について細部のところまで書いてあります。
当時の方が耳が良かったのだと思いますが、言われてみると「ああ、そうだな」と思いました。かなり真剣に聞き込んでいるようです、自分のことですけど。

そして今聞いてみた感想でも、やはりモノラルの方が、バランスがよく、聞きやすいです。
自然な感じ。

曲作りも上手くなり、レコーディング技術は「サージェント・ペパー・・」を経てお手の物となりつつあったビートルズと技術スタッフ達で作り上げた素晴しい曲だと思います。

 

2020/07/29

【The Beatles 研究室・復刻版】Rubber Soul[A-3]You Won't See Me

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2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
今回はアルバム「ラバー・ソウル」から「ユー・ウォント・シー・ミー」を取り上げてみます。

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この曲は初めてビートルズの曲が3分を超えた曲です。というとものすごく意外なのですが、事実です。このあと「レイン」まで3分を超える曲は出てきません。

ポールの曲で、このアルバムに対するセッションでは最後の録音になったものです。
曲が出来てからベースラインを考えるという、いよいよメロディアスなポールのベースが始まる初期の頃だと思います。録音に力が入ってきたのだと思います。
ベースだけ聞いていても、とても面白い!モータウンを意識していたポールのベース・プレイが冴えています。

ただ、この頃は恋人ジェーン・アッシャーとの仲があやしくなってきた頃で、この曲にしても電話に出てくれない恋人に対する心の叫びが表現されています。

私の記憶ですと1970年代にアメリカ(カナダか?)の「アン・マレー」という女性歌手がカヴァーして、全米で大ヒットしたと思います。高校生の時によくラジオの洋楽ベスト・テン番組でかかっていました。
そのバージョンもビートルズの演奏を踏襲していて、この曲の良さを余すところなく表現していた良いものだったと思います。
そして、この曲は女性に人気があったようです。
メロディーが良くて、テンポが良くて、キャッチーなところがたいへん私好みでもありました。
ジョンも「ビートルズのカヴァーの中では一番いい」と、褒めていたようです。

ジョンはタンバリンのみですが(ギターを弾いているという説もある)、けっこう効果的です。
ジョージも高音の良く効いた、歯切れの良いギターで曲を引っ張ります。

リンゴのドラムはこれも、意外と気付きませんが、ドラマーの立場から言わせていただくと、まず、フィル・インがたいへん多い、しかもそれが一々効果的に決まっています。
通常のリズムパターンでは、エイトビートの中で一カ所だけ、ハイハットの早いアクセントを入れたり、途中のフィル・インでは、バスタムからタムタムに逆に上がっていくパターンが新鮮です。サビの部分でもリズム・パターンに16ビートを入れ、変化をもたせています。
しかも、このアルバム全体がそうですが、チューニングが高めで、スタッ・スタッと歯切れ良く決まるのでとても気持ちが良く、この曲にまさにピッタリとはまっています。

ジョンとジョージのコーラスは「ウー・ラララ」というきれいなハモりがポールのポップなボーカルを飾り、サビでは、ポールのメロディから離れ、また戻ってくる形で、逆にコーラスの最初に戻ったときに、とてもスムースな印象を与えていて、さすが、ジョンとジョージという感じです。

一般的にめっちゃ評価が高いという曲ではありませんが、私にはこのアルバムでも大好きな曲の部類に入っていて、中学生当時この曲によく針をおろしたものです。そしてリンゴのドラムに酔いしれました。


〈追記〉2020/07/29
2009年ステレオ・リマスターを聞いてみると、ギターはやや引っ込み気味。

同モノラル・リマスターは、ベースはやや引っ込んだ感じですが、フレーズは割と良く聞き取れます。そしてリンゴのドラムは、ハイハットもスネアもタムも、はっきり聞こえる。

アナログ・オリジナル盤はピアノの音が良く聞こえました。

2009年モノ・リマスターにボーナスで入っている1965年作製のステレオミックスを聞いてみると、けっこうボーカルも良く聞こえ、ちょっとふわっとしていて、心地良い感じ。
ポールのベースは爪弾きの様子がわかるような感じで、一音一音が良く聞き取れます。

キャピトル盤ステレオは、ボーカルが強調され、ややつぶれ気味になるまでシャープな音色にしています。ドラムもシャキ・シャキ、パン・パンと歯切れ良くにぎやかです。

同じくキャピトル盤モノラルは、アメリカ人がラジオでビートルズを楽しく聞いている感じが出ているように感じます。それぞれの楽器もボーカルも、もれなく明るい音色でリズム感もよくなったような気にさせるミックスです。ノイズその他諸々は関係なしって感じです。

 

2020/07/17

【The Beatles 研究室・復刻版】Revolver[A-4]Love You To

Revolver
2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
今回は、アルバム「リボルバー」から、ジョージの「ラブ・ユー・トゥー」を取り上げます。ジョージがはまった“インド”な曲調、私の好きな曲です。
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ジョージの曲で、全編に渡るインド音楽となっています。
映画「イエローサブマリン」でもこの曲が使われていたと記憶しています。

私は、初めてこのアルバムを聞いたときからこの曲が好きでした。ジョージのインド音楽を極端に嫌い、「こんな曲をアルバムに入れるなんて」という人もいますが、そんなに悪い曲じゃないと思うのです。

ほとんどの楽器はインド音楽の楽器で、ジョージ自身の演奏も前作で効果音的に使われていたのとは違って格段の進歩を遂げているようです。

歌詞の内容もちょっと哲学的で、このアルバムには相応しかったと思います。
サビの部分もかなりいけてると思うし、そのリズムに思わず体が動いてしまうのです。

評論家の中には、ジョージはインド音楽に寄り道さえしなければ、もっと早く「サムシング」などのような名曲にたどり着いたのではないかと言っている人がいます。
でも、世の中そんなもんじゃないと思います。色々な人生経験を経て、恋もして、失敗もして、幾多の寄り道もして、それで、あの、後に続々と出てくる名曲が生まれたのではないでしょうか。

これはジョンについても同じようなことを言う人がいて、ヨーコと知り合わなければ、とか、ポールが出しゃばらなければ、とか、自分の作曲能力の枯渇に早く気付いていれば、などなど、ただ曲だけ真面目に作ってりゃ、もっといいものができたのだという結論に大抵はなっています。

そんなことないよっ!

ヨーコがいなければ、どこかでのたれ死んでいたと思うし、ポールがいなければ、あの数々の珠玉の名曲は生まれなかったと思うし、曲だけのことを考えて真面目に作曲だけしているジョン・レノンなんて、なんの魅力もありません。

話が横道にそれましたが、この曲は、ジョージの生み出した名曲ではありませんが、大事な曲なのだというお話しでした。


〈追記〉2020/07/17
あらためて2009年リマスターを聞いてみました。
まずはステレオ版。ジョージのボーカルが大人っぽく、こんなにクリアに録られていたことにあらためて気付きました。
インドの打楽器の音も、皮の弾むような音までよく感じられました。

一転してモノラル版は、制御されたような感じで、全体が落ち着いた感じにミックスされています。ボーカルもやや引っ込み気味。
打楽器も叩いたときの反発音までは感じさせないように聞こえます。

オリジナル・アナログ・モノラル盤も聞いてみました。
これまた異なる音と世界。
ジョージのインド音楽の世界の雰囲気までが伝わってくるような説得力があります。
不思議です。編集等いろいろ異なるのでしょうが、このアナログ盤が一番静寂まで感じるいい録音でした。

あっ、そうだと思い出し、「イエロー・サブマリン・ソングトラック」も引っ張り出して聞いてみました。
これは各楽器の音をよく整理して、それぞれに良く聞こえるようにしていると感じました。
ジョージのボーカルもあまりエコーなど掛からずに、明瞭に聞こえます。
サウンド全体がすっきりしていると感じました。

 

2020/07/15

【The Beatles 研究室・復刻版】With The Beatles[A-1]It Won't Be Long

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2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
今回は、ビートルズ2枚目のアルバム「With The Beatles」から、A面1曲目の「It Won't Be Long」を復刻、取り上げます。
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いきなりジョンが歌い出して始まる唐突な感じで、まずびっくり、そしてそれを追いかけるような輪唱的なコーラスがあとをついてくる印象的な曲です。よく聞き込んでいるビートルズファンには好きな人が多いと思います。

ジョンのリードボーカルと追いかけるコーラスが恋人同士の距離感を感じさせて、焦燥感と満足感のいったりきたりという、じりじりする感じがよく出ています。

「もうそろそろだ」が「ぼくにイチコロに」に変わって来て、面白い展開です。
最後にはポールがバックで飛び上がるような「イェーッ」というコーラスをつけて盛り上げます。

ラストはドラマチックなリタルダンドで締めくくります。

元々ジョンが「 She Loves You 」の次のシングル用に作った曲だったようですが、「失敗した」という発言もしています。
非常に魅力的な曲ですが、やはり「 She Loves You 」などと比べると、今ひとつ見劣りがする感じも否めません。

でも、私も初めてこの曲を聞いたのは、AMラジオでしたが、そんな当時の雰囲気にぴったりのヒット曲っぽい、なかなかの曲です。

案外この曲を知らない人もいるかもしれませんが、まだ聞いたことのない方は一度はお聞きいただくと良いと思います。
ビートルズの若さあふれる良い曲です。

〈追記〉2020/07/15
2009年リマスター盤のステレオ、モノをまずは聞き直してみました。
ステレオは、ギターフレーズがはっきり聞こえ、リンゴのハイハットが“チョイ開き気味”のほど良い感じで叩かれ、とても気持ち良い仕上がりです。
モノは、ボーカルがステレオよりもよりワイルドに強調されているように感じます。
リンゴのドラムはステレオほど前には出ていません。
聞きやすさから言ったらモノの方がよくまとまっていると思います。

アメリカ盤のステレオは、ギターもポールのベースもかなりはっきりフレーズがわかるように感じます。
リンゴのドラムは、あの“団扇”で煽ぐようなリンゴの手首の動きが感じられるような、ムチで“しばく”ような感じまで伝わってくるくらいの勢いを感じます。
モノは、どうやらステレオ版をモノにミックスしているような感じ、いわゆる“ニセ・モノ”のようです。
でも、アメリカ人好みの仕上げで、ノイズなどの細かいことは気にせずにガンガンワイルドに仕上げた感じです。

アナログ盤オリジナル・モノは、とても全体の楽器、ボーカルの配置が整っていて聞きやすく、とても耳に馴染みます。
リンゴのハイハットの音も一番カッコイイ音で入っているような気がする。

 

2020/07/12

【The Beatles 研究室・復刻版】The Beatles (White Album)[A-2]Dear Prudence

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2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
今回取り上げるのは、「The Beatles (White Album)」A面二曲目の「Dear Prudence」です。
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ちょうど、ビートルズがインドに瞑想修行の旅に出た時に、ローリングストーンズのミック・ ジャガーの恋人“ミア・ファーロー”と、その妹“プルーデンス・ファーロー”も同行することになりました。
インドで、ファーローは瞑想に“はまり”、なかなか部屋から出てこなくなりました。ビートルズ達には、ジョージ以外ツアーやレコーディングの無い息抜きの旅となっていたため、ファーローに何度も外に出ようと呼びかけたようです。その状況をヒントにジョンが作った曲です。

因みにそのプルーデンス・ファーローは、アメリカに帰国後、瞑想のインストラクターとなり、自身で道場のようなものを設立したらしいです。ようするにその取り組み方は本物だったのですね。

で、曲の方はというと、ジョンの爪弾くスリー・フィンガーのアコースティック・ギター、それにドラムとベースの弾むようなリズムが中心となり、ちょっと不思議な世界観が拡がっています。
さらに、途中から16ビートになるドラムは、何というかアンバランスな粒の揃わないぎくしゃくしたリズムです。最初聞いた頃は、「リンゴは、何か工夫してわざとやっているのだろうか」と思いました。
しかし、後々に判明したのは、このドラムはポール・マッカートニーであったということです。なので、わざとぎくしゃくやったのか、それとも技量が伴わなかったのかは、ちょっと不明です。

でも、全てが結果オーライのビートルズですから、このドラムも非常に印象に残るドラムとなりました。むしろ、これしか無いっていうくらいに感じるようになりました。
元々ポールのドラマーとしてのセンスの良さは定評があるわけで、そんなポールの才能が早くも出たと考えた方が良いのかもしれません。
ラスト付近の乱れ打ちのようなプレイも、その後のソロアルバム「マッカートニー」の「クリーン・アクロア」などで聞くことのできたプレイの片鱗がうかがえて、なかなかのものです。

さてさて、歌詞の方はプルーデンスに「陽が昇り、空は美しく澄んでキミみたいに美しい、外へ遊びに来ないか」と語りかける内容になっています。「風はやさしく、小鳥はさえずる」なんて、ジョンの歌詞にも自然のやさしさを描くような新しい境地が見えているような気もします。

けっこう良い詩だと思います。因みにプルーデンスというのは、辞書を見ると女性の人名以外にも、思慮、分別、細心、慎重・・などの意味もあり、この歌にはもってこいの名前だったわけです。
名前と行動からヒントを得てこの曲をジョンは作ったのでしょうね。ホワイト・アルバムでも印象に残る力作ではないかと思います。


〈追記〉2020/07/12
2009年リマスター後のステレオ、モノ、両方を聞いてみましたが、細かいところをあげると、かなり異なる部分があるようです。最後のフェイド・アウトも長さが異なるようだし、あちこち編集の跡がうかがえるかと思います。
全体的な印象からいうと、モノの方が抑制の効いた“大人な仕上がり”のように聞こえます。
各楽器の全体のバランスもモノの方が整っていると感じました。

50周年記念盤もあたってみようと、まずは「イーシャー・デモ」のバージョン。ジョンのやさしく穏やかなボーカルとスリー・フィンガーのアコースティック・ギターのつま弾きが不思議な世界にいざなってくれるようなソフトな仕上がりです。
たたみ込むようなボーカルの部分にもドラムが入っていなく、他の人のコーラスも無いので“ジョンの世界”が展開され、これはこれでとても味わいあるものになっています。
最後には、ジョンの“語り”まで入って・・。

同じく50周年記念盤の「セッションズ」も聞いてみます。
ボーカルにはまだエコー等エフェクトが掛かっていません。ドラムも“ポスポス”いってて、響きが感じられません。基本的なリズムをなぞっている段階のようです。

そして同じく50周年記念盤の本編、ジャイルズ・マーティンのステレオ新編集版も聞きました。
よけいなエフェクトは除いた感じを受けました。
ドラムの音もシンプルで、特にスネアは明瞭でシャキッとしています。
ジョンのボーカルも生声を生かし、エレキ・ギターの音も歪みの部分をあまり強調しないようにしていると思います。
なんかポールのドラムもワンランク上手く(^^;)なったように感じてしまいます。不思議・・。

 

2020/07/09

【The Beatles 研究室・復刻版】Help![A-6]You're Going To Lose That Girl

Help
2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
今回はアルバム「Help !」から「You're Going To Lose That Girlt(恋のアドバイス)」を復刻して取り上げます。
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「恋のアドバイス」という邦題がついている、ほんとうに若い頃のビートルズらしい曲です。日本でだけシングルカットして、ジャケットはバハマの海岸に4人がきれいな海をバックに立っているさわやかなものです。

初めて聞いたのは、中学の友人の部屋で、昔の家具調の大きなステレオセットで聞きました。何かのレコードと交換してこのドーナツ盤を手に入れました。

どきどきするようなあとを追いかけるポールとジョージのコーラスをバックに「彼女にふられるかもよ」と“恋のアドバイス”を歌うジョン。
ビートルズらしいビートルズソングというと、この曲を思い出すくらいです。そして、当時部屋で聞かせてくれた友だちの部屋とステレオセットを思い出します。

映画の中では、スタジオでの録音シーンでこの曲を演奏していましたが、あのスタジオはセットだったと思います。ポールとジョージはマイクを真ん中にツバがかかるくらい接近して歌っていました。
リンゴは例の両手打ちダダダダッを披露し、その後はエイトビートをひたすらオカズ無しに刻み続けるのですが、このスネアとハイハットの音は最高にいいです。ドラムの見本のようないい音です。

ジョンのギターは映画の中ではJ-160Eですが、実際に録音で弾いたのはショートスケールの325だったかもしれません。ジョージのギターにしても、映画と違ってストラトキャスターかもしれません。

ポールは低音弦を使って丹念に弾いていますが、なかなかはっきりと弾いていて、ちょっと素人が弾こうとすると難しいかも。リンゴはドラムの他にボンゴをひたすら過剰なくらいにボンボコ叩いています。それも、この曲の妙なスピード感を手伝っているかも。

いい音の、基本的ないいビートルズソングです。
これも大好き。

 

 

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〈追記〉2020/07/09
掲載した写真は私の所有する日本盤シングルのジャケットです。
で、不思議なのは、このジャケットを見ても、それを開いて歌詞カードや解説を見ても、この「恋のアドバイス」がA面扱いだと思うのですが、レコード盤の方は写真のようにリンゴを切った方の、一般にB面にあたるサイドにこの「恋のアドバイス」が刻まれているのです。
ただ、ジャケットにも、この盤面にも、A面、B面の表示はどこにもないのです。
どっちをA面にしたらよいのか迷った挙げ句にこんなどうとでもとれる形になってしまったのか、謎は残ります。

そして、あらためて2009年リマスターも聞いてみました。
私にはステレオの方が臨場感ある音だと感じました。モノはやや落ち着いた音で、これがビートルズ本来の音かもしれませんが。

また、モノ盤に付随していたオリジナル・ステレオバージョンも捨てがたいものがありました。
これが私の一番聞いてきた音・・っていう感じで、しっくりと馴染みました。違和感がまったくない、自然な音。

アナログ盤の「ODEON RED WAX TEST PRESS」を録音したものも聞きくらべてみましたが、これはとても滑らかな感じで良いd(^_^o)

アメリカ、キャピトル盤のステレオ、モノもそれぞれ聞いてみました。
ステレオは、リンゴのバスドラがドスン・ドスンいってるし、全体にワイルドで勢いがある。
ギターのピッキングの音もくっきり。
モノはドラムがけっこう引っ込みました。でも、ジョンのボーカルはぐんぐん前に出てくる感じ。ポールとジョージのコーラスもけっこう息づかいまでよくとらえていると思いました。ちょっと二人が笑いそうになっているようなところまでわかりました。

結局、何枚も聞いてみたわけですが、この曲はビートルズ・ソングとしてとてもかっこいい、おすすめ曲だと、あらためて感じたのでした。

 

2020/07/02

【The Beatles 研究室・復刻版】Abbey Road[A-5]Octpus's Garden

Abbeyroad
2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
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リンゴの最高傑作!・・と言っても、ビートルズ時代にリンゴのみで作曲した曲はホワイト・アルバムの「ドント・パス・ミー・バイ」と、この2曲だけだけど。
でも、とても良い出来で、映画「Let It Be」 でジョージに手伝ってもらいながら作曲しているシーンが思い出されます。

リンゴは4人の中では、ひょうひょうと問題なくビートルズにいたようですが、一時期みんなの仲違いによる雰囲気の悪さに耐えきれず、(しかも皆自分勝手な時間にスタジオに入って来たりして、いつも決められた時間どおりにスタジオ入りしていたリンゴには、その状況は耐え難い・・ということもあったようです)、自分は皆から疎外されているような気になって、スタジオから離れたことがありました。

だからビートルズを最初に脱退したのはジョージでも(LetItBeの頃に出て行った)、ジョンでも、ポールでもなく一番人間が出来ていると思われるリンゴだった、というのが、ある意味この時期のビートルズの状況を如実に表わしていると言えるかもしれません。

そんな状況のリンゴは、ある船の船長からタコの生態の話などを聞いて、それがこの曲に生かされたという話を聞いたことがあります。
「タコは海底を動き回って石や光り物を集め、庭をつくる」と。
それを聞いたリンゴは、ビートルズから飛び出た自分をタコになぞらえ、「しばらく隠れ家に住むのも悪くない」と思ったらしいです。

他の三人がスタジオ内でああでもない、こうでもないと、荒波の中争っていても、リンゴは海底でこの曲の歌詞のように・・「海のベッドに高枕」「嵐の下でも“ぬくぬく”」みたいな姿勢がピッタリとくるのですよねぇ、ほんと、リンゴらしい、いい曲だ。

リンゴのボーカルはテーマとサビがダブルトラックになっていて、最後の盛り上がりの時にメロディをちょっと変えるのは、たぶんポールあたりに指導されたようで、ちょっとぎこちない感じがします。

ドラムは得意のハイハットと16分音符のスネアを交互に入れるパターンが悠々と叩かれ、サビのシンバルや、間奏のタムとスネアだけのリズムなど、リンゴ余裕の名演です。
ついでにストローでコップの水をブクブクさせる音を入れたり、自分の曲ですから頑張ります。イエローサブマリンの続編みたいになりました。

ジョージのギターはストラトっぽく聞こえますが、低音部分を効くとレスポールのような気もします。
これにレズリーの回転スピーカーを繋いでいます。
意外と曲の出だしのギターって、ギタリストには難しいのではないかと思います。テンポが取り難くそうです。

いずれにしても、アビーロードというアルバムにも見事マッチして、最高の曲と演奏をリンゴも最後に提供したと言えます。


〈追記〉2020/07/02
リンゴの誕生日(7月7日)が近いこともあり、今回はリンゴの曲に対する当時の文を復刻してみました。
あらためてリマスター後のCDも聞き直してみました。昨年の50周年記念盤のバージョンも。
記念盤はリンゴのボーカルがけっこう前面に出てますね。それに低音も2009年リマスター盤より強調されています。バスドラムも“ズシズシ”きてますd(^_^o)

聞いているうちに、リンゴあってのビートルズだ!と再認識しましたよ。こんな素晴らしいドラムを叩ける人がビートルズのメンバーで良かった!(゚ー゚*)。oO
それにあんた、このエンターテインメント感たっぷりの歌い方、リンゴだけだよ(^-^)/☆
「アビーロード」の他の曲に比べてもまったく引けを取らない見事な楽曲です。
リンゴのファンでよかったヽ(=´▽`=)ノ

ついでにあのシルク・ドゥ・ソレイユの「LOVE」に入っているバージョンも聞いてみました。
いろいろな曲のいろいろな部分がミックスされ、リンゴのドラムも他の曲で叩いたものがうまくミックスされています。
そしてこのバージョンでは、リンゴの特にハイハットとスネアドラムの超カッコイイ叩きっぷりが堪能できます。
リンゴ・ファンでも、そうでなくても、アルバム「LOVE」でリンゴのドラマーとしての素晴らしさを体感してほしいです。

 

2020/06/28

【The Beatles 研究室・復刻版】Please Please Me[A-1]I Saw Her Standing There

Pleasepleaseme
2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。

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すべては、この1963年2月11日の585分の録音から始まったと言ってもいい、デビューアルバムの録音日でした。
午前中から録音していて、スタッフが皆、昼食に出てもビートルズはミルクだけを飲みレコーディングに没頭していたようです。

私の持っているアメリカの初期のビートルズ取り扱いレーベルVee-Jay盤は、ポールの最初のカウントの「One,Two,Three,Four」の「Four !!」しか入っていませんでした。アメリカ人は何か気合いを入れてるのかと思ったかもしれません。

やむにやまれぬ青春のうずきのようなものを感じる今やロックンロールの大スタンダードと化した名曲です。
リンゴのズタタッというフィルも最初から大ドラマーだったリンゴらしいかっこいいフィルです。
ポールのソロ・ライブでも歌われていましたが、いつ聞いても胸がキュンとなる素敵なラブ・ロックンロールです。

この曲は1963年から1964年のライブでも演奏されている、デビュー前からの重要なビートルズのレパートリーであったり、1974年のエルトン・ジョンのコンサートにジョンが飛び入りして演奏した曲(エルトンとの約束で、ジョンと録音した曲がナンバーワンになったら舞台に立つというのを守り、ステージ後には小野洋子と再会し、二人はよりを戻すことになった)でもあり、1986年にはプリンシズ・トラスト・コンサートでポールが演奏した、レノン・マッカートニーには切っても切れない最重要曲となっています。
 
このデビューアルバムの1曲目がその後のレノン・マッカートニーコンビにとって忘れられない曲となります。
因みに冒頭の“She was just seventeen/never been a beauty queen”のポールの歌詞後半部分を“/ You know what I mean”に変えたのはジョンだそうです。
これは大正解!二人のコンビは最初っから無敵のコンビネーションを見せています。

デビューアルバム1曲目にして最高のロックチューンです。


〈追記〉2020/06/28
あらためてリマスターされたCDのモノとステレオ、さらにVee-Jayアナログ盤、さらにさらにキャピトル盤の復刻「THE CAPITOL ALBUMS Vol.1」のステレオとモノラル、もひとつ、アナログの「MONO LOUD CUT」を録音したものを次々と聞いてみました。

全般的にモノラルの方がポールのベース・フレーズがはっきりわかるくらい良く聞こえます。とてもかっこいい!
もともと、このベース・リフは、チャック・ベリーの「アイム・トーキング・アバウト・ユー」のものを使ったとポールが後々言っていますが(奏者はウィリー・ディクスン)、今聞いても、“ノリノリ”ないいリフです。

Vee-Jayは音は悪いが、それが余計に当時のアメリカに進出してきたビートルズの音が海を越えて来たみたいに感慨深く感じられて非常に味わい深いものがありました。
CAPITOL盤は全般的に雑音など気にせず、“勢い”を大切にする感じがして、でもそれがアメリカ人“ウケ”する音になっていて、初期のビートルズにはかえって“持って来い”な音だとも、あらためて感じました。
アナログの「MONO LOUD CUT」は、とても聞きやすく、自然な感じに聞こえました。

・・いかがでしたでしょうか。「The Beatles 研究室・復刻版」第一弾は、デビューアルバムの一曲目にしてみました。
今後はランダムで一曲ずつ、また、アルバム全体の感想も当時書いてあったので、それらも併せて復刻していく予定です。

では、また次回!

 

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