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2024/09/12

俳句を詠んでみる_0221【 秋暑 コインランドリーの小半時 】

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洗濯機が壊れまして、そんな時でも一句詠んでみようと思いました。

【 秋暑 コインランドリーの小半時 】

《背景》季語:秋暑[秋]
長年使って来た洗濯機がついに壊れた。
新しいものが届くまでの一週間、コインランドリーで家族の洗濯物を洗うことになった。
洗い終えるまでの小半時、他の人は見ているとその間にどこかに出かけている。
私は誰も居なくなったランドリーの部屋で“小半時”の読書をして過ごすことにした。

 

2024/09/11

「栞ひも/岡本眸」を読みました。

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『栞ひも/岡本眸著(角川学芸出版)』を古本で見つけ、読んでみました。
俳人・岡本眸(おかもと・ひとみ)さんが、句作の折々に書きとめた文をまとめられたものです。
平成19年(2007年)初版発行となっていました。

著者、岡本さんは昭和3年(1928年)生まれで、調べてみましたら平成30年(2018年)に亡くなられていました。

古本屋でこの本を手に取り、パラパラと中を見たら、すぐにいい俳句がたくさん詠まれている本だということがわかりました。
それと共に書かれている文も心優しい、“やわらか”で“あたたかい”ものばかりで、「これは読まなければ」と思い、購入いたしました。

もともとは、著者が戦後に就職した会社で役員が句会を親睦のために開いたことが発端となっていました。
著者は秘書として勤務していたので、その句会の雑用係をすることになり、「お前もついでに詠め」ということになり、初めて俳句を詠んだ・・そんなことが書かれていました。

なので、当初は“仕事俳句”というか、仕事のことをひたすら詠んでいたようです。
その後は、結婚して“生活俳句”。
夫と死別して“これからの自分への決意”のような俳句へと変遷していき、その中で自然、景色、想いなど、様々な俳人からの教えもあり、次々と素敵な俳句を詠まれていました。

読んでいて、自分もこんな俳句を詠めるようになりたい。そしてこの著者のように俳句を詠むことを生きていることの喜びにしたいと思いました。

この本からも、そして今年の3月から俳句を詠んでいても感じているのですが、日々俳句を詠むことは、ブログにしてあれこれ書くよりも、また日記を書くよりも、短い文章でSNSに何事か書くよりも自分にとっても、発信する外側にとってもインパクトが強いと感じています。

そして記憶にも、思い出としても残るものが大きく、重いような感覚があります。

また、詠んだ句は、印刷してファイリングしているのですが、読み返すことがとても多いのです。
今年、ほんとうに良いものと出会ったと思っています。
今や俳句なしに自分の生活はない、そんな気持ちで毎日俳句を詠んでいます。

またまた背中を押してくれるようないい本に出会いました。

 

俳句を詠んでみる_0220【 雷響 停電し 朝が蒸発す 】

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最近は、朝でも夕でも突然の雨や落雷が珍しくなくなりました。
そこで朝の落雷で一句詠みました。

【 雷響 停電し 朝が蒸発す 】

《背景》季語:雷響[夏]
平日の朝、雨と共に雷鳴響き、その時朝の支度をしている家族。
そして突然の停電。
ドライヤーが止まり、洗濯機が止まり、照明が落ち、テレビが消え、ラジオもプツンと落ち、トースターも暗くなり、エアコンも止まり、ああ Wifi も止まり携帯情報も・・・。
朝の生活が蒸発した感じ。

 

 

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2024/09/10

俳句を詠んでみる_0219【 あの女の南瓜 くやしいけど 煮る 】

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ラジオ深夜便を聞き、その内容を妻に伝えたらそこから受けた印象で句を作ってきて、私がさらにそれをわかりやすくした、という句です(^_^;)

【 あの女の南瓜 くやしいけど 煮る 】

《背景》季語:南瓜[秋]
ラジオ深夜便のコーナーで、誰かに宛てて書いた手紙を番組で読むコーナーがありました。
老齢を迎えた女性からのものが読まれました。
夫は自分とは別の女性と数十年前に婚約していたが、船員だったため、国外に居る期間が長く、日本に寄港する時には、その港に会いに来てもらうことになると言ったら、相手の女性は一人では行けないと言い、女性側の家族にも反対され破談に。
しかし、今になってその女性が知人を介して家に南瓜を届けてきたという話でした。
現在の奥さんは「この互いに人生の残り時間少ない時期に、あなたは今何をしようというのか。どういうことか。」という手紙を、そのかつての婚約者の女性に対して書いたというわけです。
その話を妻にしたら、その南瓜事件について怒りのこもった句を作ってきたので、私が他人の手紙で関係ないのにかつての婚約者である女性に対し怒っている妻の意を汲み、句になるように修正してみました。

※後日談
気になってNHK「らじるらじる」の“聞き逃し放送”で聞き直してみました。
深夜に寝ぼけていたのでしょう、人づてに届いた野菜は『ほうれん草』でした( ゚Д゚)
何たる勘違い!
かぼちゃで句まで詠んじゃった。
でも、かぼちゃの方がなんだか話として面白いような気がしました。

 

2024/09/09

俳句を詠んでみる_0218【 葡萄狩のバスに妻を送る朝 】

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昨日、妻がシャインマスカット狩りツアーに出かけました。
朝から送って行って一句詠みました。

【 葡萄狩のバスに妻を送る朝 】

《背景》季語:葡萄狩[秋]
妻がたのしみにしていた、甲府へのシャインマスカット狩り。
長男が幼稚園の頃からのママ友とうれしそうに出かけて行きました。
早起きしてクルマで送り、私一人となったクルマで、今帰宅中です。

 

2024/09/08

俳句を詠んでみる_0217【 青棗(あおなつめ) コロコロ出てくる エピソード 】

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庭の棗(なつめ)の実を見ていて思ったこと、詠んでみました。

【 青棗(あおなつめ) コロコロ出てくる エピソード 】

《背景》季語:青棗[夏]
庭にある棗(なつめ)の木。
青々と実をつけていますが、それぞれの元気そうな粒がこの夏のエピソードを語り出しそう。

 

2024/09/07

俳句を詠んでみる_0216【 高跳び棒で 飛び越えた 雲の峰 】

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この俳句もネタ元は私ではなく、妻があれこれ自分で俳句をつくってみようとしていたのを見ていて、私がそのネタを詠んでみたものです。

【 高跳び棒で 飛び越えた 雲の峰 】

《背景》季語:雲の峰[夏]
妻が「雲の峰」の季語で句をつくって見せてくれたが、棒高跳びの棒をどこに刺して雲の峰を飛ぼうかという句で、なんだか未消化な感じだったので、私なりにつくり直してみた句です。

 

 

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2024/09/06

俳句を詠んでみる_0215【 境内 年越しの焚火 寝ずの番 】

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この俳句はネタ元が自分ではなく、下記《背景》欄に書かれたようなことで詠んだものです。

【 境内 年越しの焚火 寝ずの番 】

《背景》季語:年越[歳末]
二十年近く前、神社年番の役割がたまたま自分が町内会の組長となった時に回ってきた。
年末年始、初詣の準備・運営を組で行いました。
年越しの際には、境内の焚火を絶やさぬように“寝ずの番”を組の人達でやりました。

※この句は、兄がNHK俳句にたぶん同様の題で投句し、先生に修正してもらった話を聞き、その句は見ていないが、自分ならこんな感じで詠むだろうと書いてみました。

 

2024/09/05

俳句を詠んでみる_0214【 秋の朝 聞こえる 階下への足音 】

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朝、家族皆んなが一階に階段を降りてくる音で一句詠みました。

【 秋の朝 聞こえる 階下への足音 】

《背景》季語:秋の朝[秋]
秋になり、家族それぞれの日々が新しい段階に入る時期のように感じる。
起床して階下に降りてくる家族の足音が、皆異なる音で聞こえてくる。

 

2024/09/04

俳句を詠んでみる_0213【 引き出しに残る手紙に ふれる秋 】

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探し物をしている時に見つけた昔の手紙で一句詠みました。

【 引き出しに残る手紙に ふれる秋 】

《背景》季語:秋[秋]
PCメールの時代から、携帯のメール、LINEへと世の中は変わった。
中学生の頃からの学生時代は普通に手紙でやり取りをしていた。
引き出しの奥には、まだその頃の手紙が残っているのを探し物をしている時に見つけた。
開けてみようかと思ったが、こわくて開けられなかった。
手紙にふれているだけで、指先から様々な記憶がよみがえってくるようだった。

 

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