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2019/01/20

月組・東京国際フォーラム公演「ON THE TOWN」を観てきました

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宝塚歌劇月組・東京国際フォーラム公演「ON THE TOWN」を観劇してまいりました。
このブロードウェイ・ミュージカルは、1944年初演の作品で、音楽はレナード・バーンスタインによるものだそうで、たしかに心に残る、美しい曲がたくさんだったと思います。

また、ダンス・シーンも多く、しかも群舞的なものが中心なので、月組の綺麗でシャープなタイプのダンスをする組には持って来いでした。
とても華やかでダンスもこのミュージカルの呼び物になっているんだな、と思いました。
今の珠城りょう(たまき・りょう)さん中心の月組にはピッタリとあつらえたようです。

そして、新しいトップ娘役となった美園さくら(みその・さくら)さんには、トップ娘役として、そして珠城さんとの新トップコンビの“プレお披露目”となりました。

美園さんは、昨年の「雨に唄えば」でミュージカルにとても向いているな、と感じさせてくれましたが、今回も“はつらつ”として、元気良く、歌唱力もあるので、まるで問題なく主役をこなしていました。必死にはやっているけれど、落ち着いた印象もあり、“度胸”ある人だなとも思いました。
ただ、役的には登場シーンが主役のひとりなのに少ない印象でしたが。

主演の珠城さんは、こういう真っ正直で、誰からも愛されるキャラクターはもちろんドンピシャで、彼女の持ち味を生かしながら、このミュージカルをゆとりをもっているくらいに引っ張っていました。トップにもすっかり馴染んできました。

準主役的にこのストーリーを支えた暁千星(あかつき・ちせい)さん、風間柚乃(かざま・ゆの)さんは、お二人の個性が強く出ていて、珠城さんと共に観客の笑いを取りながらぐんぐん突き進んでいく感じでした。

暁さんの天性の明るく突き抜けるような、そしてちょっと幼いような可愛い感じ、風間さんの人間的な魅力を滲み出すように表現できるタイプ、両個性がうまく絡み合ってこの演目の“肝心要”な要素を作り上げていました。

そして・・暁さんの相手役白雪さち花(しらゆき・さちか)さん、さらに風間さんの相手役となった蓮つかさ(れん・つかさ※今回は男役から強烈な印象の娘役に転身!!)さんが“ミサイル&バズーカ砲”クラスの弩弓の演技と歌を見せてくれました。
お二人とも自由自在!!変幻自在!!観客を完全に引きつけて、月組の層の厚さ、実力をこれでもかと叩き付けてくれました。
もうまいりました脱帽ですヽ(=´▽`=)ノ素晴らし過ぎた。
客席は笑いと感激の拍手でうごめくような様子を呈していました。

輝月ゆうま(きづき・ゆうま)さんも、独自のキャラを骨太に演じ、「やっぱこの人すごいわ」とまたまた感服。おそれいりました(^^;)

1944年初演と、古い演目でしたが、そんなこともまったく感じさせず、月組らしい今風な印象もあり、さらに前述したように、曲よし、ダンスよし、ストーリーよし、演技よしのいい作品でした。

珠城さんの月組、どんどん仕上がってきています。
これで、組は別部隊も現在公演しているわけですから、たいした陣容です。
本公演がまたまた楽しみになってきました。

2018/12/15

宝塚歌劇・宙組東京公演「異人たちのルネサンス/白鷺の城」を見てきました。

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宝塚歌劇・宙組東京公演『異人たちのルネサンス -ダ・ヴィンチが描いた記憶-(ミュージカル・プレイ)/白鷺の城 -本朝妖綺譚-』を見てきました。

今回は変則的というか、ショーが最初で、休憩を挟み、ミュージカルというパターンでの公演でした。今までにも何回か経験しています。
「日本物レヴュー」なので、順番としてはこの方が観客には良いと思います。大階段でのフィナーレがありますからね。

今までに宙組で日本物のショーというは見たことがありませんでした。実際には過去にあったのでしょうか?
見た感じは、やはり馴れていないというか、和物独特の重厚感というか、腰の据わった感じがあまりありませんでした。宙組らしくスピーディーで“爽やか感”が出ていて、和物ではこの宙組独特の感じがプラス方向にはたらいていたかというと、正直言ってもうひとつという印象でした。

雪組や、花組の日本物レヴューでは、やはり経験がものをいうのか、もっとしっとりしていて、落ち着いていて、なおかつ艶やかだった記憶があります。これは経験と慣れということがありますので、仕方ないでしょうね。

陰陽師と人心を惑わす妖狐の時と場所を越えた対決がテーマとなっていましたが、そこまで深いところに到達できずに時間切れ、そんな感じでした。
専科の松本悠里(まつもと・ゆり)先生も出演されていましたが、シーンの構成も未完成な印象を受けました。
時間が短かったからかもしれませんが、やはり“こざっぱり”し過ぎていたと思いましたし、“静と動”の配分もまだ練り上げられるんじゃないかと思いました。
全体に今ひとつでした。


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続いてミュージカルの「異人たちのルネサンス」。
万能の天才ダ・ヴィンチが、その創作の源を“ある女性”に求めていたという仮定のもとに、主人公ダ・ヴィンチを演じる真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんと、周囲の人々との愛憎劇となっておりました。

特に創作の源であるカテリーナを演じた星風まどか(ほしかぜ・まどか)さんについては、今までも歌も演技も上手く、ほとんど文句の付けようのない娘役という印象が強かったのですが、でも、やはり経験不足なことが原因となって深みが出て来ないという感じがありました。
宝塚の舞台経験だけでなく、人生経験なども経てのトップ娘役就任という形にした方が良かったのじゃないか、などと老婆心ながら思いました。
怜美うらら(れいみ・うらら)さんでは歌唱力に不安があったのかもしれませんが、それでも過去の舞台での芝居の上手さは他にないものがありました。
一年くらいでもいいから彼女にトップを任せて、その間にいろいろな経験を積んだ方が良かったかも・・。

脚本が弱いこともあるのだと思いますが、二番手男役の芹香斗亜(せりか・とあ)さんや、愛月ひかる(あいづき・ひかる)さんの好演もいまひとつ盛り上がりにつながりませんでした。

だいたい客席の様子を見ていると上記のようなことってわかってしまうんですよね。
終演後の劇場をあとにする皆さんの声にはいつも耳を澄ますのですが、無口、あるいは元気がない、またはあそこがもうひとつ・・みたいな力無い声が多かったです。
残念ながら大きな声で褒めている人、感激してこの気持ちどう表わしたらいいのか!みたいな人はいませんでした。

演目の善し悪しで、こういう公演もあります。
私としては次回に期待します。

2018/12/10

宝塚歌劇 専科・花組公演「蘭陵王」を観劇してきました

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宝塚歌劇 専科・花組 神奈川芸術劇場公演『蘭陵王 -美しかったが、悪いか・・美しすぎる武将-(ロマンス)』を観劇してまいりました。
ちょっと遅れましたが、感想を。

主演は専科の凪七瑠海(なぎな・るうみ)さん。相手娘役は、音くり寿(おと・くりす)さん。
重要な役どころの高緯は瀬戸かずや(せと・かずや)さんが演じました。

全体を見渡して感じたことは、この作品は演じ方によっては駄作になってしまうかもしれないし、深く掘り下げ、練っていけばいくほど魅力ある作品になるだろう、ということでした。
また、個々にそれぞれの役をいかようにも作り上げられるのではないか、とも思いました。

なので、たぶん初日に近い公演を観た人と、千秋楽間近に見た人(私も)では大きく感想が異なるかもしれません。
しかも、観客にもこの物語をどう読み取るか、という“鑑賞力”というか、自分の人生観やこれまでの経験なども踏まえながら、見ていかなければならないような、そんなものが求められます。
ということで、実に味わい深い作品だと思ったのです。

凪七さんはじめ、花組の精鋭達(若手中心だが、とても頑張っていた・・それが伝わってきた)も、毎日演じていく中で、お客さんの反応を見ながら、きっと良い経験を積んだのではないかと思います。

凪七さんの蘭陵王は、今までの宝塚の主演キャラクターとしては珍しく、目も覚めるような美しさを持ちながら、ある意味生きて行く術として、とても残酷な一面を持ち、でも一本気で、若い頃(幼少期)には、“すみれコード”ぎりぎりの男ながら大人の男の性のなぐさみものになったりもしていて、“ひとすじなわ”で演じきることのできる役どころではありません。

凪七さんも苦労されたと思いますが、私の見た回では、凪七さん、“凪七流”の蘭陵王のイメージを見事に作り上げていたと思います。
以前から気になっていた台詞回しと、歌唱の時の独特な“口の中で回してしまう”ようなところもほとんど改善されていて、聞き易く、小さな頃からやがて青年となり、風格と殺気のようなものを漂わせるようになるまでを上手く演じていました。とても良かった。

相手役、音くり寿さんも実力ある娘役らしく、なんでもないように軽々と演じているように見えましたが、でもこれは「いい投手が軽々としたフォームで投げているように見えて、実は快速球を投げている」・・そんな感じでした。
力んでいないのに、演技は深く内容があり、しかも歌唱の方も絶妙でした。こちらも文句なしです。

瀬戸さんは、なんと驚きの“おねえキャラ”だったのですが、観客の笑いも取り、実力で乗り切った感がありました。
でも、僭越ですが、私が思うには男らしく凪七さんと渡り合っていて、あるとき「あれ・・ひょっとしてこの人・・おねえ入ってる?」みたいに観客に見えた方が物語り的にも深さが増したかも、などと思いました。脚本がこうだから仕方ないけど、作者には何か大きな意図があったのでしょう。

その他専科の京三沙(きょう・みさ)さん、悠真倫(ゆうま・りん)さんは納得の舞台。

澄月菜音(すみづき・なおと)さん、帆純まひろ(ほずみ・まひろ)さんら若手もいい役をもらい、生き生きと、しかも堂々と演技されていて、私はとても驚きました。若手の方達も皆素晴らしかった。

この物語を6世紀の中国に実在した人物の武勇と伝説として捉え、歴史ロマンとして楽しむのもいいのですが、最後に凪七さんが「毒酒」を賜ることになり(毒酒を飲むことを命じられ、それを飲めば一族の罪などは全て無きことになる、名誉なことということになっている)、寸前まで飲もうとしていたのに、振り払い、開き直り、自分の考えで生きて行こうと中央突破して今までのものを全て捨て、自分らしく、そして好きな女性を愛することに気づくシーンがありました。それを現代に生きる人になぞらえつつ考えてみるのも、ひとつの見方だと思いました。

考えてみれば、私も長い間仕事をしてきた中で「毒酒」を飲めと言われ、飲まされたことは10回ではきかないかもしれません。その度に自分というものが破壊され、自分だけでなく、家族に、人生に大きな禍根を残して来ました。
この物語をもっと早く見ていたら、もうちょっと違った人生を歩めたかもしれない、などと思ったのです。・・遅いっ!…σ(^_^;)


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二枚目の写真以降は、観劇後、中華街に繰り出し、土産物屋さんの店頭で見つけた「蘭陵王」みたいな人形。


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あれれ、入っていた木のケースにチラシが貼り付けてある・・。


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おおっ、凪七さんがサインしているではありませんか!ヽ(=´▽`=)ノ
いいねぇ、粋だねぇ、凪七さん。
観劇後も楽しくて良い気持ちになりました(#^.^#)

2018/11/27

テレビの録画で再確認した月組「カンパニー」と「BADDY」

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宝塚歌劇・月組が今年の4月に東京で公演した「カンパニー -努力、情熱、そして仲間たち-」と「BADDY -悪党は月からやって来る-」のミュージカル、ショーの二本立て、NHKで放映されたものを録画しておいて、同じ月組の「エリザベート」公演が終了した今、あらためて見てみました。

娘役トップの愛希れいか(まなき・れいか)さんも今回のエリザベート公演をもって卒業となり、そんな今、見てみるとどんなふうに見えるのか、ちょっとたのしみでした。

ミュージカルの「カンパニー」は、トップの珠城りょう(たまき・りょう)さんの真面目で真っ直ぐな感じがよく出ていましたね、東京宝塚劇場で見たときには、ストーリーを追ったり、登場人物の確認をしたりしながらだったので、こんなに心落ち着けて見ることができませんでした。

珠城さんの愚直なくらいのサラリーマンが、ほぼ左遷的な異動でバレエ団の名目プロデューサーになり、そこでの努力の物語でしたが、美弥るりか(みや・るりか)さんのプリンシパルのプライド高く、孤高な様子と対比的に存在している様子があんなにくっきりと描かれていたのかと、再確認いたしました。

妻を亡くした珠城さんの健気な仕事ぶりとその様子、そしてその珠城さんに恋してしまう愛希さんのちょっと“ベタ”な恋愛模様もすんなりと心の中に入ってきました。

海乃美月(うみの・みつき)さんの必死なトレーナー業の様子や、月城かなと(つきしろ・かなと)さんのアイドルがバレエに挑戦する情熱などもいいエピソードとなり、この物語、今見るとなかなかいいじゃありませんか(*^_^*)


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見ていて何度か涙が出てしまいました。
このブログでも何度か書きましたが、宝塚は「書き下ろし」が大きな魅力だと、長いこと宝塚を見てきましたが、「そうだよ、そうだよ、ちょっと忘れてた」と思い直しました'(*゚▽゚*)'

続いてのショー「バッディー」も、宝塚としては例外というか、規定外というか、反則というか、ここまでやってもいいのか、というか(^_^;)あのときはたしかに劇場で驚いたり、ちょっと怒りめいたものまで感じましたが、あの“怒りのロケット”含め、今なら楽しく見ることができたのに自分でも驚きました。

月城さんがロブスターみたいになったり、瞳花ゆりの(とうか・ゆりの)組長の頭に地球儀が乗っていても、今なら大丈夫(#^.^#)
サングラスで大階段をトップスターが降りてきても(ちょっとヤバい感じもするが)、シャンシャンがタバコから“煙もくもく”でも、どんと来いだっ!(^^;)

こんだけやれるのは、宝塚の“強み”だ!
なんでもやってしまうのが宝塚の武器だ。今までもいろいろあったぞ!それらを思い出せd(^_^o)

というわけで、長女とショーについては爆笑で見てしまいました。
そしてこのショーでも美弥さんは強烈かっこよかったヽ(=´▽`=)ノ

なんだかんだいって、宝塚は相変わらず最高で、最強で、いちばん楽しいのだ。
最高のエンターテインメントになっておる、文句あっか!!

興奮したところで今回はおしまい! ジャンジャン・・。

2018/11/14

月組 エリザベート観劇しました。

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宝塚歌劇・月組東京公演「エリザベート -愛と死の輪舞-」観劇してまいりました。
チケットも完売で、今回はあきらめようかと思っていたところ、マダムからあたたかい手を差し伸べていただき、無事観劇することができました。ほんとうにありがとうございました。

トートはもちろん珠城りょう(たまき・りょう)さん。
エリザベートは、今回の公演で退団される愛希れいか(まなき・れいか)さん。
フランツ・ヨーゼフは、美弥るりか(みや・るりか)さん。
ルキーニは、月城かなと(つきしろ・かなと)さん。
ルドルフは、今回役替わり公演ですが、私の見た回は、風間柚乃(かざま・ゆの)さん。

全体の印象は、私が今まで生で観劇したのは、水夏希(みず・なつき)さんの雪組、瀬奈じゅん(せな・じゅん)さんの月組、明日海りお(あすみ・りお)さんの花組公演でしたが、そのどれとも全く異なる印象でした。

すごく、はっきり・くっきりとした舞台で、水さんの氷のように冷たい感じとも、瀬奈さんのちょっと人間くささを感じさせるものとも、明日海さんの神がかり的なこの世のものとも思えない感じ、どれとも異なり、エリザベートという物語に真っ向から取り組み、小細工なしの全身で全力で珠城さん、愛希さんを中心に月組が力強く、そして煌びやかに演じていた感がありました。
こういうエリザベートもありだと思いました。そして珠城さんらしい真っ正面から作り上げてきたものでした。
そして、珠城トートの魅力も感じました。宝塚大劇場で演ってきて、手応えを感じていらしたのではないかと思いました。


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愛希さんも、正面からエリザベートという難役に挑んだ感じ。
演技の隅々まで、指先の動きひとつひとつまで、今までのトップ娘役の経験から得たものをいかして見事だったと思います。絶唱という感じで歌いきり、倒れるシーンなどは、見ていて涙が出て来ました。

美弥さんは、やはり彼女の持てるものをいかしきってフランツ・ヨーゼフを作り上げていました。大劇場では一度倒れられた・・??ともお聞きしましたが、ほんのちょっと不調を感じるところがありました。隠してはいましたが、いまひとつ本調子ではないように私には感じました。

月城さんも、変な作り方をしていないルキーニで、好感が持てました。
これも月城さんご本人の魅力がルキーニに“乗り移って”いたのかもしれません。さまざまなルキーニを舞台で、ビデオで見てきましたが、ワイルドな中にも“美しい”気品あるようなルキーニで、私は好きです!d(^_^o)

ルドルフは、風間さんの回でしたが、立ち姿も凜々しく、なかなかのいい男役だと思いました。
「闇が広がる」のあのシーンも見せどころとして、きちんと成立していました。好演です!

その他のメンバーも月組らしい個々が練り上げていくタイプの作り方で、それらが見事に合体・融合していて、組の持ち味がよく出た作品になっていたと思いました。

フレッシュでスター性を持った組子が多い月組、龍真咲(りゅう・まさき)さんがトップの頃からまた一段と進化し始めているのかもしれません。
次のトップ・コンビのプレお披露目公演も楽しみになってきました。

2018/09/24

宝塚歌劇・花組「MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎-/BEAUTIFUL GARDEN-百花繚乱-」を観ました。

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宝塚歌劇・花組東京公演『MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎-(ミュージカル)/BEAUTIFUL GARDEN-百花繚乱-(ショー・スペクタキュラー)』観劇しました。

宝塚からもちょっと離れ、雪組公演も観劇しないままでしたが、お声掛けいただき、“ヅカ友”三名での観劇となりました。
花組は、3月の「ポーの一族」以来です。

今回、予備知識もなく観た「メサイア-異聞・天草四郎-」でしたが、天草四郎役の主演、明日海りお(あすみ・りお)さんには“持って来い”というか、“生き写し”というかd(^_^o)ご本人の実力がそうさせているのだと思いますが、まさに“ピッタリ”の役どころでした。

その明日海・天草四郎にキリシタンの教えを知るきっかけを与えることとなった娘を演じた主演娘役の仙名彩世(せんな・あやせ)さんも、相変わらず落ち着いたトップ娘役らしい演技を見せてくれ、トップ二人は盤石だな、と思いました。

その他、柚香光(ゆずか・れい)さん、瀬戸かずや(せと・かずや)さん、水美舞斗(みなみ・まいと)さんら、主要な方々もさすがの実力を見せてくれ、異聞・天草四郎は重厚で、骨太の力作というか、名作とも呼べるくらいの仕上がりになっていました。

今、明日海・花組は全盛期を迎えていると実感しました。見応え十分です。


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ショー「BEAUTIFUL GARDEN 百花繚乱」も素晴らしかった。
今の宝塚ではこの花組のショーが「一番」じゃないでしょうか。
見どころしかない!(*^_^*)

ロケットもショー前半でやってしまうという意外さや、それぞれのシーンがどれも一番の見せ場に見えてしまい、うかうか見ているヒマなんて無いです。

特に男役群舞のシーンが何度もあるのですが、どれも甲乙つけがたく、また舞台上のセットと組子のフォーメーションの見事さも際だっていました。

これで、もし芹香斗亜(せりか・とあ)さんがまだ花組に残っていたら、「最強」だったでしょう。

格好良くて、男前な男役と、花組独自の娘役のあり方のようなものをプライドをもって感じさせてくれる娘役陣。もう、文句のつけようがありませんでした。

ミュージカル、ショーともに、100点満点でした。
一緒に行ったヅカ友のひとりは終演後、涙が止らず、思わず笑ってしまった私ですが、実は私もショーの途中で何度も涙ぐんでいたのでした(^_^;)それは内緒。

もし、もう一度見る機会があれば、またご報告いたします。
素晴らしい公演でした。

2018/07/27

月組トップ娘役に「美園さくら」さんが!

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宝塚歌劇団月組トップ娘役に美園さくら(みその・さくら)さんが来年1月から就任するとのこと。今朝の新聞で知りました。

6月の赤坂ACTシアターで「雨に唄えば」を観劇したときに、なんとなくそんな予感はいたしました。
私の見た感じでいうと、歌がとても伸びやかで、撥ねるような“バネ”のある歌唱が印象的でした。
お芝居の方は、まだまだという感じがしましたが、それでも物怖じせず、体当たりでいく気持ち良さがありました。
すでにトップ男役で、美園さんを迎える珠城りょう(たまき・りょう)さんのフレッシュで若々しい様子には合うのかもしれません。

そしてまたも涙を呑むのは、二年先輩だったと思う海乃美月(うみの・みつき)さん。
歌もダンスも良く、特にお芝居に関しては宝塚の中でも独特の持ち味とうまさがあり、トップ娘役としても十分な実力を持っている方だと思います。

宝塚はこういうことが必ずあります。運命の巡り合わせっていうんでしょうか。

宝塚歌劇団屈指の美貌を持ち、演技力も素晴らしく、どんどん成長していった宙組の怜美うらら(れいみ・うらら)さんは、最後の最後にきて後輩の星風まどか(ほしかぜ・まどか)さんにトップ娘役の座を譲ることになってしまいました。そして退団。

それは星組から月組に組替えでやってきた早乙女わかば(さおとめ・わかば)さんも同じこと。
主演を務めることもあり、実力も十分でしたが、月組には海乃美月さんもすでにいたし、そうこうしているうちに若手が台頭。時期的な運もあったと思いますが、一度はトップ娘役の姿を見てみたかった。

何度かの組替えを経て、星組にたどりついた白華れみ(しらはな・れみ)さんも、歌、ダンス、芝居、すべてにおいて実力十分でしたが、柚希礼音(ゆずき・れおん)さん、夢咲ねね(ゆめさき・ねね)さんの長期黄金トップコンビの時期にかち合ってしまい、トップ目前で退団に。

かつての宙組、花影アリス(はなかげ・ありす)さんも、気高いような美しさと、可愛らしさの両方を併せ持ち、蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さんとステージに立ったときの感じは、まさにトップスターでしたが、大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さん、野々すみ花(のの・すみか)さんの花組からの落下傘トップコンビがやって来たことにより、トップはあっという間に遠のいていきました。
でも、最後までどんどん成長していき、「トラファルガー」での名演が心にいまだ残っています。

そういうことって、これからもまだまだあるんですよね。

もしも、美弥るりか(みや・るりか)さんが星組に返り咲いて、トップになんて夢のようなことがあったら、ぜひ、海乃さんを相手役にしてほしいと思ったりもします。・・ないよねぇ・・(^_^;)

というわけで、今回は“グチ”のような、ぼやきのような、そんな内容になってしまいました。
そんな中で“遅咲き”?でトップ娘役になられた仙名彩世(せんな・あやせ)さんは実にめでたかったが、その実力を遺憾なく発揮されています。こういうトップ娘役もぜひまた登場していただきたい、と個人的な要望を述べまして、今回のブログ、終了といたします。


【Now Playing】 I Want To Hold Your Hand / Joshua Breakstone ( Jazz )

2018/07/15

星組「ANOTHER WORLD / Killer Rouge」を見てきました

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宝塚歌劇・星組東京公演「ANOTHER WORLD(落語ミュージカル) / Killer Rouge(タカラヅカ・ワンダーステージ)」を観劇してまいりました。

ミュージカル、ショーの二本立て。
最初の『ANOTHER WORLD』は、RAKUGO MUSICAL(落語ミュージカル)と銘打ったまさに異世界のミュージカル!!( ̄O ̄;)

死後の世界が出てくる落語「地獄八景亡者戯」「朝友」「死ぬなら、今」などを随所に散りばめ、大元の噺は「崇徳院」という大店の若旦那と菓子屋のお嬢様の“一目惚れ”の落語ですが、元ネタでは二人は死にませんが、この噺では、他の噺もミックスしているので死なせちゃいます(^_^;)

主役二人や様々な人達があの世に行き、そこでまた知り合う貧乏神やその他の人?たちとの落語フレーバーなドタバタが果てしなく可笑しい(^o^)

チラシだけ見たときには、“なんでもあり”的な最近のタカラヅカがまたひとつやっちゃったのか、と思っていたのですが、私の潜在意識にある「メイちゃんの執事」のときの紅さんが今まで私の感覚を邪魔していたのかもしれません、主演、紅ゆずる(くれない・ゆずる)さんの炸裂する「笑いのセンス」にやっと本格的に気づくことになりました。

これでいいんだね。まさに『紅ワールド』!!
宝塚としては異色も異色の落語ミュージカルを、笑いの渦と、人情の機微でしっかりと作り上げ、星組の組子達は相手娘役の綺咲愛里(きさき・あいり)さん、二番手男役の礼真琴(れい・まこと)さん、専科からの華形ひかる(はながた・ひかる)さんはじめ全員が愉快で軽快で、リズミカルで、人情も愛情もあふれる舞台を力強く演じていました。

関西弁の早口もものすごく、全員がこの話をいいものにしようとする姿がとても良かった。

あの世に出てくる冥途歌劇団のロケットや、冥途の阪急電車のマルーン色そっくりの鉄道なども可笑しかった。「ベルサイユの“蓮”」ってなんやねんヽ(=´▽`=)ノ

最初から最後まで息をもつかせぬ怒濤の舞台に観客席は笑いの渦に包まれました。


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そして、ショー。
こちらも久しぶりに星組の過激なくらいのオーバー・スピードでコーナーに突っ込む感じのショーを堪能しました。
そうそう、星組はこのくらい“やり過ぎ”な感じで“丁度いい”んですd(^_^o)

紅さんの他組トップにない派手なゴージャス感、相手役、綺咲さんのあふれるような可愛さと、ちょっとツンデレっぽい感じ、礼さんの伸びやかで艶やかで辺りがパッと開けていくような明るい歌声、なんだか遠慮がちだけど、“やるときはやる”七海ひろき(ななみ・ひろき)さんなど(^^;)、専科からの華形さん含め、次から次へと“攻め”のショーに胸が熱くなりました。

ロケットも良かったねぇ!(*^_^*)、ステージだけで完結するのかと思っていたら銀橋にまで出て来て、今までにない“振り”で可愛いものでした。わたしゃ、涙がでましたよ。

最後の最後までガンガンくる、これが星組だよねぇ、なんだか久しぶりに溜飲が下がりました'(*゚▽゚*)'

おしまいに特筆的にミュージカルでもショーでも光っていたのが娘役の音波みのり(おとは・みのり)さん。ミュージカルでも舞台をキリッと引き締める演技を見せてくれたし、ショーでは随所に大活躍でした。この人は星組の宝だよ、大切にしないと。

それから、同じく娘役の有沙瞳(ありさ・ひとみ)さんも、また新たな魅力をミュージカルで見せ、ショーでも抜群に光るものがありました。いつも感心させられます。

以上が今回の星組観劇の感想でした。
星組が紅さんの星組になってきたな、と強く感じる公演となりました。


【Now Playing】 Untitled Original 11386 / John Coltrane ( Jazz )

2018/06/20

月組・赤坂ACTシアター公演「雨に唄えば」を観劇

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宝塚歌劇・月組赤坂ACTシアター公演『SINGIN' IN THE RAIN 雨に唄えば(ミュージカル)』を観劇しましたので感想を。

主演ドン・ロックウッド役は、月組トップスターの珠城りょう(たまき・りょう)さん。そして相手娘役にあたるキャシー・セルダンは若手の美園さくら(みその・さくら)さんが演じ、さらに主役級のコズモ・ブラウン役は美弥るりか(みや・るりか)さん。

そして特筆すべきは、“みんなの困ったちゃん”的役割、リナ・ラモントを本来男役の輝月ゆうま(きづき・ゆうま)さんが演じ、見た目は美人、声は面白すぎ(#^.^#)、歌は音痴、という、しかもストーリー全体に笑いと雰囲気を振りまく「超難役」を実に見事にこなされていました。
最後の最後まで、笑いと明るさをこのミュージカル全体に渡って振りまいていました。
間違いなく今回の【MVP】です。

主演珠城さんは、まるでこのミュージカルが“あて書き”されたかのように“ぴったり”“しっくり”とドン・ロックウッドにはまり、歌にダンスに、お芝居に、まさに「水」をえた魚のように生き生きと演じられていました。
特に一幕終了直前、舞台上は本物の“土砂降り”となり(びっくりしました( ̄O ̄;))、珠城さん、ずぶ濡れで大熱演、観客も息を呑みました。すごかった。

珠城さんと丁々発止で物語りを進める美弥さんも、いつもながら歌もダンスもお芝居も群を抜く素晴らしさ!
完全にコズモ・ブラウンになりきっていました。もう、このかっこよくて、お茶目な感じは誰も真似できませんd(^_^o)

そしてチラシ等には大きくクレジットされていませんでしたが、珠城さんの相手娘役となっていた若手の美園さくらさん。
歌はもちろんお見事!そしてトップ珠城さんを相手に回し、お転婆な部分を見せたかと思うと、小さなハートをキュンとさせる乙女にもなり、芝居もうまいっ!!

ゼルダ・サンダースを演じた叶羽時(かのは・とき)さんは、歌もうまく、華やかさも同時に持ち合わせている。

ロスコー・デクスター(監督)を演じた蓮つかさ(れん・つかさ)さんは、すっかりコメディエンヌを身につけ、爆笑の連発銃を放ち、その美しいお顔立ちからかけ離れた存在感に感心しました。

珠城さんと美弥さんにトーキー時代となり、発声方法の先生としてアドリブでコーチしたのは、今回本役休演のため代役だったのですが、朝陽つばさ(あさひ・つばさ)さんが演じ、本人も冷や汗かきつつ、熱演。
珠城さんと美弥さんにいじられながらの楽しいコーナーになっていました。

いつの間にか月組は層が厚くなりましたねヽ(=´▽`=)ノ

洗練され、音楽も素晴らしく、舞台装置も抜群、演じる月組の組子たちも万全な感じ、満点の公演でした。月組、ありがとう!(゚ー゚*)。oO

2018/06/17

月組・月城かなとさんの「ザ・ラスト・パーティー」見てきた

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宝塚歌劇・月組日本青年館公演「Musical THE LAST PARTY」を見てきました。
主演は雪組から組替えで月組配属となり、すっかり月組のスターになってきた月城かなと(つきしろ・かなと)さん。
相手娘役は月組では芝居巧者の海乃美月(うみの・みつき)さん。
お二人とも洋風な“濃い”ルックスなので、今回のフィッツジェラルドのような1920年代のアメリカが舞台のお話にはぴったりだと思いました。

時代は「ジャズエイジ」とも言える1920年代からフィッツジェラルドが亡くなる1940年までのお話で、彼の代表作「華麗なるギャツビー」がアメリカ文学に偉大な足跡を残した栄光と、その後の時代の寵児からの栄光が過去のものとなり、経済的にも社会的にも不遇になっていくところを描いたものでした。

月城さん演じるフィッツジェラルドは、貧しい家庭に育ったというコンプレックスがあり、さらにそこから湧き出た大いなる野心、妻(海乃さん演ずるゼルダ)への愛と、妻が精神的に病んでしまってからの苦悩、友人であるが、フィッツジェラルドの文学作品に厳しい評価と叱咤をあたえるヘミングウェイ(役:暁千星/あかつき・ちせい)との葛藤と確執・・、なかなかに“濃い”物語でした。

過去、宙組の大和悠河(やまと・ゆうが)さん、当時月組の大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さんにより二組連続上演という形で公演された植田景子先生の作品なのだそうです。
過去のお二人を見ても、月城さんが演ることには何か必然のようなものさえ感じます。

で、月城さんと海乃さん、バチーンっとはまってましたよ!ヽ(=´▽`=)ノ
絵に描いたようなオールド・アメリカンな世界の中で、お二人と月組の精鋭部隊がフィッツジェラルドの最期までをたどる「ラスト・パーティー」、ガツンときましたd(^_^o)


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もともと月組はこういうシチュエーションは得意な感じがします。
だからみな、生き生きと演じ、前半は月城さんがうなぎ登りで頂点にたどり着き、海乃さんという妻も得た・・でも、そこには・・何も無かった・・みたいな荒廃した心模様までが描かれ、見ているこちらはちょっと辛い感じだったのです。

で、後半に入り、どん底状態の月城・フィッツジェラルドのもがき苦しむ様子。そして、わずかながら光が射してくる様子、心にジーンと響きました。

後半、お芝居が始まってすぐに、月城さんの秘書となった“なっちゃん”(夏月都/かげつ・みやこ さん)(*^_^*)、この人の芝居力をあなどってはいけない、なっちゃんと月城さんのシーンから、今まで5速100キロで走っていたような舞台が、3速110キロで走り出したクルマのようにガツン・ガツンとシフト・ダウンをかまし、俄然舞台が盛り上がり、急展開となります。

そこに現われたヘミングウェイの暁さんが、一気に2速にさらにシフト・ダウンし、ホイルスピンさせながらの急加速!月城フィッツジェラルドと“魂”のバトルとなり、物語は佳境に入りました。

そこからは、組全体がこのラスト・パーティーという舞台を力強く観客に見せてくれたのでした。
ラストに向けて、フィッツジェラルドの死が近づくにつれ、胸の奥底から何かが湧き上がってきました。
人の一生って、そして妻との愛って、また残された子供のこと、周囲で関わってくれた人たち・・そんなことが頭の中を、胸の中を狂おしく駆けめぐったのでした。

さすが植田景子先生の作品、これまた人生の光と影をうまく描かれていました。

終演後も余韻が残りましたねぇ・・。
力作でした。


【Now Playing】 Real Gone Made In Manifest In The Vortex Of The Eternal Now / YOUTH ( Instrumental )

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