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2020/01/19

宝塚歌劇・花組・柚香光さんのトップ・プレお披露目公演見てきました。

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宝塚歌劇・花組東京国際フォーラム公演「DANCE OLYMPIA -Welcome to 2020-」を見てまいりました。
この公演は花組の新トップスター柚香光(ゆずか・れい)さんの大劇場公演前の“プレお披露目”公演になります。
もちろん、華優希(はな・ゆうき)さんとのトップ・コンビのお披露目でもあります。

会場に入ってすぐに気づいたのですが、いつもより圧倒的に女性が多いと感じました。
もともと宝塚歌劇は会場に男性が少ないのは当たり前なのですが、近年はそれなりに男性客も多くなってきていて、でも、明らかに女性比率がいつもより高い、と感じました。

それに事前リサーチをしていなかったのですが、会場で売られている専用タオルを使って観客も一緒になってダンス!という企画もあって、もう客席に着くなりそれがうれしくてたまらない・・という雰囲気の方が周囲に多数!!

みんな柚香さんに夢中!という感じなのです。こういう場合は、もう何をやっても“ウケる”状態です。

一幕のストーリー的な展開が入ったショーと物語が半々みたいな企画ものは、それなりに楽しめましたが、でも一幕が終わって休憩のロビーでは多くの人が「泣いた、泣いた、もう涙が止らない」と話していて、特に悲しいシーンなどもなく、コメディ的な物語だったのに涙が止らない・・っていうのは、柚香さんがトップとしてステージで輝いているのを見てのことなのでしょう。

たしかに、柚香さんは現在の五組のトップスターの中でもビジュアルは群を抜いています。またどんな衣裳を身にまとっても抜群に似合い、光輝いて見えます。今回ももちろん!
というわけで、会場の女性達は目がハートになり、あっちの世界に連れて行かれています。
男の私は、いつもなら“おばちゃん”として見ているのですが、今回はやや“引き気味”…( ̄O ̄;)

柚香さんは自分の魅力がどこにあるのかよくわかっていて、さりげなく演じたり、ダンスをしていても観客は“ぐっ”と引き寄せられるのです。客席で見ていて、それがよくわかりました。
また、相手娘役の華優希さんは柚香さんへの“寄り添い方”が実にそんなファンにとって理想的な健気さと、相手役としての誇りも併せ持っていて、この二人をコンビにしたのも納得、という感じがしました。

二幕の「ショー」に特化した方は、後半に向かうにつれ、ヒートアップしてきて、花組の“熱さ”と“艶やかさ”、そして“実力”“層の厚さ”がステージいっぱいに広がり、観客を圧倒していました。

また、柚香さんとは同期の男役・水美舞斗(みなみ・まいと)さんの活躍が、よりこの演目を良いものに、そして柚香さんをトップとして輝かせる形になっていました。
この演目のMVPは水美さんじゃないかと思います。

今年は、花組100周年に当たるということで、過去の花組の代表作の主題歌を特集するシーンもあり、私が宝塚を見続けるきっかけとなった「テンダー・グリーン」の『心の翼』も全員で歌われていました。その頃、柚香さんはまだ生まれていなかったと思われますが、きっと天国のなつめ(大浦みずき)さんも会場のどこかで見守っていてくれていたんじゃないかと思います。

結局、柚香さんのまぶしいようなトップ・スターとしての姿と、うっとりする女性観客達に圧倒されて、あれよあれよという間に舞台は終了。
冷静な判断が出来ぬままに会場をあとにすることに・・なりました。

 

2019/12/31

今年も暮れて行きます。一年を振り返って。

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昨日のこのブログでも少しふれましたが、今年一年を振り返ってみようと思います。

まずは4月から新しい職場での仕事が始まり、リセットしたところから始まりました。
でも、今までの仕事、職場の概念がまったく通じない、不思議な人間関係、仕事の運び方、仕事への考え方に心身共にダメージを受け、10日目にはダウン。
上部消化管からの出血・・と診断され、なんとか回復したかと思い職場復帰し、心にも身体にも無理やりで仕事をしていたら、ついに救急搬送され、入院、一ヶ月の療養となりました。

今でもまだ心身ともにダメージがありますが、考え方を変え、ものごと真剣に考えたり、自分の人として大事にしていることも“無”にして、ただ生きて行くような不本意な姿勢で職場に存在することにして、生命を維持していくという・・そんなことになっています。

仕事での振り返りは、ここまで。

ここからは、このブログでよく取り上げていることについて振り返ります。

まずは、読書。
ブログに挙げているので件数などはすぐにわかるのですが、今年は今日現在までに93冊の本を読みました。
ジャンル的には、歴史や社会、ジャーナリスティックなものと、ひとつのことにこだわって研究・探索していくものなどに関するものが多かったように思います。
読書は自分にとって、知らなかったことや別の人生などを経験できる素晴らしい時間となっています。
来年もこんなペースで読んで行きたいです。

続いて、映画。
今年は17本見ました。
印象に残っているのは、あの「ボヘミアン・ラプソディ」。あらためてクイーンのロック、音楽に中学時代以来の熱い気持ちが蘇りました。
そして、抜群に面白かったのは「翔んで埼玉」。理屈抜きの爆笑映画で、日本映画独特の楽しさでした。
その他は、メジャーな映画館では絶対に掛からないマニアックな映画ばかりでしたが、いつも思うのは「暴力」「戦闘」「破壊」「怨恨」などが渦巻く人気メジャー映画には「用が無い」ってこと。
来年も上記四つが絡むような映画には目もくれずに、密やかに上映されている“いい映画”を見つけ出して見ていこうと思います。

さらに続きまして、このブログの“メイン”とも言える宝塚歌劇についてです。
これは私が倒れたこともあって「低調」でした。
14回の観劇で、11公演を観ました。

いずれ、毎年やっていた“ヅカ友”との2019年の振り返り企画なども出来ればやりたいと思っていますが、まずは自身の今年の「宝塚」を振り返っておきます。

で、あらためて今年見て来たものをリストから振り返ると・・そうか、雪組の「ファントム」は今年だったのね。なんだかずいぶん何年も前に見たような気になってしまいました。自身が倒れたことが影響していることがわかります。
望海風斗(のぞみ・ふうと)さんが、相手役、真彩希帆(まあや・きほ)さんと念願の歌いまくる演目を築き上げた素晴らしい作品になりました。

国際フォーラムの月組「ON THE TOWN」は、“イキのいい”美園さくら(みその・さくら)さんが持ち味を発揮して珠城りょう(たまき・りょう)さんとの新しいトップコンビの勢いを感じさせてくれました。

花組はトップ、明日海りお(あすみ・りお)さんの退団年となりました。「CASANOVA」でも、「A Fairy Tale」でも、明日海さんの素晴らしさ、魅力を実力と共に感じ、滅多に出会えない『トップ・オブ・トップ』の姿を目に焼き付けました。

月組の「夢幻無双/クルンテープ」は、美弥るりか(みや・るりか)さんの退団公演となりましたが、美弥さんの何とも言えないあの妖しく不思議な魅力が印象に残りました。

星組は、紅ゆずる(くれない・ゆずる)さん、綺咲愛里(きさき・あいり)さんの退団年となりましたが、このお二人のコンビの“上昇気流”は驚くべきものがありました。私の想像を遙かにに超えて、日本青年館の「鎌足」はお二人の集大成とでも言うべき『最高傑作』になっていました。
ラスト「GOD OF STAR/E'Clair Brillant」では、弾けんばかりの紅さんの人間的な魅力と綺咲さんの度胸の良さが炸裂し、楽しくて笑いながらもお二人の退団に涙する公演となりました。思い出に残るお二人のお姿、実に麗しいものでした。

さらに雪組の望海さんは、「壬生義士伝」で、望海さんの持つ奥深い演技の実力をまざまざと見せつけてくれました。たいしたトップです。

そして宙組。
今年は「オーシャンズ11」のみの観劇となってしまいましたが、私がイチ押しの組なのにあえて言うと、“もうひとつ”な印象が拭えません。
爆発するような感動や、見る前の想像を超えるようなうれしい想定外の出来映え、などが無いと思います。
次の東京公演を待ち遠しく楽しみにしているので、ぜひとも宙組の魅力をステージで炸裂させてもらいたいと思います。

簡単でしたが、宝塚の話はこんなところで。

最後に、今年は病との闘いに明け暮れましたが、来年はぜひとも健康で楽しい一年にしたいと思います。
ブログをご覧の皆さんにも、健康で楽しい一年になることを祈念して今年最後のブログをアップいたします。

よいお年を!'(*゚▽゚*)'

 

2019/12/15

宝塚歌劇・月組東京公演「I AM FROM AUSTRIA -故郷は甘き調べ-」を観ました。

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宝塚歌劇・月組東京公演『I AM FROM AUSTRIA -故郷は甘き調べ-』を観ました。
日本オーストリア友好150周年を記念して公演されているもので、原作ミュージカルは2017年にオーストリアそのものを題材として製作されたミュージカルを宝塚で日本初演として公演するものです。
原作はロングラン・ヒットを記録しているようです。

オーストリアの国民的シンガーソングライター、ラインハルト・フェンドリッヒが綴る楽曲も良く、「故郷」や「家族」をテーマとしたストーリー、そしてコメディ的要素もふんだんに入って、しかもオーストリアの風景や、建物などのセットも宝塚が見事に作り込んでいて全体の出来は良いものになっていたと思います。
何よりもこういう明るくてソロやコーラスの歌唱シーンが盛りだくさんで、コメディ的要素もあって、全員がキラキラと光るような役が与えられる演目は月組向きです。

全体を見た印象としては、娘役トップの美園さくら(みその・さくら)さんが大きく主演娘役として成長している様子が第一に挙げられると思いました。
演技にも歌唱にも、舞台での振る舞いにも、今までよりもひとまわり成長した御園さんを感じました。
ラスト近辺の主演男役・珠城りょう(たまき・りょう)さんとの銀橋でのシーンでは本当に涙を流しながらの力演でした。かなりこのミュージカルに入り込んで演じていることがわかりました。

トップ・スターの珠城さんは、いつものことながら、まるで“宛書き”のようなこの役に真摯に取り組んでいて、珠城さんの持つ優しい感じがこのミュージカル全体に溢れていて良かったと思いましたが、でも、いつもこういう役で、たまにはもっと変化のある役どころを見たいと思いました。珠城さん自身の成長のためにも。

二番手としてすっかり月組にも馴染んできた月城かなと(つきしろ・かなと)さんは、舞台映えもするし、演技も堂々としたものだし、自分の役どころをしっかりと掴んで演技しているし、人を魅了することができる貴重な男役だとあらためて感じました。

特筆すべきは、月組に帰って来た鳳月杏(ほうづき・あん)さん。
もうねぇ、全てがトップスター級の巧さです。演技もいいし、キャラクターづくりもバッチリだし、歌は上手いし、ストーリーを豊かにする幅広く奥深い舞台さばきは文句なしです。この人がいるといないでは月組は大きな影響を受けると思います。

さらに、娘役の海乃美月(うみの・みつき)さんも素晴らしかった。
前々からその演技については文句のつけようがないものを持っていましたが、今回も鳳月さんとの夫婦としての演技は群を抜いていました。
この演目をいいものにするにはやはり、鳳月さん、海乃さんは無くてはならない人です。
歌も良かった!

暁千星(あかつき・ちせい)さんは、割とこんな感じの役が回ってきやすいようですが、彼女のキャラがそうさせるのか、派手でワイルドな役をいつもどおり演じていました。
もっと別の性格のキャラクターも見てみたいのですが・・。

今回はこのミュージカル一本物で公演が成されていましたが、オーストリアなどとのしがらみが無ければ前半の1時間半でまとめられそうな気もしました。
そうすれば、月組の綺麗なショーが後半たくさん見られるのに・・などと無い物ねだりなことを思ってしまいました。

でも、月組らしい、芝居と歌がうまくまとまった作品になっていたと思いました。
来年の鳳月杏さん主演の公演も観てみたいな、と思ったところで今日はおしまい!

2019/11/05

宝塚歌劇・花組東京公演「A Fairy Tale -青い薔薇の精-/シャルム」を観劇してまりいました。

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宝塚歌劇・花組東京公演『A Fairy Tale -青い薔薇の精-(Musical)/シャルム(レヴューロマン)』を観てまいりました。

この公演は花組トップスター、明日海りお(あすみ・りお)さんの退団公演です。
独自路線でもあり、王道路線でもあったような宝塚を代表するトップスターだった明日海さん、ある意味“孤高”の人とも感じることがありましたが、立派な大トップスターでした。

ミュージカル「青い薔薇の精」は、植田景子先生の作・演出。
誰が作ったのかと思っていたら、やはり植田先生でした。

悲恋ものとか、そういった宝塚的なものでなく、明日海さん演じるこの薔薇の精は“明日海さんそのもの”と感じました。月組で純粋培養されてきたように感じた明日海さん。でも、花組に来てからは、やはりファンだけでなく、花組の組子からも一挙手一投足が注目される中で二番手からトップスターになり、明日海さんの性格からいっても大変な苦労と孤独感があったのではないかとお察しします。

純粋に宝塚の世界が好きで、この世界で一番生き生きと輝き、極限まで突き詰めて、そして様々な時代の流れに巻き込まれながらも、自らが大切にしてきたものを最後まで守り抜く、そして時代の移ろいを感じながらこの世界を去って行く・・。
この話の薔薇の精そのものです。

植田先生は、明日海さんがいかに宝塚にとって“根源的”な存在であったか、そして明日海さんのふだんのちょっと“ほわっ”として“たよりない”ような様子から、ステージでは他の追随をゆるさない堂々の男役に切り替わるあの姿を薔薇の精に投影したのではないでしょうか。

明日海さんの今までの宝塚での姿がフラッシュバックするかのような、そして幻想的で、心に残る作品でした。

 

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ショー「シャルム」は、明日海さん率いる花組らしい美しくも力強さを感じ、メリハリのきいたスピード感も感じさせるものでした。

少し思ったのは、明日海さんが抜け、すでに鳳月杏(ほうづき・あん)さんが抜けていますが、次の花組の体制が急に見劣りしてしまうのではないか、ということです。
たぶんそんなの“取り越し苦労”だと思うのですが、宝塚って不思議で、たった一人抜けただけで組の印象がまったく変わってしまうことが時々あります。
そんなことにならないように、などと老婆心だったのですが、ふと思ってしまったのです。

あとは、娘役トップの華優希(はな・ゆうき)さんが、明日海さんとは今回の公演一回きりのコンビで、トップコンビの結び付きや、見せ場などはほとんど無かったことがちょっと寂しかった。

やはり理想としては、長きに渡って組んだトップコンビの同時退団という感極まるようなものがあったらよかったのですが、ないものねだりですね。

明日海さん、長い間トップスターとしての輝きを失わず、公演毎にあらたな面を見せてくれました。
宝塚ファンとしては、明日海さんの時期に観劇できた幸せをかみしめつつ、ありがとうと言いたいです。

 

2019/09/14

宝塚歌劇・星組東京公演「GOD OF STARS 食聖/エクレール・ブリアン」のミュージカル、ショー二本立て観てきた。

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宝塚歌劇・星組東京公演『GOD OF STARS 食聖(ミュージカル・フルコース)/エクレール・ブリアン(スペース・レビュー・ファンタジア)』を観てきましたよ!
この公演は星組トップスター・紅ゆずる(くれない・ゆずる)さんと、娘役トップスター・綺咲愛里(きさき・あいり)さんの同時サヨナラ公演でもあります。

ゴージャスでスタイリッシュな現代のアジアを舞台に展開するアジアン・クッキング・コメディー「GOD OF STARS 食聖」、宇宙から舞い降りた青年が世界各地を舞台に歌い踊る姿を描いたショー「エクレール・ブリアン」。

 

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最初に言っちゃいますけど、ミュージカル、ショー共、最高に良かった!!(*゚▽゚)ノ

“宛書き”とも言える「GOD OF STARS 食聖」は、紅さんの登場人物の“人柄”を描く卓越した演技力がふんだんに発揮され、紅さんの魅力大爆発です(^-^)/☆

そして綺咲さんは超“お転婆”で、料理が下手で(^^;)、人を思いやる心にあふれ、さらにベリー・キュートな、まさに綺咲さんそのものみたいなキャラクターを魅力いっぱいに演じ、綺咲さんのキュート爆弾が炸裂している状態でした。

 

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紅さん綺咲さんコンビの呼吸・間合いも抜群で、私、「この最後の公演でお二人は最高に充実したトップ・コンビになっている。」と思いました。
ステージを見ていても、堂々の押しも押されもせぬ立派なトップ・コンビとして輝いていました。ほんとうに素晴らしかった。

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ミュージカルでは、コンテストでの闘いがあったり、紅さんの謎の過去、さらに綺咲さんの両親との不幸な過去なども相まってストーリー展開も面白く、組全体の呼吸もバッチリ、礼真琴(れい・まこと)さん、舞空瞳(まいそら・ひとみ)さんも“おもしろシーン”があって観客を楽しませてくれました。

そしてショーも良かった。
プロローグからガンガン飛ばし、客席降りもあり、大盛り上がり!

スパニッシュあり、感動のボレロでのダンス、大階段での非常に珍しい三味線とオーケストラの演奏をバックにした“男役燕尾ダンス”、もうねぇ、のんびり見ている場合じゃないよヽ(=´▽`=)ノ
次期トップ・コンビのシーンも入れて、来たるべき星組の姿も予感させてくれました。

こちらでも紅さん、綺咲さんコンビの充実ぶりに圧倒され、息を呑んで視ておりました。
ダンスのときには、紅さん、綺咲さん共に“キリッ”とした表情と、キレの良さが素晴らしく、「いいもの見させてもらって、寿命が延びました」(*^_^*)

ほんとうはもう一度見たいところだけど、サヨナラ公演でチケットもなかなか手に入らない状態。
今回の観劇が紅さん、綺咲さんとのお別れになってしまうと思います。
お二人とも立派なトップ・コンビでした。ありがとうございました。

 

 

2019/08/24

宝塚歌劇・雪組東京公演「壬生義士伝/ミュージック・レボリューション」を観てきた。

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宝塚歌劇・雪組東京公演『壬生義士伝(幕末ロマン)/Music Revolution ! (ダイナミック・ショー)』を観てまいりました。

ミュージカルの「壬生義士伝」は、さすが“和もの”を得意とする雪組の面目躍如、堂々と正面からこのやもすれば暗いだけになりがちな物語に取り組み、たいへんな“力作”に仕上げていました。

トップの望海風斗(のぞみ・ふうと)さんは、吉村貫一郎という人物を掘り下げ、時にはお金のため(本当は妻子のため)に生きるようなみっともない姿を舞台上だけでなく、観客からも笑いのネタにしてしまうくらいの迫真の演技を見せ、望海さんの芸の実力、奥深さを感じました。素晴らしかった。

故郷に残された望海さんの妻「しづ」と、家族のため望海さんが入った新撰組での様子を見て望海さんを好きになった「みよ」の二役を演じた真彩希帆(まあや・きほ)さんも、貧しい寒村で子供らと共にぎりぎりの生活をする「しづ」と、大店の娘で何不自由なく暮らす娘「みよ」を演じ分け、でも望海さんを好きな気持ちは同じくらいで、ある意味似ている部分も胸に迫るくらいの演技で見せてくれました。

彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さんは、望海さんと同郷で友であり、しかし、新撰組での闘いに敗れ故郷に逃げ帰ってきた望海さんに最終的には切腹を命ずるという非常に厳しくて辛い役をうまく演じました。この物語の一番の肝心なところです。
客席は涙につつまれ(私も湧き出てくるような哀しさに涙がこぼれました)、この作品は望海さんの代表作に数えてもよい名作になったと思いました。

土方歳三を演じた彩凪翔(あやなぎ・しょう)さん、斎藤一の朝美絢(あさみ・じゅん)さん、専科からの凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんら、他の方達も熱演、宝塚の素晴らしさをあらためて感じました。
文句なしの満点です。

 

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ショー「ミュージック・レボリューション」は、打って変わって宝塚の華やかで賑やかで、煌びやかな“いいところ”満載のショーでした。

目立ったのはやはり、望海さんと真彩さんの歌唱力がショーを引っ張っていること。
それがあるから、ダンスシーンや群舞その他もより引き立って魅力を増していたのだと思います。

彩風さんや彩凪さん、朝美さんもいい場面をたくさん見せてくれて、雪組の充実度は群を抜いている感があります。
今、花組と、この雪組は他を圧しているようにも思います。見ておいた方がいいよぉ~(*^_^*)

 

2019/08/04

『宝塚夜話・第四十九夜 < あの人にあの役を・・ >について』

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このブログも私が倒れたりしてなかなか大好きな宝塚歌劇についての書き込みができませんでした。
その間、観劇もできていないので本日は私のわがままな願望などを少し書いてみようと思います。

愛月ひかる(あいづき・ひかる)さんが専科に行ったかと思ったら星組に異動が決定されたとのこと。
新トップの礼真琴(れい・まこと)さんは下級生ですから、ふつうに考えればトップの目はなくなってしまったわけです。
でも、主演が似合う愛月さんには、私はエリザベートの「トート」を演じてもらいたいし、一度でも見たいと思うのです。・・いい感じだと思うよぉ・・。

雪組の彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さんは、すっかり二番手として堂々とされてきましたが、意外と“骨太”な演技もうまく演じられることを知りました。
さらに別の面も見てみたいと思い、ミー&マイ・ガールの「ビル」を演じてもらうのはどうでしょう。
ヤクザで粗野な下町の若者が、だんだんご領主様として立派になっていき、周囲の誰からも愛されるような男になっていく。彩風さんで見たいと思いました。

星組の新トップの礼真琴さんには、「紫子(ゆかりこ)」をやってもらいたい。
かつての星組の大トップ、峰さをり(みね・さおり)さんが見せてくれた大劇場での豪華で迫力あるセット、そして絢爛な衣裳で、あの女性だが男のフリをし、でも女性の部分も見せる、さらに男性だが、途中女性のフリをし、ほんとうは男性の“二役”というよりも、実際は“四役”にあたる複雑だが、観客をその妙味で笑わせたり、泣かせたりする難役をぜひ見せていただきたいです。
きっと月組の霧矢大夢(きりや・ひろむ)さんが演じた紫子とも異なる新しい「紫子像」を見せてくれるにちがいありません。

そうそう、今回の組替え発表で、花組の主要男役の綺城ひか理(あやき・ひかり)さんがなんと星組に組替えとの報も聞きました。
綺城さんについては、新人公演で金色の砂漠の「ギイ(本役:明日海りおさん)」を演じたのを機会を得て拝見しましたが、明日海さんのギイとは全くことなるキャラクターをつくり上げていて、非常に繊細でシリアスな“ギイ像”に新鮮な驚きを覚えました。
ぜひとも、心理描写が難しいような役どころで実力を発揮していただきたいと思います。

宝塚情報からすっかり離れている間に月組の月城かなと(つきしろ・かなと)さんが長い休演をされるらしいという情報がありました。怪我とか、そういうことなのでしょうか。情報源の無い私にはよくわからないのですが・・。
月城さんには、華麗なるギャツビーを演じていただきたい、などと思いますが、今は怪我の回復を心よりお祈りいたします。

好き放題書いてしまいましたが、半病人の“たわごと”と思っておゆるしください。
今夜はこの辺で。

2019/06/22

宝塚歌劇・宙組「オーシャンズ11」見てきた!

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宝塚歌劇・宙組東京公演「オーシャンズ11」、観劇してまいりました。
過去、星組(柚希礼音/ゆずき・れおん、夢咲ねね/ゆめさき・ねね)が初演、花組(蘭寿とむ/らんじゅ・とむ、蘭乃はな/らんの・はな)が再演し、どちらも好評だった演目です。

今回は真風涼帆(まかぜ・すずほ)、星風まどか(ほしかぜ・まどか)主演で宙組版の登場です。
過去、真風さんは主役のダニー・オーシャンを、二番手スターの芹香斗亜(せりか・とあ)さんはラスティー・ライアンという重要な役を新人公演で演じていて、それが本公演で経験を積んだお二人が再演するという楽しみがありました。

また、真風さん、芹香さんが当時本役で挑んだライナス・コールドウェルを和希そら(かずき・そら)さんが演じていて、それもとても楽しみなこととなりました!d(^_^o)

 

 

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まずは主演の真風・星風コンビ。
真風さんのダニー・オーシャンは柚希さんとも蘭寿さんとも異なるキャラクターになっていて、“大人の男”をかなり感じさせるもので、柚希さんの“ヤバい”感じ(^_^;)とも、蘭寿さんの“憎めないワル”的なものとも違って、詐欺師だが、考えは真っ直ぐで、女性への愛も直球な感じd( ̄  ̄)人柄が出ていました。

星風さんは、今までよりも大人の女性になった印象。
演技的には、もうひとつ深いところまでいっていない感もありましたが、でも持ち前の歌唱力も生かし、ダニーとテリー・ベネディクト二人の男の間でゆれる女心をうまく演じていました。

芹香さんのラスティは過去、涼紫央(すずみ・しお)さん、北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんという、ある意味主役を“喰って”しまうくらいの“濃い”役づくりが凄かった印象がありますが、芹香さんは“格好良さ”ではナンバー・ワンでした。
しかも、あの“ヤクザ”な感じは、なかなかのものです。惚れ惚れしました。
医師ジョンソンのアドリブもかなりよかったですよ(*^_^*)

そして和希そらさん。
ライナスは、まさに「等身大」という感じ。
真風さん、芹香さんが本役でやった役よりも、青春の甘酸っぱさのようなものを感じさせてくれ、動きもシャープで、ちょっと可愛さも残し、良かったと思います。

過去に桜木みなと(さくらぎ・みなと)さんが演じたテリー・ベネディクトは、紅ゆずる(くれない・ゆずる)さん、望海風斗(のぞみ・ふうと)さんという、のちにトップスターとなる人が演じた最重要な役どころであり、見せどころの多い役ですが、紅さんの“怪演”、望海さんの人間味を感じさせつつの豪快な役づくりとも異なり、正統的な悪役だったと思います。
もっと憎まれるくらいでも良いと思いましたが、テスへの思いの強さは一番だったかもしれません。

その他、“お約束”ともいえる純矢ちとせ(じゅんや・ちとせ)さんのクィーン・ダイアナは、想像どおり・・いや、それ以上に過剰なくらいの演出でイヤな悪い女を演じ、当然のいい演技でした。

過去、夢乃聖夏(ゆめの・せいか)さん、瀬戸かずや(せと・かずや)さんが演じたフランク・カットンを演じた澄輝さやと(すみき・さやと)さん、見事でした。満点です。

舞台は全体にギュッと圧縮されたような印象で、過去二回のそれぞれの組で感じた雄大なスケール感や、緩いところはかなり緩い・・みたいな部分もあまり無く、演技そのものに集中しているような感覚でした。
いつも豪快で爽やかな感じの宙組らしくないような感じも受けました。

オーケストラの演奏は、過去よりも“パーカッシブ”で、“ノリ”の良い印象もありました。
だからオマケのショーも、とてもリズミカルで、宙組の特徴である男役群舞の“大きな振り”にもかなりそれが生きているように思いました。

感想としては「何度でも見たい!」そんな感じ'(*゚▽゚*)'
私の隣で見ていた女性も隣りの方にそんなことを終演後に言っていました。まさに同感!

もう一度見られたら見たいです。

2019/05/21

宝塚歌劇・星組日本青年館ホール公演「鎌足」を観てきた。

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宝塚歌劇・星組日本青年館ホール公演『鎌足 -夢のまほろば、大和(やまと)し美(うるわ)し- 作・演出:生田大和』を観てきました。

紅ゆずる(くれない・ゆずる)さん、綺咲愛里(きさき・あいり)さんのトップコンビは、歌劇団退団を発表して、この日本青年館公演と、残るは宝塚と東京の本公演でさよならということになります。

で、気になってこの公演を観に行ったわけですが、いやもう驚きました。
中臣鎌足を演じた紅さん、鎌足の妻で、怒濤の物語展開の中で中大兄皇子の妻にもなってしまった数奇な運命の与志古を演じた綺咲さん、素晴らし過ぎると思いました。

子供の頃から、さらに志を遂げようとして意気に燃える青年期、そして運命の渦に巻き込まれ、苦悩の中に落ちる物語の中でも最も過酷な場面、それだけに終わらず晩年の感無量というか、複雑な思いを持ちつつ人生の最終盤を迎えるシーン、・・紅さん渾身の演技に全身がふるえるような感動を覚えました。

そして、綺咲さんの危急時の肝の据わった迫力あるシーン、運命と言ってはあまりなこと(ネタばれにならないように書きませんが、紅さんにとってもショックな事実)が自らの身に起こったときの心情の表現、さらに紅さんと晩年を迎えたときの、人生を振り返る場面、他組のトップでもこれだけのものを舞台上で表現できる人は稀だと思いました。

歴史上の悲喜劇、長い人生のスケール感、そこまでも十分に見せてくれたこの公演、紅さんの「最高傑作」と言ってもよいのではないでしょうか。
感服しました。

中大兄皇子を演じた瀬央ゆりあ(せお・ゆりあ)さん、蘇我入鹿を演じた専科からの華形ひかる(はながた・ひかる)さんは、実に雰囲気ある匂い立つような舞台姿で、演技も奥深かった。

紅さんの過酷な運命の中に、さらに自身の身の上が何とも例えようのない境遇の安見児を演じ、悲嘆にくれる紅さんにそっと寄り添う星蘭ひとみ(せいら・ひとみ)さんの静かな演技にも心打たれました。

私は初日を観ましたが、既に完成されているように感じるくらいの充実ぶりでした。
そして、星組が自信を持って演じていましたし、何より紅さんはこの「鎌足」演じることによって、あらたな何かを見つけたのではないかと思いました。
自然な演技なのに、こちらの心をつかみ、まさに紅さんの実力はここにあるのだ!と強く感じました。
もう「鎌足」なのか「紅ゆずる」なのかもわからないくらい入り込んでいたのです。

ラストは、スタンディングオベーションでした。
紅さん、綺咲さん、素晴らしかったです。

2019/05/20

休日に再び宝塚歌劇・月組東京公演を観に行ってきた

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休日に、長女と宝塚歌劇・月組東京公演『宮本武蔵/クルンテープ』の芝居・ショー二本立ての公演、再び観劇に行ってまいりました。
長女は、この月組の二番手男役スター美弥るりか(みや・るりか)さんの大ファンで、どうしてももう一度観に行ってその姿を瞼に焼き付けたいということで・・席は二階の高いところでしたが、行って来ましたよd(^_^o)

ただ、男役の三番手スターと言っていい、月城かなと(つきしろ・かなと)さんが掲載の写真のようにショーについて、“怪我”のため休演となっておりました。ちょっとびっくり。

お芝居の「宮本武蔵」は、前回よりもさらに細部に磨きが掛かり、この日は休日のため団体客も多かったのですが、笑いも取り、お客さんを十分に楽しませていたと感じました。
初めて見る人でもわかりやすいし、登場人物のキャラもけっこう“立って”いるので、観客も舞台上の人達の見分けがつきやすく、月組らしいスマートな舞台運びが際だっていました。

月城さんも、こちらお芝居では舞台に立っていて、怪我についてもどこが悪いかよくわからないくらいでした。

前回のこのブログでは、お芝居の方に重きを置いて書きましたので、今回はショーの方についても書いてみます。

月城さんの休演部分については、序盤については蓮つかさ(れん・つかさ)さんが・・とても押し出しが強い感じで、このチャンスを目一杯使ってアピール度十分でした。

中盤については、夢奈瑠音(ゆめな・るね)さんがダイナミックに、ちょっとお芝居がかった部分についても全開で頑張っていました。
とても華やかで目立つ人です!

そして終盤については、代役は風間柚乃(かざま・ゆの)さんで、今回は一番“おいしい”役どころを与えられ、必死に頑張っていました。
ショーにしてはけっこう“長尺”な部分も娘役をうまくリードして、とても見栄えも良く、よかったと思いました。

前回も書きましたが、美弥るりかさんのサヨナラ公演ということもあり、ショーでは美弥さんの出番が多く、しかも一人で目立つ部分が盛りだくさんなので、ファンの長女も私も大満足いたしました。

ここにきて、月組はずいぶんと層が厚くなったようにあらためて感じました。
ショー全体としてもクオリティが高く、パワフルさも感じましたし、従来のフレッシュで綺麗な印象も決して失っていませんでした。

とてもいいショーだったと思います。

最後に、私が長いブランクを経て、宝塚観劇を復活させた頃からの美弥さんの活躍、特に月組に来てからの成長度はまさに“急成長”で、印象に残るタカラジェンヌのひとりでした。
今まで素敵な舞台をありがとうございました。
残る公演期間、さらにファンにいい夢を見させていただけることと思います。

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