宝塚歌劇 日本青年館ホール・雪組公演「双曲線上のカルテ」を観劇してきました。
現在実質上、雪組の“三番手男役”となっている「和希そら(かずき・そら)」さんの主演公演です。
2012年に同じ雪組が「早霧せいな(さぎり・せいな)」さんの主演で公演したものの再演となっています。私は当時のその公演も観劇しています。
当時の公演は、星組から組替えで来た夢乃聖夏(ゆめの・せいか)さん、星乃あんり(ほしの・あんり)さん、大湖せしる(だいご・せしる ※娘役に転向した頃)さん、彩凪翔(あやなぎ・しょう ※まだ若手)さんなどのけっこう豪華なメンバーでした。
舞台展開もたぶん原作の「無影灯/渡辺淳一作」に近いものだったんじゃないかと思います。
自らの死を予感しつつも、医療に力を尽くす様子は、酒と女に溺れながら荒涼とした心の中での苦悩が早霧さんらしく表現されていたと記憶しています。
今回の和希さんの主演では、たしかに上記と同様な苦悩がありつつも、和希さんが持っているやさしさ、心根の良さがより表現されていたと感じました。
病気に苦しむ患者への心配りや、弱者に対する医療への法的・社会的な対応への不満などにも体当たりで取り組む心優しい青年医師の和希さん・・私はもう前半で泣きだし、これは素晴らしい作品になっていると感じました。
幕間でロビーに出ると、和希さんが宙組時代の組長、寿つかさ(ことぶき・つかさ)さん、娘役の瀬音リサ(せおと・りさ)さん、怜美うらら(れいみ・うらら)さん (※いずれも退団されています)らが、和希さんの力演ぶりに関心した様子で前半を振り返っている様子でした。
さあ後半、後半は相手娘役の華純沙那(かすみ・さな)さんの健気ながら天真爛漫な人柄が和希さんの死が近づく中での懸命な生き方と見事に重なって「愛」が育まれ、縣千(あがた・せん)さんの真面目で一直線な同僚医師としての生き方も舞台上で映えてきます。
あとはもう雪組の“芝居力”が和希さんの熱演と共にぐいぐいと観客の心を掴み、一気にエンディングまで進みます。
もうねぇ、いくら泣いても泣いても、これでもかというくらい素晴らしい雪組の皆さんの演技で最高の出来栄えだったと思います。
全員よかった!!(*^^*)
素晴らしい舞台を見せてもらって、帰りも涙が止まらないまま会場を出ました。
和希さん、どんどん成長していて、今の雪組には欠かせない存在になったと思います。
これからも、もっともっと素晴らしい舞台を見せていただきたいです。
歌も芝居もダンスも満点でした!
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