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2024/02/02

宝塚歌劇・雪組東京公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY」二度目の観劇が出来ました。

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宝塚歌劇・雪組東京公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル(Happy“NEW”Musical)/FROZEN HOLIDAY(Winter Spectacular)』二度目の観劇をしてまいりました。
男役三番手、和希そら(かずき・そら)さんの退団公演となっているのですが、再度観劇できて幸せです・・。

ミュージカルの方は、前回見たときから比べるとかなり練られていて、それぞれの役回りを演者各々が理解を深めて演じられていると感じました。

英国の雰囲気が感じられ、ファンタジーでもあり、ちょっとミステリアスでもあるストーリー、衣装も凝っているこの演目、どちらかというと月組がやりそうな感じですが、雪組も“オシャレ”に、そして数多く盛り込まれた曲を軽快に歌い、踊り、楽しめる舞台となっていました。

和希そらさんも、主人公のコナン・ドイル[役:彩風咲奈(あやかぜ・さきな)]を発掘して売れっ子作家に育て上げる編集長の役を、今までの宝塚生活で培ってきた実力を存分に発揮して演じ、安心して見ていられました。
それにしてもこの公演で退団というのは実に惜しい。

舞台は“ウケる”ところは客席が揺れるように“ウケて”いい感じに温かい空気が漂い、コロナ禍や昨年の事件などで宝塚からだいぶ離れていた私ですが、やっと以前のような気持ちで観劇することができるようになりました。“観劇リハビリ”ができたかな、と感じました。

 

 

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ショーは、前回書いたように、久しぶりの“客席降り”があったり、雪組には珍しくどんどん押し寄せるように圧倒的な群舞や、主要なメンバーのコーナーも目白押しで新年最初の宝塚観劇には持ってこいの演目となっていました。

こちらでも和希そらさんは大活躍!
そらさんのコーナーでは、より一段と盛り上がっていたと“ひいき目”抜きで感じました。
トップ彩風さんとの珍しい男役同士のデュエット・ダンスも息をのんで見ました。胸にこみあげるものがありました。

そらさんが神父となり、歌い上げるコーナーはまさに“さよなら”を組子やファンに告げているかたちで、思わず涙してしまいました。
そらさん、長い間ありがとうございました。
楽しい宝塚観劇をずっと続けてこられたのも、そらさんがいてからこそです。

この公演が終わると、私は今後宝塚をどう見ていこうか、しばらくは放心状態になってしまうかと思います。
もう一度どういうふうに宝塚歌劇を見ていくか、自分なりに考えてみたいと思います。

 

2024/01/18

宝塚歌劇・雪組東京公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY」を見て来ました。

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宝塚歌劇・雪組東京公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル(Happy“NEW”Musical)/FROZEN HOLIDAY(Winter Spectacular)』を観劇してまいりました。

宝塚歌劇については、昨年大きな事件があり、このブログでは宝塚歌劇について観劇後の感想を多く書いていますので、何か思うところを書かねばならないと思っていたのですが、ネット上などで、どこまでが事実なのかわからない話が飛び交い、実際のところどうなのか私にはまだわからず、憶測や想像で書くことができない状態です。

ただ、元渦中の宙組生で、その後星組に組替えとなったOG、七海ひろき(ななみ・ひろき)さんが YouTube で真摯におっしゃっていたことが私には一番響きました。
その他OBの方であまり発言されている人はお見かけしませんでした。私が見てきた範囲の中ではありますが。

世の中、社会が大きく変化・変革していく中で、宝塚も今の若い人たちを迎えるにあたり、考え方、指導の仕方、今までの伝統的なものについて変革させていかなくてはならない時を迎えていて、考え直すべきことがあり、実行していかなくてはならないことがあるということ。

そして、七海さん自信は、自分に与えられた役などに、どうしたらよいかわからず、悩み苦しみ、時間はその中で刻々と過ぎて行き、どん底で地獄のような苦しみの中から見出してきたものがあり、克服したり頑張ってこれたことが今の自分をつくり上げ、自信を生み、誇りを持てたということもある。
それは自分の宝でもある。だから、そういう部分が宝塚歌劇の中において大事なところでもある。
上記、変革と共に守るべき大切なものはあるのだ。
ということでした。私も現段階では同じ思いを持っています。
変えねばならぬこともあり、守らねばならぬこともあるということです。

さて、今回の雪組公演に話は移りますが、本場宝塚大劇場でも一度公演が中止になっていたそうです。トップスターの彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さんは、劇団へ乗り込み、幹部に自らの意見を述べ、中止にしたと言われています。また上演開始後にも過呼吸発作で倒れたという話も出ています。それほど今回の事件について真剣に考えているのだと思いました。

東京での公演「ボイルド・ドイル・・」は、コナン・ドイルが自らの筆によって生み出した架空の存在であるシャーロックホームズが目の前に現れ、それまで書いていた歴史小説が売れなかったが、一気にシャーロックホームズ・シリーズで売れだす、という話で、ドイルとホームズの会話や、妻ルイーザとの対話などを通してドイル自ら本来の自分はどういう人間だったのだろう・・と自分の過去・未来を思う・・という展開で、ファンタジーとコメディーが混じったような内容。

ドイルを発見した編集者の役を今回の公演で退団する和希そら(かずき・そら)さんが演じました。セリフの声の劇場内の“通り”、間の取り方、演技、どれもさすがだと思いました。
雪組に組替えで来た和希さん、最後まで輝き続けています。

トップお二人のコンビネーションも良く、ホームズ役の朝美絢(あさみ・じゅん)さんも独特のちょっと妖精的なルックスがこの役に合い、ドイルの彩風さん、妻ルイーザの夢白あや(ゆめしろ・あや)さんも絡んで、この不思議なストーリーをうまく演じていました。

ちょっと“ついていけない”ような奇想天外な展開もありましたが、今の雪組はこういうことも出来るのだ、という感じで見ていました。
もう一度見てはっきりとした感想を書きたいのですが・・。

ショーの方「フローズン・ホリデー」は雪組100周年を記念したものでした。
私は、久しぶりに組子の“客席降り(二階にも組子が現れた)”を見て驚きましたし、コロナ禍後、色々あったがこれでよかったと思いました。

盛りだくさんというか、普通最初に盛り上がって、中詰めといって中ほどでもう一度盛り上がり、最後に大団円となるのが宝塚のショーの一般的な形ですが、今回は何回も“中詰め”があるかのように、「どっかん・どっかん」と盛り上げシーンが出てきて、やり過ぎかなとも思いましたが、新年最初の宝塚公演なので、まあいいかも(#^.^#)と思いました。
雪組がこんなにガンガンくるのも珍しいことでした。

 

 

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退団する和希さんのコーナーもあり、和希さんの登場シーンも多く、あらためて和希さんの実力を感じました。周囲の声も聞こえ「すごいよそらちゃん、実力はトップを取ってもいいくらいだよ」と・・、ファンの私としてはとてもうれしい声でした(*^^*)

さらに驚きのトップスターのデュエット・ダンス、ふつうは男役トップと娘役トップがうっとりするようなダンスを披露し、観客を魅了するのですが、なんとトップ彩風さんと三番手和希さんの男役同士のデュエット・ダンスが展開されました。
これはすごいっ!初めて見る光景でした。
だからラストに銀橋(舞台最前列のエプロンステージ)でトップ二人が手を取り合うシーンも彩風さんだけになっていました。実に珍しい。それほど和希さんが雪組の中で大きな存在であったのだな、としみじみ感じました。

和希さん、最後の公演、なんとかもう一度見たいと思っています。
見ることが出来たら、また感想を書こうと思います。涙で書けるかどうかむずかしいけど・・。

 

2023/09/14

宝塚歌劇 日本青年館ホール・雪組公演「双曲線上のカルテ」を観劇してきました。

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宝塚歌劇 日本青年館ホール・雪組公演『ミュージカル・プレイ 双曲線上のカルテ』を観劇してまいりました。
現在実質上、雪組の“三番手男役”となっている「和希そら(かずき・そら)」さんの主演公演です。

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2012年に同じ雪組が「早霧せいな(さぎり・せいな)」さんの主演で公演したものの再演となっています。私は当時のその公演も観劇しています。

当時の公演は、星組から組替えで来た夢乃聖夏(ゆめの・せいか)さん、星乃あんり(ほしの・あんり)さん、大湖せしる(だいご・せしる ※娘役に転向した頃)さん、彩凪翔(あやなぎ・しょう ※まだ若手)さんなどのけっこう豪華なメンバーでした。
舞台展開もたぶん原作の「無影灯/渡辺淳一作」に近いものだったんじゃないかと思います。
自らの死を予感しつつも、医療に力を尽くす様子は、酒と女に溺れながら荒涼とした心の中での苦悩が早霧さんらしく表現されていたと記憶しています。

今回の和希さんの主演では、たしかに上記と同様な苦悩がありつつも、和希さんが持っているやさしさ、心根の良さがより表現されていたと感じました。
病気に苦しむ患者への心配りや、弱者に対する医療への法的・社会的な対応への不満などにも体当たりで取り組む心優しい青年医師の和希さん・・私はもう前半で泣きだし、これは素晴らしい作品になっていると感じました。

幕間でロビーに出ると、和希さんが宙組時代の組長、寿つかさ(ことぶき・つかさ)さん、娘役の瀬音リサ(せおと・りさ)さん、怜美うらら(れいみ・うらら)さん (※いずれも退団されています)らが、和希さんの力演ぶりに関心した様子で前半を振り返っている様子でした。

さあ後半、後半は相手娘役の華純沙那(かすみ・さな)さんの健気ながら天真爛漫な人柄が和希さんの死が近づく中での懸命な生き方と見事に重なって「愛」が育まれ、縣千(あがた・せん)さんの真面目で一直線な同僚医師としての生き方も舞台上で映えてきます。

あとはもう雪組の“芝居力”が和希さんの熱演と共にぐいぐいと観客の心を掴み、一気にエンディングまで進みます。
もうねぇ、いくら泣いても泣いても、これでもかというくらい素晴らしい雪組の皆さんの演技で最高の出来栄えだったと思います。
全員よかった!!(*^^*)

素晴らしい舞台を見せてもらって、帰りも涙が止まらないまま会場を出ました。
和希さん、どんどん成長していて、今の雪組には欠かせない存在になったと思います。
これからも、もっともっと素晴らしい舞台を見せていただきたいです。
歌も芝居もダンスも満点でした!

 

2023/07/09

「寝ても醒めてもタカラヅカ!!/牧彩子」を読みました。

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『寝ても醒めてもタカラヅカ!!/牧彩子(著・絵)(平凡社)』を読みました。
2018年発行のものをブックオフで発見、安価にて手に入れました。

著者の牧彩子さんについては、宝塚関連本の挿絵・イラストでよく拝見していたので、表紙を見てすぐに「あっ、この人は文も書いちゃうのね」と思い、即購入!

イラストや何コマかの漫画まじりに書かれていたその“タカラヅカ愛”溢れる文には、私も“タカラヅカ愛”に溺れているので(^^;)『大共感』いたしました。
宝塚ファンってものは、こういうものだと自覚を込めて感嘆した次第です。

最初に誰かに連れて行かれて(そのときがメッチャ大事!)、今まで見たこともない世界に「これだっ!」と思えたらあとはもう無我夢中で宝塚にのめり込む・・これが多くのファンが辿った道なのではないかと思います。

牧さんが初めて見た宝塚は月組の『花の宝塚風土記/シニョール・ドン・ファン(トップスター:紫吹淳さん)』だったとのこと。
「なっ、なんじゃこりゃあ~!!!」と大きなショックを受けたようですが、私もご多分に漏れず同様な初体験をしました。

この本は、初心者にとってもたいへん親切なもので、宝塚の歴史から上演される劇場の詳しい案内、現在五組ある各組の様子や、歌劇団全体の構成、裏方さんの話、芝居、ミュージカル、レビュー、ショーなど、どういうものがあるか、衣装や舞台装置、お友達の宝塚ファンの宝塚への“入れ込み具合”をその人ごとに事細かく紹介してくれたり、・・・いやもう「至れり尽くせり」のパーフェクトな本でした。

しかもこの牧さんは全然威張っていない!偉そうにしない!
「それが大事だよねー」と深く感動いたしました。この人、いい人です。最高っ!

牧さん、「究極の幸せ自慢」として、花組「エリザベート」で一階二列25番という奇跡のチケットを入手できたので、大好きなルキーニ役の望海風斗(のぞみ・ふうと)さんが劇中お客さんを銀橋(客席に張り出したエプロンステージ)から“イジる”場面のため、ボーダーのルキーニと同じ衣装で着席しているという勝負に出ました。

そしたら望海さんが「俺と同じボーダーのねえちゃんがいるじゃねーか!!!」と見事に拾ってくれて(*^^*)小道具のカメラで「鳩が出ますよ」の名セリフとともに撮影ポーズをさせてくれた・・という・・もうファンだったら「死んでもいい」ような(^-^;幸せな経験をしています。

ついでだから私も「幸せ自慢」しちゃいます。
月組・本場宝塚大劇場での二度目の「ミー・アンド・マイ・ガール」前方のいい席で見ることができたのですが、一幕ラストのランベス・ウォークのシーン、皆が客席に降りてきて踊り出す観客席熱狂の時に娘役スターの「朝凪 鈴(あななぎ・りん)」さんが貴族のお嬢様の衣装で私のところにやってきて手を取り、立ち上がらせて一緒にランベス・ウォークを踊って!と・・もう夢のようで、心臓がダメになるかと思いました。

さらに私が観劇後に喫茶店で先ほどの夢のような出来事を振り返り、酔いしれていると、あの朝凪さん入店っ!!
お茶されたあと、お帰りになられるとき、こちらのテーブルにすれ違いざま、「お先に」・・(T_T)というもったいないお言葉。

もう死んでもいい出来事でしょう(#^.^#)

というわけで、この「寝ても醒めてもタカラヅカ!!」とても楽しく読ませていただきました。
宝塚ファンにも、これから見ようという人にもおすすめのベストな本でした。

 

2023/06/28

宝塚歌劇・雪組東京公演「Lilac の夢路/ジュエル・ド・パリ!!」を観てきました。

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宝塚歌劇・雪組東京公演『Lilac の夢路(ミュージカル・ロマン)/ジュエル・ド・パリ(ファッシネイト・レビュー)』を観てきました。

この公演は、雪組の新しいトップ娘役の夢白あや(ゆめしろ・あや)さんの東京宝塚劇場お披露目公演となります。

演目は、ミュージカルの「Lilac の夢路」とレビューの「ジュエル・ド・パリ!!」です。

「Lilacの夢路」は、19世紀初頭のドイツが舞台。
騎士道の精神を受け継ぐドロイゼン家の兄弟の物語なのですが、長男はトップの彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さんが演じます。
新しい産業である鉄道産業を発展させることを夢み、五人兄弟がそれぞれの分野で一定の地位を築いていく中で力を合わせることによって事業を成功させようとするストーリーです。

 

 

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兄弟それぞれが自分の仕事や健康、女性との関係などで悩み、人の苦悩とその中で夢を実現していくことの大切さなどが描かれていましたが、物語の中でやがて主人公の恋人となる新トップ娘役の夢白あやさん、快活で、でも当時の女性の社会での処遇に悩む複雑な女心をうまく演じていました。滑舌もよく、歌もきりっとしていてとても良いと思いました。

主演、彩風さんは宝塚各組トップの中でも独特の存在感がありますが、ますますそれが磨かれてきたように思います。
誰もが応援したくなる真っすぐで男らしいが、時に繊細なところを見せてくれる独自キャラ、容貌の美しさも加えて、もう堂々と新しい“彩風スタイル”の雪組を創り上げてきたと感じました。

それを支える朝美絢(あさみ・じゅん)さんは、これまた男役ながら眼も醒めるような美しさで兄となる彩風さんを支えながら、でも嫉妬してしまう役どころを大人の演技で魅せてくれました。

さらに和希そら(かずき・そら)さんの男気がありながらも心根のやさしい和希さんそのものともいえる人柄を堂々と、そして繊細に演じられていました。もう雪組には欠かせない存在になりつつあります。

専科からの美穂圭子(みほ・けいこ)さんは、謎のストーリー・テラー的な役割を歌を主体に演じてくれて、さすがの説得力ある歌唱を聞かせてくれました。

ストーリー展開にまったくスキがなく、常にドキドキしたり、わくわくして希望を感じたり、恋の展開にこちらも悩ましくなったり、苦難を乗り越えてのラストシーンにも喜びがこみ上げ、満点の舞台でした。

ショーは、雪組の組子たちを「宝石」に見立てた美しいパリのレビュー。
ここでもトップコンビは美しさと煌びやかさ、歌唱もバッチリで、豪華で素敵なレビューとなっていました。

そこにきて、朝美絢さんはパリの雰囲気横溢な身のこなしと、歌唱をキメて、雪組は盤石状態でした。

そして、ダンスでグングン雪組を引っ張っていく和希そらさん。
ショーではその存在感が一段と増していました。

最初から最後まで次々と展開される圧倒的なレビュー、心ゆくまで堪能いたしました。

こちらでも美穂圭子さんの歌唱がフィーチャリングされ、より格調高いショーとなり、全体を見渡しても、いわゆる“中詰め”が何回あるんだろう、と思うほど随所で盛り上がり、こちらもミュージカルとともに満点の出来だったと思います。

いいもの見せてもらいました(#^.^#)

 

2023/06/22

宝塚歌劇・月組 東急シアターオーブ公演「DEATH TAKES A HOLIDAY」を観て来ました。

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宝塚歌劇・月組 東急シアターオーブ公演「DEATH TAKES A HOLIDAY」を観劇いたしました。
私が応援している雪組生の方の同期が出演していて、ご配慮いただき運よく観劇できました。

コロナ禍以降、月組を観る機会がなく久しぶりです。
この公演は、2011年にオフ・ブロードウェイで初演され、その後ドラマディスクアワード11部門にノミネート、モーリー・イェストン氏(ファントム、グランドホテル、タイタニック、ナインなどの音楽を作曲)が作詞・作曲を手掛けています。
日本初上演が宝塚歌劇という運びとなりました。

久しぶりに月組を見て驚きました。
全員、歌が上手いっ!(*^-^*)
それに奇麗で美しくて、上品で、極上のミュージカルに出会ったという印象です。

月城かなと(つきしろ・かなと)さん、海乃美月(うみの・みつき)さんの“大人”のトップコンビは歌も芝居もひとつ上のレベルにいる、と感じました。

時代は第一次大戦後、戦闘、飢餓、スペイン風邪のパンデミック後の1920年代。
月城さん演じる死神がロシア貴族になりすまし、イタリア貴族の侯爵家にやってきて、束の間の“ホリデー”を楽しむうちに、人はなぜ生きようとするのか、死とはなにか、人生とは、愛とは・・と考えるうちに海乃さん演ずる侯爵家の娘に出会い、その美しさと瑞々しい生命力に満ちた姿に魅了され、侯爵家以下登場する人達は大変な騒動に巻き込まれていく・・という物語でした。

 

 

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トップお二人は、堂々のトップスターという感じ。歌・演技・身のこなしなど何の心配もなく、うっとりと見惚れました。文句なしです。

侯爵を演じた風間柚乃(かざま・ゆの)さんと執事を演じた佳城葵(かしろ・あおい)さんがお二人でドタバタと笑いを取りながらストーリーテラー的に物語を進めるのですが、お見事でした。会場はお二人の一挙手一投足に笑ったり、心配したりで一気に物語の中に入り込むことができました。

侯爵夫人の白雪さち花(しらゆき・さちか)さんは娘を心配し苦悩する演技も、そしてもちろん歌も抜群でした。

夢奈瑠音(ゆめな・るね)さん、蓮つかさ(れん・つかさ)さんのお二人もシリアスだったり、コメディタッチだったりの演技も良く、さらにお二人ともソロで歌われるシーンはさすがと思わせてくれました。

彩みちる(いろどり・みちる)さん[※そうだ月組に組替えになっていたんですよね]は、専科の英真なおき(えま・なおき)さんと老夫婦を演じ、ラスト近辺のお二人の演技と歌唱では思わず涙するほどの素晴らしい演技を見せてくれました。
この人はほんとうに演技をするために生まれてきたかのような素晴らしいものを見せてくれます。

きよら羽龍(きよら・はりゅう)さん、白川りり(しらかわ・りり)さんらも歌と演技でこのミュージカルを奥深いものにしてくれました。月組、層が厚い!

コロナ禍で宝塚観劇はなかなか出来ずにいましたが、この月組のミュージカルは、あらためて宝塚歌劇の素晴らしさを感じさせてくれるものでした。

月城さん、海乃さんの素敵なトップコンビの作品、また観に来たいです。

 

2023/05/11

宝塚歌劇・宙組東京公演「カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~」を観劇してまいりました。

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宝塚歌劇・宙組東京公演『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~(アクション・ロマネスク)』を観劇してまいりました。
コロナ禍に入ってからは極力劇場に行くことを控えておりましたし、今回の公演もチケットも無く、あきらめていましたが、元宙組で現在他組に在籍している方からお声掛けいただきチケットを用意していただきましてトップスター真風涼帆(まかぜ・すずほ)さん、娘役トップの潤花(じゅん・はな)さんの退団公演ともなっている本公演の観劇なりました。
ありがたいです。

真風さんは5年以上トップにいたと思います。独特の男役像を創り上げてきた方だと思いますし、堂々の本格派トップスターになられました。

潤花さんは星風まどか(ほしかぜ・まどか)さんから娘役トップを引継ぎ、2年間くらい相手役をつとめられたわけですが、残念ながら私はコロナ禍の観劇を控えている状況が続き、このトップコンビの舞台を見たのが今回の退団公演が初めてとなってしまいました。
健康状態もずっと心配なことがあったため、仕方ありませんでした。

で、今回の「カジノ・ロワイヤル」は、あの「007」の映画を原作に、宝塚には“持ってこい”、さらに真風さんにも“持ってこい”の作品となりました。
舞台セットももちろん宝塚らしく素晴らしいものでしたし、宙組の“男前”ばかりの男役達のカッコいい立ち居振る舞いは見事!
組子全員の演技も文句なしっ!ストーリーも抜群、脚本・演出は小池修一郎先生なので間違いないっ!(^-^)

娯楽としても楽しめましたし、宝塚の舞台作品としての充実度にも大満足いたしました。

 

 

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真風さんは大人の男、そして女性に対する恋心の素敵な表現、アクションシーンも抜群で、見事に男役の“仕上げ”が出来たように感じました。

潤さんは、若くて希望に燃えて、それに加えて意志も強く、さらに真っすぐな恋愛感情をもつ主人公の女性を上手く表現されていました。とてもいい娘役トップだと思いました。

二番手男役、芹香斗亜(せりか・とあ)さんは真風さん演ずるボンドとカジノでも、諜報部員としても戦うのですが、いやもうカッコいいったらありゃしません(*^^*)
男役二番手という位置に7年以上置かれているかと思いますが、次期トップに決定されたようで、苦労が報われて本当によかった(*^-^*)

特筆すべきは、天彩峰里(あまいろ・みねり)さん。
悪役かと思いきや、悪と善側の間を行ったり来たり、立ち回って、謎めいているうえに自らの意志も強く、さらに可愛い恋心のようなものまで見せるという難しい役ですが、実に見事に演じられていました。

もうひとつ、長年組長をされていた寿つかさ(ことぶき・つかさ)さんも、この公演で退団されるという報があり、寿さんの登場シーンはさすがと思わせました。
またラスト、おまけのショーでもセンターで男役群舞をダンディーに見せてくれ、芹香斗亜さんが歌い終わるところに行って「宙組のあとはまかせたよ」というようなシーンもあり、そのときは万雷の拍手でした。
「すっしい」さん、今まで宙組を力強く、そしてやさしく見守ってくれてありがとうございました。

 

 

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最後の方では、退団するトップ二人のデュエット・ダンス、さらに真風さんがその後にソロでミラーボールの煌めきの中で踊るスペシャル・シーンもあり、涙が自然と流れました。

星組の若手だった時から頭角を現し、独自の男役境地に立った真風さん、素晴らしいトップスターでした。
奇しくも次期トップの芹香さんも星組で若手の頃から頭角を現わしていたのも同じ、組替えで宙組に来たのも同じ、きっとまた独自のトップスター像を見せてくれるでしょう。
トップ退団の寂しさと共に次期トップへの期待もふくらんだ観劇となりました。

 

2022/11/27

宝塚歌劇・雪組東京公演初日「蒼穹の昴」を観て来ました。

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『宝塚歌劇・雪組東京公演(初日)「蒼穹の昴(グランド・ミュージカル)』を観劇してまいりました。

今回の作品は、浅田次郎氏のベストセラー小説『蒼穹の昴(そうきゅうのすばる)』をミュージカル化したもので、ショーは無く、いわゆる“一本物”と呼ばれる大作です。
幕間の休憩を挟んで正味2時間半を彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さん率いる雪組が演じます。

長丁場でしかも一本物、舞台は清朝末期の中国ということで、ドラマチックな展開をうまく表現しないと退屈な作品になってしまうのではないかと思いましたが、雪組は“和物”の作品を演じることが多く、その中で培ってきた「じっくりと芝居に取り組む姿勢」が生かされていたと思いました。

しかも、今回観劇したのは初日。
ドタバタした部分などが見え隠れするのかと思いきや、すでに一~二週間演じてきたような“どっしり”とした印象でした。組子全員落ち着いていました。

さらに専科から京三沙(きょう・みさ)さん、汝鳥伶(なとり・れい)さん、一樹千尋(いつき・ちひろ)さん、夏美よう(なつみ・よう)さん、悠真倫(ゆうま・りん)さん、そして主役もとれる凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんの六人が加わり、実に頼もしい重鎮の方々が舞台を引き締めていました。
この人たちだけで舞台が一本作れるような顔ぶれです。

 

 

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さて彩風さんは、主役のリァンウェンシウを聡明でやさしく、爽やかで、しかも憂国の思い熱く、人格者でもあるという、まさに“難役”を実に自然体で演じていて、“真っすぐ”な感じがするご本人の人柄にも合っていて、いいなぁと思いました。素直な感想です。

相手役の朝月希和(あさづき・きわ)さんも、リィリンリンを丁寧に、そして年齢と共に成長し、変化していく心模様などもうまく演じていました。

二番手男役の朝美絢(あさみ・じゅん)さんも、若気の至りや、妙に達観した部分、美しい心根、いろいろな境遇の人への気遣いなど様々な側面を見せるリィチュンルを見事に演じていました。この人の実力も並外れたものがあると思いました。

すっかり雪組に馴染んできた和希そら(かずき・そら)さんのシュンコイも、男気があり、一途な人物像を描いて見事でした。“男役”のひとつの形をもう作り出していて、雪組に来てまたひとつ大きな存在になったと感じました。
そして、声も“通る”し、歌も上手い、さらにダンスは群を抜いています。

光緒帝を演じた縣千(あがた・せん)さんも、時代と周囲の人々に翻弄される難しい役どころをうまく演じていました。

そして、専科の凪七瑠海さん。李鴻章という重要な役をさすがの演技で見せてくれました。
同期の錚々たる輝かしいメンバーは卒業してしまいましたが、いまだ光り輝いて舞台に立ち、存在感を示し、やはり舞台に立つ姿には自然と光が射しているように思いました。
それに美しい男役です。

その他、舞台衣装も注目すると刺繍の見事さや、大勢の人が居並ぶシーンの豪華さなど、見どころがありました。
舞台装置についても大階段を使った紫禁城の太和殿や、ラストシーンに出てくる船のセットなど宝塚歌劇ならではの大掛かりなものが圧倒的でした。

また重要な場面で「京劇」が演じられるのですが、これも見ごたえがありました。
特に重い衣装を身につけての激しい踊りをこなした朝美絢さんと眞ノ宮るい(まのみや・るい)さんには感心いたしました。

最後のおまけのショー的フィナーレまで雪組らしい派手ではないが、美しく煌びやかな舞台は初日とは思えないくらいの仕上がりでした。
今後さらにブラッシュアップされていくことと思います。

通常の宝塚にはないカーテンコールですが、初日なので三回のコール。
そして最後はスタンディング・オベーションとなり、晴れやかな気分で劇場をあとにしました。

 

2022/10/26

野村克也さんの「名選手にドラマあり」を読みました。

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『名選手にドラマあり -脳裏に焼き付くあのシーン-/野村克也著(小学館新書)』を読みました。
2014年発行のもので、これもブックオフで手に入れました。

野村さんの現役時代、あるいは監督時代についても周囲は名選手ばかりだったと思います。
その名選手について野村さんがつぶさに“観察”した様子が書かれていました。

リーグは違っても王、長嶋との対戦はオープン戦や日本シリーズであったわけですが、ノムさん独特のバッターへの“ささやき”戦術は二人には効かなかったそうです。
王さんはささやきを聞くことは聞くのですが、ピッチャーと向き合うとおそろしいほどの集中力でささやきなど頭の片隅にも無くなっていく、・・長嶋さんは逆に質問し返してきたりして、ささやきなど“どこ吹く風”(*^_^*)、やはりものすごい集中力でバッティングするのだそうです。

南海でバッテリーを組んでいた皆川投手と苦手だった左打者用に新しい変化球を模索していく様子などは、捕手としての野村さんが投手と二人三脚で対策を練っていく過程がとても面白かった。
最終的なテストはオープン戦の王さんに試し、見事に内角の新変化球(今で言う「カットボール」)で詰まらせ、「王に通用するなら、どんな打者でも大丈夫」と二人で確信を持った話も書かれていました。
そして皆川さんは苦手な左打者を克服して、通算221勝をあげたのでした。

南海の監督兼選手を“クビ”になったときには、それまで来ていた“盆暮れのつけ届”や、年賀状さえも来なくなったと書かれていましたが、あの阪急・近鉄で監督をされていた「西本幸雄」さんだけは年賀状をくれ、「頑張れ」のひと言が書かれていて、それは野村さんの宝として「今でも大事にしている」と書かれていました。いい話です。

また、野村さんが2002年から三年間、シダックスという社会人野球チームの監督をした頃に感じたことが書かれていましたが、「これほど純粋な野球があったのか」とあらためて思ったとのこと。

社会人野球はトーナメント形式で、高校野球のように“後がない”、プロ野球のように百何十試合のうちの一試合という意識がない。
野球を私物化するプレーも皆無。
個人の成績によって給料が変わるわけではない。
常にフォア・ザ・チームに徹する清々しさは野球の原点のように思えた。
と書かれていて、強く印象に残りました。

“プロ”なのに上記のような「フォア・ザ・チームに徹する清々しさ」を感じる団体がある・・と私は即座に思ったのが「宝塚歌劇団」でした。

人間だから人に対する好き嫌いや、嫉妬、いろいろな思いはあるのかもしれませんが、でもトップスターが下級生でも、自分が端役しか回ってこなくても、トップスターを中心に舞台を最高のものにしようといつも“全力投球”な人たちの集まり、それが宝塚歌劇団です。この歌劇団もいつまでもこの清々しさをなくさないように続いていってもらいたいものだとあらためて思いました。

というわけで、長くなりましたが、野村さんのこの本は人間関係の機微なども描かれていて貴重なものでした。
いい本を読みました。

 

2022/07/26

「宝塚を食べる!/荷宮和子」を読みました。

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『宝塚を食べる!/荷宮和子著(青弓社)』を読みました。
ブックオフで200円で手に入れたものですが、読み始めて過去に一度読んだことがある・・と思い出しました。
最近そういうことが多々ありますが、なにせ10年以上前に読んだもので、店頭では気づかなかったのです。

なので、再度読んだという形になりました。

2010年に刊行された本で、当時私が読んだのは2011年でした。
当時の私は宝塚観劇を復活させた頃で、まだまだどの組に誰がいるのか、どんな特徴があるのか、二番手・三番手として誰が劇団やファンから期待されているのか、など、ほとんど知識がない状態でした。

この本の大部分が彩吹真央(あやぶき・まお)さん(※当時雪組在籍)のことが、どんなに好きか、彩吹さんが過去に出演した公演で“ここ”に惹かれたということが事細かに書かれていて、宝塚のディープなファンが、ここまで深みに“ハマっている”のだということが実によくわかるのでした。

結局、彩吹さんは雪組の堂々の二番手であったにもかかわらず、トップ・スターにはならなかったということがこの著者にとって、彩吹ファンにとって、底なしの大問題であったわけで、そこのところを書き尽くしている感がありました。

私のこのブログでは、宝塚独特の「愛称」は、ほとんど使わず、使っても必ず括弧書きで芸名を書くようにして、誰が見てもわかるようにしているのですが、この本の文中では、できるだけ「愛称」を使うことをモットーにしている旨が書かれていました。
だから、当時宝塚観劇復帰したばかりの私にとって、どれが誰だか、何がなんだかわからない部分がいっぱいあって、“お手上げ”状態でした。

そのくらいのハードルで踏み込んで来られないヤツは、語る資格なぞありゃあせんっ!という感じです。まさに門前払い。

11年前に読んだときの感想を振り返ってみたのですが、タイトルの「宝塚を食べる」に対して「食べきれませんでした」と降参していました…σ(^_^;)

今にして思えばということで書かせてもらうと、彩吹さんを2年間くらいトップにしてあげても良かったんじゃないかと思います。演技も歌唱も、とても良かったし、にじみ出る人柄も好感が持てる人格者だったんじゃないかと思います。

結局、当時、音月桂(おとづき・けい)さんが水夏希(みず・なつき)さんのあとを受けてトップになったのですが、最初は相手娘役も定まらず、作品にも恵まれず、前途多難な船出でした。
二番手経験もわずかだった音月さんに2年間の経験を積ませてからトップにすれば、音月さんにとっても良かったんじゃないかと思うんですけど・・ねぇ。

そこまで書くか・・という“書きぶり”に当時“おののいた”のですが、今回も同様でした。
さて、荷宮さんは現在も宝塚について文を書かれているのか定かではありませんが、現状の宝塚歌劇をご覧になって、どのような感想を抱かれているのか、聞いてみたくなりました。
あとで、近年に出版された書籍があるのかどうか調べてみたいと思います。

 

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