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2019/04/28

「大人のジャズタイム」の島崎保彦さんが亡くなった

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現在、2019年4月27日の午後11時をまわっています。
毎週聞いて楽しみにしているラジオ日本の番組「大人のジャズタイム」にチューニングを合わせ、聞き始めたら、冒頭、アシスタントのジャズ・ボーカリスト、紗理さんから涙声で、番組の司会者「島崎保彦」さんが亡くなられたとお話がありました。

ご高齢だった島崎さん、いつも元気で粋で、ちょっと“べらんめえ”な感じがとても素敵でしたが、ここ数回の放送では「いまひとつ声に調子がでない」というようなことをおっしゃっていて、気になっていました。

そして、亡くなられてしまった・・。

私の好きなジャズは、1950年代後半から1960年代前半くらいの、いわゆるモダン・ジャズの黄金時代ですが、でもこの島崎さんの番組で主に掛かるのは、1930年代から1940年代が主で、その中に時々1950年代が入り、1960年代やその後のジャズは本当に珍しいくらいの頻度でした。

で、私にモダン・ジャズ以前のジャズのダンス・ミュージック的なものや、情感溢れるもの、ボーカルの大切さ、さらに楽器の演奏の良さ、などなど、いろいろなことを教えてくれる番組でした。

近年では、島崎さんがアシスタントの紗理さんにアカペラでジャズ・ナンバーを歌わせたり、孫にあたるような世代の彼女を大切に育てている様子もうかがえました。

30年にもわたるラジオ日本の長寿番組だった「大人のジャズタイム」、最近では、私は、わざわざカセット・テープに録音して、何度も聞き返すのが楽しみになっていました。
一度カセットに録ると、これがまたヴィンテージなジャズが良く寝かせたワインのように芳醇な感じに聞こえるのです。
古い音楽には、古いメディアでの再生がしっくりとくるのでした。

それらカセット・テープは、今や私にとって「お宝」です。
これからも大切に聞いて行きたいと思います。

島崎さん、毎週の素晴らしく、そして楽しい放送ありがとうございました。
とてもいい番組でした。ご冥福をお祈りいたします。

2019/02/22

【はっPのアナログ探訪_0153: the WILDEST! / Lois Prima featuring KEELY SMITH ( LP )】

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Lois Prima と KEELY SMITH の1956年のモノラル録音のジャズ・ボーカル・アルバムです。
一曲目の Just a Gigolo から軽快に飛ばしまくります。
“崩して”歌っているかのようですが、強力なボーカルの実力に裏付けされた愉快な“崩し”に初っ端から脱帽状態になります。
まったく非の打ち所がなく、隙がない。

しかも、この英国盤のレコード、めっちゃ音がいいっ!古いものなのに雑音ひとつなく、中音域が厚く、ボーカルの音はとても豊かで、余裕たっぷりに鳴りまくります。すごいっ!これ以上望めないくらいの素敵な音が入っています。

二曲目は KEELY SMITH がスルっと入って来て、それに Lois Prima がクルクルと絡んでいく絶妙さがたまらない!


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トロンボーンが前面にフィーチャリングされた曲でも、朗々と鳴る楽器の音が見事に表現されています。これはデジタルな録音盤では望むべくもない。もちろんサックスについても楽器がボーカルのように、踊るように聞こえてくるこの感じ、さすがなレコーディング技術です。

B面に入ってもボーカルの妙味と管楽器の様々な奏法、そしてスネアの“スタンッ”という音が弾むようなリズム、どれもが躍動感あふれて聞こえてきます。何よりも演奏自体がいいし、ボーカルもそれに乗ってゆらゆらとダンスをするように唄っています。

早口でまくしたてる部分があり、それに呼応して演奏陣がグルーブしていく様子もこたえられん!ヽ(=´▽`=)ノ


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B面に入ってさらに飛ばしまくるボーカルの二人と演奏陣には舌を巻くばかり。

Buona Sera では、メロディアスでムーディーなボーカルを聞かせてくれ、しかも途中からはスキップしているかのような身軽な感じも表現していく。やはりこのアルバムは私の昔からのお気に入りです。
これを聞いて文句のあるジャズ・ボーカル・ファンはいないだろうな。

最初から最後までつまらない曲はひとつもない!
ベリー・グッドなジャズ・ボーカル・アルバムでした。
やはりアナログで聞くのが最高っ!!

2018/12/02

感動と興奮の嵐だった「椎名豊 Special Trio & Big Band(富里高校 The Mad Hatters +High Notes Jazz Orchestra)」

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中学時代の担任の先生からお誘いがあり、表題のジャズ・コンサートに行って来ました。
今回のツアー・リーダー椎名豊さんは国内外で活躍されているジャズ・ピアノの第一人者。
今回のメンバーがすごいっ!!


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レジナルド・ヴィール(ベース)は、ウィントン・マルサリスや、ダイアン・リーブス、マーカス・ロバーツなどと共にプレイをしてきた世界の天才ベース・プレイヤー。

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ハーリン・ライリー(ドラム)は、これまたウィントン・マルサリス、ハリー・コニック・ジュニア、ジョージ・ベンソン、ダイアン・リーブスらとプレイをしてきた現在では世界ナンバー・ワンのドラマーと言っても過言ではない実力者です。


畑の中にある富里の公民館で、この面子でのコンサート、しかもこれがたった2000円とはなんたること!会場は2時間前から行列が出来、当日券は無く完売です!!そりゃそうだ。

さらに、県立高校でありながら、この田舎でありながら、富里高校のジャズオーケストラ部は、学生ジャズバンドのコンテストで全国一位の栄冠に輝いています。
それも今年だけでなく、何度もです。
モントレー・ジャズ・フェスティバルにも出演し、ミシガン州立大学とも共演しているという・・素晴らしい学生ビッグバンド・オーケストラが後半登場し、この夢のような世界のミュージシャンとステージで熱狂の演奏を繰り広げてくれました。

さらにさらに、この富里高校のOB、OGで編成したハイノート・ジャズ・オーケストラも参加して、椎名トリオだけでも圧巻の1時間半のコンサートであったにもかかわらず、休憩25分を挟んで、後半も1時間半以上の大熱演。

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これに、ウィントン・マルサリスに師事し、これまた素晴らしいトランペッターであり、富里高校のビッグバンドを育てている篠原正樹さんが加わって、もう私は後半、興奮と涙をこらえるのに必死でしたよ。

世界に君臨するベースとドラムのお二人は、富里高校のメンバーをあたたかく見守るように、でも演奏は圧倒的で、若い人達の情熱と、ベテランのプロの極致のような夢のコラボレーションとなりました。

会場は何かが沸騰するかのように熱くなり、こんなジャズ・コンサート、今までに一度たりとも見たことがありませんでした。
時間としては休憩入れて3時間半でしたが、全然長く感じませんでした。
篠原さんもバンドの指揮をしながら、中学時代に憧れていた人と自分の教え子と共にステージに立つ感動に打ち震えていました。

後半冒頭、市長さんも挨拶して「この公民館が満員になったのは初めて」なんておっしゃっていましたが、富里のジャズはこんなにも熱い!ということがようくわかりましたよヽ(=´▽`=)ノ

強烈な興奮状態のまま終演。
終わってもドキドキしながら会場を後にしたのでした。
全ての運営、会場のスタッフその他をハイノート・ジャズ・オーケストラと富里高校のメンバーが行っていて、演奏もしなければならないのに、初々しく一生懸命働き、帰りにも出口に並んでお礼を言っている姿はとても尊く、最後まで感動の渦でした。
こんなにお礼を言いたくなるコンサートは初めて、・・ありがとう。

2018/09/05

『 2018 東金 Spirit Jazz Ⅲ 』を聞いた

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【※このブログでの文は、8月頭からのブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】

このメモはたぶん9月頃にはアップできるかもしれませんが、8月中に千葉県東金市の「東金文化会館」で開催されたこの会館が催している<四季彩コンサート>の夏の部、ジャズ・ピアノの板橋文夫さんを中心としたバンドのコンサートに体にムチ打ち行ってきたのでした。

例年のように、このコンサートのポスター、チラシの絵は、私の中学時代の担任の美術の先生が手掛けました。相変わらずいいっ!!

今回は、リーダーの板橋さんのピアノ、瀬尾高志さんのベース、後藤篤さんのトロンボーン!、高岡大祐さんのチューバ??!!、林ライガさんのドラムという編成でした。


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トランペットもサックスもいなくて、トロンボーンとチューバが管楽器を構成するという異色かつ、ある意味“攻めてる”バンド構成です。
しかも、ベースを含め、皆、個性というには“飛びすぎ”ている演奏( ̄O ̄;)、チューバはまるでシンセサイザーの様な多種多様な音色を導き出し、アンプを使ったコントラバスのまるで打楽器かのようで、しかも弓で弾くときの独自の世界はすごいものがありました。

トロンボーンは、自由自在かつ、情感豊かで、リリカルなのにパワフルな変幻自在な姿を見せてくれました。

板橋さんは、もちろんいつもどおり“立ち上がり”全身でピアノを強打っ!(^^;)
パワフルな演奏と、しみじみとするようなメロディアスな演奏も素晴らしかった。

そして今回“特筆”すべきは、ドラムの林ライガさん。
まだ十代なんだって!!
ロックバンドの経験もあることから、完全にロックなリズムでバンドを引っ張っていたかと思うと、打って変わってジャジーな演奏、さらにリズム・パターンの多彩な引き出しにも驚きました。

板橋さんの期待が大きいからでしょう、ドラム・ソロの場面が幾多と有り、それぞれのソロが全く異なるテイストを出していて、「末恐ろしい」と板橋さんがステージで言っていた言葉が印象に残りました。

時間もかなりオーバーし、汗が飛び散り、全力での演奏にこちらも体力を使いました。
いい演奏でした。ジャズともロックとも取れるガチンコのハードなステージ、堪能しました。

私の担任の先生も、大きな声を出してコンサートを盛り上げていました。
ああいう人になれるかなぁ・・(*^_^*)

というわけで、「東金 スピリッツ・ジャズⅢ」の感想でした。

2018/09/02

コルトレーンの幻のアルバム、聴いてみた

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【※このブログでの文は、長いブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】

この夏、新聞等のメディアでも報道されて話題となった、ジャズ界の巨匠でサックス奏者のジョン・コルトレーン(1926~1967年)の1963年録音の幻といわれる音源を収録したアルバムが発売されました。
たぶん、コルトレーンの好調期であろう年代のものです。メンバーもマッコイ・タイナー(ピアノ)、ジミー・ギャリソン(ベース)、エルビン・ジョーンズ(ドラムス)の最高の面子です。

マスターテープ自体は廃棄されたと記録に残っていたのですが、同時録音していたテープをコルトレーンの妻が自宅に保管していて、オークション出品しようとして明るみに出たものだそうです。

コルトレーン・ファンはジャズ・ファンの中でもかなり多く、しかもマニアック、この話を聞いて、“聞きたいっ!”って、皆思ったんじゃないでしょうか'(*゚▽゚*)'


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で、私も手に入れましたよ。しかも、アルバムに入っている曲の別テイクを収録している二枚目のCDも入っている豪華盤の方です。気になっちゃうからさぁ、別テイク・・(^_^;)

聞いてみると未発表音源となっていた、タイトルの無い「11383」と「11386」と、番号を曲名代わりにしている二曲がやはり良いと思いました。
特にアルバム三曲目の「11386」は、かなり良いd(^_^o)
今まで聞いてきてコルトレーンの名曲の中に入っても存在感を感じさせるくらいの楽曲、演奏となっていました。
エルビンのドラムも、エルビンらしいちょっとラテン系な感じもするシンバル・ワークが渋くてカッコいい!
ベースとドラムのみの掛け合い的なソロ部分も息詰まるリアルな様子がよく録音されていました。このアルバムではベストじゃないかと思いました。


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全体にしっかりとした演奏で、レコーディングされた音は“攻め”の印象よりも、むしろ穏やかに、尖らせずにうまくマイルドにまとめたような感じを持ちました。人によって感じ方はそれぞれでしょうが、コルトレーンの絶頂期のレコーディングとしては、意外に聞き易い音です。

で、コルトレーンと言えば絶頂期となると「“ブヒブヒ”“ブキブキ”吹きまくるんじゃないの、あんまりやられると、けっこうつらいんだよな」という弱気なコルトレーン・ファンのあなた!(*^_^*)・・ブヒブヒやってる曲、ありますよ!(^^;)ご愁傷さま。

たしかに絶頂期から晩年(早くに亡くなっているからこの表現でよいのか?!)の、特にアルト・サックスに持ち替えて吹きまくるコルトレーンは、ちとつらいというか、「そうまでせんでも・・」と私も思うことが多々ありました。

でも、棺桶に片足突っ込みながら“命懸け”で吹きまくるコルトレーンって、やはり彼ならではのものであって、それに付き合えるかどうかっていうのもファンとしての「踏み絵」みたいなものかもしれません・・そんなに真剣にジャズを聞いてる人ってもうこの世に数十人くらいだと思うけど・・( ̄O ̄;)

もう一枚の別テイク収録盤の方は、それこそコルトレーン・ファンには、曲をどう仕上げていくのかっていう部分もわかるわけで、ロックやポップスでも同様のことはあるのかもしれませんが、録り直していくたびにミュージシャン同士の駆け引きなども異なってくるためか、曲調、味わいなども変化を見せています。

ま、コルトレーンの新しいアルバムがこの時代に聞けるぞ、と喜んでいるジャズ・ファンには通常の一枚入りの盤で十分だと思います。かつてコルトレーンと一緒に“地獄の一丁目”まで行ってきたことのある方には二枚組をおすすめしておきます。

それじゃまた。

2018/06/03

茂原のジャズ喫茶『MJQ』に行ってみた

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前回のブログでは九十九里町片貝にある「望月定子美術館」に行ったお話を書きましたが、次も紹介者は同じ(゚ー゚*)。oO私の中学時代の担任の美術の先生、・・先生、いろいろ知ってて驚きます。自分のテリトリーじゃないところにもアンテナは拡がっている。

千葉県茂原市谷本にあるこのジャズ喫茶。
地図で見るとかなり“田舎”にあるんじゃないか、小屋みたいなところじゃないのか、などと憶測しましたが、入ってびっくりでした。お洒落だった。

暑い中、クルマに乗ってきたので冷たいものが欲しく、ノンアルコールビールを所望。
ジャズ喫茶で400円は格安だけど、それにさらにクラッカーに美味しいものをのせたものが付いてきました。なんだかうれしいっ!(^o^)


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写真の左側にスピーカーが見えますが、メインは小さなスピーカーの後ろに鎮座しているJBLの大きなスピーカーでした。


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何を掛けましょうかとラックを見ながら聞いてもらったので、アートペッパーの「ミーツ・ザ・リズムセクション」を掛けてもらいました。
音量はそれほどガンガンに上げてはいませんでしたが、CDで掛けたこのアルバム、とても素直でやさしい音で気持ちよく鳴っています。


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たぶんデジタル主体の装置なので、もともとアナログ用に録音されたこのアートペッパーのアルバムを聞いていると、まだまだこの装置のいいところが半分も出ていないような気がしていたのですが、マスターから「これ、掛けてもいいですか?」と見せてもらったアルバムがこれ。

「WOOD/BRAIAN BROMBERG」というものでした。初めて聞くアルバムですが、ウッドベース奏者のリーダーアルバムで、重低音の魅力が“ぎゅう詰め”されたものでした。


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これを掛けるとJBLがその能力を遺憾なく発揮!d(^_^o)大迫力なのに、余裕のドライブ。ジャズ好きのみならず、オーディオ・ファンも大満足な音でした。素晴らしいっ!!


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喫茶店の外観はこんな感じでした。ここに入ってくる前に遠くに見えたときには、ひっそりと建っていて、ドアを開けて入っていくときには少しドキドキしました。どんな人がいるのか、こわい人なのか(^^;)、ご常連がいたりして、ギロッとにらまれたらどうしよう、なんてね。
でも、心配ありませんでした。やさしい感じのマスターでした。


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お店はこんな田んぼのど真ん中。
クルマじゃなきゃ行けないけど、ジャズで午後のひとときを過したい、なんて人にはかえって隠れ家的ないいところです。
千葉県内にお住まいなら一度は、ぜひd(^_^o)


【Now Playing】 浜美枝のいつかあなたと / 高田明 ( 文化放送 )

2018/05/10

【はっPのアナログ探訪_0150: MAGIC TOUCH / STANLEY JORDAN ( LP )】

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今回のアナログ探訪は、ジャズ・ギタリスト、スタンリー・ジョーダンのアルバムです。
ブルー・ノート・レーベルから出されたこのアルバム、当時はギタリストの間では騒然と話題になった作品ではなかったかと思います。

一曲目はビートルズの「エリナー・リグビー」をジャズにして弾いているのですが、アルバムジャケットの裏面にも書かれているように、「驚くな、このギターはたった一人で、しかも同時に弾いているのだ」みたいなことが書かれていました。

今でこそ、日本には、告井延隆さんという“超絶ギター・ひとり全パート演奏”の達人がいらっしゃいますが、たぶんこのアルバムが出たときには、まったく信じられないプレイだったと思います。

プロモビデオで見たときにも、その映像だけではどう弾いているのかもわかりませんでした。
オリンピックの体操競技が時代を経るにつれ、過去の超絶技術が“普通”の難度になっているような感覚にも似たものを、今聞いていて感じました。


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あの頃は、あまりに“テクニック誇示”的に聞こえてしまい、鼻白むような思いもしましたが、でも、今のこの時代に聞いてみると、なかなかソフトでふんわりと優しい感覚のギターに感じます。
かなり意外な感覚でした。
ようするに「音楽」として純粋に楽しめるものになっていました。
結局、そういうことなんだなぁと思いましたよd(^_^o)本人は、ただいい音楽を演奏していただけなんですね、やや偏見をもって聞いていたあの頃の自分に気づき、ちょっと恥ずかしくなりました。

ギターの音色は、リバーブ的な残響音のエフェクトはかかっているものの、あくまでナチュラルなもので、静かに部屋でフレーズごとの余韻を感じながら聞いていくことができました。

クールなプレイの中にも、ほのかな温かみを感じるいい演奏でした。

2018/05/08

【はっPのアナログ探訪_0149: ELOQUENCE / STAN GETZ ( LP )】

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今回のアナログ探訪は、ジャズのアルバムです。スタン・ゲッツのレコードなのですが、ゲッツのテナーはもちろん、メンバーも錚錚たる顔ぶれで、ライオネル・ハンプトンのバイブラホン、シェリー・マンのドラム、ハーブ・エリスのギター、レイ・ブラウンのベース、オスカー・ピーターソンのピアノの他、同じ楽器でもいろいろな人がクレジットされています。

ようするにいくつかの時期の録音を集めて、当時においてリマスターしているもののようです。そのようなことがジャケット裏面に書かれています。英語なので、よくわかりませんが…σ(^_^;)

1954年~1958年にかけての録音と書かれていて、1954年録音の「I Hadn't Anyone 'Til You」については、オリジナル録音はSP盤で78回転だったのだ、なんて書いてあります。

ここで驚くのは、その1954年のSP盤の録音だったものについても、その他の曲についても、非常に録音が良いのです。
ギター、ベースの音、管楽器の音、楽器それぞれの音が実に生き生きと録音されています。

なんていうんだろう、当時はたぶん各楽器に“オンマイク”で録るようなことはしていないと思います。マイクの本数も限られ、だからマイクの配置はきっと絶妙なところに見事にセッティングされていたに違いありません。

ハートに直に感じる音楽的なものについては、現在の録音など足もとにも及ばないんじゃないかと感じました。


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チェロキーなどの名曲を、スタン・ゲッツを中心に名だたるミュージシャンが自信たっぷりに演奏する、いいレコードです。

これを買ったときには、まだジャズの聞き始めで、スタン・ゲッツについても、ジャズ関連の雑誌などで名前だけ見たことがある、だから買っちゃった!みたいな状態でしたが、その後ジャズのレコード、CDをたくさん聞くようになった今になって聞いてみると、いいアルバムです。

ものすごく古いものを中古で買ったのですが、いい買物だったんだな(#^.^#)って、うれしくなっちゃいます。

2018/04/16

寺島靖国さんの「JAZZ雑文集」を読んだ

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『JAZZ雑文集/寺島靖国著(DU文庫)』を読みました。
いや、長かったというか、たいへんだったというか、手に重かったというか、700ページもあるのです。

著者の寺島さんは、ジャズ喫茶のオーナー(最近、メグを譲ったらしい)、オーディオマニア、レーベル・プロデューサー、そしてジャズに関する執筆でも有名です。
その人が書きも書いたり700ページ!!
老人の“グチ”、恨み節、罵り、泣きごと、我田引水、ケンカの売ったり買ったり、などなどと700ページも付き合ったのです、もうやんなっちゃった(^_^;)

しかもハイハット・シンバルの“ズシャ~ン”にこだわっている、などというわけのわからないどういう音かもわからない表現に四苦八苦し、そうですか、おじいちゃんそうなんですね・・みたいになってきて、まさに「傾聴ボランティア」的な読書となりました(*^_^*)

非常に臆病な側面をときどき見せてくれて、あれれ意外と可愛い感じ、などと思っていると、突然凶暴になり、同業者やミュージシャンに毒づき、挙げ句には、この本の元となっている連載誌の読者からのお手紙に真っ向戦いを挑みます、もうこのひと“ぶっ壊れて”いる。

などとは思いつつも700ページも無事読んだわけで、それを面白がっている私がいるわけです。しかも、ジャズの話題で700ページ書ける人なんて他にいるのかね、素晴らしいっ!!
結局、私は寺島靖国さんの存在そのものに魅了されているわけです、びっくりだよ、自分でも…σ(^_^;)

昔はよかった的なこだわりを捨て、新しく出てくるジャズを聞け!、口で歌えないアドリブなどろくなもんじゃない、スタンダードを半分くらい、新曲を半分くらいにした、ほどよいアルバムを出せ、アルバム・ジャケットにこだわれ!ジャケット見てても買いたくなるものがおそろしいほど無いぞ、“自分のジャズ哲学”を押し付けるな、“オーディオ”でなく“ジャズ・オーディオ”だ、ジャズ喫茶では1260円以上たのむから消費してくれ・・(^_^;)などなど、次々と速射砲的に様々な話題について書いている寺島さん、疲れましたが面白かったですよd(^_^o)

最後の方で、千葉市の稲毛にあるジャズ喫茶「キャンディー」を訪れ、そのJBL「エベレスト」の音に感心する寺島さん。ママの「JBLの音ではなく、キャンディーの音なのです」という言葉にさらに感服。
またママのカウンターでの客扱いの妙味にも驚いていました。
キャンディーは千葉が誇るジャズ・スポットです、あらためてそう思わせてもらいました。

ジャズが好きで、“ジャズの話題をオカズに飯が食える”ような人、そんなあなたには700ページなんて、なんてことないかもしれません。あなたも“犠牲者”になりましょうよ(^_^)


【Now Playing】 トーキングウィズ松尾堂 / 菅野祐悟、和田薫他 ( NHK-FM )

2018/04/03

ジャズ喫茶の良さがいつまで残れるのか

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このあいだの休日、映画を見たあとに脚を延ばして八街市のJR八街駅近く、住宅街の中にあるジャズ喫茶「BROOKLYN」に行って来た。

この店もけっこう長いつき合いになってきた。
ここを教えてくれた中学時代の担任の先生によれば、マスターは、会社勤めをリタイアしたあと、念願だったジャズ喫茶をここ八街に開いたとのこと。

ジャズ喫茶なんて、特に田舎の八街で(失礼だけど)採算が取れるなんてちょっと考えられないが、それでもやりたかったジャズ喫茶を開店し、マッキントッシュのアンプとJBLのスピーカー、アナログ・レコードで紹介するジャズの名盤・・、あまりにも理想的でうれしい形態だけど、心配しちゃうのです。


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今回私が店に入ると、客は居なくて、私ひとり。
珈琲を注文すると、もうさっそくアナログ・レコードでエリントンとレイ・ブラウンのアルバムが掛かり、それこそただ事ではない重量感とスピード感あるレコード演奏が始まる。
ふつうの家では絶対に聞くことのできない音量と豊かな表現力、それだけで珈琲一杯700円の元は取れてしまうと思うのだが、でもそれはジャズが好きで(オーディオも好きで?)、いい音が好きな人にしかわからないものです。

難しいよねぇ。

私がひとり大音量のジャズに耳を傾けていると、馴れた様子で入って来た年配の男性はカウンターに陣取り、ビールを注文。
マスターと会話しながら水割りに移行、さらに水割りをお代わり。・・もっと注文して売り上げに貢献して・・なんて老婆心ながら思ってしまうのでした。

そこに今度はもうちょっと若い男性が来て、すぐさま珈琲を注文し、ジャズに耳を傾ける。
きょうはちょっといい感じかもな、と少しほっとする。


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この八街までは遠いし、クルマで来るしかないのでビールを飲んだりすることは出来ないけど、千葉のジャズの灯を消してはいかんと、度々足を運ぶのです。
何よりもここの音は品があって、しかも折り目正しく、端正な音なのです。
聞いていて耳が疲れない。しかも盤に入っている音の隅々までが再現され、純粋にジャズを楽しめる。

どうかジャズが好きな人、音楽が好きな人、いい音で音楽を聞いてみたい人、この八街駅近くのジャズ喫茶「ブルックリン」を訪ねてみてください。
この音に損をさせられることはないですよd(^_^o)


【Now Playing】 Pensamento Feliz / Greta Panettieri ( Jazz )

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