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2020/11/22

NHK BS でやっていたジョンとヨーコの番組を見た。

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昨夜、NHK BS プレミアムでやっていた番組、「奇跡の名曲 イマジン ションとヨーコ・発掘映像が語る激動の人生」を見ました。

全体を見渡して、これといって新たに発見したようなことは殆ど無かったのですが、でもジョンとヨーコ二人が一緒に活躍していた頃の映像や音楽には、いつものことながらギュッと心が引き締められるような、そんな気持ちになりました。

ビートルズ時代の映像・音楽はあまりなく、ほとんどがヨーコと出会ってからのものでした。
あらためてそれら映像を見て感じたのは、ヨーコと出会うまでのビートルズの時代には、ジョンにとって大事な人物はポール・マッカートニー、そしてヨーコと出会ってからは、もちろん小野洋子がジョンの人生にとって一番大切な人であったのだろうな、ということでした。

ジョンはポールと共にビートルズで、音楽的にも、その他、財産、名声など、下積み時代に考えられた全てと言えるものを手に入れたのですが、そんな状態になっても「そこには何もなかった」みたいなことになって、その後の方向性が見えなかった時期があったものと思われます。

 

 

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そこにヨーコが現われて、ヨーコの個展に展示されていた作品、あのハシゴをのぼっていった先にある虫眼鏡で見るような小さな文字「YES」に出会い、その後はジョン・ファン、ビートルズ・ファン皆が見聞きしてきたことになりました。

ジョンの名曲「Imagine」には、独特の雰囲気というか、風格というか、“泰然自若”としたものがあります。番組内でも紹介されていたように、この曲はヨーコの影響が“大”であることは誰の目、耳にも明らかです。

この Imagine や、Give Peace A Chance など、ジョンが作る曲には、番組でも言っていたように「皆が歌えて、強いメッセージ性のある」ものが含まれています。
ビートルズ現役時代には、 All You Need Is Love もありました。
それはやはり、ジョンのひとつの特徴なのだと思います。

ポールもジョンに負けず劣らずの名曲をたくさん生み出していますが、ジョンのような直接的なメッセージを持つ曲って無いような気がします。
Hey Jude などのように、ジョンの息子 ジュリアン を励ます私的な曲が実際には、多くの人に勇気を与えて、しかも皆で歌えるような曲になったものもありますが・・。

きっと、昨日の番組は、オールド・ファンから近年になってジョンを知り聞き始めた人、ジョンがビートルズの一員だったことを知らなかった人も見たかもしれません。
でも、ジョンとヨーコの人となり、楽曲の良さ、二人で活動していた頃の“熱い”心などを感じることができたのではないかと思いました。

私は、今でもジョンやポールの作った曲を聞かない日は一日もありません。

 

2020/10/25

ポールのソロアルバムが出るのを知る前に勝手に“自作”「ポールのアルバム」作りを楽しんでいた。

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ポール・マッカートニーのニュー・アルバムが出るんですってね。業界情報に疎い私はそんなこと知らんと、ひとりでポールのアルバムを「こんなふうに作ったら楽しいぞっ」なんて思って遊んでおりました。
それを i Phone のプレイリストに入れて、時にはランダム再生したりして、ああ楽しっ!(#^.^#)

まずはタイトル。
『Paul Lyrical』として、リリカルな感じの曲でビートルズ現役時代、ソロ活動時も含めて選曲しました。
LPレコードにすると、12曲30分強くらいが適当と考えた上での選曲です。
どうでもよさそう・・と思うかもしれませんが、やってる本人は楽しいヽ(=´▽`=)ノ


A面

①And I Love Her
②Junk
③Your Mother Should Know
④One More Kiss
⑤Martha My Dear
⑥Michelle


B面

①The Fool On The Hill
②Blackbird
③Yesterday
④I Will
⑤Little Lamb Dragonfly
⑥The Long And Winding Road

こんなんなりましたっ!(*^_^*)

ランダムで聞いてもなかなかいいぞっ・・自己満足…σ(^_^;)

以上ですっ!!
ごめんね、つまらなかったら。

 

2020/10/19

【2/2】ジョン・レノンの生誕80周年を記念した「GIMME SOME TRUTH」を聞いてみた

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前回に引き続き、ジョン・レノンの最新ミックス・アルバムの二枚目を聞いての感想をアップします。

[CD-2]

1.WHATEVER GETS THRU THE NIGHT

とても整理されたサウンドになっていました。
どこで何が鳴っているかよくわかり、特にベースの動きはつぶさにわかります。
また、ボーカルについても、ジョンもエルトンもはっきりと明確に発音がわかり、とてもクリアです。
ただ、オリジナル・ミックスの“大騒ぎ”的なサウンドは感じられなくなりました。

2.BLESS YOU

こちらも、ロックというよりはポップス的な味わい重視のミックスという感じがします。
落ち着いていて、それぞれの楽器の音も、不要なエフェクトを掛けず、艶のある音色になっています。

3.#9 DREAM

イントロからおとなしい感じになっています。
ジョンのボーカルも、クリアだし、大袈裟なエコーは掛かっていません。
でも、そうなるとこの曲らしくないような気がします。
バックのオーケストラも非常に優雅な感じで・・、これはどうだろう?!
ちょっと曲全体の印象が変わった感じがします。あの、不思議な世界・・みたいなものはあまり感じません。もう、好みの問題かも。

4.STEEL AND GLASS

ジョンのボーカルが何かストリートで歌っているような感じのサウンドに感じました。
これが妙に説得力あるように聞こえます。
バックの楽器の音も抑制が効いて、それが逆にジョンの説得力あるボーカルと相乗効果を出していて、これはいいかも。作品としてよい仕上がりになっていると思います。

5.STAND BY ME

イントロの印象的なギターにも、あまりエコーが掛かっていません。
ジョンのボーカルも生声に近い感じに仕上げています。
ドカンとバックの演奏が始まる部分もぐわ~っと迫ってくるような、あの感じはしません。
でも、この曲に関しては、こちらの方がジョンらしいような気もします。
だって、この曲にジョンの声はぴったりなので、余計な装飾はいらないように思います。今までもそう思っていましたので、これはこれで納得できた感じがしますd(^_^o)

6.ANGEL BABY

オリジナル・ミックスよりは迫力は抑え気味ですが、この曲も逆にこれくらい抑制の効いたエフェクトの方が聞きやすいし、曲自体を味わえるように思います。
ジョンのボーカルには、それくらい説得力があるので、これも“あり”だと思いました。

7.(JUST LIKE)STARTING OVER

ジョンのボーカルから始まるこの曲も、ジョンの声には大袈裟なエコーは掛かっていません。スタジオで歌っているジョンの様子がわかるような感じがします。
バック・コーラスも同様で、深いエコーは掛かっておらず、聞きやすい感じがします。
ドラムも残響音が浅くなり、むしろタイトな印象になり、このパシッ、パシッとリズムが決まるこの曲には適しているのではないかと思いました。
不思議なもので、ジョンにはどういうサウンドが合うのか、というよりも、この曲にはどういうサウンドが合うのか、という考え方で聞いた方が良いような気がしてきました。

8.I'M LOSING YOU

この曲についても、全体にシンプルなサウンドに聞こえるようなミックスがなされているように感じました。
で、この曲もこういうミックスの方が合っているように思いました。
ジョンの息づかいまで感じるようで、私にはグッドです。

9.BEAUTIFUL BOY(DARLING BOY)

音がやわらかくなったと思います。
楽器もジョンの声も。
今まで聞こえなかったような声も聞こえてきて、別バージョンみたいな印象です。
この曲についても、これは“あり”だと思いました。聞いているこちらの心もとても落ち着きます。

10. WATCHING THE WHEELS

これもいきなり印象が変わったように思います。
ジョンのクリアなダブルトラックのボーカルが落ち着いた感じで淡々と歌われ、バックのギター、ベース、ドラム、キーボードも輪郭のはっきりした音で、オリジナル・ミックスとは異なる世界観まで表現しているように思います。
これはこれで、とても良いミックスに追い込んだと感じました。

11. WOMAN

この曲は冷静に聞けるかどうか、いつも聞くと泣いてしまうのです。
う~ん、このミックスもいいじゃないですか。
エコーは浅くなり、タイトなドラムの音もなかなかいい!
ジョンのボーカルはますます優しく、説得力あるものになっているように思います。・・もう、泣いてきた(T_T)
バックのコーラスがまたまた涙腺を緩め、もういけませんが、頑張って聞きます。
ジョンのダブルトラックのコーラスもやさしく聞こえて良いです。
この曲も良かった。

12. DEAR YOKO

ギターの音がアンプから直接出たような音に感じられ、シンプルな感じがこの曲調に合っています。
ジョンのボーカルもほどよくやわらかい音色で、マッチしていると思います。
スネアドラムのスタッときまる音もとてもいい!

13. EVERY MAN HAS A WOMAN WHO LOVES HIM

これは割とオリジナル・ミックスに近いような気がします。
ドラムの残響音もしっかりと取っているように思いますし、それぞれの楽器の音も割と強調気味で、押し出しが強い感じがします。

14. NOBODY TOLD ME

余白のような部分をきれいに切り取って原曲の良さを表現したような印象です。
ボーカルもよく聞こえるし、演奏もキリッとしていて好感の持てるミックスだと思います。
聞いている側にも違和感のないすっきり・ミックスだと思います。

15. I'M STEPPING OUT

これもあまり大袈裟な感じの効果は避け、ジョンのボーカルも、各楽器も明瞭に聞こえるように思います。全体に前に出てくるような感じで、聞きやすく、“ノリ”やすい仕上げだと思います。

16. GROW OLD WITH ME

もともとの録音の様子を大事にしつつ、クリーニングした様子が窺われます。
付け加えられたやさしいオーケストレーションもよく、机の奥から見つけたカセット・テープみたいな感じが出ています。ドキュメント映画を見ているような感じ。

17. HAPPY XMAS(WAR IS OVER)

これも磨いた感じがします。
クリスマスの夜空が澄んだような印象です!
ジョンがまた生き返って歌ってくれている・・と言えば大袈裟でしょうか。
昔の雨が降るようなフィルムをきれいに復元して見せてくれた、そんな感じです。
感慨深く聞きました。

18. GIVE PEACE A CHANCE

もともとの録音状況が良いわけではない曲だと思うのですが、でも、ていねいにリミックスしたのでしょう、“感じ”は出ています。
足踏みも手拍子も、タンバリンもできる限りのミックスで、ほどよい感じに聞こえてきます。

以上、ジョンの新譜?というか、生誕80周年記念アルバムを聞いてみた感想を二回に渡って書いてみました。
もう、聞いた人もいらっしゃるでしょうが、これからの方も楽しんで聞いてください。

 

2020/10/18

【1/2】ジョン・レノンの生誕80周年を記念した「GIMME SOME TRUTH」を聞いてみた

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JOHN LENNON が生まれてから80年を経た2020年の今年、それを記念したベスト盤的なCD二枚組(1枚のものも出ている)を入手しましたので、それらを聞いて一曲ずつ感想を二回に渡って書いてみようと思います。まずはCD一枚目から。

このアルバム製作にあたってのジョンの妻、ヨーコからの要望として

①オリジナルに敬意を払い、忠実であること。

②音質は全般的にクリアにすること。

③ジョンのボーカルの明瞭度を上げること。

の三つが挙げられていました。私もそうすることは大切だと思いました。


また、ジョンとヨーコの間に生まれたショーンは、

①ソフトウェア、プラグイン、デジタルの機材を用い、コンピューターでのリミックスをしないこと。

②ヴィンテージのアナログ・プレート、リヴァーブや外付けの機材を使い、アルバム全体をアナログの環境でマスタリングすること。

を要望し、実現したとのこと。

これも素晴しいアイデアだと思いました。

上記の条件をクリアしてリミックスされたジョンのアルバム「GIMME SOME TRUTH」。
一曲ずつ聞いていきたいと思います。

[CD-1]

1.INSTANT KARMA !(WE ALL SHINE ON)

一曲目からいきなり“ゴリゴリ”な攻めている音に仕上げています。
ベースもズボズボいってるし、ドラムへのエコーの掛け方が異常なくらいで“輪唱”しているみたな感じです。
かなりワイルド。

2.COLD TURKEY

これまた、すごい過激な仕上がり。ベースは脳天まで突き抜けそう・・。
でも、デジタルで強調したような感じがなくて、ショーンの言っていた意図がわかるような気もします。
なのにジョンのボーカルはクリアです。静かな部屋で歌っているような静寂さまで感じます。
ギターの音はアンプから出たそのままの音っていう印象です。余計なものがないです。

3.WORKING CLASS HERO

打って変わって、アコースティック・ナンバー。
このジョンのボーカルはとてもナチュラルです。
今、その場で歌っているような臨場感があります。
アコースティック・ギターの音はギターのボディーの“鳴り”も聞こえます。運指の音も入っています。

4.ISOLATION

もともと虚飾無しのサウンドだったこの曲、よりジョンの感情というか、感性そのままに歌っている様子がサウンドに表現されていると感じました。
ドラムの音がより、“生”な感じになっていて、余計なエフェクトを排除したように思います。
ピアノの音も自然な方向に持っていったのではないかと思います。

5.LOVE

「ジョンの魂」というアルバムは、あまりレコーディング技術に頼ったようなところがない作品でしたが、それをよく表わしていたのがこの曲だと思います。
で、あらためてリミックスされたこの曲を聞いてみると、もともとのものよりも更にやわらかく、ナチュラルになっています。
・・ってことは、オリジナル・ミックスでもけっこう“いじって”いたのだな、などと思いました。
今回は、ちょっと温かみまで感じさせるミックスになっていました。

6.GOD

初めてこの曲を聞いたときは、赤裸々なジョンの告白のような歌詞に驚いたものでした。
そして、そのサウンドは“霞”の向こうからジョンが仙人のように悟って歌いかけてくるような印象でした。
今回のミックスでは、もっとジョンが近づいてくれて、歌っているようなサウンドになっていました。
クリアでナチュラルで、ウォームな音です。

7.POWER TO THE PEOPLE

最初っからドコドコ、ドタバタしているこの曲ですが、その“ドタバタ”感は生かし、でも反響が重なっているような部分はうまく整理してあるように感じました。
バスドラ、スネアの残響音も不明瞭になる寸前で止めていると思います。
ベースも“こんがらがる”前に整理した“寸止め”状態のミックスです。

8.IMAGINE

ジョンのボーカルがかなりクリアになりました。
ピアノの音も雲間から鳴っているようだったものが、ホールで弾いているような音に。
オーケストラの音も、一回洗濯したようなきれいで澄んだ感じです。
私の持っている輸入盤オリジナル・シングル・レコードの“ゴツゴツ”“ゴリゴリ”した感じは無くなり、“毒気”が抜かれた感じですよ。
この曲に限っては、オリジナルミックスの方がいいかな・・。

9.JEALOUS GUY

今までの「知っている人は知っている」的な、ジョン・ファンの“隠し曲”“とっておきの曲”みたいな感じの暗さが影を潜め、いい曲を小コンサートホールで聞かせてくれているようなサウンドになっています。
「いい曲じゃんっ!」て、みんなが言ってくれるような、日陰の身から外気にふれてきた感じ(^^;)

10. GIMME SOME TRUTH

この二枚組アルバムのタイトルと同名曲、力が入っているのは間違いありません。
エレキギターの音はクリアかつ艶やかに演出されていました。
ジョンのボーカルはあくまでもクリアで良く聞き取れる感じ。
ハイハットで刻まれるリズムもエッジの効いたシャープな音に。

11. OH MY LOVE

ピアノがウォームで、やさしい音に。
ジョンのボーカルはここでもヨーコの希望どおりにクリア。
部屋でひとり聞いていると、なんだか涙が出てきそうな小品、佳曲になっている印象。

12. HOW DO YOU SLEEP ?

一連のポールとジョンの“罵り合い”の一曲として有名ですが、今までは私、あまり聞きたい曲ではありませんでした。そんなのイヤだもの。
今回は、そんな“恨み辛み”よりも曲としての存在感を中心にミックスしたように感じます。
ギターの音も、オーケストレーションも、ポピュラーミュージックとして良い仕上がりにもってきたのではないかと思います。
だから、今までのように妙な気持ちにならずに少しは聞けるようになったかも。

13. OH YOKO !

ジョンのボーカルがオリジナル・ミックスよりも、とても明るく、自然な感じです。
ふわっと楽しく、ギターのカッティングもより軽やかになったんじゃないかと思えるくらい。
バスドラの弾むような“カタコト”いってる感じもオリジナル・ミックスよりもリズミカルに感じます。気のせいだと思いますけど(*^^*)
こりゃ、いい仕上がりです。

14. ANGELA

どちらかというと、ガサガサしていて、荒涼としている曲ばかりという印象のアルバム「サムタイム・イン・ニューヨークシティー」に入っていた曲ですが、このミックスでは、“角が取れ”て、ジョンとヨーコのボーカルも艶やかで、厚みが出た感じがします。
ドラムも大袈裟な残響音がなくなったのではないかと思います。
ひと言でいうと“聞きやすい”です。

15. COME TOGETHER(LIVE)

これはライブ・バージョンのリミックスです。
これもジョンのボーカルがはっきりとわかりやすくなっています。
バンド全体の音も、クリア度が増しています。
リミックスの話とは離れてしまいますが、この「COME TOGETHER」という曲は、ビートルズ以外のバンドがやると、どんなバンドがやっても“間延び”した感じになります。
ジョンが入っているのにもかかわらず、このバージョンもそんな感じです。

16. MIND GAMES

オリジナル・ミックスの“ギラギラ”した感じがなくなりました。
ジョンのボーカルも派手なエコー、リヴァーブなどが排除され、歌唱力でもっていく感じになっています。
だから、あの当時の「出たぞぉ~っ!ジョンのニューアルバムはこれだぁっ~ヽ(=´▽`=)ノ!!」っていう迫力は感じなくなっちゃった (・_・;
ちょっと整理し過ぎたんじゃないかなあ(^_^;)

17. OUT THE BLUE

いきなりアコースティック・ギターのイントロからクリアでやさしい感じ。
この曲も前曲に続いて、あの迫力がなくなった印象です。
ちょっとアコースティック・ギターの音まで“歪んだ”ような、“やり過ぎ”なエフェクトも、この「マインド・ゲームス」というアルバムの特徴だったような気がするのですが、楽曲重視なテイストになっていると感じました。
こうして聞けば、「この曲はこういう曲だったんだ」と、あらためてわかるんだけどさ。

18. I KNOW(I KNOW)

この曲も、バックの“ど派手”な感じがきちんと整理され、余計な虚飾は取り去ったかのようです。
この曲が入っていた「マインド・ゲームス」は、ジョンのソロになってからのアルバムでは、割とバンド・サウンドが生かされているように感じたのですが、ジョンもちょっと無理して“攻めて”いた感じが引っ込んでしまったんじゃないのかなぁ。
仕上がりは、きれいで、整ったものになっているんだけど・・。

 

2020/07/19

「MUSIC LIFE 1960年代のビートルズ」を読み終えて

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前回のこのブログで表記の「1960年代のビートルズ」を読んでいる途中で感じたことを書きましたが、今回は読み終えてからの感想を。

私がビートルズのレコードを自分で買って聞き出したのは中1の冬休み。アルバム「Let It Be」からです。お年玉を使って・・。しかもアグネス・チャンの「ひなげしの花」と一緒に買ったのでした(^_^;)
もうビートルズは解散してこの世からいなくなっていました。

ただ、小学生のときに親にねだって日本のみのシングル盤「オブ・ラ・ディ・オブ・ラダ/マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス(※ホワイルは抜けてクレジットされていた)」のシングル盤は持っていました。ポータブル・プレイヤーで聞いていました。

というわけで、ビートルズ後追い“第一”世代です。

後追い第一世代でも、ビートルズの情報はインターネットのある現代とは異なり、情報はものすごく少なかった。しかも“がせネタ”も多かった。
さらに、高校生になりバンドを始め、ビートルズの曲を練習していると、「そんな古いものやってるようじゃ、このバンドはダメだね」とスタジオで他のバンド連中から再三言われました。

ツェッペリンやDパープル、イエス、キング・クリムゾン、エマーソン・レイク&パーマー、ピンク・フロイドその他ヘビーなヤツやプログレなヤツ、そいつらの全盛期でした。
その後には私の最も苦手な“フュージョン”ブームが訪れ、暗黒・地獄の学生時代を過したものでした。

でも、ビートルズは“ずう~っと”大好きなのは変わらず(゚ー゚*)。oO今になり、「これでいいのだ!」とやっと思える時代になったわけです。

この本を読んでみると、真っ只中の世代には情報は“極小”“ミニマム”だったようです。
ビートルズとのパイプも東芝よりもむしろミュージック・ライフの星加ルミ子さん経由のものが多かったことがうかがわれます。

映画のスクリーンに向かって叫ぶ女性ファンの様子、フィルム上映や、スライド上映、音だけを流すなどのイベントがファンにとっては貴重な場であったこともわかりました。
“動くビートルズ”を見ることがいかに嬉しいことであったかも・・。

真っ只中世代のそんな様子と、幾度も報じられる「ビートルズ解散?」の不確かな情報。
気が気じゃなかったでしょうね、真っ只中世代。

そして、映画「レット・イット・ビー」から解散への流れのところが、一番読んでいて辛く、暗くなりました。
もうねぇ、読んでいて投げ出したくなるくらい・・。

解散自体については仕方のないことだとは今に至っても理解しているのですが、兄弟のように仲の良かった四人の姿が一番目に浮かぶ私のビートルズの一番の印象!
それが、あのようになっていったのは、読んでいるとやはり辛かったです。

その後の四人のソロでの活躍も素晴しく、皆が皆、大ヒットを飛ばしているのは驚きですが、ジョンとジョージがもしも健在で今に至っていたら、ひょっとすると“Around 80 Beats”なんて名前の素敵なバンドをもう一度組んでいたかもしれないですね。

そんな空想をしつつ、読了です。


【Now Playing】 Hey Jude / The Beatles ( Rock )

 

2020/07/18

「MUSIC LIFE 1960年代のビートルズ」を読んでいる途中で・・

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シンコーミュージックのムック本「1960年代のビートルズ」を読んでいるところです。
読み終えたら、感想を書こうと思っていたのですが、今朝、かかりつけの医者で診察を終え、遅い朝食を珈琲屋さんでとりつつ、昨日からの続きを読んでいると・・。

ビートルズ解散考・時代の証言のところでピタッとページをめくる手が止りました。

『横倉絹枝 きり絵作家・講師/リンゴ・ファン』!!!

横倉さんとは船橋にあった野口淳さんのビートルズ資料館で初めてお目にかかり、その後も谷中のギャラリー猫町で二度ほどお会いして、特に昨年はいろいろとお話させていただきました。facebookでもお友達(*^_^*)

生粋のリンゴ・ファン'(*゚▽゚*)'で、ビートルズのアルバムジャケットを切り絵にされた作品は本当に素晴しかった(※カレンダーで購入しました)。

映画「レット・イット・ビー」について書かれていた部分、
テレビで見た記憶があり、なんて暗いのだろうと思ったと書かれたあとに

真実に見せかけた記録映画で、その作り方に悪意さえ感じました。人気のあったビートルズが壊れていく様子を面白がっているような。
疲れて悲しそうなリンゴ、いま観ても胸が痛くなるし、あんなに笑ってふざけて、兄弟のように仲良く支えあっていたのに。
寒そうなスタジオ、片隅のジョンとヨーコ。
ああ、もう何もかも終わってしまったのだと感じました。

・・ルーフトップ・コンサートが素晴しいと人は言うけれど、目も合わせず、寒そうにドラムをたたくリンゴ。

というところまで読んで、私・・、テーブルの上に涙がぽとぽとと落ちました。

こんなに正直な気持ちで映画「レット・イット・ビー」を見ていなかった自分に気付きました。
オープニングの重苦しくて哀しそうなピアノ曲が流れる中、ドラムが運ばれてくるシーンだけでもいきなり暗くなったものでした。

そう、だから私も積極的に「レット・イット・ビー」を何度も見てみようという気にはならなかった。ずっと・・。
フィルムを見ていると、あの屋上のシーンなど、曇った虚空に向かって「Don't Let Me Down」を叫ぶジョン、それに合わせてシンバルを強打するリンゴ、なんか哀しい場面だと思いました。

とても寂しくなって涙が落ちたのだと思います。

高校生の進路面談で担任から「君は将来どういう方向に進みたいの」と聞かれて、「僕はリンゴ・スターになりたいっ!」と応え、先生に呆れられたほどのリンゴ好きの私…σ(^_^;)
今回、横倉さんの少女時代のような真っ直ぐな文章を読んで、キュンとしたり、温かいような気持ちになったのでした。

 

2020/06/21

「ビートルズ/マークハーツガード著」を読みました。

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『ビートルズ(A DAY IN THE LIFE)/マークハーツガード(Mark Hertsgaard)著・湯川れい子訳(ハルキ文庫)』という本を読みました。

これは、1994年1月に発行され、日本では湯川れい子さんの訳で1997年7月に単行本化されたものだそうで、今回2019年11月にそれが“文庫本”化されたものです。

私、実はこの本を存知上げませんでした。
時期としては、ビートルズが「アンソロジー」を企画していて、来年出るんじゃないかという時期だったようです。文中にその旨の記述がありました。

で、その時期の文献としては、かなり冷静にビートルズのデビューから解散までを丁寧に音楽的な面から、さら四人個々の関係、そしてブライアン・エプスタインやジョージ・マーティン含め周囲の人たちとの関係なども偏りも感じさせず書いていて、ビートルズ・ファンの一人として読み応えのあるものでした。

筆者はこの文を書くにあたり、EMIに残されていたテープをそれこそ、あのアンソロジーに入っていたような制作過程の部分をかなりの時間聞くことが許されていて、それを聞いた上でのものなので、当時の四人の様子、ジョージ・マーティンらスタッフとのやり取りなども理解した状態での文となっており、今現在の私が読んでも知らなかったことや、著者にとっての「ビートルズ」という音楽・芸術・現象・人としての姿が丹念に書かれているものだと感じました。

1994年頃の文ですが、よくあるビートルズ本に書かれている、ゲット・バック・セッションの頃は四人の関係は最悪だった・・みたいな安易で一方的な偏りのある記述も、丁寧にその時の状況を拾い出して実際はこんなであったろう、ということも書かれていました。

そしてビートルズの四人は家族、あるいはそれ以上のようなものになっていた、という記述にも共感しました。
いくらなんでも家族四人にそれぞれ結婚してパートナーが出来たり、子供が出来たり、大家族になってしまえば、一緒に暮らしていくのは無理だろうという考え方にも納得がいきました。
つまり、あの頃、四人の団結、結束の強さは誰にも想像出来ないものだったのではないかと。

さらにビートルズが創り上げたものは、単なるロック・ミュージックとか、時代に生きる若者達の成功物語でもなく、残されたものはある種の「芸術」としての一形態なのではないか、というような記述もあり、・・そうかもしれない、と思いました。

私は今でもビートルズの曲を毎日聞いています。たぶん聞かない日はありません。
それだけ魅力のある楽曲ばかりであり、アルバムは作品として今でも鑑賞に耐えうるものであり、これだけ聞いてもまだ日々発見がある、ということも驚きです。
しかも、こんだけ何十年も聞いているのに飽きない。さらに新鮮に聞こえる。

私、かつてビートルズ研究室というホームページを作り、2004年から数年かけて全曲について研究し、掲載したことがあります。
ホームページはプロバイダーの都合で閉じることになりましたが、その原稿はまだ手元に残っています。
何とか、今年中にでもその原稿を生かし、追記等をして(それぞれの曲を聞きながら書いていましたが、2009年リマスターの前のCD音源を中心にしていたので、あらためて聞き直してもよい部分があるのでは、と思っている)このブログで復活させようという思いをあらたにしました。

ビートルズ、いつまでたっても私の心の中に人生の支えとして生き続けているのです。

 

2020/01/07

アビーロード50周年記念盤、いよいよ「セッションズ」のCD二枚に突入!【2/2】

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では、前回に続いてセッションズの2枚目に突入します。

CD THREE Sessions

1.COME TOGETHER(Take 5)

もう曲はかなり固まってきた感じに聞こえます。
独特のポールとリンゴのプレイも既に出来上がっています。
ジョンはまだシャウトしたり、声が裏返ったり、歌い方を探しているのかもしれません。
演奏が止ったときに、ジョンが本編には無かった歌詞を言ってちょっと笑ったりしています。次々といろいろな歌詞が頭の中に浮かんで来るのだと思います。


2.THE END(Take 3)

せぇので、あの演奏に飛び込んでいく様子が録音されています。
ここでもリンゴのかなり開いているハイハットオープンの音があまりにも素晴らしい。
まだまだ未完な感じの演奏でした。


3.COME AND GET IT(Studio Demo)

アンソロジーにも入っていたバッド・フィンガーのためにポールが作ったデモ・テープでの演奏。
もうすでに完成していて、このままシングルカットすればヒット間違いなしの状態(^_^;)
で、「このとおりに演奏しろ」とテープを渡されたら・・ふつうやる気なくなっちゃうと思うんだけど、バッド・フィンガーエラいっ!!


4.SUN KING(Take 20)

あのけだるい感じはこのテイク20の段階ではほぼ完成しています。
ギターフレーズもレコードのまんま。
まだボーカルを本格的に入れる前の状態です。


5.MEAN MR.MUSTARD(Take 20)

こちらもボーカルはまだガイド的に入れているような段階。
演奏はほぼ完成形。
ベースにもエフェクトも掛かっていて、本編と変わりない感じです。


6.POLYTHENE PAM(Take 27)

ポールの指示により、この曲に突入する感じを皆で共通理解し、ものすごい勢いで曲を始めます。
今回の本編リミックスもこのくらいの勢いとドタバタ感でやってみたら良かったのにd(^_^o)と思いました。


7.SHE CAME IN THROUGH THE BATHROOM WINDOW(Take27)

続いてこの曲に突入し、勢いはそのまま!
ギターの音色もいいし、リンゴのプレイも冴えているし、ビートルズのバンドとしての良さがもろに出ているように私には感じました。


8.BECAUSE(Take 1-Instrumental)

ボーカル無しのインストゥルメンタル・バージョンです。
ボーカルが無いとあの荘厳感は出ないのですね。
たぶんシンセサイザーと思われる音のキーボードも本番そのままで入っていて、アレンジ、サウンドづくりのうまさを直に感じました。


9.THE LONG ONE(Trial Edit & Mix -30 July 1969)

「ユー・ネヴァー・・」以降のメドレーがトライアル・エディットとクレジットされていてコーラスが異なる部分にも入っています。
ほぼ本番のアビーロードと変わらない感じ。ポールのボーカルは割りとラフな感じに聞こえる。コーラスはかなりはっきりと聞こえます。
「サン・キング」への繋ぎ部分が異なっています。

「ミーン・ミスター・マスタード」は、かなりワイルドで、ベースもブイブイいってて、私好み。
そのあとが「ハー・マジェスティ」になっている当初のバージョンで、それから「ポリシーン・バム」に突入しています。これもけっこう自然な流れに聞こえる・・(^-^)/☆
間奏のカウベルなどが新鮮だ!

「シー・ケイム・イン・・」は、あの怒濤のドラムで入って行かない!!!
でも、途中からあのドラムパターンになっている。ここでもサウンドはワイルド感満載。
で、「ゴールデン・スランバーズ」に入って行く。これはオリジナルと同一な感じだが、ポールのボーカルが異なっています。オーケストレーションもまだ入れていません。
「キャリー・ザット・ウエイト」の強力コーラスは、生声っぽい録音です。
ここでもオーケストレーション無し。

「ジ・エンド」が始まり、掛け声的ボーカルは入っていない。
リンゴのドラム・ソロはそのまんまです。ドラムの録音が素晴らしい。
三人のギター合戦はまだダビングされておらず、オーケストラも無し。

・・最後の「ハー・マジェスティ」はすでに演奏されているのでここで終わりです。
けっこうこの長いメドレーは衝撃的でした。この“長い”編集は、本来アルバムのどの部分であったのか、というのも気になります。

でねぇ、ラジオ番組「ビートルズ10」で話題にあがったアルバム添付の資料写真37ページにあるマスターテープのレコーディング・シートには、A面一曲目は「ヒア・カムズ・ザ・サン」で、二曲目は「ビコーズ」。三曲目以降がこのロング・メドレーの曲順になってるんすよ( ̄O ̄;)えぇってなもんでしょ。
でもってB面は現在のA面と同一曲で、「オー・ダーリン」と「オクトパス・・」の曲順が入れ替わっています。
なんてこったい!
最終的にビートルズが聞き直して現在の状態になったんだと思いますが、けっこう驚愕の事実ですねぇ(゚ー゚*)。oO


10.SOMETHING(Take 39-Instrumental-Strings Only)

これは「サムシング」のオーケストラ部分のみの録音です。
これほどクリアーな状態で聞くと、これだけで完成された曲みたいに聞こえます。
いやもう、うっとりです。


11.GOLDEN SLUMBERS/CARRY THAT WEIGHT(Take 17-Instrumental-Strings & Brass Only)

そして、さっきのロング・メドレーでは入っていなかった部分のオーケストラのみの録音です。
こちらも壮大なオーケストレーションで、まるで映画音楽みたいです。
ジョージ・マーテイン渾身のスコアじゃないでしょうか。素晴らし過ぎっ!'(*゚▽゚*)'

以上で、セッションズの2枚目の感想を終えます。
けっこう発見もありましたし、驚きを感じた部分もありました。
新年早々ビートルズを新鮮に聞くことができました。

 

2020/01/06

アビーロード50周年記念盤、いよいよ「セッションズ」のCD二枚に突入!【1/2】

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年始一発目に、アビーロード50周年記念盤、リミックス盤本編を聴いてみましたが、これからデラックス盤に附属していた「セッションズ」の二枚を聴いてみます。
例によって、様々な出版社から発行されている解説本などには目を通しておりません。
私が聴いたままの感想を書き下ろします。
では、スタート!
まずはセッションズの1枚目から。

CD TWO Sessions

1.IWANT YOU(She's so heavy)(Trident Recording Sessions & Reduction Mix)

まだ手探り状態の段階のようです。ジョンがいろいろと指示をしている様子が窺えます。
ジョージが一生懸命にギターのフレーズを何度も弾いていい感じのギターを作り出そうとしているのも後ろで聞こえます。
けっこうジョンの声はかすれていたりする部分があります。

途中からリダクション後のオーバー・ダビング以降の状態が入っているようです。
ポールのベースは早くも完成形に近いところまで持って行っていて驚き。
リンゴのドラムも落ち着いたプレイで、完成形にかなり近い。
おおっ、聞いたこともないギターの泣きのフレーズがあの盛り上がり部分で入って来ました。ちょっとそのギターやり過ぎな感じがするし、キーボードもやり過ぎな“大袈裟”感が漂っています。

最後の盛り上がり部分のところでドラムとベースが演奏をやめてしまいます。
で、ここが“みそ”だけど、本番オリジナル・バージョンのラストが突然に消えますが、その部分がこのドラムとベースが演奏をやめる部分になっています。
ってことは、ラジオ番組「ビートルズ10」でも言っていましたが、ジョンの動物的感覚で突然演奏を切ったわけではなかったってこと?!通説が覆るようなテイクが収録されている・・ということですよねぇ・・。


2.GOODBYE(Home Demo)

ビートルズの作ったアップル・レーベルが抱えていた女性歌手、「メリー・ホプキン」に提供したポールの曲のポールによるデモです。
当時、私はこの曲が大好きでした。日本でも洋楽ヒット・ベストテンの常連曲であったと記憶しています。
メリー・ホプキンは、当時まるで“女ポール・マッカートニー”みたいでした。
このポールの歌い、弾くバージョンもなかなか良いですd(^_^o)


3.SOMETHING(Studio Demo)

ジョージがギターを弾きながら素朴な感じで歌っています。
他の楽器はピアノが入っているくらいです。
この段階で早くも名曲の風格が漂っているように感じます。
サビのところでのバックのオーケストラの演奏もピアノによって既にそのフレーズが弾かれていたことがわかります。


4.THE BALLAD OF JOHN AND YOKO(Take 7)

「ジョンとヨーコのバラード」は、この時期に録っていたのか。
ドラムはポールが叩いているのは周知の事実ですが、レコードでのプレイとは異なり、オンタイムというか、あの独特の“ちょっと遅れている”感じがありません。
当然ですが、フィル・インも異なっています。まだ初期段階なのでしょうが、ポールのドラムにはミスとか、迷いが目立っています。
ジョンのボーカルは喉の調子も良さそうで、快調な感じ(*^_^*)です。


5.OLD BROWN SHOE(Take 2)

この曲に関しては、ベースとドラムを誰がプレイしているのか世間的には謎とされているようです。
でも、ジョージがこのように歌って演奏が同時進行しているのを聞くと、ベースはジョージではなかったわけですよね。
やはりベースはポールか。
そうすると、これだけのドラムが叩けるのはリンゴ以外にはポールしかメンバーにはいないわけですから、ドラムはリンゴという・・当たり前の結論になっちゃいました。
でも、解説文にはドラムはポールだと記載されているみたいで、私にはそうは思えない難しいプレイだと思うんですけどね・・。
テイク2の段階で、演奏はもうかなりいい感じに仕上がっています。ドライブ感が素晴らしい。


6.OH! DARLING(Take 4)

まだポールが喉を潰していない初期段階のもののようです。
けっこう高らかに歌ってます、ポール。聞いているところによると、何度もスタジオに通い、この曲用に喉を徐々に潰していったらしいので、ポールの“喉つぶし作戦”は結果的にこの曲にぴったりの成功だっと思いました。
ラストの方に来て、シャウトが強くなってきました。いよいよ喉を潰した方がいいのかな、などと思い始めた頃なのでしょうか。

 

 

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7.OCTPUS'S GARDEN(Take 9)

ジョージのギターフレーズは本編で聞いたことのないものも入っていて、楽しい。
ドラムの音がけっこう大きく入っていて、リンゴのハイハットやスネアの使い方もよくわかります。ジョージの笑い声になごみます。


8.YOU NEVER GIVE ME YOUR MONEY(Take 36)

ラウンジで演奏しているかのような、ちょっとリラックス感漂うものになっています。
リンゴのハイハット、ハーフオープンの音はドラマーの私には“極上”の音に聞こえます。
曲の骨格はもう出来上がっていて、細部をこれから詰めるような段階に聞こえます。
ここからあのような完全な状態まで持って行くのだと思うと、「やはりビートルズってすごい」とあらためて思いました。


9.HER MAJESTY(Take 1-3)

ポールの甘い声のボーカルがこんな短い曲にもよくあらわれています。
1~3までのテイクが入っていました。


10.GOLDEN SLUMBERS/CARRY THAT WEIGHT(Take 1-3)

まだオーケストラの入っていないバージョン。ピアノのイントロのあと、フール・オン・ザ・ヒルに入ったりしてふざけている様子も・・。
でも、さすがビートルズ、どんどん熱の入った演奏になってきて驚きます。


11.HERE COMES THE SUN(Take 9)

アコースティック・ギターの音がそのまんまという感じの段階。ジョージの声も生声です。
ベースとドラムがジョージの演奏に合わせて探りながら進行しています。
あいかわらず、ポールのベースフレーズは天才的にカッコイイ!
サン・サン・サンのところでのリンゴのドラムも段々出来上がっていく様子がわかります。
いやこりゃカッコイイ!!素晴らしいぞ、リンゴ'(*゚▽゚*)'


12.MAXWELL'S SILVER HAMMER(Take 12)

ポールの口で表現するドラムのリクエストに即座に応えていくリンゴのプレイがこれまた素晴らしく上手い。
ベースドラムの16分音符の入れ方も“心ニクい”、リンゴはやっぱりいいドラマーだ。
曲が進むに連れてどんどんリンゴのプレイも“ノって”きます。
で、ポールもごきげんな感じで歌い、プレイするのでした。

以上がセッションズの1枚目です。
次回は2枚目を聞いて感想をお伝えします。

 

2020/01/01

新年を言祝ぎ、発売50周年記念盤「ABBEY ROAD 2019MIX」を聴いてみた。

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あけましておめでとうございます!
昨年末に“なけなし”のお小遣いから捻出して買い求めましたビートルズの「アビーロード50周年記念盤」、新年を待って聞いてみることにいたしました。
なんか、さわやかで気分良さそうじゃないですか!d(^_^o)

何の資料も読まず、私が聞いた第一印象のまんまで書いてみます。
それでは。“書き下ろし”ってやつですか?!聞きながら書いちゃいます。


1 COME TOGETHER

いきなりポールのベース音が“太い”感じになっています。
リンゴのタムタムの音が“締まって”います。
曲の印象がビシッとタイトですね。・・緩いところが無い!
前面に出てくる押し出しも強いです。ジョンのボーカルは自然な感じで、あまり強烈に強調されているようなところはありません。
ギターもあざといような強調はされていませんでした。
リズム隊を引き締めたようですね。


2 SOMETHING

ジョージのボーカルが自然な感じ。奥に引っ込んだようなところがありません。
曲の雰囲気を大切に、ジョージのギターソロも“あたり”が柔らかく、優しい印象。
バックのオーケストラも妙な強調はされていませんが、包み込むようなふわっとした感じがします。


3 MAXWELL'S SILVER HAMMER

シンバルや効果音のハンマーの音は、シャキッとしている。
ポールのボーカルはあまりエコーなどの効果に頼らず、生音に近い感じがします。
リンゴのタムはかなりヘッドの“たわみ”がわかるほどのマイクが“寄って”強調している印象です。
途中で入るバックのコーラスは、かなり“クリアー”な音でした。
ラスト近辺のシンセサイザーの音もクリアーで音量アップしていました。


4 OH! DARLING

ポールのボーカルはスタジオで歌ったときの反響音も拾っている感じ。
リンゴのドラムは相変わらずタムが強調され、この曲ではスネアも“ズサッ”と刺さるような強烈さです。
でも、もっと強調したいであろうポールのベースはそれほどの強調はありませんでした。
けっこう、オリジナルに忠実な印象でした。


5 OCTOPUS'S GARDEN

私の大好きなリンゴの曲。
ポップで明るく、軽い印象の曲なので、無用なドラムの“ドカドカ”という強調は無し。
リンゴのボーカルはなんだか生き生きした感じですよ'(*゚▽゚*)'
曲調を崩すことなく、ポップで楽しいミックスだと思います。
生き生きしたリンゴの声に・・涙が出てしまいました(T_T)


6 I WANT YOU(She's so heavy)

ジョンのボーカルがこれまた自然。
キーボードも“ガツン”と強烈にするのかと思いきや、そんなこともなくニュートラルなまま。
ジョンのボーカルを生かして、全体の過激な感じはむしろ引っ込めているように感じます。
バックのコーラスもそんな感じ。しかもよく聞こえます。
ジャジーなギターソロも“ぬめっ”とした音で、尖った感じはしません。
この曲ではリンゴのタムタムの音も、他の曲と異なり、やや柔らかめな音で、アタック音の強調はありません。
ジョンのシャウトは、生音に近い感じで、あくまでそのボーカルを生かして聞かせるようにしていると思いました。
最後のホワイト・ノイズの“砂嵐”音は、レコードよりも耳障りが優しい感じに聞こえました。だから逆に、この曲の持ち味となっていた、気が変になるような殺気だった音とまでは聞いていて感じませんでした。(^_^;)


7 HERE COMES THE SUN

この曲も柔らかくて優しい感じになっています。
シンセサイザーの音もキンキンしていない。
ギターの音も美しい!
サン・サン・サン・・の繰り返し部分のドラムは、思わずドカドカ行きたいところですが、見事に抑制が効いています。
暖かい陽射しのような感じが良く出ていると思いました。


8 BECAUSE

冒頭のキーボードとギターは、オリジナルよりもキンキンしていない。
美しいコーラスもよりやわらかくて聞き易くなっていると思います。
でも、逆にひんやりとしたオリジナルの感じは薄くなっているかも。


9 YOU NEVER GIVE YOUR MONEY

イントロのピアノは自然な音。ポールのボーカルもあまり“いじって”いないように思います。
ベースの音はふくらみよりも、アタック音を生かしています。
リンゴのハイハットのオープン音は、非常にシャープ。リズムを刻むシンバルのピング音はやや控えめです。
タムタムはそんなに増幅されていないようです。スネアはタイト。
バックコーラスはよく歌詞が聞き取れて、素直なミックスに。


10 SUN KING

イントロのギターの音は、深みが出ています。スタジオでアンプから出ている音を聞いているよう。
コーラス含むジョンのボーカルは、ここでもやさしい感じです。
もともとふわふわとした曲ですが、それをうまく利用してミックスしている印象です。
ポールのベースも芯を抜いた感じで、柔らかめ。


11 MEAN MR MUSTARD

ボーカル、コーラスをよく聞こえるようにして、曲全体のテンポの良さを生かし、ワイルドな感じをよく抑えていると感じました。


12 POYTHENE PAM

これこそ、タムタムやスネアを“ドンスカ”やるのかと思っていたらそうでもないです。
生ギターも“ガンガン”とはやっていない (・_・;
もっと、ドタバタ騒々しくやった方がよかったと思うんだけど・・。


13 SHE CAME IN THROUGH THE BATHROOM WINDOW

全曲から続きなので、似たような印象のミックス。
もっとタムの音をヘッドが震えるのを感じるくらいにしてもいいんじゃないのかな。
よく言えば理性が効いているが、悪く言えば、度胸が無い(^^;)


14 GOLDEN SLUMBERS

ポールのボーカルが美しい。ポール好みのナチュラルな音。
全体にきれいな曲に仕上げようとしていると感じました。


15 CARRY THAT WEIGHT

おぉっ、ここではリンゴのドラムが“ズコズコ”いっているじゃありませんか。
オーケストラは、ややエコーを効かせています。
ギターも強調気味。
ラストに向けてちょっとミックスしている側も気合いが入ったか?!
・・と、最後の強力なコーラスを聞いていて、涙がまた・・。


16 THE END

もちろん、リンゴの一世一代のドラム・ソロは、タムのヘッドが“ゆるゆる”と震えるのを感じるくらいの強調ミックスでした。右スピーカーが“ぶわんぶわん”いっとるぞ!
三人のギター・ソロ合戦は、強調するよりも、丁寧にギターの音そのものを生かしている感じでした。
最後の最後のコーラスもやさしい感じでした。


HER MAJESTY

これはまあ、普通かな(*^_^*)くらべるっていってもね・・。

というわけで、ニューミックス盤はここまで。次回は一緒に入っていた「セッションズ」の2枚についても取り上げる予定ですが、その前にジャズの「ジョン・コルトレーン」の録音で昨年発見された未発表テイク集のアルバムについてやるかも。・・それじゃまた。

 

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