フォト

わたしのいきつけ

無料ブログはココログ

2020/07/19

「MUSIC LIFE 1960年代のビートルズ」を読み終えて

20200719_beatles_ml_002

前回のこのブログで表記の「1960年代のビートルズ」を読んでいる途中で感じたことを書きましたが、今回は読み終えてからの感想を。

私がビートルズのレコードを自分で買って聞き出したのは中1の冬休み。アルバム「Let It Be」からです。お年玉を使って・・。しかもアグネス・チャンの「ひなげしの花」と一緒に買ったのでした(^_^;)
もうビートルズは解散してこの世からいなくなっていました。

ただ、小学生のときに親にねだって日本のみのシングル盤「オブ・ラ・ディ・オブ・ラダ/マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス(※ホワイルは抜けてクレジットされていた)」のシングル盤は持っていました。ポータブル・プレイヤーで聞いていました。

というわけで、ビートルズ後追い“第一”世代です。

後追い第一世代でも、ビートルズの情報はインターネットのある現代とは異なり、情報はものすごく少なかった。しかも“がせネタ”も多かった。
さらに、高校生になりバンドを始め、ビートルズの曲を練習していると、「そんな古いものやってるようじゃ、このバンドはダメだね」とスタジオで他のバンド連中から再三言われました。

ツェッペリンやDパープル、イエス、キング・クリムゾン、エマーソン・レイク&パーマー、ピンク・フロイドその他ヘビーなヤツやプログレなヤツ、そいつらの全盛期でした。
その後には私の最も苦手な“フュージョン”ブームが訪れ、暗黒・地獄の学生時代を過したものでした。

でも、ビートルズは“ずう~っと”大好きなのは変わらず(゚ー゚*)。oO今になり、「これでいいのだ!」とやっと思える時代になったわけです。

この本を読んでみると、真っ只中の世代には情報は“極小”“ミニマム”だったようです。
ビートルズとのパイプも東芝よりもむしろミュージック・ライフの星加ルミ子さん経由のものが多かったことがうかがわれます。

映画のスクリーンに向かって叫ぶ女性ファンの様子、フィルム上映や、スライド上映、音だけを流すなどのイベントがファンにとっては貴重な場であったこともわかりました。
“動くビートルズ”を見ることがいかに嬉しいことであったかも・・。

真っ只中世代のそんな様子と、幾度も報じられる「ビートルズ解散?」の不確かな情報。
気が気じゃなかったでしょうね、真っ只中世代。

そして、映画「レット・イット・ビー」から解散への流れのところが、一番読んでいて辛く、暗くなりました。
もうねぇ、読んでいて投げ出したくなるくらい・・。

解散自体については仕方のないことだとは今に至っても理解しているのですが、兄弟のように仲の良かった四人の姿が一番目に浮かぶ私のビートルズの一番の印象!
それが、あのようになっていったのは、読んでいるとやはり辛かったです。

その後の四人のソロでの活躍も素晴しく、皆が皆、大ヒットを飛ばしているのは驚きですが、ジョンとジョージがもしも健在で今に至っていたら、ひょっとすると“Around 80 Beats”なんて名前の素敵なバンドをもう一度組んでいたかもしれないですね。

そんな空想をしつつ、読了です。


【Now Playing】 Hey Jude / The Beatles ( Rock )

 

2020/07/18

「MUSIC LIFE 1960年代のビートルズ」を読んでいる途中で・・

20200718_beatles_ml_001

シンコーミュージックのムック本「1960年代のビートルズ」を読んでいるところです。
読み終えたら、感想を書こうと思っていたのですが、今朝、かかりつけの医者で診察を終え、遅い朝食を珈琲屋さんでとりつつ、昨日からの続きを読んでいると・・。

ビートルズ解散考・時代の証言のところでピタッとページをめくる手が止りました。

『横倉絹枝 きり絵作家・講師/リンゴ・ファン』!!!

横倉さんとは船橋にあった野口淳さんのビートルズ資料館で初めてお目にかかり、その後も谷中のギャラリー猫町で二度ほどお会いして、特に昨年はいろいろとお話させていただきました。facebookでもお友達(*^_^*)

生粋のリンゴ・ファン'(*゚▽゚*)'で、ビートルズのアルバムジャケットを切り絵にされた作品は本当に素晴しかった(※カレンダーで購入しました)。

映画「レット・イット・ビー」について書かれていた部分、
テレビで見た記憶があり、なんて暗いのだろうと思ったと書かれたあとに

真実に見せかけた記録映画で、その作り方に悪意さえ感じました。人気のあったビートルズが壊れていく様子を面白がっているような。
疲れて悲しそうなリンゴ、いま観ても胸が痛くなるし、あんなに笑ってふざけて、兄弟のように仲良く支えあっていたのに。
寒そうなスタジオ、片隅のジョンとヨーコ。
ああ、もう何もかも終わってしまったのだと感じました。

・・ルーフトップ・コンサートが素晴しいと人は言うけれど、目も合わせず、寒そうにドラムをたたくリンゴ。

というところまで読んで、私・・、テーブルの上に涙がぽとぽとと落ちました。

こんなに正直な気持ちで映画「レット・イット・ビー」を見ていなかった自分に気付きました。
オープニングの重苦しくて哀しそうなピアノ曲が流れる中、ドラムが運ばれてくるシーンだけでもいきなり暗くなったものでした。

そう、だから私も積極的に「レット・イット・ビー」を何度も見てみようという気にはならなかった。ずっと・・。
フィルムを見ていると、あの屋上のシーンなど、曇った虚空に向かって「Don't Let Me Down」を叫ぶジョン、それに合わせてシンバルを強打するリンゴ、なんか哀しい場面だと思いました。

とても寂しくなって涙が落ちたのだと思います。

高校生の進路面談で担任から「君は将来どういう方向に進みたいの」と聞かれて、「僕はリンゴ・スターになりたいっ!」と応え、先生に呆れられたほどのリンゴ好きの私…σ(^_^;)
今回、横倉さんの少女時代のような真っ直ぐな文章を読んで、キュンとしたり、温かいような気持ちになったのでした。

 

2020/06/21

「ビートルズ/マークハーツガード著」を読みました。

20200621_maek_hertsgaard001

『ビートルズ(A DAY IN THE LIFE)/マークハーツガード(Mark Hertsgaard)著・湯川れい子訳(ハルキ文庫)』という本を読みました。

これは、1994年1月に発行され、日本では湯川れい子さんの訳で1997年7月に単行本化されたものだそうで、今回2019年11月にそれが“文庫本”化されたものです。

私、実はこの本を存知上げませんでした。
時期としては、ビートルズが「アンソロジー」を企画していて、来年出るんじゃないかという時期だったようです。文中にその旨の記述がありました。

で、その時期の文献としては、かなり冷静にビートルズのデビューから解散までを丁寧に音楽的な面から、さら四人個々の関係、そしてブライアン・エプスタインやジョージ・マーティン含め周囲の人たちとの関係なども偏りも感じさせず書いていて、ビートルズ・ファンの一人として読み応えのあるものでした。

筆者はこの文を書くにあたり、EMIに残されていたテープをそれこそ、あのアンソロジーに入っていたような制作過程の部分をかなりの時間聞くことが許されていて、それを聞いた上でのものなので、当時の四人の様子、ジョージ・マーティンらスタッフとのやり取りなども理解した状態での文となっており、今現在の私が読んでも知らなかったことや、著者にとっての「ビートルズ」という音楽・芸術・現象・人としての姿が丹念に書かれているものだと感じました。

1994年頃の文ですが、よくあるビートルズ本に書かれている、ゲット・バック・セッションの頃は四人の関係は最悪だった・・みたいな安易で一方的な偏りのある記述も、丁寧にその時の状況を拾い出して実際はこんなであったろう、ということも書かれていました。

そしてビートルズの四人は家族、あるいはそれ以上のようなものになっていた、という記述にも共感しました。
いくらなんでも家族四人にそれぞれ結婚してパートナーが出来たり、子供が出来たり、大家族になってしまえば、一緒に暮らしていくのは無理だろうという考え方にも納得がいきました。
つまり、あの頃、四人の団結、結束の強さは誰にも想像出来ないものだったのではないかと。

さらにビートルズが創り上げたものは、単なるロック・ミュージックとか、時代に生きる若者達の成功物語でもなく、残されたものはある種の「芸術」としての一形態なのではないか、というような記述もあり、・・そうかもしれない、と思いました。

私は今でもビートルズの曲を毎日聞いています。たぶん聞かない日はありません。
それだけ魅力のある楽曲ばかりであり、アルバムは作品として今でも鑑賞に耐えうるものであり、これだけ聞いてもまだ日々発見がある、ということも驚きです。
しかも、こんだけ何十年も聞いているのに飽きない。さらに新鮮に聞こえる。

私、かつてビートルズ研究室というホームページを作り、2004年から数年かけて全曲について研究し、掲載したことがあります。
ホームページはプロバイダーの都合で閉じることになりましたが、その原稿はまだ手元に残っています。
何とか、今年中にでもその原稿を生かし、追記等をして(それぞれの曲を聞きながら書いていましたが、2009年リマスターの前のCD音源を中心にしていたので、あらためて聞き直してもよい部分があるのでは、と思っている)このブログで復活させようという思いをあらたにしました。

ビートルズ、いつまでたっても私の心の中に人生の支えとして生き続けているのです。

 

2020/01/07

アビーロード50周年記念盤、いよいよ「セッションズ」のCD二枚に突入!【2/2】

20200105_abbey_road_s_003

では、前回に続いてセッションズの2枚目に突入します。

CD THREE Sessions

1.COME TOGETHER(Take 5)

もう曲はかなり固まってきた感じに聞こえます。
独特のポールとリンゴのプレイも既に出来上がっています。
ジョンはまだシャウトしたり、声が裏返ったり、歌い方を探しているのかもしれません。
演奏が止ったときに、ジョンが本編には無かった歌詞を言ってちょっと笑ったりしています。次々といろいろな歌詞が頭の中に浮かんで来るのだと思います。


2.THE END(Take 3)

せぇので、あの演奏に飛び込んでいく様子が録音されています。
ここでもリンゴのかなり開いているハイハットオープンの音があまりにも素晴らしい。
まだまだ未完な感じの演奏でした。


3.COME AND GET IT(Studio Demo)

アンソロジーにも入っていたバッド・フィンガーのためにポールが作ったデモ・テープでの演奏。
もうすでに完成していて、このままシングルカットすればヒット間違いなしの状態(^_^;)
で、「このとおりに演奏しろ」とテープを渡されたら・・ふつうやる気なくなっちゃうと思うんだけど、バッド・フィンガーエラいっ!!


4.SUN KING(Take 20)

あのけだるい感じはこのテイク20の段階ではほぼ完成しています。
ギターフレーズもレコードのまんま。
まだボーカルを本格的に入れる前の状態です。


5.MEAN MR.MUSTARD(Take 20)

こちらもボーカルはまだガイド的に入れているような段階。
演奏はほぼ完成形。
ベースにもエフェクトも掛かっていて、本編と変わりない感じです。


6.POLYTHENE PAM(Take 27)

ポールの指示により、この曲に突入する感じを皆で共通理解し、ものすごい勢いで曲を始めます。
今回の本編リミックスもこのくらいの勢いとドタバタ感でやってみたら良かったのにd(^_^o)と思いました。


7.SHE CAME IN THROUGH THE BATHROOM WINDOW(Take27)

続いてこの曲に突入し、勢いはそのまま!
ギターの音色もいいし、リンゴのプレイも冴えているし、ビートルズのバンドとしての良さがもろに出ているように私には感じました。


8.BECAUSE(Take 1-Instrumental)

ボーカル無しのインストゥルメンタル・バージョンです。
ボーカルが無いとあの荘厳感は出ないのですね。
たぶんシンセサイザーと思われる音のキーボードも本番そのままで入っていて、アレンジ、サウンドづくりのうまさを直に感じました。


9.THE LONG ONE(Trial Edit & Mix -30 July 1969)

「ユー・ネヴァー・・」以降のメドレーがトライアル・エディットとクレジットされていてコーラスが異なる部分にも入っています。
ほぼ本番のアビーロードと変わらない感じ。ポールのボーカルは割りとラフな感じに聞こえる。コーラスはかなりはっきりと聞こえます。
「サン・キング」への繋ぎ部分が異なっています。

「ミーン・ミスター・マスタード」は、かなりワイルドで、ベースもブイブイいってて、私好み。
そのあとが「ハー・マジェスティ」になっている当初のバージョンで、それから「ポリシーン・バム」に突入しています。これもけっこう自然な流れに聞こえる・・(^-^)/☆
間奏のカウベルなどが新鮮だ!

「シー・ケイム・イン・・」は、あの怒濤のドラムで入って行かない!!!
でも、途中からあのドラムパターンになっている。ここでもサウンドはワイルド感満載。
で、「ゴールデン・スランバーズ」に入って行く。これはオリジナルと同一な感じだが、ポールのボーカルが異なっています。オーケストレーションもまだ入れていません。
「キャリー・ザット・ウエイト」の強力コーラスは、生声っぽい録音です。
ここでもオーケストレーション無し。

「ジ・エンド」が始まり、掛け声的ボーカルは入っていない。
リンゴのドラム・ソロはそのまんまです。ドラムの録音が素晴らしい。
三人のギター合戦はまだダビングされておらず、オーケストラも無し。

・・最後の「ハー・マジェスティ」はすでに演奏されているのでここで終わりです。
けっこうこの長いメドレーは衝撃的でした。この“長い”編集は、本来アルバムのどの部分であったのか、というのも気になります。

でねぇ、ラジオ番組「ビートルズ10」で話題にあがったアルバム添付の資料写真37ページにあるマスターテープのレコーディング・シートには、A面一曲目は「ヒア・カムズ・ザ・サン」で、二曲目は「ビコーズ」。三曲目以降がこのロング・メドレーの曲順になってるんすよ( ̄O ̄;)えぇってなもんでしょ。
でもってB面は現在のA面と同一曲で、「オー・ダーリン」と「オクトパス・・」の曲順が入れ替わっています。
なんてこったい!
最終的にビートルズが聞き直して現在の状態になったんだと思いますが、けっこう驚愕の事実ですねぇ(゚ー゚*)。oO


10.SOMETHING(Take 39-Instrumental-Strings Only)

これは「サムシング」のオーケストラ部分のみの録音です。
これほどクリアーな状態で聞くと、これだけで完成された曲みたいに聞こえます。
いやもう、うっとりです。


11.GOLDEN SLUMBERS/CARRY THAT WEIGHT(Take 17-Instrumental-Strings & Brass Only)

そして、さっきのロング・メドレーでは入っていなかった部分のオーケストラのみの録音です。
こちらも壮大なオーケストレーションで、まるで映画音楽みたいです。
ジョージ・マーテイン渾身のスコアじゃないでしょうか。素晴らし過ぎっ!'(*゚▽゚*)'

以上で、セッションズの2枚目の感想を終えます。
けっこう発見もありましたし、驚きを感じた部分もありました。
新年早々ビートルズを新鮮に聞くことができました。

 

2020/01/06

アビーロード50周年記念盤、いよいよ「セッションズ」のCD二枚に突入!【1/2】

20200105_abbey_road_s_001

年始一発目に、アビーロード50周年記念盤、リミックス盤本編を聴いてみましたが、これからデラックス盤に附属していた「セッションズ」の二枚を聴いてみます。
例によって、様々な出版社から発行されている解説本などには目を通しておりません。
私が聴いたままの感想を書き下ろします。
では、スタート!
まずはセッションズの1枚目から。

CD TWO Sessions

1.IWANT YOU(She's so heavy)(Trident Recording Sessions & Reduction Mix)

まだ手探り状態の段階のようです。ジョンがいろいろと指示をしている様子が窺えます。
ジョージが一生懸命にギターのフレーズを何度も弾いていい感じのギターを作り出そうとしているのも後ろで聞こえます。
けっこうジョンの声はかすれていたりする部分があります。

途中からリダクション後のオーバー・ダビング以降の状態が入っているようです。
ポールのベースは早くも完成形に近いところまで持って行っていて驚き。
リンゴのドラムも落ち着いたプレイで、完成形にかなり近い。
おおっ、聞いたこともないギターの泣きのフレーズがあの盛り上がり部分で入って来ました。ちょっとそのギターやり過ぎな感じがするし、キーボードもやり過ぎな“大袈裟”感が漂っています。

最後の盛り上がり部分のところでドラムとベースが演奏をやめてしまいます。
で、ここが“みそ”だけど、本番オリジナル・バージョンのラストが突然に消えますが、その部分がこのドラムとベースが演奏をやめる部分になっています。
ってことは、ラジオ番組「ビートルズ10」でも言っていましたが、ジョンの動物的感覚で突然演奏を切ったわけではなかったってこと?!通説が覆るようなテイクが収録されている・・ということですよねぇ・・。


2.GOODBYE(Home Demo)

ビートルズの作ったアップル・レーベルが抱えていた女性歌手、「メリー・ホプキン」に提供したポールの曲のポールによるデモです。
当時、私はこの曲が大好きでした。日本でも洋楽ヒット・ベストテンの常連曲であったと記憶しています。
メリー・ホプキンは、当時まるで“女ポール・マッカートニー”みたいでした。
このポールの歌い、弾くバージョンもなかなか良いですd(^_^o)


3.SOMETHING(Studio Demo)

ジョージがギターを弾きながら素朴な感じで歌っています。
他の楽器はピアノが入っているくらいです。
この段階で早くも名曲の風格が漂っているように感じます。
サビのところでのバックのオーケストラの演奏もピアノによって既にそのフレーズが弾かれていたことがわかります。


4.THE BALLAD OF JOHN AND YOKO(Take 7)

「ジョンとヨーコのバラード」は、この時期に録っていたのか。
ドラムはポールが叩いているのは周知の事実ですが、レコードでのプレイとは異なり、オンタイムというか、あの独特の“ちょっと遅れている”感じがありません。
当然ですが、フィル・インも異なっています。まだ初期段階なのでしょうが、ポールのドラムにはミスとか、迷いが目立っています。
ジョンのボーカルは喉の調子も良さそうで、快調な感じ(*^_^*)です。


5.OLD BROWN SHOE(Take 2)

この曲に関しては、ベースとドラムを誰がプレイしているのか世間的には謎とされているようです。
でも、ジョージがこのように歌って演奏が同時進行しているのを聞くと、ベースはジョージではなかったわけですよね。
やはりベースはポールか。
そうすると、これだけのドラムが叩けるのはリンゴ以外にはポールしかメンバーにはいないわけですから、ドラムはリンゴという・・当たり前の結論になっちゃいました。
でも、解説文にはドラムはポールだと記載されているみたいで、私にはそうは思えない難しいプレイだと思うんですけどね・・。
テイク2の段階で、演奏はもうかなりいい感じに仕上がっています。ドライブ感が素晴らしい。


6.OH! DARLING(Take 4)

まだポールが喉を潰していない初期段階のもののようです。
けっこう高らかに歌ってます、ポール。聞いているところによると、何度もスタジオに通い、この曲用に喉を徐々に潰していったらしいので、ポールの“喉つぶし作戦”は結果的にこの曲にぴったりの成功だっと思いました。
ラストの方に来て、シャウトが強くなってきました。いよいよ喉を潰した方がいいのかな、などと思い始めた頃なのでしょうか。

 

 

20200105_abbey_road_s_002

7.OCTPUS'S GARDEN(Take 9)

ジョージのギターフレーズは本編で聞いたことのないものも入っていて、楽しい。
ドラムの音がけっこう大きく入っていて、リンゴのハイハットやスネアの使い方もよくわかります。ジョージの笑い声になごみます。


8.YOU NEVER GIVE ME YOUR MONEY(Take 36)

ラウンジで演奏しているかのような、ちょっとリラックス感漂うものになっています。
リンゴのハイハット、ハーフオープンの音はドラマーの私には“極上”の音に聞こえます。
曲の骨格はもう出来上がっていて、細部をこれから詰めるような段階に聞こえます。
ここからあのような完全な状態まで持って行くのだと思うと、「やはりビートルズってすごい」とあらためて思いました。


9.HER MAJESTY(Take 1-3)

ポールの甘い声のボーカルがこんな短い曲にもよくあらわれています。
1~3までのテイクが入っていました。


10.GOLDEN SLUMBERS/CARRY THAT WEIGHT(Take 1-3)

まだオーケストラの入っていないバージョン。ピアノのイントロのあと、フール・オン・ザ・ヒルに入ったりしてふざけている様子も・・。
でも、さすがビートルズ、どんどん熱の入った演奏になってきて驚きます。


11.HERE COMES THE SUN(Take 9)

アコースティック・ギターの音がそのまんまという感じの段階。ジョージの声も生声です。
ベースとドラムがジョージの演奏に合わせて探りながら進行しています。
あいかわらず、ポールのベースフレーズは天才的にカッコイイ!
サン・サン・サンのところでのリンゴのドラムも段々出来上がっていく様子がわかります。
いやこりゃカッコイイ!!素晴らしいぞ、リンゴ'(*゚▽゚*)'


12.MAXWELL'S SILVER HAMMER(Take 12)

ポールの口で表現するドラムのリクエストに即座に応えていくリンゴのプレイがこれまた素晴らしく上手い。
ベースドラムの16分音符の入れ方も“心ニクい”、リンゴはやっぱりいいドラマーだ。
曲が進むに連れてどんどんリンゴのプレイも“ノって”きます。
で、ポールもごきげんな感じで歌い、プレイするのでした。

以上がセッションズの1枚目です。
次回は2枚目を聞いて感想をお伝えします。

 

2020/01/01

新年を言祝ぎ、発売50周年記念盤「ABBEY ROAD 2019MIX」を聴いてみた。

20200101_the_beatles001

あけましておめでとうございます!
昨年末に“なけなし”のお小遣いから捻出して買い求めましたビートルズの「アビーロード50周年記念盤」、新年を待って聞いてみることにいたしました。
なんか、さわやかで気分良さそうじゃないですか!d(^_^o)

何の資料も読まず、私が聞いた第一印象のまんまで書いてみます。
それでは。“書き下ろし”ってやつですか?!聞きながら書いちゃいます。


1 COME TOGETHER

いきなりポールのベース音が“太い”感じになっています。
リンゴのタムタムの音が“締まって”います。
曲の印象がビシッとタイトですね。・・緩いところが無い!
前面に出てくる押し出しも強いです。ジョンのボーカルは自然な感じで、あまり強烈に強調されているようなところはありません。
ギターもあざといような強調はされていませんでした。
リズム隊を引き締めたようですね。


2 SOMETHING

ジョージのボーカルが自然な感じ。奥に引っ込んだようなところがありません。
曲の雰囲気を大切に、ジョージのギターソロも“あたり”が柔らかく、優しい印象。
バックのオーケストラも妙な強調はされていませんが、包み込むようなふわっとした感じがします。


3 MAXWELL'S SILVER HAMMER

シンバルや効果音のハンマーの音は、シャキッとしている。
ポールのボーカルはあまりエコーなどの効果に頼らず、生音に近い感じがします。
リンゴのタムはかなりヘッドの“たわみ”がわかるほどのマイクが“寄って”強調している印象です。
途中で入るバックのコーラスは、かなり“クリアー”な音でした。
ラスト近辺のシンセサイザーの音もクリアーで音量アップしていました。


4 OH! DARLING

ポールのボーカルはスタジオで歌ったときの反響音も拾っている感じ。
リンゴのドラムは相変わらずタムが強調され、この曲ではスネアも“ズサッ”と刺さるような強烈さです。
でも、もっと強調したいであろうポールのベースはそれほどの強調はありませんでした。
けっこう、オリジナルに忠実な印象でした。


5 OCTOPUS'S GARDEN

私の大好きなリンゴの曲。
ポップで明るく、軽い印象の曲なので、無用なドラムの“ドカドカ”という強調は無し。
リンゴのボーカルはなんだか生き生きした感じですよ'(*゚▽゚*)'
曲調を崩すことなく、ポップで楽しいミックスだと思います。
生き生きしたリンゴの声に・・涙が出てしまいました(T_T)


6 I WANT YOU(She's so heavy)

ジョンのボーカルがこれまた自然。
キーボードも“ガツン”と強烈にするのかと思いきや、そんなこともなくニュートラルなまま。
ジョンのボーカルを生かして、全体の過激な感じはむしろ引っ込めているように感じます。
バックのコーラスもそんな感じ。しかもよく聞こえます。
ジャジーなギターソロも“ぬめっ”とした音で、尖った感じはしません。
この曲ではリンゴのタムタムの音も、他の曲と異なり、やや柔らかめな音で、アタック音の強調はありません。
ジョンのシャウトは、生音に近い感じで、あくまでそのボーカルを生かして聞かせるようにしていると思いました。
最後のホワイト・ノイズの“砂嵐”音は、レコードよりも耳障りが優しい感じに聞こえました。だから逆に、この曲の持ち味となっていた、気が変になるような殺気だった音とまでは聞いていて感じませんでした。(^_^;)


7 HERE COMES THE SUN

この曲も柔らかくて優しい感じになっています。
シンセサイザーの音もキンキンしていない。
ギターの音も美しい!
サン・サン・サン・・の繰り返し部分のドラムは、思わずドカドカ行きたいところですが、見事に抑制が効いています。
暖かい陽射しのような感じが良く出ていると思いました。


8 BECAUSE

冒頭のキーボードとギターは、オリジナルよりもキンキンしていない。
美しいコーラスもよりやわらかくて聞き易くなっていると思います。
でも、逆にひんやりとしたオリジナルの感じは薄くなっているかも。


9 YOU NEVER GIVE YOUR MONEY

イントロのピアノは自然な音。ポールのボーカルもあまり“いじって”いないように思います。
ベースの音はふくらみよりも、アタック音を生かしています。
リンゴのハイハットのオープン音は、非常にシャープ。リズムを刻むシンバルのピング音はやや控えめです。
タムタムはそんなに増幅されていないようです。スネアはタイト。
バックコーラスはよく歌詞が聞き取れて、素直なミックスに。


10 SUN KING

イントロのギターの音は、深みが出ています。スタジオでアンプから出ている音を聞いているよう。
コーラス含むジョンのボーカルは、ここでもやさしい感じです。
もともとふわふわとした曲ですが、それをうまく利用してミックスしている印象です。
ポールのベースも芯を抜いた感じで、柔らかめ。


11 MEAN MR MUSTARD

ボーカル、コーラスをよく聞こえるようにして、曲全体のテンポの良さを生かし、ワイルドな感じをよく抑えていると感じました。


12 POYTHENE PAM

これこそ、タムタムやスネアを“ドンスカ”やるのかと思っていたらそうでもないです。
生ギターも“ガンガン”とはやっていない (・_・;
もっと、ドタバタ騒々しくやった方がよかったと思うんだけど・・。


13 SHE CAME IN THROUGH THE BATHROOM WINDOW

全曲から続きなので、似たような印象のミックス。
もっとタムの音をヘッドが震えるのを感じるくらいにしてもいいんじゃないのかな。
よく言えば理性が効いているが、悪く言えば、度胸が無い(^^;)


14 GOLDEN SLUMBERS

ポールのボーカルが美しい。ポール好みのナチュラルな音。
全体にきれいな曲に仕上げようとしていると感じました。


15 CARRY THAT WEIGHT

おぉっ、ここではリンゴのドラムが“ズコズコ”いっているじゃありませんか。
オーケストラは、ややエコーを効かせています。
ギターも強調気味。
ラストに向けてちょっとミックスしている側も気合いが入ったか?!
・・と、最後の強力なコーラスを聞いていて、涙がまた・・。


16 THE END

もちろん、リンゴの一世一代のドラム・ソロは、タムのヘッドが“ゆるゆる”と震えるのを感じるくらいの強調ミックスでした。右スピーカーが“ぶわんぶわん”いっとるぞ!
三人のギター・ソロ合戦は、強調するよりも、丁寧にギターの音そのものを生かしている感じでした。
最後の最後のコーラスもやさしい感じでした。


HER MAJESTY

これはまあ、普通かな(*^_^*)くらべるっていってもね・・。

というわけで、ニューミックス盤はここまで。次回は一緒に入っていた「セッションズ」の2枚についても取り上げる予定ですが、その前にジャズの「ジョン・コルトレーン」の録音で昨年発見された未発表テイク集のアルバムについてやるかも。・・それじゃまた。

 

2019/09/15

横倉絹枝さんの『切り絵個展・リリカルビートルズ』よかったぁ'(*゚▽゚*)'

20190915_nekomachi002
台東区の谷中にある「ギャラリー猫町」で開催されている上記の切り絵個展に行って来ました。
「ALL YOU NEED IS LOVE」から「I WILL」まで、リリカルなビートルズナンバーをテーマにした横倉さんのビートリーな切り絵(^-^)/☆よかったですぅ~!!

20190915_nekomachi001
そして FaceBook では日常「いいね」したりの「お友達」である横倉さんとたくさんお話ができました。

20190915_nekomachi003

横倉さんは大の“リンゴ好き”、そして私も「ビートルズといえばリンゴ」のリンゴ・ファン(*゚▽゚)ノ話が合うこと、合うことd(^_^o)

横倉さんのおうちの猫ちゃんたちの写真も飾られていて、猫好きな私はさらにさらに満足&気分上昇ヽ(=´▽`=)ノ

 

20190915_nekomachi004
ビートルズに因んだ猫ちゃんたちの切り絵は私の心をとらえて離さず、それ以外の猫切り絵も魅力いっぱいなので、ポストカードも多数購入(*^_^*)
アビーロード(にゃびーろーど)とリボルバー(りぼるにゃー)のキーホルダーも買っちゃいました。

20190915_nekomachi005

横倉さんが保有しているリンゴがメンバーからもらったポストカードを載せた写真集のことなども教えてもらい、とてもいいものなので、私も調べてみようと思いました。

午後のひととき、切り絵と猫とビートルズで、もう幸せな時間を過しました。
そして谷中っていいところだな、と思いました。
商店街も魅力的!(゚ー゚*)。oO
また来ます。

2019/03/07

【はっPのアナログ探訪_0154: SHAVED FISH / John Lennon ( LP )】

20190307_shaved_fish01

当時は珍しかったジョン・レノンのベスト盤で、ビートルズ末期から解散後に発表した1969年~1974年までのソロ・シングルA面の曲を集めたものでした。
タイトルは「シェイブド・フィッシュ」で、ジャケットのイラストを見ればわかるとおり、鰹節(削り節)の意ですが、日本を意識してのものであったのか、それとも削り節が単に珍しかったのか、ちょっと不思議なタイトルです。

アルバムA面を聞いていると、その頃のジョンの音楽は基本的にシンプルでパワフルですね。
もともとジョンが求めていたロックはこういう骨太で、リズムが“がっしり”したものだったのだと、あらためて感じました。

5曲目の「マザー」は、まさにシンプルの極致。
ドラムとベースが演奏のほとんどを占め、バーンと弾かれるピアノが唯一この楽曲の装飾的な音だったりします。
初めてこの曲を聞いたときの感覚を思い出しました。


20190307_shaved_fish02

知り合いで、ビートルズ好きな人がふともらした言葉を思い出します。
「ジョンの曲、好きなんだけど、日常に流しているのはちょっとつらいんだよね」という、私も思わず「それは言える」と返したことがありました。

BGM的にジョンの曲を流すって、ファンとしては難しいんですよね。
他のビートル三人の曲なら大丈夫そうなんだけど・・(^^;)

なんてことを思い出していたら、「女は世界の奴隷か」が始まりました( ̄O ̄;)
これをBGMにして流しておくってのはやはり無理だ…σ(^_^;)

B面に入ると、「イマジン」から始まり、ちょっとやわらかい気分にもなりますが、やはり演奏はシンプルで、詩の内容は、強いメッセージ性があり、“聞き流す”ような曲では、やはりないです。
でも、いつ聞いても“どこにもない”いい曲です。

アルバム「心の壁、愛の橋」からの曲については、ちょっと“ハイ”になっているようなジョンがいて、正直言うとこのアルバムのファンはとても多いと思うけど、私にはその“ハイ”の裏側にあるジョンの心って、どんなものだったんだろうと考えてしまい、あまり楽しめないんです。
これは、あの頃から今に至るまでそんな気持ちになってしまいます。当時、このアルバムでジョンから離れていってしまったのでした。
その5年後にあの悲劇・・。またジョンのもとに戻ってくるときはつらかった・・。


20190307_shaved_fish03

アルバムをとおしてジョン・レノンを聞いていると、楽曲に没入するというよりも、ジョンという個人、人に惹かれて行く自分を感じました。
ジョンの強烈な個性、人格、音楽に対峙する姿勢などが思い返されて、最終的には“ジョンという人に酔う”ような感覚になりました。

最近 iPhone に入れてクルマで聞く曲にジョンのアルバムを何枚も追加したのですが、他のビートル三人とシャッフルして聞いてみて、とてもいい感じになっています。
ジョンもいいっ!ポールもいいっ!ジョージもいいっ!リンゴも最高っ!って結論です。

2019/02/20

【はっPのアナログ探訪_0152: Another Day(アナザー・デイ) / Paul McCartney ( Single )】

20190220_another_day01

久しぶりのアナログ探訪、ポール・マッカートニーの「アナザー・デイ」を聞いてみました。
ベースの音がとても豊かに聞こえてきます。
いつもCDで聞いているのとは異なる、まろやかだが芯のある、そしてポールのつま弾きを強く感じます。

曲は言わずと知れたポールのビートルズ解散後の名曲シングル。
ポールの甘い声でのボーカル、さらに甘~いバックコーラス。
やさしいアコースティック・ギター。
何よりもメロディーがいいっ!!

そして曲の展開も素晴らしい。
ソー・サッド・・・からのやや哀感をおびたところから一気にサビに持って行くところは、もう心憎い、聞いている者をくすぐってくすぐって、たまらん感じ(*^_^*)です。


20190220_another_day02

当時は、ビートルズの曲についてもまだ十数曲しか知らない状態で、この解散後のポールのシングルを聞いたわけですが、溢れる才能にただ驚いたことを覚えています。
ビートルズが数々の名曲を世に生み出して解散したという事実は知っていたのですが、まったく枯渇しないその才能に、当時中学生の私はただ感動しました。
曲の世界観も当時の歌謡曲には無いものでした。

この曲や、「メアリーの子羊」、ジョンについては「イマジン」「ラブ」、ジョージは、「マイ・スウィート・ロード」「ホワット・イズ・ライフ」、リンゴについては、「バック・オフ・ブーガルー」「イット・ドント・カム・イージー」などがビートルズを聞き始めた私の耳に解散後の四人の曲として入ってきたわけですが、どれもこれも聞き始めたビートルズとは異なるサウンドを感じ、またメロディなどもひと味ちがったものを感じ、この先ビートルズと同時進行的に四人の曲を聞いていくことができるのだと、わくわくしたものでした。

今、B面の「オウ・ウーマン・オウ・ホワイ」も聞いてみたのですが、当時はよくわからなかったこの曲も、今聞くと、ポールらしい物語性もある、しかもサウンド的にも工夫を凝らした感じがして、このあいだの「エジプト・ステーション」のアルバムにも通じるようなところがありました。

あらためてポール、いいねぇ・・(゚ー゚*)。oO

2019/01/05

ホワイト・アルバム50周年記念盤、「イーシャー・デモ」と「セッションズ1~3」を聴いてみた。【4/4】

20190105_emi_tapes001

◇CD 6: セッションズ

いよいよホワイト・アルバムの記念盤試聴も最後の一枚です。
これもアルバム製作過程のセッションを録音したもの、ではいってみます。


1. アイ・ウィル(テイク13)

ちょっと録音過程でふざけあっているところから始まりました。
ポールの甘い歌い方、シャウトもいいが、こっちもいい!
アイ・ウィルのいいところがこのセッションでも良く出ています。
ジョンか誰かが何か叩いてリズムを取っているのも既に入っています。
曲の骨格はすでに出来上がっています。


2. ブルー・ムーン(スタジオ・ジャム)

ポールが軽く歌っているが、それがなかなか味わいを感じさせます。
本気で録音してもいいものが出来たかも。


3. アイ・ウィル(テイク29)

けっこうそっと囁くように歌い始めましたが、頓挫・・。


4. ステップ・インサイド・ラヴ(スタジオ・ジャム)

アンソロジーでも聞いた曲。
これはそんなに本気でやっている感じはない。でも、スタジオでくつろいでいる様子のポールが感じられる。ギターもかる~く弾いています。


5. ロス・パラノイアス(スタジオ・ジャム)

続いてこの曲に突入するが、これもアンソロジーで聞けたもの。
完全におふざけモードに入っていますが、こういうふざけ方もビートルズが得意なんじゃないでしょうか。シングルB面になっていた「ユー・ノウ・マイ・ネーム」みたいにいくらでも展開できそうです。
でも、これに付き合わされた録音スタッフはうんざりしたんじゃないかな(^_^;)


6. キャン・ユー・テイク・ミー・バック(テイク1)

最終的に、ジョンの「クライ・ベイビー・クライ」のお尻にくっつけられたポールの不思議な雰囲気の曲です。
ギターもあまりポールの演奏では聞かないタイプの弾き方をしています。
知識がないので、こういう音楽が何をモチーフとしているのか、はっきりしませんが、ちょっと民族音楽的な要素を感じます。
ポール、けっこう“ノって”歌っています。


7. バースデイ(テイク2 インストゥルメンタル・バッキング・トラック)

バッキング・トラックですが、まだ教科書的に演奏していて、骨組みを作っている段階に感じます。
ギターのワイルドさもまだまだオリジナルの域には達していないし、ポップさが出過ぎなギターの部分もあります。
リンゴもあまり技を繰り出さず、しっかりとリズムキープに徹している感じ。


8. ピッギーズ(テイク12 インストゥルメンタル・バッキング・トラック)

これもバッキング・トラック。
弦楽も入って優雅な感じが醸し出されています。
こうしてバッキングだけを聞いていると、この曲にもかなり力が入っていたのだとあらためて感じました。
あまり重要曲じゃないような印象がありますが、でも、そうとう作り込んでいる様子が窺えます。


9. ハピネス・イズ・ウォーム・ガン(テイク19)

オリジナルで世に出た感じにかなり近づいている。
エレクトリック・ギターも歪ませているし、ジョンも料理の仕方の方向が見えているよう。
サビの部分が“語り調”になっていて、あの叩き付けるような歌い方はまだしていない。


10. ハニー・パイ(インストゥルメンタル・バッキング・トラック)

バッキング・トラックだが、雰囲気はもう十分出ている。
ギターの甘いトーンもオリジナル・バージョンどおり。
レトロなあの演奏も既に入っていて、歌を入れれば完成のところまでたどり着いている。
間奏のギターも本編と同じ。テイクも同じなのだろうと思う。
リンゴのやさしく丁寧なスネアも効いているし、ハイハットの使い方もうまいっ!


11. サボイ・トラッフル(インストゥルメンタル・バッキング・トラック)

これまたバッキング・トラック。
ブラスのぶいぶい言わせる感じがもう素晴らしい。グシャッとつぶれるような音の録り方もカッコイイ!
ジョージのこの曲、サウンドがいい。ジョージのこういう感覚はジョンもポールも負けちゃうかも。この世界はジョージならではだと思った。


12. マーサ・マイ・ディア(ウィズアウト・ブラス・アンド・ストリングス)

ブラスと、弦が入っていないこのバージョン、ポールが部屋で歌っているみたいで、これはこれで味わいがあります。
つまり、この曲自体がもともと優れた曲なんだと気づかされました。
この頃のポールの甘い感じの歌い方は「アイ・ウィル」でも感じたけど、魅力あります。


13. ロング・ロング・ロング(テイク44)

喋っているときのジョージとポールの声が聞き分けられない・・初期のときにも感じたけど、ビートルズの声ってそうなんだよな、とここで思い出しました。
原初的な録音ですが、あの“ぽつんとひとり”みたいな雰囲気はもう出ている。
そして、リンゴのドラムでドンッドンッって盛り上がっていく部分も出来上がっている。
途中でちょっと遊びみたいな感じに突入するが、まだまだ曲の行方は不透明な頃なのか。


14. アイム・ソー・タイアード(テイク7)

だるう~い感じの歌い方は、オリジナルよりもこっちの方が出ているかも。
シャウト気味に移行する部分はもうここでもやっている。
ブレイク時のリンゴの強烈なフィル・インはまだやっていない・・と思ったら途中からやり始めた。でもまだ未消化な感じ。


15. アイム・ソー・タイアード(テイク14)

こっちは割と静かにあきらめ感を出して歌っている感じ。
コーラスも入っているがちょっとそぐわない。
このバージョンは本気モードを感じるが、まだいろいろ迷っているところがあります。


16. コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ヒル(テイク2)

ヨーコとジョンが喋っている音声が入っている。
歌が始まるとヨーコが歌っている声もうしろで聞こえている。
ドラムのリズムがまだ定まっていない部分もある。変拍子な曲なので、お試し中なリンゴを感じます。拍子が変わる部分の繋ぎ方の工夫も大変だったと思う。
ジョンはギターを弾いてるからそんなに感じないのかもしれないけど、リンゴは苦労したと思います。


17. ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード(テイク5)

アコースティック・ギターであやしい感じで歌うポール。
シャウトもかますが、ポールの七色のボーカルにはいつも舌を巻きます。
で、この曲をアルバムに入れちゃったというのがすごいことだと思いました。


18. ジュリア(ツー・リハーサル)

ギターはジャラジャラとコード・カッティングで弾かれている。
で、続いてスリー・フィンガーで・・。
これがいいかも、というジョンの気持ちが聞いていて表われているように感じた。
詩にも自信があるのだろう、しっかりと発音して歌っているジョン。
歌っているうちに、いい曲だと実感したんじゃないでしょうか。


19. ジ・インナー・ライト(テイク6 インストゥルメンタル・バッキング・トラック)

バッキング・トラックです。
あのまぶしいばかりに美しい伴奏がそれのみで聞けます。
インドを感じさせます。音はとてもきれいでクリアに録られています。
これもジョージのサウンドに対する感性を強く感じました。


20. レディ・マドンナ(テイク2 ピアノ・アンド・ドラムス)

ピアノとドラムだけのこの曲を聞くなんて初めてのこと。
なんといってもこの曲は、ピアノとドラムが中心になって展開しているので、聞いていて「なるほどバッチリの演奏だ」と思いました。
リンゴのブラシでしょうか、シャッシャカいうスネアがぴったりマッチしています。
いつも思うが、ビートルズにとってリンゴの存在はとても重いものがあると思う。


21. レディ・マドンナ(バッキング・ヴォーカルズ・フロム・テイク3)

リンゴやメンバーの和んでいる声も最初に聞こえる。
楽しそうな雰囲気を感じてうれしいっ!


22. アクロス・ザ・ユニバース(テイク6)4

アルバム「レット・イット・ビー」で聞くことのできたこの曲のセッションの様子です。
今ではいくつかのアルバムで聞くことが出来ますが、ジョンはシンプルにギターを弾き、シンプルに歌っています。
こういう素朴なバージョンも良かったのかもしれません。
結局いままで世に出たバージョンはどれも完成に至っていないように思います。
でも、曲の良さは誰もがすぐにわかり、カヴァーも多いです。ジョンの魅力があふれた作品なんじゃないでしょうか。

より以前の記事一覧

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック