“さくら”だより2
きょうは、用事で千葉市の検見川というところに行きました。
帰りに古い神社があったので、立ち寄りました。名前はそのまま「検見川神社」です。
このあたりは、古い漁師町だったところで、今はそのおもかげはほとんどありませんが、神社自体はあまり大きくないものの、由緒正しそうな佇まいでした。
桜も満開でしたので、さっそく撮影しました。
きょうの千葉は、日中とてもあたたかく、過ごしやすい一日でした、花粉の飛散を除いては・・・。
もともと神社のすぐ近くまで海岸が来ていた場所なのですが、今は埋め立てられて海がすぐそこまできていたなんて、新しく移り住んだ人たちには想像もできないと思います。
それは、幕張メッセで有名な幕張や、浅間神社が有名な稲毛もいっしょです。
わずかに当時を感じさせるのは、家々が建っている土地がものすごく細長く、それに沿って細長い路地があることで、昔はこの細長い道を通って各々が海に出かけて行ったのだと思います。
稲毛などは、海に面していた頃はリゾート地だったようで、有名な作家なども数多く逗留していたようです。
稲毛から生まれた文学作品も数多いという話を聞いたことがあります。
聞いたことのある作家は、俳人・河東碧梧桐、森鴎外、田山花袋、島崎藤村、有馬武郎、林芙美子、永井荷風、有吉佐和子、松本清張、志賀直哉、新しいところでは椎名誠さんは地元出身です。
川端康成の「山の音」には、東大検見川グランドで昭和26年に発見された二千年前の蓮の実の話が登場します。その蓮は今では太古の昔をそのままに千葉公園や千葉みなと公園などで見ることができます。
そんなことを思いながら、この古い神社で桜を愛でていると悠久の時を感じたりもします。
桜は見ているだけで不思議な気分になる花です。
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