姑獲鳥の夏 読んだ!見た!
姑獲鳥(うぶめ)の夏・・現在上映中 の映画見ました。
先に本を読んでから行きました。
NHKの番組に作者の京極夏彦氏が出演していたのを見て、「こりゃ、面白すぎる人だ」と思い、すぐに著書「姑獲鳥の夏」を購入、一気に600頁を超える作品を読み切ってしまいました。
テレビで京極夏彦氏本人が言っていたのですが、「作品で“言いたいこと”などないのですよ!(京極堂本人の発言みたい)、読んで面白ければそれでいいのです」・・・そのとおりでした。読んで面白く、ストーリーだけでなく、その文章の展開自体を楽しめ、論理の展開も楽しめる、一冊で三度・四度“おいしい”本でした。
今まで書店で、本自体は見かけるものの、手を出すことはありませんでしたが、もったいないことをしていたと思いました。
しかし、テレビで拝見して京極夏彦氏本人も黒革の手袋を常に着用しているとのことですが、そうとう変わった方のようで、ご本人にもたいへん興味を持ちました。これから少し突っ込んで色々楽しみながら調べたいと思います。
さて、映画の方ですが、時代的にも戦後の日本あたりの雰囲気をよく出していましたし、怖ろしい事件の舞台となった病院も小説の中の様子がそのままになっていて驚きました。
監督が実相寺昭雄監督ということで、「ああ、ひょっとして初代ウルトラマンで異色な回を担当していた方じゃないかな・・とピンときました。実相寺監督のウルトラマンはいつものウルトラマンではなくなり、賛否両論ありました。私など小学生低学年でしたが、その回は面白くて面白くてワイワイ言いながら見てしまったのですが・・・。」実に膨大な小説の内容を短い映画の中にうまく表現していました。
京極堂の本屋や、そこに行くまでの不思議な塀に囲まれた坂の空間なども、私が頭に描いていた以上のものでした。
ストーリーを書いてしまうと面白くなくなってしまうので書きませんが、ぜひ一度“読んで”そして“見に”行っていただきたいても損はしない作品だと思いました。
ただ、かなりスピーディーに主役の京極堂の話が進んでいくので、映画を見たあと、小説を読んでいないと思われる方達が「なんだかわからないうちに進んでいってしまった」と話しているのを耳にしました。ここは、“読んで”から“行く”のがよろしいかと思います。
最後に主役の堤真一さんの京極堂はなかなかのものでした。楽しめると思いますよ。
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みいさん、こんばんは!
この夏は何か映画見ましたか?
おもしろいのがありましたら、お教えくださいね。
なかなか見に行けないのですが、なんとか時間を取って見に行きたいと思います。
姑獲鳥の夏は、原作を読んでから見るとよいかと思いますが、でも600頁もありますからね。
本屋で立ち読みして、面白そうだったらチャレンジしてみてください(^o^)
投稿: はっP | 2005/08/16 23:28
はっPさん こんにちは!
姑獲鳥の夏、面白そうですね。はっPさんの記事読んで、行きたくなりました。残念ながらこちらはではまだ、上映されていないみたいです。予告編は見ました。来週くらい上映されるるのかな。
投稿: みい | 2005/08/16 10:25