古い本「コンピュータの熱い罠」を読みました

『コンピュータの熱い罠/岡嶋二人著(講談社文庫)』をたまたま読む機会がありました。
これは1986年の作品なのですが、すでに現在のインターネットの世界を予感させるような、そして個人情報が企業にとって何よりの武器になることをも予感しているミステリーでした。
ある結婚相談所の顧客データを管理する会社が物語の舞台となっていますが、実はそこは、ある企業のデータ収集機関になっていて、まるで現在のグーグルのようにありとあらゆるところから、個人の情報を集め、資産やその他その人の色々な動向まで収集し、当時は個人情報保護法なんて無かった時代なのに、主人公の女性は「それが人として、企業として許されるのか」と犯罪の構造を見破っていく中で、憤っています。
パソコンの通信手段は、まだ音響カプラを使っているという古~い時代の話ですが、作者の先見の明に驚かされます。画像データの保管方法などは驚くばかりですが、それもなんだか逆にカッコイイと思えるくらいです。
コンピュータとミステリーという、当時は先進のストーリーだったのかもしれません。
今読んでもけっこういけてるこのミステリーの作者、岡嶋二人は共作筆名ですが、本屋さんにたくさん並べられています。お暇があったらぜひ一冊読んでみては!
【NowPlaying】 Lament / 中村由利子 (HealingMusic)
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