きょうのNHK-FM「トーキング・ウィズ松尾堂」では、最後の最後に私のメールがちょこっとだけ読まれました。
でも、その前の『生物と無生物のあいだ』という著書のある、青山学院大学教授・分子生物学者【福岡伸一】さんの話が面白くて、長引いていたのですが、自分のメールよりも、この人の話をもっと聞かせてくれという気になりました。
それくらい面白いお話でした。
教授の説では、人間は元々女だけで成立、存在していたのだというのです。分子生物学的に言うと。
女は自分そっくりの自分の娘を生むことによって子孫を残していった。けれど、自分の複製というか、縦系にしか、子孫を残せない。
自分は美人であるが、あそこにいるもう一人の美人と遺伝子的に合体すれば、さらに美人の子孫を残せるということに発展していって、遺伝子を合体させたいがために、女の不完全版である“男”というものを作り両者の遺伝子を積んだ子孫を作成することにしたと・・・。
要するに、男は「あみだくじ」の横棒になったのです。
なので、男は元々不完全であり、病気にも弱く、今でも女性より短命である。
要するに急場しのぎのカスタマイズをされた女が男であるというのです。面白いっ!!
その後男は重宝されることになり、生殖だけでなく、食物を調達することや、その他色々な役目を担わされることになる。
男はやがて自分が“使いっ走り的な存在”であることを隠そうとし始める。・・・自然なことです。
そして、男中心的な社会を作り出す。
ここからは私の考えですが・・。
誰が狩猟が一番うまいか、ずるがしこい食物の調達の仕方、取引の方法など・・・そんなことが男社会の歴史の中で重要なことになっていったのではないかと思います。
それが戦争などの人や国、その他自然環境などを征服していく歴史を作り出し、今の世界に繋がっていく。
だから男が作り出した歴史というのは、争い事の歴史となってしまう。
“パシリ”であることに気付かれないために、こんな世界になってしまったのではないか・・・。
女性が社会進出をする現在って、本来男を操っていた女が男になろうとしているということで、ある意味本来的なことからいうと逆行しているのかもしれません。
ますます人間社会の、地球環境の破壊に繋がらないだろうかと思います。
子孫を残すことではなくて、自分の生活の充実が、そして誰かを征服していくことによって自己の満足を得ることが人生の最大目標になるのだから、子供がどんどん激減していくのは道理だと思います。
人間の目標自体が近視眼的なものになっていることが、現在起こっている色々な危機の元凶なのではないか、などとも思い始めました。
生物学的な視点の先生のお話から、こんな風に話を発展させていくのも面白いものだと思いました。
男は、自分は女の添え物であることを理解すれば、謙虚になりさえすれば、世の中全く変わってしまうかも・・なんて空想の世界で考えてみました。
福岡伸一先生の本、読んでみようと思います。番組中の朗読を聞いても、とても平易な言葉で書かれていて、とても学術書とは思えないものでした。
【NowPlaying】 Fire God / 宮下富実夫 ( Healing Music )
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