妙なところで真面目なヤツ
『お怒りモード憑依』のカテゴリが意外や好評につき(^^;)きょうも、ちょっと怒ってみようか。
私も最近はめっきり見なくなってしまったのですが、プロレスはかつてゴールデンタイムにテレビ中継があるなど、人気があったものでした。
でも、アントニオ猪木がモハメド・アリと異種格闘技戦などというものを始めた頃から、「プロレスと○○、ほんとはどっちが強い」などということを鼻の穴をふくらませて言う輩が出現しました。
簡単に言うとさぁ、「囲碁」と「将棋」どっちが強い!って言ってるようなもんじゃないの。
それは、囲碁を打てば碁打ちが、将棋を指せば将棋指しが強いに決まってるじゃないですか・・と、そういうことですよね。
ボクシングのルールで闘えばボクサーが、プロレスのルールで闘えばプロレスラーが強いんじゃないの・・ってことで、もう結論は出ているのです。
さらに言えばプロレスは、単なる格闘技じゃなくて、興行として成り立っている立派な「見せ物」だということが大事なことなのですが・・・。
「真剣に闘えば、ロープに弾んだり、相手の決め技を食うはずがない」とか、「どうしてあそこで完全に関節を“きめ”て骨を折ってしまわないんだ、手加減してるんじゃないか」などと、お子ちゃまみたいなことを言う“生真面目くん”もいる。
プロレスはねぇ、テレビ放映だけで、大会場の試合だけで興行しているわけじゃないんだ。
それこそ、小さな漁村の魚市場などの青空会場や、ドライブインの駐車場などを会場に全国を巡業しているのです。
一年365日で、300試合もこなしているわけで、体が大事、試合をたくさんして、全国に興行をお見せして初めて“おまんま”が食べられるのです。選手にだって家族と生活があるんだよ。
だから“あうんの呼吸”で試合をしているのです。そんなことオトナになったんだからわかれよ!って思います。
“生真面目くん”のように試合をしていたら、それこそ年に一回か二回の試合をして、殺し合いに近いことをしなくてはならないし、それで儲けるには、大会場での開催とテレビの放映権料が必要になってきます。
ということは、都会に住む人か、あるいは都会の周辺にいる人しか楽しむことはできないし、年に一・二回のテレビでしか楽しめないなんて、地方の人はつまらないじゃないですか。
だから興行があるのです。それはただ闘ってどっちが強いかなんて低レベルのものじゃなくて、見ている人を楽しませて帰すことのできるプロの試合をするってことです。
お相撲だって、本来そういうものだと思います。
ようするに興行だってこと。
昔、大関琴櫻がカド番の前乃山に土俵際で力を抜いて負けてやったことがありました。
そのときも、新聞など“生真面目くん”は、琴櫻をこっぴどく叩きました。
でも、そのとき少年だった私でさえ、琴櫻は立派な人だ・・この人のような人になりたいと思ったものです。
それからは相撲では、琴櫻ファンになりました。
やがて立派な横綱になったときには、ほんとうにうれしかったし、引退後も数々の立派な力士を育て上げ、優しい眼差しで相撲を見つめる姿は今でも瞼にうかびます。
地方に行けば、真剣な闘いよりはむしろ、初っ切り(コメディタッチの見せ物相撲)や子ども達との面白い相撲などが人気を呼びます。それがいいのですよね。
また持ち出しますが、宝塚も全国を興行しています。そして、その舞台では、大劇場では見られぬ面白い舞台が見られ、地方のファンもそれを楽しみにしているのです。そこで求められているのは真剣な芸術ではありません。
ううむ、だいたい言いたいことは言ったかなΣ(^∀^;)
無理矢理怒り始めたら、ほんとに途中で怒ってしまったヾ(^-^;)
そんなこんなで本日の『お怒りモード憑依』はおしまいですm(_ _)m
【NowPlaying】 木漏れ日 / 松谷卓 ( Piano/Instrumental )
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