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2008/08/30

子供と映画に

20th_centuryboys
長女が母親と「崖の上のポニョ」を見に行った際に、「予告」で見た『20世紀少年』という映画に興味を持ち、漫画本を購入。
映画も見たいということになり、今度は私が連れて行きました。

私は、漫画も見ぬうちに、何の事前知識も無しに、この映画版を見ることになりました。
この「20世紀少年」の、文字どおり少年達の年代はドンピシャで私の年代です。
ですから、過去を振り返る場面は、まったく私の過去と同じと言って良いくらい重なりました。

子供の頃に原っぱに基地を作り、そこで書いた『予言の書』が缶に詰められ埋められる・・・。
そこには、当時よく少年サンデーなどにあった未来の恐ろしい予告的な特集などを子供ごころに過大妄想的にした世界の様子が描かれ、地球を救う自分達のストーリーが描かれていました。

まさに、自分の少年時代そのものでした。
草原に基地を作ったし、トランシーバーで団員の連絡を取り合い、秘密の計画書なども作ったっけ・・・。

でも、そこから先が恐ろしい話で。
その予言どおり世の中が進行し始めて・・裏で事態を操る怪しい影があり・・・。
あとは映画を見てのお楽しみということですが・・・。

先に映画を見た感想は、とても怖ろしく、ストーリーも映像も、二度と見たくないくらい体の具合が悪くなりました。
映画が終わり、廊下に出ると、うしろにいた女性達が、「おもしろ~い!はまったぁ~っ!次も絶対見るぅ~。」と大喜びでしたが・・・私にとってはそんな気分になれない、重苦しい気分が心からも体からも離れませんでした。

家に帰って、漫画本を見せてもらいましたが、これはこれで、面白い。
きっと、子供の頃なら夢中になってしまうだろうと思いました。いや、今でも面白い・・・。

今回は、漫画の作者が脚本も書き、キャスティングもしたということで、映画はまるで漫画本の生き写しといえるくらいの、漫画を見た人が頭に描く映画がそこにある、という状態でした。

ただ、漫画と映画では、ほぼ同じものであるのに、印象はかなり異なりました。
漫画として描かれているものと、映画として実写化されたものではこんなに心に残る印象が異なるのか・・と感じたのです。
でも、私だけなのかもしれないです。
ほとんどの人が、あんな悲惨な映像やストーリーを見て、なんだかニコニコして映画館を出ているのを見ると・・・。

ちょっと複雑な感想を持つことになった映画でした。
きっと、賛否が大きく分かれるのではないか、と思います。

【NowPlaying】 We Can Get Into This / Nude ( Rock )

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