グーグーだって猫である・・長女と見ました
テレビなどでもCMが打たれていて、長女が見たいと言い出したので、表題の映画見てきました。
単なる“猫もの”だと思って行くと、これが意外といい映画なんです・・と言ったら失礼ですね。ほんとうにいい映画だったのでちょっと驚いてしまったもので・・。
主役は、吉祥寺に住んでいる漫画家に扮する小泉今日子さん。
とあることから、サバ(フランス語で“元気?”の意味)という猫と暮らし、その猫が死んでしまうところから物語が始まります。
不器用な生き方しか出来なくて、好きな人にも自分の気持ちを伝えられなくて、四十過ぎになって猫とアシスタントと仕事をしながら暮らしています。
物語の狂言回しは、アシスタント役の上野樹里さん。
そして、出てくる人たちは、ほんとうに普通の人という感じがする人ばかり。
小泉さん扮する主役・麻子が好きになる加瀬亮さんは、独特の雰囲気ですが、その役もとても自然体。
猫も人間も、主役も、その周りの人たちも、吉祥寺の町も、吉祥寺に住む人たちも、自然に描かれていて、そしてみな対等にこの世界で生きている・・そんな幸せ感ただよう映画でした。
ただ単に生きていくってことが、不器用な人にはたいへんなことだったりします。
でも、生きていくことで感じる幸せも、小さなことではあっても色々あって、それが人としての喜びであって、さらに主人公の大きな病気が判明したところでの、周りの人のあたたかさや、猫との幸せな生活の大切さ、人を好きになるということがどういうことか・・などなどが淡々と描かれ、そして死に神が現れて、死んだ猫が人間になって過去のことを話したりするありえないファンタジー的な部分も含めて、とてもとてもただの“猫もの”映画ではありませんでした。
吉祥寺という舞台は、そんな普通の町に住み、普通の生活を猫という動物と過ごすというシチュエーションにはもってこいだったようです。
作っている側の方達の思いが、ストーリーやキャスティング、映像の撮り方、音楽、すべてに現れているように感じました。
映画を見て、自分の人生にちょっとため息ついてみてもいいかな・・などと思ったら、ぜひ午後のひとときなどにご覧になると良いのでは、と思いました。
しみじみと、あとからゆっくりと味わいの出る映画です。
【NowPlaying】 Woman / 渡辺幹男 ( Guitar Instrumental )
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