スポーツ中継のテレビ的表現
何かの本で、あるいはテレビのインタビューで読んだのか、テレビのスポーツ中継では、ラジオと異なる表現方法をとるのが常識だ・・という話を聞きました。
例えば、野球中継で
ラジオ的表現だと 「原監督がベンチを出ました」
が
テレビ的表現では 「ベンチを出たのは原監督です」
となるというのです。
実際にこういう表現ばかり使っているアナウンサーがいます。
名前は忘れましたが、日本テレビのジャイアンツ戦をよく中継しているアナウンサーです。
で、これが聞きづらいのです。
「ベンチを出たのは原監督です」
・・・えっ、原監督じゃない場合もあるの?それはどんなとき?これは意外なことなの?
・・・ベンチを出ること自体が何か特別な事態になっていることをあらわしているの?
・・・ベンチを出たのが原監督って、そのあとあなたは何かが言いたいのだね?何が言いたいの?
などと、思ってしまって、試合に集中できません。
何か、誰かに問いかけているように聞こえるのです、解説者に?いやいやそうでもなさそうです。淡々と続いていくのです。
なんだか、昔の“語尾上げ”にちょっと似ているような気もします。
「打ったのは小笠原っ!!」
・・・小笠原が打ったのが意外だったの?
・・・逆に小笠原がきょう打ったのを強調したいの?
・・・その前の打順の打てなかった選手への当てつけをしているの?
などなどで、ほんとうにイライラさせられます。
解説者も聞かれているのか、単純に中継しているのか、判別ができずにちょっと困っているのではないかと思います。それは視聴者も同じ。
しまいには、「この人、中継が楽しくなくて、投げやりにやっているのじゃないか」と勘ぐってしまうほど、延々とテレビ的表現の典型方法を使用しています。
誰か気になっている人いないかなぁ。
そしたらコメントくださいね。
【NowPlaying】 高津の富 / 桂 都丸 ( 落語 )
« 今度は「行って来ます」の話 | トップページ | テレビのお笑いは使い捨てに・・・ »
「スポーツ」カテゴリの記事
- 『現役引退 プロ野球選手「最後の1年」/中溝康隆』を読みました。(2025.07.12)
- 「受け月/伊集院静」を読みました。(2025.07.03)
- 長嶋さんのスクラップ記事続きの続き(2025.06.15)
- 長嶋さんのスクラップの続き(2025.06.11)
- 「燃える男」の原点(2025.06.10)
「言葉」カテゴリの記事
- 「言葉のおもちゃ箱 伊奈かっぺい綴り方教室/伊奈かっぺい」を読みました。(2025.06.05)
- 「ほっとする論語/杉谷みどり・石飛博光」を読みました。(2025.04.14)
- 「言葉の温度/イ・ギジュ・米津篤八訳」を読みました。(2025.04.12)
- 俳句を詠んでみる_0412【 春の朝 ご安全に の 声聞こえ 】(2025.04.10)
- 俳句を詠んでみる_0379【 春の朝 続きが見たい 夢だった 】(2025.03.06)
コメント