酒の向こう側
平日は、帰宅時間の関係もあり、テレビを見ることはなく、録画した番組を土曜日になって見ることが多くなりました。
今朝は、浅井慎平さん(もちろんご存知でしょうが、有名なカメラマンで、テレビなどでも多彩な活躍をされている方)が出演されていたワインの番組を見ていました。
浅井さんは、若い頃は仕事の延長で、もう昼間っからお酒を飲んでいたようですが、今は『6時までは絶対お酒を飲まない』と決められていて、それこそ5分前だろうが、絶対に飲まないとのこと。
それによって、お酒を飲む楽しみが増したということでした。私は酒飲みではありませんが、4月以降“酒”の機会が増えたこともあって、何となくその気持ちがわかるようになりました。
酒というものがあって、それは「日常の仕事や生活があるこっち側とは別の世界がその向こうにある」その“境”にその酒があるのだ・・ということだと思います。
“酒の向こう”にあるのは、「理屈だけでは通らぬもの」、あるいは、「摩訶不思議な悪魔的な世界」、はたまた「大人だけが知る闇、霧の中の人間関係」、さらに「男と女のあやしい世界」などなどが渦巻いています。
その海の中を、何だかんだで、たくみに泳いでいくのが“オトナ”の世界かもしれません。
「酒」とは、ただの飲み物ではなく、人を“和ませ”、“怒らせ”、“泣かせ”、さらには“淫らに”し、“優しく”、あるいは“鬼”にもさせます。
この歳になって、やっと少しわかってきたような気がしますが・・・遅すぎたね。
【Now Playing】 Just Friends / Irio De Paula & Renato Sellani ( Guitar&Piano Instrumental )
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