ノマドワーキング?のすすめ
『仕事するのにオフィスはいらない~ノマドワーキングのすすめ~/佐々木俊尚著(光文社新書)』という本を読んでいます。
これは、要するに一定の場所ではなく、カフェその他立ち寄り先やちょっとした隙間時間に仕事をこなしていくという新しい仕事の進め方・・を書いたものです。
ただ、現実的にほとんどが会社のデスクワーキングで一日が終わってしまうような人にはちょっと参考にとはいかないものだと思いますが。
しかし、そんな方でも、朝のちょっとした通勤前の時間に仕事の一部をこなしてしまうとか、あるいは仕事の相手先に出向く間に、など、ささっと仕事を進めたいような時があるかもしれません。
そのようなときに、このノマドワーキング(遊牧民的に動きながら仕事も進めていくような感じでしょうか)は有効かと思います。
著者は、講演や大学での講義、政府関係の委員、ジャーナリストとしてのインタビューなどもこなしながら、ものすごい量の本を書き、多数の連載もかかえていて、一ヶ月に15万文字の文書を書いているとのこと。
こういう人には、ノマドワーキングは必須なのでしょうね。
ノートPCと、スマートフォンなどを駆使して、データはクラウド(早い話がインターネット上の信頼がおけるところ)にまかせる。
仕事もクラウド上で行い、仕事上の仲間とのコンタクトもそういうサービスを使い、人的つきあいは、別途実際に会ったりもするという、今の時代、まんざらできないことではないと言えます。
事実、この本の中でもこうしたノマドワーキングでビジネスを行っている会社や、個人が紹介されています。
時代はどんどん変わっていくのだと、思いました。
こういう仕事の仕方をしている時に大事なのは、結局インターネットを利用しているうちに、ネットサーフィンなどに時間が流れてしまい、仕事に集中できないことだと書かれていました。たぶん、私がやろうとすると、そんなことになってしまうと思います・・・。
そんな中、成功している人たちは、ここでは「アテンション」と呼んでいましたが、リラックスしている時と「アテンション(集中して仕事をしている)」の区別をはっきりとしている人たち、そんな人が成功している人なのだそうです。
もちろん、著者もきっちりとその区別をしているのです。
前にこのブログでも書きましたが、朝のカフェで、勉強をしたり、調べものをしたりして過ごしている人がたくさんいるというのは、すでに“ノマドワーキング”的な動きなのではないかと気づきました。
何年か後には、「そういえば、つい2~3年前に“ノマドワーキング”なんて言葉を聞いたな、今じゃそんな人がたくさんいる!」と、思い出したりすることになるかもしれません・・・。
【Now Playing】NHKジャーナル / NHK ( AMラジオ )
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