結婚式、披露宴で感じたこと
先週の6日、土曜日に、職場でかつて一緒に仕事をした後輩の結婚式に出席してきました。
その彼が新規採用で入ってきたときに、私がもっとも身近で仕事を教えながら毎日過ごした関係でした。
その後もゴールデンウィークの我が家の家族旅行にも一緒に来て楽しく過ごしたり、正月にも我が家でおせちを食べ、ゲームなどをしながら楽しく過ごしたり、一緒に観劇したりしたこともあったごく親しい仲でした。
結婚式当日に私のスピーチを聞いた出席者の皆から、「いまどき職場での関係で、そんな仲があるのだ」と感心されてしまいましたが、まさにそんな関係でした。
そんな彼が、仕事でも、私的な面でも様々な苦労、経験をしてきたことは私も承知しており、「結婚する」と話を聞いたときには我が事のようにうれしく、もちろん喜んで式に出席すると返事をしました。
出席者は、職場関係の偉い人たちは全く呼んでいなくて、彼と心からの交流をしてきた人たちばかりだというのは、式の前での控え室で、すぐにわかりました。
式も披露宴もすべてに心温まるものでした。
彼の人柄そのものがあらわれているように感じました。
で、式への出席を快諾したまではよかったのですが、彼にスピーチを頼まれまして、普通だったら「どなたか他の方をあたってくれないかな」ということになるのですが、躊躇なく「喜んでやらしてもらうよ」と返事をいたしました。
それは、彼への私の思いをそのまま述べれは祝辞になってしまうだろうという、そのときの私の直感でした。
依頼を受けてからは、毎朝、出勤前のカフェブレイク・タイムにポメラで草稿を練りました。
それは、アドリブなどではなくて、きちんと彼への思いを伝えようと思ったからです。
そして、スピーチの原稿は完成しましたが、前日にとっさに思いついて、さらに彼と日比谷の街頭に並んでチケットを買い、観劇したミュージカルのエピソードも加えました。
そのミュージカルのキャッチフレーズは、「ひとりのラッキーよりも、ふたりのハッピー」でした。
そのキーワードを使って、スピーチの内容を大きくシフトしましまた。
式、当日は、雨の中、会場へのバス停に向かう途中でピンクの小さな梅の花びらが風に舞い、傘の内側から見ると、まるで何かのデザインのようで、あまりに美しく、めでたくて、うれしい気持ちになり、その日その場で咄嗟のアドリブとしてお話を追加しました。
私はスピーチの反応が、どんなものか、ドキドキだったのですが、意外や好反応!
皆から「感動した」との言葉をスピーチを終えて席につくやいなや、たくさんいただきました。
司会の方からも大きな声で「すてきなスピーチを聞いて感激」と言われて、それまでガチガチになっていた自分がウソのように安堵の気持ちで満たされました。ただ、皆が私に話しかけてきたので、司会の方がどんな風にほめていたのか聞き取れないくらいでした。
結婚した本人からも「すてきなスピーチをどうもありがとうございました」と声をかけられ、私も幸せな気持ちになりしまた。
スピーチ本などをいっさい参考にせずに、自分の彼への、そして二人への思いを、私のうれしい気持ちをこめて語ったのが良かったのかもしれません。
ほんとうにうれしい気持ちでいっぱいになりました。
結婚披露宴には、今まで何度か出席しましたが、それはやはり結婚する二人の互いへの思いがどうしても出てくるものだと思います。
この二人は大丈夫!と、感じました。
そして、どうか、幸せに。と祈りました。
また彼らの後輩にその幸せを分けてあげてもらいたいものです。
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