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2010/04/30

ジュニア向けの「財政のしくみがわかる本」

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『財政のしくみがわかる本/神野直彦著(岩波ジュニア新書)』というジュニア向けの本なのですが、職場近くの本屋で目につき、それを読んでみました。

たいへんわかりやすく「財政」について初歩から書いてあるのですが、これはむしろ大人が読んだ方が良いのでは、と思いました。大人、・・そして現役の政治家にも。

特に気になったのは、所得税のウェイトが高いが社会保障負担が低く、消費課税も少ないアメリカのような国。そして、社会保障負担が低く、消費課税と所得税の高いイギリス。所得税も付加価値税も社会保障負担もいずれも高いスウェーデンのような国。それぞれがその国の社会観をあらわしていることでした。

消費税が高く、社会保障負担が高くても国民が互いに助け合っていく負担が高いことが示されていて、それはその国の考え方。国民の社会観が反映されているのだと、今までは強く感じなかったことがくっきりと頭の中に描かれてくるようでした。

国民の最低限の生活を個人所得課税のウェイトを高くしてでも所得再分配で保障するというのはひとつの考えです。
イギリスの社会保障負担は低く、互いの助け合いはあまりなくとも、人々の最低限の生活だけは個人所得課税による再分配で守っていこうというのも見識です。

日本のそれはというと、最低生活の保障をしていく責任が政府で引き受けていない、要するに個人所得課税のウェイトがかなり低い状況にあるというわけで、社会保障負担についても、フランスやドイツよりも大幅に低く、互いに国民が助け合っていこうというわけでもないようです。

消費税の増税が与党民主党でも、もぞもぞと動き出していますが、消費税が高いが、社会保障負担も高く、国民が助け合っている社会保障が充実している国とは国策は全く異なるというか、柱になる考えが見あたらないように感じます。

日本がアメリカのような「国民が自分の責任で生きていく社会」を目指すのなら、消費税よりも所得税の増税を目指すべきだし、貧しい人にも高い税負担を求めるのはますます社会の混乱を増長するように思います。

かつての、公共投資を土木建設関係などでドカンとやって、景気を浮揚させていくことができた社会だったら人はその景気のおこぼれの中で十分生活が出来、家族や、地域コミュニティなどが一定の福祉的な部分をまかない、自治体はある程度福祉関係の経費が縮減できたのでしょうが、今や誰もが働かねば生活も苦しい中で、地域のつながりも、家族のつながりも希薄になり、福祉関係の多くの部分について国・自治体がまかなわなければならなくなっています。

雇用形態もすっかり変貌し、正規職員と派遣職員という形態が常識化して、子供をつくることまでもがハードルになってしまうという変な世の中になっています。

今のままだと、富める者と、貧しい者の格差はますます開くばかりではないかと思います。
たしかに、現在では持っている人はとことん持っています。持っていない人は徹底的に持っていない。
かつての自分は中流だと思っている人ばかりだった世の中とは明らかに異なるのです。

いったいそんな国の未来をどうするのか、それをふまえた上で、国の財政の方針をはっきりとさせてもらいたいと国民として思います。

それに、今の日本というのは明らかに人の心までもが荒んでいると思います。色々な理由があるとは思いますが、ひとつはそんな実体社会と税・財政の仕組みがかみ合わないということも理由なのではないでしょうか。

前にもこのブログで書きましたが、事業仕分けなどで無駄を徹底的にはぶくのもけっこうですが、依然として未来を見据えた考え方はひとつも見せてくれないのが現在の政府です。

「必死で無駄を減らしたら何とかなると思っていたら、あれっ?そんなに減らなかった。困ったな、公約を実現するための財源さえもおぼつかない。ええい、この際消費税を上げようかな?!」というのが現状ではないのかと思いました。そのくらい底の浅さが感じられます。

国の、そして自治体の財政は、我々国民がまずどういう方向に向かえばよいのかと頭を巡らしてみることが大事なのかもしれないですね。
それが選挙結果として反映されるのですから。

きょうは、ちょっとだけ真面目に考えてみました。
お退屈さま・・・。


【Now Playing】 Sixth / スタジオUSEN ( Office BGM )

2010/04/29

『 激情 -ホセとカルメン- / BOLERO 』市川公演、観ました

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これも掲載が遅れましたが、このあいだの日曜日(25日)に宝塚歌劇・星組全国ツアー『激情 -ホセとカルメン- /BOLERO』を千葉県市川市の文化会館で長女とともに観劇しました。

ミュージカルの「激情」の方は、かつて姿月あさと、和央ようか、花総まりらが演じた「カルメンの宝塚版」です。

私と同じ日の夕方の部で観劇した、うちの職場のヅカ・ファンのFさんは大感激!
どろどろとした男女の関係というか、主演娘役の夢咲ねねさんの、悪女っぷり、奔放ぶりに感嘆したようです。
たしかに凄かった。あのキュートなルックスからは想像もできないような女の妖しさが見事に演じられていました。
100点です。

ただ、私と長女にとっては、同じ感想を持ったのですが、ひとときのふれ合いにもならないような出会いで、何もかも捨ててどん底まで落ちていくのが、どうにも今の時代に合わないのじゃないかと、余計なことを考えてしまうのです。

これは今までの全国ツアーで、同じ市川で観た「情熱のバルセロナ/雪組」や「悲しみのコルドバ/花組」などにも感じたのですが、古いものを持ってくる時には、もっと大胆にでも設定を変えてみたり、主役二人の愛の過程を緻密に描いた方がいいと思うようなことも感じていたのです。
でも、これは意見が大きく分かれるでしょうね。

ともあれ、ドン・ホセ役の柚希礼音さんも、カルメン役の夢咲ねねさんも、まさしく“激情”の中にいる男と女を演じて舞台で情念の化身となっていました。
これには、女性ファンはしびれるだろうねぇ。

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このミュージカルでは、原作者のプロスペル・メリメを舞台上に登場させ(役:涼(すずみ) 紫央(しお))、原作者がストーリーが展開される中で進行役として現れるという面白い試みもなされていました。涼さんの、その役はさすがでした。なかなか出来るものではありません。さらに二役でカルメンの亭主役も(かなり悪だが、柚希さんのドン・ホセに殺されてしまう)まったく異なるタイプの役回りを演じて、これも見事でした。

その他、夢乃聖夏さんも目立っていましたよ。
充実の舞台でした。


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ショー「ボレロ」は既に東京宝塚劇場で観たものですが、もちろん今回は配役も変わり、あらためて神秘的なシーンや、楽しいシーン、もちろんテーマの舞曲「ボレロ」のダンスはこちらも力を入れて満喫いたしました。

星組はこのまま全国ツアーで突っ走り、柚希、夢咲コンビは「ロミオとジュリエット」で梅田、博多と進撃していくようです。
「ロミオとジュリエット」は観たいなぁ。
星組はまだまだ可能性をたくさん秘めていると思います。
次の舞台も楽しみにしています。

【Now Playing】 サーカス / ウェイン・グラッツ ( Instrumental Music)

2010/04/27

利き酒と御岳渓谷散策

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毎日疲れていて書けませんでしたが、先週土曜日(24日)に、このブログに何度も登場する“達人”と表題の御岳渓谷に出かけました。
今回は「利き酒」主体のお酒の旅なので体育会系&肉食系&美白系女子にはお休みいただいて、「お酒三昧」の旅となりました。

写真は、散策のスタートとなった青梅線「軍畑(いくさばた)駅」です。
駅を降りると、そこにはのどかな風景が広がっておりました。

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写真の渓谷沿いに川のすぐそばを歩いて最初の目的地「寒山寺」に向かいました。
川では、鮎釣りをする人、カヌーでの川下りを楽しむ人がいて、雄大な山と、けっこう急な流れの川とともに風景を楽しむことができました。

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その「寒山寺」の展望台から見た光景がこの写真です。
素晴らしいでしょう!?
普段の東京でのゴミゴミした生活は、まるで別世界の出来事のようです。
と、言いつつここは「東京」なんですよね。同じ東京とは思えない(´▽`)


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そして写真の「澤乃井園」に。
多摩川の流れを見、流れの音を聞きながらちょっとお茶休憩。

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利き酒の前に、なんと酒饅頭で“乾杯”!??
けっこうお酒の香りが濃厚な饅頭でした。

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ここが利き酒処。
今回は、外部招聘として、「お酒の女神」においでいただき、我々と利き酒を楽しんでもらいました。
“ぐい飲み”を買って、あとは100円から澤乃井の様々なお酒を“お代わり”しながら楽しめるのです。

これはたいへんなお得!
いにしえの製法による「元禄」や、純米の「大辛口」、木桶仕込みの「彩(いろ)は」、純米吟醸「蒼天」、そして最高級の「梵(ぼん)」にはショックを受けるようなくらいの感動がぐい飲み一杯の中に潜んでおりました。

・・・なので「梵」については“お代わり”をしてしまいました。・・・女神もね(o^_^o)

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ぐい飲みは、よくある利き酒の時に使われるタイプのものです。
写真をご覧になるとおわかりかと思いますが、お酒によって色も全然異なるのです。
そういう“目”からの楽しみも味わいつつ、ほとんどの人が一~二杯で立ち去るのに、我々は長々と利き酒大会でした(゚▽゚*)

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すっかり良い気持ちの私達「酔いどれ一行」は、さらに渓谷沿いに進み、今度は澤乃井園の姉妹店、「いもうとや」に出撃。
写真にある「起承転結」と書かれた紙の上に、それぞれその起承転結にふさわしいお酒がセレクトされて出てくるのでした。
それを・・・また味わってしまいました(^o^;)

この時点で、そろそろぐらぐらに・・・。

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・・んでもって、女神が気になっていたメニュー「牛すじと豆腐の煮込み」を注文!
柚胡椒をきかせていただくと、こ、こ、これはっ! またまたうまいっ!!

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さらにお酒と、美味しいつまみに錯乱状態の私達は、「ヤマメのちらし寿司」まで怒濤の注文!
いやまたこれがうまいのなんのって・・・o(`▽´)o
今度は体育会系&肉食系女子もお酒抜きでもいいかもしれないので、ぜひお連れしたいと思いました。
待っててね(b^ー°)

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もう、いくらなんでもこれで終わりだろ・・と思っていたら、次には写真のお蕎麦屋さんへ(^_^;)
すごいよぉ、一日中飲んでるんだから(*^o^*)

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ここで、“締め”の蕎麦をいただいて終わりか・・と思いきや、達人はお酒とヤマメの焼いたのまで注文。
もう、錯乱を通り越してました(^^;)
すっかり酔いがまわり、お腹もいっぱい、何がなんだかわからないうちに一日は終わったのでした。

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調子こいてるうちに、東京駅直通の電車にも乗り遅れ、日はとっぷりと暮れるどころか・・夜に・・・。
ふらふらのくらくらになって家路についたのでした。

美しい風景の中での、楽しく、深く、酔いどれた一日の“利き酒”紀行は終了でした。
ああ、楽しかった(´▽`) 達人、またお誘いくださいませ。


【NowPlaying】 Au Bord De L'Eau / Larry Goldings ( Jazz )

2010/04/22

人生を変えるために・・と、いくつもの項目があげられている本

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『大人の友達を作ろう。/中谷彰宏著(PHP文庫)』を読みました。
コンビニで見つけて、面白そうだと即購入、電車の中であっという間に読んでしまいました。

些細なことだけど、“ちょっといいこと”や、“なるほど”と思うこと。“目からウロコ”的なことまで、ちょっとした時間に読むにはもってこい、そしてけっこう役立つことが書かれていました。

○プレゼントはお礼を言うよりも、誰にもらったか忘れないことが大切。・・・納得、そういう事例も体験したことがある。

○レストランなどでよくある「ちょっとちょうだい」という言葉よりも「ちょっとあげるね」・・・にすれば、相手のものも食べてみたいときには有効、そう思います。

○「他の人の意見は聞くな」という人の話は聞かなくていい。・・・そのとおりだと思った。過去にもそんな人がいてひどい目に逢ったことがあります。そんなこと言う人の狭い世界以上のものが自分には無くなってしまいますからね。

○日付入りの名刺を渡すことで覚えてもらえる。・・・これもたぶんそうだと思います。私は現在の職場に来てから、名刺をもらうと、その日付と出きれば、どんな状況だったかメモを書いていたのですが、それができた人は覚えておくことが出来ました。
こちらから先に日付入りの名刺を渡す、あるいは日付欄を設けた名刺を渡して相手に書いてもらうことができれば・・けっこういいかもしれません。

○約束を目の前でメモする人が信用される。・・・そうだよねぇ、自分が相手にこうされたら、約束を大事に思ってくれているんだと思います。

などなど、これらはこの著書のほんの一部ですが、「なかなか」面白いでしょう?

様々なことが書かれていましたが、自分に合うと思うことを実践してみようと思います。
その結果は、またこのブログでご紹介しましょう。


【Now Playing】 All The Way / Etta Jones ( Jazz Vocals )

2010/04/21

景色が変わって見えた

職場では、昨年度まで実働部隊は、私と女性ひとりでしたが、新年度からは私ともう一人男性となりました。

これで、霞ヶ関をグリグリと歩き回るのは完全に二人となり、もう一人が慣れてくれば、今までの毎日8キロコースは一日おきになりそうです。
今までの夢中で霞ヶ関を走り回っていた生活は少しは体力的に楽になるかも。

新しく職場に来た男性は、私よりも若いのですが、それでもかなりへばっているのがよくわかります。
その状態についても、昨年私が経験したことなので、「気の毒」に思いますが、まだまだこれからもうひとつ頑張らねばならない段階です。
昨年経験したので、よくわかります。

直線が長く、坂道は急で、ビルに入ると階段の上り下りが何度もある、そして日陰のないアスファルトの道を黙々と歩くのは今までのオフィスのみの仕事では想像を絶するものがあります。
さらに、人間関係を築き上げ(これについては、彼の方が私よりも長けている)つつ日々を過ごすのはたいへんなことです。
さぞかし、ゴールデンウィークが待ち遠しいことでしょう。

私もそんな日々を一日交替で、昨年通り徒歩、電車、バス、自転車等を駆使して歩き回っています。
でも、そんな風に街を走り回っていると、景色が去年と異なるものであると感じます。

仕事の量的には余裕が無いのですが、でも、心の中に“景色を見る”余裕ができました。
国会議事堂前の歩道を歩きつつ、季節を感じたり、文科省付近を歩いていると、人の動きなども良く見えるようになりました。
日比谷公園付近の空気も感じ取ることができるようになりました。
昨年からは大きな進歩かもしれません。

たぶん・・・あと一年。私は全力で仕事をしようと誓っています。
今やっているウチを含め同業他社12社?の幹事役についても、昨年までと異なり、様々な人とより深く付き合うようになりました。
それもこれも自分の財産だと思って日々過ごそうと思います。

手始めに、来週はよくしてくださる同業他社と「美味しいものを食べて、おいしいお酒を飲む」会を開く計画をし、実現の運びとなりました。
こうして、公私ともに“仕事はつらいけど”積極的な活動をしようと思っています。

今週末にもある計画があり、このブログで紹介しようと思っています。

仕事は嵐が吹き、突風に飛ばされそうな様相ですが、でも、がんばって生き生きと過ごせるように心がけます。
そんな日々を、またこのブログでご紹介できれば、と考えています。

今、ご覧になっている方、またこのブログにおいでくださいね。


【NowPlaying】 ラジオ深夜便 / NHK ( AMラジオ )


2010/04/19

ソルフェリーノの夜明け/Carnevale 睡夢

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宝塚歌劇団・雪組東京宝塚劇場公演『ソルフェリーノの夜明け/Carnevale 睡夢』を観ておりましたので、遅れましたが感想を書いてみます。

1859年のアンリー・デュナンの信念から生まれた、「赤十字思想」の誕生150周年に、その時代を描いたミュージカルの「ソルフェリーノの夜明け」が宝塚で公演され、ポスターなどを見ても“地味”な内容なのかなと思っていました。

しかし、雪組皆でつくりあげた舞台は非常に力のこもった作品でした。
どの場面も目が離せない、「人はなぜ戦争を繰り返し、祖国のためと言いながら傷つけ合うのか」というテーマが何度も観客の心を揺さぶる内容でした。

教会に設けられた野戦病院での、イタリア兵と敵兵とされるオーストリア兵の差別された治療・看護、そして一人の若いイタリア兵のハモニカ演奏から両国の兵士が歌い上げるアヴェ・マリアのシーンでは思わず涙が出て、止まらなくなりました。

この公演で退団される未来優希さんの迫真の演技も良かったし、汝鳥怜さん扮するオーストリアの将軍が、部下をかばい、処刑されるシーンなども涙なくしては見られません。

彩吹さんの誠実な医師としての立派な姿、そして愛原さん扮する看護婦アンリエットへの純愛にまたまた涙・・・。

今回は男性の観客も多く、このミュージカルは観客も含め、心がひとつになるような感動の大力作でした。
水さんを中心とする雪組、“渾身の作品”でした。

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この作品でもうひとつ感じたのは、カーテン前の演技が多く、その後ろでは大きな舞台転換が行われ、内面を描き出す少数での濃密な演技と、パッと転換した舞台での多人数での演技の転換が見事にメリハリを出していました。
これは私が昔見ていた宝塚を彷彿とさせてくれました。
こういう舞台転換もいいですね。すっかり懐かしい気分になってしまいました。

ショーの方は、衣装も鮮やかな色彩で、しかも豪華!
退団される彩吹さんをフィーチャーしたシーンも涙もので、楽しいステージはあっという間に時が過ぎ去ってしまいました。
まだまだ見たい!と思う躍動感あふれるステージでした。

娘役トップの愛原実花さんは、すっかり色気まで感じさせるようになり、もう一人前のトップスターですね。

ステージの進行が切れ目をつけるようなものでなく、連続して行くような“つくり”で、これも新鮮でした。
こういうのも、観客としては身をまかせるような気分に浸れてなかなかいいものです。
驚きの水さん女性役も有り、早変わりにもびっくり!サプライズ的な展開もスパイスが効いたような感じで、これもポイントとなりました。

様々な連続するシーンが最後まで飽きさせることなく、大満足なショーでした。

彩吹さんと雪組皆との別れを連想させるシーン・・・ジーンときました。
立派な男役でした。彩吹さん最後までがんばってください。

雪組の今回の公演、観に行けてよかったです。

そして水さんのラストまで東京宝塚劇場では、あとひとつの公演になってしまいました。
水さんの今までのステージを思い浮かべながら、気持ちを盛り上げて秋にもう一度雪組に会いに来たいと思います。


【NowPlaying】 渋マガZ / だいたひかる他 ( NHK-AMラジオ )

2010/04/14

あれから15年

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「インターネット新世代/村井純著(岩波新書)」を読みました。

村井純さんと言えば、1995年頃の日本におけるインターネット創世記とでも呼べる時期には知らない人はいなかったでしょう。
私が最初に村井さんが全面に出てインターネットについて語っているのを見たのは、当時のテレビ朝日でまるまる一日かけて特集番組を放映していたときでした。

久米宏さんが司会をしていて、インターネットのあらゆる可能性や、現に利用されている例が次から次へとテレビモニターに映し出され、私はその素晴らしさと可能性にテレビの前で一日中釘付けでした。

当時は、まだWindows95が出る前。
ブラウザなども自分で調達して、モデムが搭載されているパソコン自体がほとんど無いような時代でした。

番組はほとんどMacによる画面で事例が紹介され、私がコンピュータを使ってインターネットに接続してみようと思ったのもこの頃でした。

村井さんの「インターネット」それに続く「インターネット2」という著書は、インターネット未経験者やインターネットの可能性を探る人にはバイブル的なものだったと思います。

そして、現在。
インターネットは、単にパソコンで利用するだけでなく、村井さんが提唱していたように、あらゆる場所に、場面に、状況に存在していて、もはや人がインターネット自体を意識することもなく利用することが多くなりました。

この新著では、今までのインターネットの発展過程、現在の状況、今後の発展性、日本はどう関わって行ったらよいのか、などが全体的には明るい未来に向けて書かれていました。

で、私が感じたのは、1995年が日本におけるインターネットの創世記でしたが、その後の急速な発展によって、人は幸せになったのか?・・・ということです。

便利になった、効率的になった、楽になった・・・と、一般的には思うでしょうけれど、でも自分自身にとってどうかと、よくよく考えると、仕事面でもひとつひとつの作業自体は楽になったのかもしれませんが、圧倒的に一人の仕事量は増えているのです。
効率的だが、ひとつのミスが全体を揺るがすようなことにも繋がっていて、まったく心休まることもありません。
便利だが、無くても「人の幸せ」、「家族の幸せ」にはほとんど影響しないのじゃないか!・・・というのが私の素直な印象です。

最近よく思うのですが、新政権の人達も、世間の風潮も効率的だとか合理的だとか、そんなことばかり言っていて、実際にはそんなことをどんどん進めていくと、それによって恩恵を受けるのは一部の経営者や、権力を持っている人だけではないかと、・・・そんなことです。

どんどん人の仕事を奪い、一部の人だけが恩恵を享受して、しかも合理的(と言われる)システムを導入しても、結局それによって“浮いた”時間と労力は、ひとり一人に更なる荷重となって襲いかかり、それを解決するためのシステムを導入すると、また人がいらなくなり、残った人には二重三重の荷重がかかってくるのでは・・・と思うのです。

つまり普通の人、一般人には、永久に楽な状況や、余裕のある生活は訪れないのではないでしょうか。

結局、暗い話になってしまうのですが、科学や技術の発達は、それ自体が目的と化し、人の(家族の)幸せがないがしろになっていませんか?というのが今日のお話の結論です。

「なぁに、馬鹿なこと言ってんだ!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ものごと、考え方の視点をちょっとずらしてみるのもいいかもしれませんよ。


【NowPlaying】 Moonlight Mile / The Rolling Stones ( Rock )

2010/04/13

相変わらずの日々を過ごしています

相変わらず身動きのできない日々を過ごしています。
短い期限で切られた仕事が次々と舞い込み、「期限厳守」の注意書きがやけに悲しく見えます。

執務室内での作業に追われ、外にはなかなか出られず、従来のような活動もできなくなって、今後どうしようかと悩み、迷っているところです。

同業他社12社の幹事をやっているため、それらに対応しているだけであっという間に一日が終わってしまい、家に帰ったら風呂に入って寝るだけの生活になってしまいました。
昨日も、その集まりを木曜日に開催し、会議をするための打ち合わせをしたのですが、その後に「飲みに・・」という話になって、結局家には日付変更ぎりぎりに帰ることに・・・。

今月は体制を立て直すだけで手一杯になりそうです。
現在は、異動で、ただ一人残された私に全てが集中している状況なのです。
こうして、グチを書いているのがせめてもの気休めというところです。

さあ、これから職場に向かいます。
ファイト!おぉ~っ!!

【Now Playing】 (I can't Get No)Satisfaction / The Rolling Stones ( Rock )

2010/04/11

“一般”女性?

きょうも家には居ることができたのですが、明日行う打ち合わせ資料をほぼ一日かけて作っておりました。

でも、職場まで行かなかったので、ちょっと余裕が出ました。

ということで、きょうは「言葉」の話題でも。

いつだったか、妻と二人でテレビを見ていたら、タレントの結婚を報じていたことがありました。
別にそれはいいんだけど、『お相手は“一般女性”とのことです』と、女性アナウンサーが言ってました。

思わず、妻に「一般女性」ってなんだろうね?(^^)
と問いかけてしまいました。

「タレントとか、作家とか、業界人とか、それ以外の人じゃない?」と妻。

「じゃ、そういう業界人などの人は“一般女性”ではないんだろうね」

・・・で、二人で顔を見合わせて笑ってしまいました。

「みんな一般女性なんじゃないのかね」 と、思うのですが、逆に「あなたは一般女性」と言われると、どんな気分なんでしょうか?(^^;)

思わず「一般で悪かったわね!」と言いたくもなるような気もしますよ。(^o^;)

“一般女性”っていう報道の仕方もテレビ特有の表現ですね。
最初っから、「会社員の」とか、「デパート勤務の」とか言ってしまえばいいと思うんですけど。

一般女性って言われたって、よくわかんないですよねぇ(^_^;)

けっこう、こういうことがいつも気になってしまうのです。性分だから仕方ないけど。

【NowPlaying】 Mothe & Father / 小松原俊 ( Guitar Instrumental )

2010/04/10

えっ?カジノ・・・

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きょうは家に居ることが出来たので、このところ国のレベルでも、私の地元でのレベルでも話題になっていると感じる「カジノ」での観光産業振興等について少し気になったので書いてみます。

私の地元でも、降ってわいたように突然「カジノ」誘致について議論、検討が進められようとしています。
「カジノ」?
誰が望んでいるのだろうか、と思いました。
まるで今までカジノを皆が望んでいたかのような感じで始まりました。

突然です。

そもそも私の地元レベルでも、カジノに来てほしいという話など一切耳にすることはありませんでした。
住民で望んでいる人など存在するのか?

インターネット等で調べてみると、カジノ誘致について、すでに手を挙げている自治体はかなりあるようです。

ようするに、お金を自分のところに落としていってほしい。税収を上げたいっていうのがひとつだと思います。

それからもっとも気になるのが、議員が力を入れていることです。
何か裏に理由があるのではないか、と勘ぐってしまいます。
何らかの団体が、しかも外国まで絡んでいるんじゃないのかと。

どう考えたって住民にとってはいやなものです。
それを市民から選出された議員が住民にいやな思いをさせてまでやろうというのは、きっと何か大きな利権が絡んでいるのだろう・・と、いくら“ぼんやり”で“オトボケ”な私でもわかります。

「カジノ合法化」だって!?
カジノってのは、そもそも賭博じゃないの?
早ければ秋の臨時国会で議員立法で提出して、成立を目指す、などとしているようです。

民主党はカジノが賭博を禁じる刑法に抵触しないように立法措置を講じる内容で進めるとのこと・・・ああそうですか。

無差別にお金をばらまいたかと思えば、今度は賭博で一儲け。誰が儲かるんだろうねぇ。
潤った挙げ句に“あの人”の蓄財に回されなきゃいいんだけど。

カジノ合法化を目指す超党派の「国際観光産業振興議員連盟(カジノ議連)」も成立するようで、もっと大騒ぎしなければ、とんとん拍子でことは進むことでしょう。
誰も頼んじゃいないのに。

今のうちに、先頭に立っている人たちの顔ぶれを覚えておいた方がいいと思いました。
高齢化社会が進んで、年金その他幾多の問題、経済的にも不況が続く中、解決策が“賭博”とは。

そこに住んで、働いて、生活して、苦楽を家族と共にし、必死に生きている人のことなど頭の片隅にでもあるのだろうかと思います。
賭博の街をつくっておいて、その街がどうなるのか、そこに住んでいる人がどうなるか考えているのでしょうか。

以上、毎日その場所でひっそりと懸命に暮らしている人間のひとりごとです。そう思っている人がいるのだということを、“議連”の人たちは感じることができるのでしょうか。


【Now Playing】 アイーダの信念 / 安蘭けい ( ミュージカル・王家に捧ぐ歌より )

2010/04/09

やっと一週間が終わりました

怒濤の一週間が終わりました。

雨あられのように降ってくる仕事、やってもやっても終わらない仕事、調整しても調整してもこんがらかる問題。

あっちに呼ばれ、こっちに呼び止められ、そっちに質問をいただき、どっちに行ったらいいかもわからない一週間がやっと終わりました。そして、そこでもここでも同情の言葉をいただきました・・・。
ありがとうございます。でも、どうにかなるものでもありません。
ひとつひとつ解決していくしかありません。

ほっとするのはトイレにいる時だけでした。
トイレから部屋に帰ると、もう電話の伝言が残されていて、ほんのちょっとも休ませてもらえません。

外に出るのが一番の仕事なのに、忙しすぎて一週間で一回しか外に出られませんでした。
これでは商売あがったりです。

来週一番に事務所内の打ち合わせがあるので、そのときに今後のことを何とか決めたいと思っています。

とにかく、一週間は終わり、明日は休めそうです。
まずはよかった・・ということにしておきましょう。


【NowPlaying】 Get Back / The Beatles ( Rock )

2010/04/06

今は全力で一日を過ごしています

とにかく忙しい!!!

早起きして東京には7時40分頃に着き、そのまま情報取りの仕事。
その現場を飛び出してからは、職場に到着、すぐに前夜からのメールをチェックし、あとはもう文書作成、集計作業、電話しながらコピーを取ったり、文書等の出力作業、問い合わせや、何者かの調整作業、そのまた合間に会議に出席し、さらに挨拶廻り、走って2キロ先の事務所に用足しに行きとんぼがえり。

一日をほとんど休むことなく終わったかと思えば、さらに夜には千葉に向かい、本社へ情報の提供に!
きょうは10キロ以上を歩きました。帰ってきたのは11時。
執務室内でも執務室外でも全力でした。

やってもやっても終わらない仕事が明日も待っています。
やるしかないねぇ・・・。

【NowPlaying】 ラジオ深夜便 / 須磨佳津江 ( NHK-AMラジオ )

2010/04/04

長男の入学式に

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きょうは、疲れた体にムチ打ち、妻、長女、そして、たっての願いで義母も連れて長男の入学式に向かいました。
朝の9時前に出かけて、帰ってきたのは夜9時でした。
疲れたぁ~っ(^_^;)

長男のことは、いろいろと中学、高校時代から心配なことが連続していたので、親ばかかもしれませんが、出かけることにしました。
でも、行って良かったと思いました。
キャンパスの様子や、学生達の様子なども見ることができたし、長男の顔色も見て、少しは安心したし・・・。

きょうはちょっと疲れすぎたので、ここでおしまい!
報告のみにしておきます。

明日から、また月曜日。
がんばります。


【NowPlaying】 ラジオ深夜便 / 徳田 章 ( NHK-AMラジオ )

2010/04/03

きょうも仕事に

きょうは休日ですが、仕事が溜まる一方なので、切りの良いところまで“ケリ”をつけようと職場に出かけました。
もちろん、職場には私ひとり。

夕べは日付が変わる頃に、嘱託の女性職員二人からメールをもらいました。
現在の不安な状況が文面から見てとれましたが、でも一人は私を励ましてくれ、もう一人は決意表明のようなものを書いてくれました。

皆、たいへんなことになったというのを感じてのことであると思いますが、でも「励まし」も「決意表明」もありがたいことでした。
思いは伝わりました。
あとは私が頑張ればいいのです。

それからもうひとつ、感謝せねばならないことがありました。
忙しすぎて、「外回り」が仕事なのに、何も出来ない私の状況を察して、他の市の方が外回りをしながら私のところの資料についても取ってきてくれたのです。

できることではありません。
私がそんなことできるのか、と言われれば、どうだろうかと思ってしまうくらいです。
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
世の中には様々な人がいますが、こんな方もいらっしゃいます。
このことはもう忘れることができないでしょう。

色々な方が心配してくださり、協力もしてくださる中、私も心を強く持っていきたいと思います。

そんなことがあったので、きょうは朝から気持ちは特に重くもならずに職場に向かいました。
やれることをひとつずつやっていきたいと思いました。
感謝の気持ちを忘れずに・・・。

【NowPlaying】 Rhiannon / Fleetwood Mac ( Rock )

2010/04/02

疲労と緊張が重なって・・・

新しい年度が始まって、そして次から次へと仕事が飛び込んできて、さらに我が社のボスが日本の中枢の人に会いに来て私もそれに同行することになりさらに緊張が増すことになり、後頭部から背中にかけて・・何かいやなものがジーンとしびれるように広がりました。

落ち着いている“ふり”をしていましたが、実は倒れそうなくらいでした。

執務室でも、せっかく作ったグループウェアの新しいアドレス帳のグループ・メンバーを更新しようとして、全て“吹っ飛ばして”しまい、そのときも背中にいやな寒気がジーンと走りました。ここ数日間の苦労が水の泡でした。

やってもやっても仕事は進まず、この土曜日の出勤は必至です。

考えているだけではどうにもならないので、とにかく常に何か進めている状態でいるようにしています。
そうでもしなければ、この悪い胸騒ぎはおさまりそうにありません。

そうして必至にやっていると、いろいろと、よそから電話が入ってきて「あれは、こうした方が良かったんじゃ・・」とか、「もっとこうしろ」とか指摘を受けたりもして、「それどころじゃない、こちとら通常の仕事だけでも手一杯だ」と言いたくもなるのですが、それは性格上できなくて「わかりました、やってみましょう」というようなことになってしまい、さらに自分の首を絞めている状況です。

今年一年、何とかなるのかなぁ。


【NowPlaying】 ラジオ深夜便 / 大林宣彦 ( NHK-AMラジオ )

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