「宝塚(ヅカ)読本」読書中
『宝塚(ヅカ)読本/中本千晶著(文春文庫)』を読んでおります。
この著者の本については、以前にも一度ご紹介していますが、相変わらず“痒いところに手が届く”ような本であります。
宝塚初心者のあなたにも、「やさしく」、「手取り足取り」、「時にはちょっと厳しく」宝塚の手ほどきをしてくれる名著第2弾です。
一々「このストーリーには矛盾があるんじゃ・・」などとほざく生真面目&わからずやの“おたんちん”の戯言など、どこ吹く風!宝塚のあるべき楽しむ姿、方法を丁寧に解説してくれます。
・・あんた、こんなに親切に宝塚のことを解説してくれる人なんて滅多にいませんよ!
かく言う私も、「へぇ、そうだったんだ」とあらためて感心したことも書かれていて、初心者から中級者までのバイブルとでも呼べる仕上がりとなっておりまして・・税込み590円は間違いなく安いっ!
「これから宝塚でも見てみようか」などと、うれしい迷いを感じている初心者のあなた、ぜひ買いなさい(^^;)
笑ってしまったのは、宝塚を見たいと感じたら「学校や職場などで、ああ宝塚、行ってみたいなぁ、とさりげなくつぶやけ」と書かれていて、まさにこれは宝塚ファンの気持ちをくすぐる“いい言葉”です。
これを読んでいて、実際に宝塚を見たいと思っているあなた、やってみなさい!きっと昨日までは宝塚ファンだなどとはまったく気付かなかった人が突然うしろから「見たい?じゃ、いっしょに行ってみようか?」と近づいてくるのは間違いないのです。・・・それは私かもしれない(*^o^*)
多くの宝塚ファンは、そのひと言を聞くと、どんなに苦労してでもチケットを手に入れ、見てもらいたいと思うのです。それが“ヅカ”ファンの心意気ってもんです。
この本には、そうしてめでたく宝塚初観劇を済ませたあとのフォローの仕方まで載っているのです。
感動した人、そうでない人などケースごとに連れて行ってくれた人へのその後の対応方法まで書かれています(^_^;)
ま、これさえ読んでおけば、宝塚初観劇までの準備は万端と言ってもよいでしょう。
そしてあなたは、また宝塚の「虜」となり、今度は自分が不安をかかえた初心者を「宝塚大劇場」あるいは「東京宝塚劇場」に連れて行ってあげることになるのです。
この本の各ページ下部には、なにやら簡単なマンガのようなものが書いてあると思ったら、宝塚のパラパラマンガでした。こんなところにも遊び心が・・・!
宝塚ファンも、これから見てみたいと思っている方も、きっと満足の一冊となることでしょう。
またまた“おすすめ”本のご紹介でした。
【NowPlaying】 I'm A Loser / The Beatles ( Rock )
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