今度は長女と、「トラファルガー」三度目
宝塚歌劇・宙組東京公演「トラファルガー/ファンキー・サンシャイン」、ついに三度目ですが、長女と見て参りました。
・・いくらなんでも、これが最後です。
充実した内容がさらに良くなっているであろうことは、過去二回を比べたときにわかっておりました。
まさに、そのとおり。
ますます磨きあげられ、華やかな衣装とは対照的に今回はいぶし銀的な味わいまで醸しだしていました。
宙組に関しては、これからの公演も、一ヶ月の間で見る時期によって楽しみ方も変わりそうな予感です。
今回は、この公演で退団する花影アリスさんを注意して見てみました。
トラファルガーでは、夫の不倫相手と初めて対面する場面での「相手の女はどんな女かという表情、私から一言も二言も言ってやるという表現、相手を“いちべつ”するときの表情」など、見所はたくさんですが、どのシーンも格段に良くなっていました。
また、自らの連れ子に対する夫の行動や、今までの自分たち夫婦の愛情の形に対して自分がどれだけ思いを寄せていたか・・など、その表現も深くなっていました。
ほんとうにもったいない。まだまだ退団は早いように思います。むしろこれからだと思いました。
ショーでは、どのシーンも全開!!
特に蘭寿さんとの「太陽族のシーン」では、花影さんらしく、可愛さ満開で楽しく歌い、踊ってくれました。
楽しいシーンですが、胸がいっぱいになりました。
ありがとう花影さん。
他のシーンでも、冴えのあるダンスを披露し、銀橋で最後の中心的娘役として立派にたち振る舞っていました。
そして、フィナーレでは、なんとエトワール(大階段で最初に歌う・・組の歌姫が担う重要な役割)を務め、これも見事に歌いきりました。
最後の羽を背負った姿、忘れませんよ。
宝塚には、毎回退団者がつきものなわけですが、ファンとしても、寂しくもあり、立派に送り出したいという気持ちでいっぱいになるものです。
今回、宙組は三度も見ることになったわけですが、結果は大満足。
そして新しい宙組の舞台の築き方に感心したのが一番の収穫でした。
さあ、次は雪組「ロジェ/ロックオン」。
トップスター、水夏希さん、愛原実花さんのさよなら公演です。
またまた東京宝塚劇場に足を運ばねば!
【NowPlaying】 A Little Taste / Cannonball Adderley ( Jazz )
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