「残念な・・」シリーズに再び“ドキッ”とした
このあいだこのブログに書いた本に引き続き、“残念な”で始まるタイトルのシリーズで、同じ著者の『残念な人の思考法/山崎将志著(日本経済新聞出版社)』を読みました。
このあいだ読んだ方は、割と読み物的に面白かったのですが、今回はよりビジネスに重点が置かれていました。
例えばある企業が仕入れ、製造、販売などの部門を統合するシステムを導入したが、そうすると今まで各自が入力・処理する際に工夫していた部分が無くなり、結局正職員は単なる入力作業的なことから離れ、単純入力作業をする人を安く雇用することになる。
その人たちは「単に数値などを入力するのみ」なので、会社の業務全体を見渡して作業をするなどということは無くなります。
結果、「Kg」で入力すべきところを「g」で入力したり、顧客名を統一せずに頭に●をつけたりしてバラバラになり、システムが機能麻痺状態になってしまう話などが書かれていました。
最近のクルマは、キーさえ身につけておけば、キーを入れてスターターを回さずともボタンでエンジンが掛かるものが出ています。
それについても、自らの作業でエンジンを回すこと自体に、思いが至らないことによる影響が大きいのではないか、ということなども書かれていました。
一番心に残ったのは、『貯金が一億円あったらやらないことは、やらなくていいことである』という部分でした。
う~ん、考えさせられました。
「本当に必要なことならいいけど、いったい何を目的にそれを行っているの?」・・突き刺さりました。
「後ろ向き」な努力をなんとか断ち切って「今」をがんばることが大事であると書かれていて、・・深く考え込みました。
特に他人に対する仕返し的なことは、自分の品格をおとしめるだけであると、・・・自分でも心の中にある“もやもや”のように残っていることについてあらためて考え直すことになりました。
今回のこの本での一番の収穫というか、“驚き”は、上記の部分でした。
このことは、もう一度ゆっくり自分の中で考え直してみます。
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