とりあえずビール(続・酒と酒場の耳学問)を読んだ
ちらちらとめくりながら『とりあえずビール(続・酒と酒場の耳学問)/端田晶著(講談社文庫)』を読みました。
サッポロビールの広報IR室の方の著書ですが、とにかくご本人はもちろん“お酒好き”で、お酒にまつわる楽しい話や、エピソードを紹介してくれる心地よい本でした。
発泡酒なんて近年の産物かと思っていたら、第2次大戦中の兵士の戦意昂揚のために「代用ビール」として既に開発されたものだった・・などと新たに知ったこともありました。
ビール券の話から、江戸中期には“酒切手”などというものがあって、それを酒と交換できたというのも驚きました。
文中にも書いてあるのですが、落語好きの著者が「文七元結(ぶんしちもっとい)」という演し物に酒切手が登場するとしています。
そう言えば、大店の旦那が礼を尽くすため主人公の家を訪ねるときにたしかに「酒切手」を用意するくだりがあったと思います。
酒の歴史も様々な角度から考察すると楽しいものだということがわかりました'(*゚▽゚*)'
ビールの泡も空気との接触でビールが酸化してしまい、美味しさが損なわれるのを防ぐ『蓋』の役割を果たしているのだと書かれていました。
泡が無いと、ホップの香りや炭酸ガスも飛んでしまうとのこと。
たしかにほどよく泡の立ったビールは“ウマイ”ですよねd(^_^o)
ときどき、ビールを注いでいると、「人がコップを傾けて泡が立たないようにしてるのに泡を立てるな」と叱られることがあるのですが、・・せっかく美味しくしようとしてるのに・・と思うこともあります。
缶から直接ビールを飲んでも「なんだか全然ビールの味がしない」と思います。
まさに泡が立っていないからなんでしょうね。
そんなこんなのお酒の話、誰が日本で一番最初にワインを飲んだか、ビールを飲んだか、などの楽しい想像なども書かれていて、ちょっとひまつぶしに読むにはもってこいの本でした。
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