椎名誠さんの「時にはうどんのように」
『時にはうどんのように/椎名誠著(文春文庫)』をブックオフで105円にて購入。
1994年頃の本です。
ここでは、椎名さんは携帯電話は持ちたくない、テレビは見ない、必要あるものは録画してあとで見る、カセットで演歌全集を買ってクルマで聞いている、など椎名さんらしいエピソードが書かれています。カセットなんて時代がしのばれますが、私もまだカセットは自宅で使うことがあります。
音を聞いているとなんだか安心するのです。ノイズがあったり、回転ムラを感じると逆にほっとするのは人として自然なことなのかもしれません。
時代はどんどん変わり、スマートフォンだなんだとさらに時代のアイテムが増えて、椎名さんはじめ私もそうですが、面倒な世の中になったものです。
名古屋で「味噌煮込みうどん」を食べ、“うどんをおかずにゴハンを食べる”名古屋式に「これは“あり”だ」と興奮し、小倉トーストは本音“むき出し”で良い、天むすはじっさいにうまいぞ、誰も文句を言わないのだからそれでいいのだ!(^^;)と、椎名節全開です。
味噌煮込みうどんに“行者ニンニクのかしわ肉つつみ”が入ってたいそうよろこび(^_^;)、つまみサービスに行者ニンニクと味噌の組み合わせが良いとよろこび、生ビールを頼む・・そのうれしそうな姿が目に浮かんで思わずニヤッとしてしまいました。
椎名さんが食べ物の話をしたり、野宿したりたき火したり、人との出会いに感動したり、世の中のイヤ~なことや、イヤ~なヤツに怒ったりするのを読んでその都度「そうだそうだ」「そんなヤツいるよなぁ」などと相づちを打ちながらいつもの如くにあっという間に読み終えました。
途中、千葉のことをあまりよく思っていないらしい記述があり、ちょっと残念でしたが、ある意味、千葉の人間のことや千葉のさまざまな場所をずいぶんと知っていて、がっかりすることが多いよな・・と思われているふしも感じられました。
基本的に椎名さんの“怒り方”はしごくまっとうで“好き”です。
そして、もちろん笑ったり喜んだりしている内容にも大いに共感します。
とにかく、目次を見ると、おもしろそうな項目ばかりです。
そして実際におもしろい!!(*´`*)・・で、いつも気がついたときには手元に椎名さんの本があったりするわけです。
【NowPlaying】 Old Brown Shoe / The Beatles ( Rock )
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