“積ん読”されていた本を読んで見た
“積んどく”状態になっていた『和製英語が役に立つ/河口鴻三著(文春新書)』を見つけ、読んでみました。
例えば「クレーム( claim )」という言葉の使い方として、日本では一般的には「苦情」の意味で使われていることが多いように思いますが、英語の意味としては「主張する」とか「申し出る」ということになります。
日本式に言う「苦情」とは、「 complaint 」が近いようです。
というわけで、そんな言葉を集めた本がこの「和製英語が役に立つ」という本なのです。
「パネリスト( panelist )」っていうのもありました。
「今日は○○問題を議論するために五人の“パネリスト”をお招きしました。」・・なんて使い方をするのかと思いますが、こういうときの議論する集団自体を「パネル」というのだそうです。・・なるほど。
専門知識を持った専門家の小集団・・というわけです。
で、もともとはパネルというもの、「壁の一部」や「木や石膏で出来た小片」という意味で、そういうものを貼るという動詞としての意味もあるとのことで、「パネラー( paneler )」というと、パネルを貼る人ってことになってしまう・・・。
私も思わず言ってしまいそうですが、「パネラー」ではなく、「パネリスト」ってシンポジウムの時には呼ばないと“パネル貼りの専門家”になってしまいます( ̄▽ ̄;)
そんなこんなのご紹介と共に、日本人と英米の人たちの文化の違いまでに話は及び、退屈しのぎには良い本かと思いました。
あまり難しいことにまで手を伸ばしていないのが“軽く”感じて良かったのでした。
本日は、私たちが「日常何の疑問もなく使っている英語についての本」のご紹介でした。
【NowPlaying】 You Like Me Too Much / The Beatles ( Rock )
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