「地下街の雨」を読んだ

『地下街の雨/宮部みゆき著(集英社文庫)』を読みました。
ブックオフで見つけた古い文庫本ですが、第45刷となっていますから長く読まれているものなんですね。
七編の短編から成っているのですが、どのお話もとても深く、哀しいものが多かった・・。
タイトルにもなっている「地下街の雨」は、途中まで結婚直前に男に不実をされた哀しい女性の話でしたが、その後出会ったイヤな感じの女性が実は・・ちょっと書けない・・という目が離せないもので、これについてはラストはちょっとハッピーでした。
その他、謎の死を遂げた家族(夫婦)について、その後の周囲の人たちの話で実態が浮き彫りになっていくお話や、悪質ないたずら電話に苦しんでいる側がやがてその相手を怖ろしいことに巻き込む話、平和な生活を送っていた人が偶然の事件に巻き込まれ、その後の人生が滅茶苦茶になってしまい相談にやってくるが相談された側も不思議な世界に連れ込まれそうになる話・・・。
ある家族が自宅にいる間だけ「音」を失ってしまう話という、摩訶不思議な一遍も有り、最後まで宮部さんの世界に漂い、異界を探検することができました。
この本は、「力感」ある作品ばかりで堪能できました。
次は、軽いものでゆったりと読書時間を過ごそうかな・・。
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