ゼロ・グラビティ( GRAVITY )について
映画『ゼロ・グラビティ( GRAVITY )』を既に見ていたのでこのブログにも感想を書いておこうと思います。
監督:アルフォンソ・キュアロン、主演:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニーです。
ストーリーは簡単に言うと、宇宙空間で通信システムの修理作業中に、他国が不要となった衛星を破壊し、その破片が猛スピードでその作業中の衛星に向かってくるという情報が地球から来て、その通りやって来た凶器となった破片に襲われ、命綱も絶たれ宇宙空間に漂ってしまい・・・どうやって地球に生還するか、という話なのですが、単なる生還話になっていないところがこの作品の一番の見どころとなっています。
さっきまでは地球の人類の一人として世界と、社会とつながっていた主人公は突然自己の世界に入り込みます。その極度の孤独感を映画館で共有するのですが、・・怖い。
そんな状況となった人は、自分と真っ正面から向き合わなければならなくなるのですね。
恐怖のどん底に突き落とされたサンドラ・ブロックにその後もう一人宇宙空間で生き残ったジョージ・クルーニーが現われて必死の帰還を試みるのですが、その間もサンドラ・ブロックの心の中は、物理的帰還と自分の生きてきた過去に対する疑問も難題として浮かび上がってきます。
信じられないような宇宙空間の映像と、無重力状態の表現という映像的な素晴らしさも群を抜いていました。
広大な宇宙とそれに比して極小である人の心がその映像と共にくっきりと表現されていて、良い映画だと思いました。
ラスト、地球に帰ってきたときも着水したところから陸上に這うようにして戻り、立ち上がるのですが・・そのなんとも言えない表情、自分はいったい何者なのか、と言う感じでたたずむわけですが、そこで見ているこちら側も自らを俯瞰するような気持ちになるのでした。
もうそろそろ上映期間も終わってしまうかもしれませんが、お勧めの映画でした。時間も簡潔に90分程度というのも良いと思いました。だらだらと2時間以上やられると集中力も切れてしまいますし・・d(^_^o)
【Now Playing】 Penny Lane / The Beatles ( Rock )
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