「黄昏(たそがれ)」・・読んだ
『黄昏(たそがれ)/南伸坊・糸井重里(新潮文庫)』を読みました。
この本が刊行されたのは、お二人が還暦を過ぎた頃、平成21年。
一歳違いのお二人が、鎌倉、日光、東北、東京、と“いい場所”を巡りながらたわいもない話を続けていく・・という本です。
巻頭にお二人があちこち歩き回りながら“ニコニコ”でお話している写真が載っているのですが、ほんとうに楽しそう。
しかも、せっかく鎌倉などを巡っているのに、そういうことにはほとんどふれずに(*´▽`)好き勝手な話をしていて、噛み合っているようで噛み合わず、でも笑って笑って笑いまくるような展開。
相手の話をパッと横取りするようにつかんで、どんどん自分のテリトリーで話を膨らませていく、すると話を横取りされた相手も大喜びでその話に乗り、「ところで何の話をしていたんだっけ?!」となり、また笑いに包まれる・・そんな本でした。
お二人とも私が学生時代から興味深いことを次から次へとされていました。
南伸坊さんの「顔真似」、糸井さんの「徳川埋蔵金の発掘」(゚ー゚*)。oO、お二人の著書もバラエティに富み、「豆炭とパソコン」という糸井さんのパソコン本は、今までに見たことの無い“温かい”パソコンと自分の関係・・みたいな本でした。
糸井さんの著書「オトナ語の不思議」は、私がホームページ「オトナのページ」や「オトナの研究室」さらにブログ「オトナの手帳」を書いてみたいと思うきっかけとなりました。大感謝、おかげさまで10年も続けています。
さらに南伸坊さんと赤瀬川源平さんが組んだ「超芸術トマソン」の企画はあまりにも面白くて、写真集や関連本などを買い込み、楽しみ、さらに自分でも街角にある“超芸術”を探してカメラを持ち、探しまくったこともありました。
赤瀬川さんの「老人力」も面白く、この「黄昏」も元々は南さんと糸井さんが還暦を過ぎての心境みたいなものを対談形式でもって本にしてみようというものらしかったのです。
でも、内容はそんな“黄昏た”ものにはなりませんでしたが(*^^*)
南伸坊、糸井重里、赤瀬川源平のお三方は私の大好物で、この本の「あとがき」も赤瀬川さんが書かれています。
のんびり、まったり、ゆっくり、ほんわか、したい人におすすめの良書です。
昼寝のお供にd(^_^o)
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