「グレース・オブ・モナコ」を見た
映画「グレース・オブ・モナコ -公妃の切り札-(2014/仏・米・伊・白合作)」を見ました。今回は妻と一緒に。
米国の女優でモナコ公国大公と“世紀の結婚式”を挙げたグレース・ケリーをニコール・キッドマンが演じ、王室でのしきたりやその他に馴染めずにいるところにグレースとかつて映画を作ってきたヒッチコックが新作映画に出ないかとやって来るところから物語りは始まりました。
映画出演のアプローチに心傾くグレースですが、肝心のモナコ公国がドゴール政権下の隣国フランスからモナコ移転で納税を免れる企業から徴税せよと圧力をかけられ、国自体の緊張感が頂点に達しているという状況に悩みます。
グレースの結婚に一役買い、グレースの相談を受けていたタッカー神父から「モナコのために一世一代の演技を・・」と諭され・・窮地モナコを救うためグレースが立ち上がります。
これがどこまで実話として存在していたものかはわかりませんが、この映画の一番肝心な部分、グレース自身が結婚後の悩みから脱却し、本来の自分を取り戻して前向きにチャレンジしていく姿が描き出されているというものでした。
映画出演のオファーに揺れる心情、夫である大公との夫婦間のすれ違い、身近にいたスパイの発覚など、エピソードとしては短い上映時間の中でいくつもあって、ストーリー的には“ひと波乱”も“ふた波乱”もあって見ているこちらは、その展開に期待が増すのですが、どのエピソードもあっさりとまとめられていて、かなりの期待外れ・・。
中途半端な気持ちで見ていると、「えっ」と思う、いきなりのエンドロール。
物足りないことこの上ないのでした。
主演・ニコール・キッドマンのグレース・ケリーに成り切った美しい姿、きらびやかな衣装、カルティエが提供した装飾品、随所に現われるモナコの美しい海などの風景、ノスタルジックに撮影されたちょっとレトロな画像なども見どころであり、その点については良かったと思いましたが、肝心の中身が淡泊で物足りないという・・中途半端な印象でした。
期待が大きかっただけにちょっと不満が残った作品でした。
【Now Playing】 ラストシーン / 西城秀樹 ( 歌謡曲 )
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