今年最後のビートルズ私設資料館訪問
23日の祝日に船橋にあるビートルズ私設資料館を訪問しました。
今回は、「クリスマス特集」。
というわけで、展示室内もジョンの「ハッピークリスマス」や、ポールの「ワンダフル・クリスマス・タイム」、またビートルズがファンに送っていた「クリスマス・レコード」の展示もありました。
その数もたくさん!日本盤の「ハッピークリスマス」については、クリスマスシーズンが終わってしまったときの邦題が「ハッピークリスマス」から「戦争は終わった」に変えられていたりして、そこら辺も網羅しているのが、この資料館のマニアックなところです。
また、ポールの「ワンダフル・・」については、ポールのサンタ帽子の写真が間に合わなかったのか、日本盤は実に地味な“玄関にクリスマス・リース”みたいな写真で・・、こりゃ売れないわな、(^_^;)と思いました。
館長の野口さんも、当時ポールがクリスマスレコードを出すということで、かなりの期待をしたのに、「これか・・」と、がっかりした話をしてくれました。
そして12月と言えば、あのジョンの・・・悲しい出来事が思い出されますが、そのときの外国の新聞なども展示されていました。
やはり、まともに見ていることが出来ないくらい、悲しみが増してきました。
前半は、展示室を見学し、その後皆でティータイム。
皆さん、筋金入りのビートルズファンなので、話が弾むし、新たな事実などが次々と出て来て楽しいひとときになりました。
その間、ポールの評判というか、株は、上がったり下がったりの乱高下を繰り返し、結局は、「それでも好きなんだ」ということで納得することに(^^;)
後半は二階に上がってレコード試聴。もちろんアナログ盤ですよ。
ジョンのハッピークリスマスにそっくりというか、そっちが先だったというレコードも聞きました。ただ聞いていると、あのサビの部分は元歌?には無く、また似ていると思われる部分についても、ジョンのように強烈なフックがありません。だから、似ていると言われればそうかもしれないけど、曲自体の持つ魅力はジョンに軍配が上がると思いました。
これは、ジョージのマイ・スウィート・ロードについても言えることですけど。
ジョンの「ハッピークリスマス」、ポールの「ワンダフル・・」、ジョージの「ディンドン」などを聞き、あの頃の音をレコード盤再生により堪能しました。
そして写真のジョンのシングル・レコード「ラブ」。
これは、イントロがフェイド・インせず、CD化がなされていないものなのですが、野口さんによると「日本盤が一番良い音」とのことで、聞かせていただきましたが、本当にそうでした。しかも今まで私が聞いていたような消え入るような感じではなくて、“力強さ”まで感じる力作バージョンとなっていました。割と安く手に入るようなので、中古盤屋さんなどで探してみるのも良いかもしれません。
今回、資料館を訪れて感じたことは、こうしてビートルズが“三度のメシよりも好きな人達”が集まり、野口さんからの様々なエピソード、裏話を聞きながらおしゃべりするということが、それ自体とても素晴らしい出来事であり、替え難い有意義な時間と「ビートルズが好きなんだ」という気持ちの昂揚をもたらしている・・と感じました。
私も驚いたのですが、ここには私が知識として知っていたビートルズ関係では有名な方々も訪れているし、また野口さんの広いビートルズに関する交際範囲が毛細血管のように広がって、また何かが生まれていく・・そんなことも強く感じました。
私が資料として買おうとしている本なども実際野口さんが原稿を書かれていたり、掲載写真として資料提供されているものも、この資料館からのものがあったりして、ここはまさにビートルズファンの楽園でもあり、“寺子屋”でもある、と正直、思いました。
今回はとても若い方も来ていて、私など足もとにも及ばない知識と、コレクションをお持ちでした。
それがまたうれしかったのです。若いのに、きちっとビートルズの良さを理解しているし、それにそれを言葉にして明解に話されているのを聞いて、若いファンがいなくなるのでは・・という心配はひょっとして取り越し苦労なのか、とさえ思いました。帰路、駅まで向かう途中、その若者と話をしましたが、とても面白く、知識豊富で、思わず「弟子にしてください」と言いそうになりました(^^;)
このたびの訪問もたくさんの発見や楽しい会話、良い音での試聴、と充実した一日になりました。
ご一緒した皆さん、そして野口さんありがとうございました'(*゚▽゚*)'
追伸:インド盤の「ノルウェイの森」のシタールの音がすごいというのは・・本当だった!!嘘のようなホントの話(*´▽`)
【Now Playing】 I'd Have You Anytime / George Harrison ( Rock )
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