ひと区切りつきました
昨日の土曜日に、母の一周忌法要を身近な親類だけで行いました。
あっという間の一年でした。
一昨年に父も亡くしておりますので、今年9月は父の三回忌にもあたるわけですが、それは子どもだけで、とも考えていたところ、住職から「親類の方々がお母さまの一周忌においでになるのですから、そこでお父さまの三回忌を同時法要されては」とおっしゃっていただき、そうすることにしました。
小雨の降る中、墓地にあるお堂でお経をあげていただき、墓参り、そして地元の寿司屋で食事、滞りなく終えました。
一周忌、三回忌と共に、我が家とは『氏』の異なる「稲生家」の先祖代々の精霊の追善供養も行いました。
稲生という姓は、現在の私達一族と異なる姓なのですが、私の世代から四代遡ると稲生家に辿り着きます。
私の家のすぐそこ、畑の中に稲生家の墓があり、そこには私の祖先達が眠っています。
現在の私共一族の墓地はまた別にあります。
墓を継ぐべき稲生家の子孫は調べると岩手県に住んでおり、自らの祖先のことは何も知りませんでした。何せ江戸時代のことですから。
その稲生家の墓は調べると、公図上驚くべきことに私の家の中にあることになっていて、昔のこと、いい加減な測量だったのでしょう。
でもそれを正しい位置に訂正するには江戸時代の稲生家から今度は子孫を下っていって調べ、その人達の同意と印鑑が必要になり、その人達に連絡を取り、説明をし、お願いしました。
しかし、最初は取り合ってもくれず、一年間にわたり、手紙を何度も送り、土地家屋調査士の方も地元図書館で私の地方では自分の畑に墓地を作り、そこには墓石も置かない風習がある、などの資料を探してくれ、それも送り、説明し続けました。
ようやく納得いただき、一年半後に墓地の位置は正しい位置に公図上も訂正されました。
・・それに伴って我が家で起きていた怪異現象もすっかりなくなりました。
「子孫が自分達のことを認識してくれた」、と墓地に眠る先祖が感じ取ってくれたのかもしれません。
これからも稲生家の墓はこちらの一族で見守ります。
今までも彼岸には線香をあげ、盆には提灯を持ってご先祖さまをお迎えに行っておりました。
それは今後も続けて行きます。
何かほんとうにひと区切りついた気がします。
きょうはおだやかな日和です。
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