前回のブログに続き、精神科医・和田秀樹さんの本について
前回「感情的にならない本」をご紹介した和田秀樹さんのこれまた別の本を読みましたので、感想を。
『自分は自分 人は人 -争わない「生き方」-/和田秀樹著(新講社)』です。
争わない人は、マイペース、敵をつくらない、人脈は自然につくるものと考える、生き方はしぶとく、どんな場面でも存在感がある、そしてどんな場面でも「まず動く」、一人の時間を大切にする、争うことよりじっくりつき合って話し合う、人生にはいろいろな「勝ち方」があることを知っている・・そんな人だという・・ (・_・;
争いは“争い好き”に任せておけって、こんなふうになるためには、やはり考え方の“コツ”があり、それをテクニック的に近いような形でも書かれていました。
ああでもない、こうでもないと口を出してくる人達の中(“人のダンゴ”と著者は言う)に捕まらないようにする、これは大事なようです。
私も経験がありますが、そういう人は、やることなすこと、とりあえず文句をつけておこうとします。
人が何かしようとすると、それについて嘲笑したりもします。
まずはこのダンゴから飛び出し、つかまらずに済むには、「すぐに動く」ことが大切なようです。
上述した「争わない人はマイペース」というのは、“すぐに動き”、どちらかというと“先行タイプ”で、追い込みタイプとは違うと著者は言います。
いざ先行してスタートしてみると、「まとわりつくものから自由になれる」と著者が言っていますので、実際に現在の職場で力まずに、そんな先行タイプの“まね事”をしてみると、書かれているとおり、まとわりつかれることもなく、さっさとやって、さっさと片付くものです。
それから、“気さく”な人になろう、とも書かれいて、そうなってくると、なぜかみんなから盛立てられ、「争わない人」は、ますます好循環の中で成長していくのだとも著者は言っています。今まで自身で試されていたということで、けっこう説得力ありました。
あとは、“礼儀”。
「こういう場合はどうふるまうか」、なんて迷わずに済ませるためには、常に「一対一の関係」で礼儀を考えよう、などと書かれているのですが、ここからは本を読んでいただくのが一番、あまり説明すると営業妨害になってしまいますので、この辺でやめておきます。
代役や代理という立場を“振られ”た時が、意外と大きなチャンスであったり、「これは自分の仕事じゃない」などと考える人は大きな勘違いをしている、など読んでいくうちに、納得の連続、うなずいてばかりの読書になりました。
前回ご紹介した「感情的にならない本」と共に、この“争わない生き方”を目指す「自分は自分 人は人」という本は、とても勉強になりました。
もう一冊、この著者の気になる本があって、まだ手に入れていませんが、「悪口を言う人は、なぜ、悪口を言うのか」という著書があることを知りました。
いじめ、パワハラの撃退法が書かれているらしいのです。
・・…σ(^_^;)入手し、読みましたら、またご紹介しますね。
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