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2015/06/14

「カリスタの海に抱かれて/宝塚幻想曲(タカラヅカファンタジア)」見てきました

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宝塚歌劇・花組東京公演『カリスタの海に抱かれて/宝塚幻想曲(タカラヅカファンタジア)』を既に観ておりましたので感想を。

この公演は、トップスター明日海りお(あすみ・りお)さんの相手娘役・花乃まりあ(かの・まりあ)さんの東京本公演お披露目になるものです。

脚本家・大石静(おおいし・しずか)さんが書き下ろし、宝塚座付きの石田昌也さんが演出をしたミュージカル「カリスタの海に抱かれて」は、もうねぇ・・「待ってましたぁっ~」って感じの宝塚らしい、いいミュージカルでした。
大石さんがトップ明日海さんの持ち味を存分に感じ取って作り上げたというのがよくわかりました。娘役の花乃さんにもぴったりの役が与えられていました。

フランス革命さなかの地中海の島での独立をめぐる物語なのですが、明日海さん演じるシャルルがカリスタ島での幼い頃の不遇な境遇を救ってくれた誕生日が同じロベルト(役:芹香斗亜/せりか・とあ)との島を独立させようという志と友情、そして花乃さん演じる島の元気な美人アリシアへの二人の愛が絡んで、宝塚らしいストーリーになりました。

明日海さんの律儀で正直で、女性には“うぶ”(^^;)で、でも“熱い”情熱を持つ男、というキャラクターは、脚本の大石さんも感じておられたものを十分に生かしたものでした。
かつての月組「紫子」で定嗣(さだつぐ)を演じた明日海さんに私も感じた印象でした。
それがまたいいんですよね、友情のためにアリシアからの愛を受け容れられずに、悩む明日海さん。

そして、島の独立と、許嫁(いいなずけ)アリシアへの幼い頃からの恋心を全うしようとするロベルトの芹香さん。これも大熱演でした。芹香さんの男気を感じさせる役作りもなかなかのものでした。

東京トップお披露目の花乃さんも、ただ好きな男性への想いを募らせる女心だけでなく、元気で快活で、そして島の外の世界に憧れ、贅沢をしたいとは思っていなくても、フランス女性が来ている素敵なドレスを着てみたいという可愛らしさも表わして、さすがのトップ娘役ぶりでした。

ナポレオンを演じた柚香光(ゆずか・れい)さんは、もうそのルックスだけで観客を虜にしてしまうわけです(*^_^*)
まだまだ勉強することは多いと思いますが、その身のこなしは立派なものでした。

また、専科からの美穂圭子(みほ・けいこ)さんも、歌とストーリーの“要”の部分での渋い演技で花組をぐっと後押ししていて、いつもながら素晴らしい!

私がいつも言う“オリジナル”の宝塚必須三項目!「愛」と「正義」と「真実」が、この「カリスタの海に抱かれて」にはありました。
愛は、明日海さん、花乃さん、芹香さん、それぞれの自分が愛する人への想いでした。
正義は、悲惨な過去から島の人々の心をひとつにまとめ、独立を勝ち取ろうとするステージにあふれた“意気”でした。
真実は、明日海さんから芹香さんへの男同士の友情と、友情のために捨てようとしても捨てきれない花乃さんへの愛という真実・・。

これを待っていたのです。
前半のミュージカルで泣いたり、驚いたり、愛の表現にうっとりしたり、行く末にドキドキしたり、感動したり、これでよかったんだと、ほっとして納得したり・・d(^_^o)
こういう展開が私の一番好きな宝塚です。


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そして、後半はショーで、さっきまで憎しみ合ったり、恋のライバルだったりした人達(^^;)が心をひとつにしてショーを作り上げ、魅せてくれる。最高の展開でした。
今回の花組の演目は最高です!!'(*゚▽゚*)'

きらびやかな洋物ショーなのに、和太鼓がフィーチャリングされていて、これがまたミスマッチどころか完全にマッチ!d(^_^o)
明日海・花組の新しい魅力が早くも出ていたと思います。
体が自然に動いてしまいました(#^.^#)


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大階段での男役燕尾のダンスでは、また和太鼓がリズムに加わったかと思うと、さらにエレクトリックギターに津軽三味線が絡み、想像を絶するような恍惚感を味わいました。
さらにベースはものすごいグルーブ感で三味線にぐるぐると絡みまくり、その躍動感に興奮が止まりませんでした。

今回の花組、もう満点っ!!!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

チケット取れないので残念ですが、私の大好きな宝塚の理想的なステージ、大満足でした。


【Now Playing】 橋幸夫の地球楽団 / 釜本邦茂 ( TBSラジオ )

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