フォト

わたしのいきつけ

無料ブログはココログ

« 【はっPのアナログ探訪_0039: 西暦2525年( In The Year 2525) / ゼーガーとエバンズ(Zager & Evans) ( Single )】 | トップページ | 【はっPのアナログ探訪_0040: 初夏景色 / 相本久美子 ( Single )】 »

2015/07/08

『宝塚夜話・第三十五夜 < 週刊ダイヤモンドにタカラヅカの変革力と人材育成力の特集が掲載された >』

20150707_weekly_diamond01

たまたま本屋で見つけたのですが、表題のとおり、経済誌「週刊ダイヤモンド」に宝塚の特集記事が・・。

宝塚という組織全体と経営状態などを解析し、演出家や大道具、衣装、その他様々な部門にいる人達にインタビューし、歌劇団の生徒としては明日海りお(あすみ・りお)さんを中心とする花組の主要な人達にも話を聞いています。

とにかくどの部署にいる人に聞いても、舞台に立つ組子(組長、副組長、トップスター、トップ娘役、二番手男役、三番手男役)に聞いても、舞台に対する、そしてお客様に対する一直線に向かう無償の情熱が感じられます。

この雑誌はビジネス誌であり、どちらかというと経営者向けのものであると思うのですが、これは一般の会社、企業に、果たして参考になるのだろうか、読物としてはなかなかうまくまとめられていたものの、経営者にも、その下で働く人達にも、初めて知るその世界は、ある意味“ちんぷんかんぷん”なことではないかと思いました。


20150707_weekly_diamond02

歌劇団の生徒、そして色々な部門にいる全ての人達が、舞台成功のためにほとんど自分の時間など持てないほどの様々な無理難題、大きな負荷に真っ向から取り組み、後輩に対する指導(宝塚は一年でも先輩であれば、その先輩が後輩の面倒を見、その先輩の先輩がまたまた面倒を見、組長や副組長が全体を、トップスターが舞台を成功させるために中心となって組を引っ張る、一般の職員も、他部門からの注文に全力で対応していく)も行い、どんな立場の人も稽古中も公演中も雑事をせっせとこなしています。

「イヤになったことはありませんか」とか、「辞めようと思ったことがあるでしょう」などとインタビューで水を向けられても、誰もが「宝塚が好きで入ったのです、それに代々先輩方がそうして築き上げたものを私が引き継いでいくのは当然です」とあっさり答えて、インタビュアーも拍子抜けしている様子がうかがえます。


20150707_weekly_diamond03

私も劇場でいつも感じているのですが、とにかく舞台を良いものにしようという心構えが、どんな場面でもヒシヒシと感じられるのです。
“良いもの”にして素晴らしい瞬間を感じたいというのは、歌劇団のあらゆる部門の人達、そして各組の歌劇団員はもちろん、実は観客もそれを願い、劇場での素晴らしい瞬間、空間を共有したいと舞台を見つめているのです。
こんな不思議な劇団は他にないと思います。

ずるいこと、立ち回りの“うまい”人、要領のいい人、意地の悪い人、出し抜く人、そんな人が得をするっていうのがほとんど無いのが不思議劇団宝塚ではないかと思います。
だから、また行っちゃうんです・・d(^_^o)

今回の週刊ダイヤモンドの特集記事、宝塚に最近興味がある、という人には初歩的な知識と歌劇団員の心意気を知るうえでは良いものだと思います。ちょっと書店で手に取ってみてはいかがでしょう?!


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 須磨佳津江他 ( NHK-AM )

« 【はっPのアナログ探訪_0039: 西暦2525年( In The Year 2525) / ゼーガーとエバンズ(Zager & Evans) ( Single )】 | トップページ | 【はっPのアナログ探訪_0040: 初夏景色 / 相本久美子 ( Single )】 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

宝塚」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 【はっPのアナログ探訪_0039: 西暦2525年( In The Year 2525) / ゼーガーとエバンズ(Zager & Evans) ( Single )】 | トップページ | 【はっPのアナログ探訪_0040: 初夏景色 / 相本久美子 ( Single )】 »

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック