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2015/09/30

【はっPのアナログ探訪_0070: 俺たちの旅 / 中村雅俊 ( Single )】

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日本テレビ系の全国ネット番組「俺たちの旅」の主題歌です。
作詞・作曲の小椋佳さんのこの曲の雰囲気、たたずまいは当時とても新鮮でした。

そしてこの番組のロケ地となった井の頭公園付近を大人になり、東京に出てきて訪ねてみた方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
カースケ、グズ六、オメダ、ワカメが暮らしていた「たちばな荘」はさすがにもうないのかな・・。

「俺たちの旅」を聞いているだけで青春の胸のざわめきを思い出し、いてもたってもいられないような気持ちになる・・そんな人も多いかもしれません。


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あらためてレコード盤で聞いてみると、テレビで聞いていたような衝動的な感じには聞こえず、とても静かできれいな音で流れています。
いかにも小椋佳さんの作品、という感じです。
それだけに、ますますしみじみと聞いてしまいました。

「ウォーターメロンの花の中に 数え切れない長い年月 うたたねをするものなのです」
という歌詞は、信じられないような聞いたこともない歌詞に感じました。
そのときの気持ちも思い出すことができました。


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写真の歌詞カード、手書きの歌詞がいかにもこの番組らしい感じがしました。

因みにB面には、番組ラストに掛っていた「ただお前がいい」が収録されていました。
これもあの頃の登場人物がフラッシュバックしてくるようで、懐かしさばかりがこみ上げてきます。
たぶん幅広い年齢層が見ていたであろうこの番組。
その頃の自身の年代によって様々な思い出があるのではないでしょうか。

いい番組、いい曲でした。

2015/09/29

児玉清さんのラストメッセージ・エッセイを読みました

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『人生とは勇気/児玉清著(集英社文庫)』を読みました。
児玉さんは2011年に亡くなられているので、あれからもう4年も経ったのですね。

テレビなどで拝見していた児玉さんの印象は紳士的で、おだやかで、理知的な人、そんな印象でした。

で、この本を読むと、児玉さんは小さいときから真面目で一直線で、曲がったことは嫌い。そのためにあらぬ噂を立てられたりして人生の中で何度も辛い時期を過されていたことがわかりました。

子供の頃には戦中の集団疎開で四万に行き、そこでいじめの対象となってしまい、月に祈りを込めて死を乗り越え、母が年に一回の訪問に来たときにもそれを隠し、笑顔でいたことなどが書かれていました。読んでいて、我が事のように胸が締め付けられる思いでした。

俳優になってからも、少し芽が出て来たところで、妬みからか、根も葉もない噂を立てられ、専属契約されていたものの、誰からも声を掛けられない、大部屋の辛い時期を長く過されていたことを知りました。

亡くなった母が見守ってくれているという心の支え、そして俳優になれと、謎の予言をしてくれた人物、大学でよきアドバイスをしてくれたS先生らに人生の転機に励まされて、たいへんな苦労をしながらもご本人の性格どおり真っ直ぐに生きてこられた様子がわかりました。

でも、読んでいて感じたことは人生に不器用な人だったのだな、ということ。そして、それ故に児玉さんの実直さが新たな世界での仕事との出会いを生んだのだな、と思いました。

50代になられたときに、何故か落ち込むようになり、それが男性の更年期だと言ってくれる人がいて、さらに50代からあらたな勉強をせよとアドバイスしてくれる人がいて、児玉さんは学生時代に完全にものに出来なかったドイツ語を再度勉強し始め、さらに翻訳本も読み進むうちに底を尽き、いよいよ新刊を洋書でそのまま読むことになり、その読書にかける姿が知られるところとなり、書評や、本に関する番組にも携わるようになり、児玉さんの人生の巡り合わせに読んでいるこちらもドラマを感じてしまいました。

そして、60代には娘さんとの悲しい別れも経験され、その後の落ち込みようといったらないわけですが、匿名の手紙に励まされたエピソードも書かれていて、ここでも人生の機微を感じました。

巻末に「児玉さんへ -解説にかえて」と題して「週刊ブックレビュー」でサブ司会として一緒に仕事をされていた中江有里さんの文が掲載されていました。
父のようでもあり、芸能界の先輩でもある児玉さんへの思い、そして中江さんまでもが心配するほどのファンの人に囲まれたときの児玉さんの無防備ともいえる真摯な対応についても書かれていました。
いつの間にかその優しさと責任感に甘えて児玉さんを頼っている周囲の方達のことにもふれていましたが、それこそ児玉さんゆえのエピソードだと思いました。

こらえつつ読んできたのですが、この「児玉さんへ」と手紙形式で書かれた中江さんの文を読んで、ついに私も泣いてしまいました。
児玉さんの心の内が読みやすい形で表現されていたこの本、人生の考え方への参考となりました。


【Now Playing】 Lucy In The Sky With Diamonds / The Beatles ( Rock )

2015/09/28

加藤和彦さんの「優雅の条件」を読んだ

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『優雅の条件/加藤和彦著(ワニブックス【PLUS】新書)』を読みました。
著者の加藤さんは、2009年に亡くなっていることをご存知の方もいらゃっしゃるでしょう。
この本は、1991年に(株)京阪神エルマガジン社により刊行されたものの新書版化です。

かれこれ25年も前の本ですが、加藤さんが安井かずみさんと再婚し、お二人が過した“一番いい時期”の様子がわかるような、そんな本でした。

自分の(安井さんとの生活)のライフスタイルというか、日々の生き方、食事についての考え方、旅、ホテルでの過ごし方、洋服について、素敵なパーティーの催し方、リゾートでの究極のバカンス、ショーを見るときの前後の過ごし方、等々、加藤さんの考え方はひとつの“型”を持っていて、それは揺るがないものに感じました。

特に感じたのは奥さんの安井さんのためには何でもする。二人で旅をするときなどは完全にアテンドに徹する、そんな加藤さんの姿でした。

読んでいて、その「精神」みたいなものには共感する部分もありましたが、何せこの本に書かれていることを実践するにはフトコロが豊かでないと・・出来ないことばかりでした。
また、カタカナで表記されている言葉についても当時のバブリーでちょっと気取った、・・表現は悪いですが・・鼻につくような部分もありました。

あとがきで、加藤さん夫妻と親交の深かった画家の金子國義氏も書かれていましたが、「少しばかり傲慢な言い方になるが、ぼくや安井かずみと合う人なんてそうはいない。容姿も教養も感性も優れた人とじゃないと、ぼくたちは仲良くなれない。」と表現されていて、私のような田舎の小市民にはわからない世界が加藤夫妻とその周辺の人々(加藤さんの開く洒落たパーティーなどに集まってくる人達)にはあったようです。

それでも、読んでいて関心することは多々ありましたし、加藤さんが書いている男としての振る舞いなどには勉強になることがいくつもありました。

また、加藤さんが創り出した様々な音楽の独特のタッチの上品さ(サディスティック・ミカ・バンド時代のハードなロックについてもです)はここから来ているのだな、ということも深く感じました。
ソフトなタッチで、お洒落ですよね。

実はこの本を読んだ直後、加藤さんよりも早く亡くなった奥さんの安井かずみさんについて書かれている「安井かずみがいた時代/島﨑今日子著」という本を見つけました。
安井さんという人がどういう人だったのか、ということが加藤さんの本を読んでいて、とても気にかかったのです。
こちらも読んだら、このブログでご紹介しようと思います。


【Now Playing】 The Word / The Beatles ( Rock )

2015/09/27

『宝塚夜話・第三十七夜 < 今の娘役のキリッとした姿はいい >』

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写真は、宝塚歌劇のグラフ誌「宝塚GRAPH」の10月号表紙です。
写っているのは、右が月組トップ娘役・愛希れいか(まなき・れいか)さん、左が宙組トップ娘役・実咲凜音(みさき・りおん)さん。お二人は同期の仲良しです。

どうでしょう、キリッとしてシュッとして、ひと昔前の娘役とはひと味違ったと思いませんか。
月組男役トップスターの龍真咲(りゅう・まさき)さんもコンサートのトークコーナーで言っていましたが、『娘役はもう、男役に寄り添って「あなたのお傍にずっとついて行きます」みたいなのはちょっと違うと思うよ、今は。自分というものを持って主張していかないと。』というようなことをおっしゃっていました。

まさにこの表紙のお二人はそんな感じではないでしょうか。
前作「ミュージカル 1789 」では、マリー・アントワネットを独自の存在感で堂々と示した愛希さん。
「王家に捧ぐ歌」で愛に生きる女アイーダをしっかりと演じた実咲さん。
男役スターと並び立つような存在感を感じます。

もう一人の同期トップ娘役、星組の妃海風(ひなみ・ふう)さんは、まだトップになられてからの舞台を拝見しておりませんが、専科の重鎮、轟悠(とどろき・ゆう)さんと主演した「南太平洋」では物怖じしない溌剌としたステージ姿に驚きました。

比較的昔風なトップ娘役に見える雪組の咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さんにしても、かつて明日海りお(あすみ・りお)さんと組んだ三島由紀夫作品「春の雪」で、まるでお姉さんのような渋い演技を見せ、北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんと組んだ「メリー・ウィドウ」では堂々と男を翻弄する未亡人を演じました。
役者としての肝の据わり方は、やはり一人の役者として立派なものを感じます。

花組トップ娘役の花乃まりあ(かの・まりあ)さんも、度胸よく、やんちゃな感じの娘を元気に演じている姿に頼もしさを感じます。

男役トップスターにただ寄り添うだけでなく、娘役が存在感を出すことによって、宝塚の最大の魅力である男役トップスターがさらに際だってくる、・・というのが最近の宝塚なのかもしれません。

次の妃海風さんと北翔海莉さんの星組トップコンビの演目「ガイズ&ドールズ」楽しみです。


【Now Playing】 さよなら大好きな人 / スタジオUSEN ( Jazz )

【はっPのアナログ探訪_0069: 悲しき鉄道員(Never Marry A Railroad Man) / ザ・ショッキング・ブルー(The Shocking Blue) ( Single )】

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これも古い洋楽シングル盤ですが、この「悲しき鉄道員」をご存知の方はきっと多いんじゃないでしょうか。それに、もう一つのビッグ・ヒット「ビーナス」も。

かっこいいギターのつま弾きのイントロから入り、あとはもうキレの良いギターカッティングが曲をそれこそ鉄道のように軽快に運びます。

女性ボーカルのちょっとハスキーな歌声もたまりません。うまいねぇ~っ(^o^)

最初から最後まで完璧なヒット・チューン、非の打ち所がありませんd(^_^o)


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オランダのグループだそうですが、世界でも日本でもヒットしたと記憶します。
歌詞カードには、「オランダの原盤を使用」と書かれていますが、どうやらオリジナルから日本では回転数を上げているようです。
私が所有しているものもそれとわかるような速さを感じます。
爆走する鉄道を連想させるような加速感が欲しかったのでしょうか、当時のポリドール・レコード担当者・・。

とにもかくにも、何度も聞きたくなる良いヒット曲、何度も聞いちゃいました…σ(^_^;)

2015/09/26

「星逢一夜/ La Esmeralda 」見納めに行ってきた

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宝塚歌劇・雪組東京公演「星逢一夜/ La Esmeralda 」見納めに行って来ました。
お芝居とショーがある公演っていいですね。まさに宝塚の醍醐味です。
あんなにしみじみと泣いてしまったお芝居のあと、休憩を挟んで、今度はエネルギーを発散するような情熱のラテンショー!'(*゚▽゚*)'、一本ものの大作もいいけど、これぞ宝塚という、観客に“お土産いっぱい”、“思い出いっぱい”な内容がうれしいです。

前回は、東京初日開けてから二日目というホットな時期に見たわけですが、そこではお芝居の「星逢一夜」では、主演の早霧せいな(さぎり・せいな)さん、咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さんは、全シーンに対して気持ちを全力で入れていました。
だからもう、お二人とも涙、涙、涙、・・観客席も涙、涙、涙・・…σ(^_^;)、そんな状態でした。

今回はそれから二十日経っているわけで、公演としては胸突き八丁、いろいろなことを克服してきた、そして克服しつつあるような状態なのではないかと想像しつつ観劇。
芝居は、重心を低く、落ち着いた感じで進行していました。
舞台上からお客さんの様子も感じつつ、東京二日目から比べると成熟してきたという印象でした。
でも、主演二人以外もそうですが、ここぞというところで、パッと力が入ってきて、クライマックスでの感動はよりいっそう強いものになっていました。

これから千秋楽に向けて、さらに多くのシーンで泣かされ(^_^;)てしまいそうです。
今はそこに向けてパワーを蓄えているのではないか、というふうにも感じました。


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そして、この「星逢一夜」は、長い宝塚観劇の中でも忘れられないものになりました。
「俺の男役見せてやる」とか、「組子達よ、俺についてこい」とも違う、早霧さんの男役としてのたたずまいを感じました。
早霧さんご自身の中から滲み出てくる、とても心地よい、そして素敵な男役像が素晴らしいのです。

トップになってから三作を拝見しましたが、その存在感は私にとって今までにない清々しさを感じさせてくれました。「いいトップスターだ」と心底思いました。
正直言って、二番手、三番手の早霧さんを見ていて、こういうトップスターになるなんて想像もしていませんでした。あまり期待できないんじゃないか・・なんて、失礼なことを思っていたのですが、私の見る目が無かったのですね、今じゃ一番好きなトップスターになってしまいました'(*゚▽゚*)'

それには相手娘役の咲妃さんの存在も欠かせなかったのではないかと思います。
二人の舞台には、作品にかける思いというものが溢れんばかりに表現されていますよね。
芝居の申し子のような咲妃さんの姿に、早霧さんも強く刺激を受けて燃え上がるようなものがあったのではないかと思います。
これからもお二人でますます素敵な作品を作り上げていっていただきたいし、私達観客を常に新しい感動で喜ばせてもらいたいと思っています。

そして、ショーの方も意外と雪組は発散するようなラテンショーが得意で、磨きが掛ってきました。
望海風斗(のぞみ・ふうと)さんという、組替えでやって来た二番手スターが、歌もいいし、ステージ上での振る舞いもスターらしく、観客に“魅せる”心得も十分です。
そんな人がいることがトップにとっても相乗効果生み、他の組子達も思う存分のステージを見せてくれていて、雪組は力強さまで感じるいい組になってきました。

千秋楽まで残り少なくなってきましたが、早霧さん中心に充実の雪組、さらに良い舞台になっていくことと思います。

・・あっ、私が見たこの日、一階ロビーで元花組の男役・愛音羽麗(あいね・はれい)さんをお見かけしました。素敵な“女性”に(*^_^*)なられていました。


【Now Playing】 永六輔その新世界 / 永六輔他 ( TBSラジオ )

「定食と古本・ゴールド」という本を読んだ

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『定食と古本・ゴールド/今柊二著(本の雑誌社)』を読みました。
著者は会社勤めのかたわら、日本全国の定食屋や立ち食いそば屋を訪ね歩いて「定食と文学」「定食と古本」「土曜の昼は中華街」「とことん!とんかつ道」など、著書多数のようです。
今まで著者を存知上げず、上記の著書についても読んでみたいと、今、思っているところです。

これはタイトルどおり、著者が東京のみならず、大阪、神戸、京都、鎌倉、沼津、千葉などに出掛け、そこで古本屋に寄り、戦利品としての本を紹介し、またその古書店近くの主に定食屋で食事する様子を書いたものです。
なんだそれ、と思うかもしれませんが、本好き、ちょっとした美味しい店も好きな人って、たぶん私を含めたくさんいると思うのですが、その本とご飯に飢えた…σ(^_^;)者にとって、素晴らしい本になっていると感じました。

そして、巻末に近づくと、著者の大学生時代の食事&古本事情が懐かしさを著者自身感じつつ綴ってありまして、・・この人の今があるのはこの時代の経験からなのだな、と思いました。
まだ定食屋にも、古本屋にも“人情”が残っている時代です。

写真入りで、次から次へと古書店、定食屋が紹介され、どれもこれも魅力いっぱい!読んでいるだけで行ってみたくなるお店ばかりです。
でも、残念なのは、それらのうち、現在では店を閉めているところがけっこうあることが、この本の文中にも添え書きされていて、個人店主がやっている古本屋や定食屋なども時代の波に呑み込まれているのだなと、しみじみとしてしまいました。

でもね、この本を開いて読んでいるだけで、それを“おかず”にご飯が食べられそうですよd(^_^o)
本好きのあなたなら、その気持ちわかるでしょう?!(*^_^*)

本を愛すあなた、安くてボリュームたっぷりで、それでもって美味しいものを出すお店が好きなあなたの本です。
読んでみてね(゚ー゚*)。oO


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 牧田ゆき ( NHK-AM )

2015/09/25

【はっPのアナログ探訪_0068: キサナドゥーの伝説(The Legend Of Xanadu) / デイブ・デイー・グループ(Dave Dee Group) ( Single )】

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これも古い洋楽シングル盤ですが、「キサナドゥーの伝説」と邦題が付けられたこの曲は日本でもヒットし、当時のグループ・サウンズと呼ばれたグループのジャガーズもカバーしてヒットさせた曲です。

このデイブ・ディー・グループは、「オーケイ」というヒット曲もありますが、そちらはカーナビーツという、やはりグループ・サウンズのバンドがカバーし、ヒットさせていました。


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思わず「オーレッ!!」って掛け声をしたくなるような曲で、歌詞カードにあった紹介文によると「メキシコのマリアッチを取り入れたような曲」と解説しています。
スパニッシュなギターも軽やかに、そしてキメのリフは足を踏みならすような勇ましい感じになっています。
また、その時にムチのような音が入っていて、それがまたこの曲のカッコ良さを際立たせています。このムチの音聞きたさにレコードを買っちゃった人も多いのではないでしょうか。

GSのジャガーズも見事にカバーしていました。
訳詞も譜割にバッチリ合っていたと思います。

思い出した!という人は、なかなかの洋楽ポップス・ファン、GSファンであろうかと存じます。
こんな変った曲ってその後もなかったですよねぇ(*^_^*)聞いてみたいでしょ、もう一度。

2015/09/24

映画「シャーリー&ヒンダ ~ウォール街を出禁になった2人~」を見ました

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『シャーリー&ヒンダ ~ウォール街を出禁になった2人~(Two Raging Grannies)/監督:ホバルト・ブストネス、出演:シャーリー・モリソン、ヒンダ・キプニス、2013年・ノルウェー・デンマーク・イタリア合作映画』を見ました。
もちろん、こういう映画を上映しているのは「千葉劇場」です(*^_^*)

予告編などを見ていて、「これは面白そう、発想がいいよね」などと思っていたのですが、シャーリー(92歳)もヒンダ(86歳)も実在の人物で、本人が出演、しかもドキュメンタリーなのでした、驚き!!( ̄O ̄;)

アメリカの片田舎に住むアラナイ(90歳近辺)(^^;)の二人が主人公。
二人は孫達の行く末、この世界がどうなっていくのか、いつもの茶飲み話で気になり、とことん話をする中で「経済成長、経済成長っていうけど、未来永劫成長するの?」というテーマを突き詰めようと動きだします。

そこからの二人のアクティブさには驚くばかり。
大学に聴講に行ったり、学生と話をしたり、経済アナリストに聞いたりと電動車イスに乗り勇ましいばかり。


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その中で、いつまでも経済成長を続けている世界で、成長しないということを想像しない意見に対して、ある教授は特定の指数を紹介し、「このまま成長するという話のとおりになった場合、地球が持つ資源を考えていくと、あと地球4~5個必要になる、そういうお手頃な星は今のところ無い」という話も出て来ます。

二人が YouTube で見た ロバート.F.ケネディ のGDPの数字を追い求める世の趨勢に対して、「その中には、環境を汚染したり、様々な負の要因となる数字が入っている、その数字だけを追い求めるのではなく、実質・内容を検証せよ」というような演説に大いに感銘を受けたりもします。

門前払いや、脅しを受けてまでも「知りたい」という二人の情熱は消えず、ついにシャーリーとヒンダは世界経済の中心ニューヨーク・ウォール街に向かいます。

財界トップの集まる「ウォール・ストリート・ディナー」に乗り込んでの直接対決!が、この映画のクライマックスとなります。どうなりますか(*^_^*)その様子は映画を見てくださいね。

一見、年寄りの愉快な物語と思ってしまうのですが、現在の不安定な経済状況下にある私達にとっては、とても示唆的な、実は“深い”ストーリーでした。
見て損の無い映画だと思いました。
千葉県では私の見た千葉劇場のみの上映とのことです。


【Now Playing】 ラジオ ビバリー昼ズ / 春風亭昇太 ( ニッポン放送 )

2015/09/23

【はっPのアナログ探訪_0067: Easter / Patti Smith Group ( LP )】

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このLPも久し振りに聞きました。
パティ・スミスはCBGBでのライブなども話題になり、当時ロック界を席捲し始めたパンク・ムーブメントの一貫として捉えているような音楽誌もありました。

何の知識もない私も当然、パンクな人なのかと思ってこのアルバムを買ったわけですが、聞いてみるとパンクとは全く異なるものでした。

より宗教的な空気が漂い、私の当時の感覚では“アジる詩人”という印象でした。
曲によっては、もうメロディもなく、ガンガンにアジりまくるようなものもあります。


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このアルバムの中からシングル・カットされた「ビコーズ・ザ・ナイト」はかなりのヒット曲となりましたが、今聞いても良く出来た曲です。
“激しい詩人”という印象を無くさず、ポップな様子もぎりぎり出していて、ヒットしたのもうなずけます。


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当時よくこのアルバムを聞いていた頃には、割と荒々しいアルバムという感じで聞いていたのですが、今の私が聞いてみると、非常にかっちりと作り上げた王道的なアルバムに聞こえました。当時はそんな印象まるでなかったのですが、不思議なものです。

曲もサウンドも綿密に練られていて、素敵なアルバムじゃないですか、今にして驚きました。
あらためてパティ・スミスの良さを再認識いたしました。
いいアルバムです。

2015/09/22

「今日もごちそうさまでした」を読んだ

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『今日もごちそうさまでした/角田光代著(新潮文庫)』を読みました。
これは肉好きで編集者などにも知られた著者・角田さんがある時(三十歳くらい)を境に、それまで食べられなかった野菜、きのこ、青魚、珍味類を食べるようになり、それらとの人生二度目の出会い的なお話、そして角田さん自らいろいろな料理をつくっていくところを書いたものです。
要するに角田さん、子供の頃から三十歳くらいまでかなりの偏食だったんですね。

角田さん、上記のように「きのこ」も三十一歳まで(^^;)口にしていなかったとのこと。
大学のときにピラフやオムライスからどんな小さなマッシュルームなども抜き出して食べていたようで、友達からも「見苦しい」「みっともない」「気分が悪くなる」などと批判を浴びていました。

それが秋田の田沢湖のほとり、一日雪の中での取材を終え、夜きりたんぽ鍋に入っていた舞茸を食べたあとから・・「やだおいしいじゃん」のひと言で(^_^;)変ってしまったのです。
そして次々としめじ、エリンギ、マッシュルーム、椎茸などにもチャレンジし、その美味しさを知るのです。

特に椎茸には、「今まですまなかった」と心の底から反省し詫びるのでした。
なんだかその気持ち、わからないでもない。

角田さんは、こうしてきのこだけでなく今の今まで嫌っていた食べものの本来のおいしさに目覚めつつ、自宅でもその素材を使った料理をつくり、そのようすがこの本に書かれているのです。

私も小さい頃から偏食が目立つ子供でしたが、大人になり、そしておじさんになり、食べられるものが増えましたね。そしてその食材の味わい方が色々とあって、それぞれにおいしさを引き立てるやり方があって、それを“楽しむ”ってことが“食べる”ことなんだ、と今になって、すっかりおじさんになって気付いたのでした。
だから、角田さんのこの本を読んでいて、「大人げないなあ」とは思いつつ、「そうか、そうだったのか、それでいいんだよ」などと共感する部分が多々あったのでした。

角田さんたら、豆腐も嫌いだったそうで、あるとき小鍋をもらってしまい、仕方なく湯豆腐などをつくって食べたくだりでは、居酒屋にある冷や奴などを頼むヤツは持病を持っているようなヤツに違いないなどと小馬鹿にしていたのに、昆布をしいて沸騰しないように豆腐を煮て、豆腐がゆらりゆらりし始めたら火を止めてポン酢で食し・・衝撃が角田さんの全身を走り、宙を見つめたまま箸を取り落としそうになるのでありました。
こういうのが可笑しくて最後まで楽しく読ませてもらいました(^o^)

色々な食材や料理に衝撃を受けつつ、大人になってから目覚めていく角田さんの様子。逆に読んでいるこちらは、あらためてその食材や料理本来の良さに気付かされたのでした。
面白い本でした。(^-^)/☆


【Now Playing】 アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ / ボブ・テイラー ( Guitar )

2015/09/21

Dragon Night に行って来た

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宝塚歌劇・月組・文京シビックホール15周年記念公演、ドラマティック・ドリーム『 Dragon Night 』に出掛けておりましたので、そのご報告を。
そして、この公演はトップスターの龍真咲(りゅう・まさき)さんのコンサートということになっております(^-^)

実際に観てみると、コンサートというよりも作・演出の藤井大介先生が描いた龍真咲“特盛りショー”という印象でした(*^_^*)

特に強く感じたのは、龍さん、けっこう歌い上げたり、ビブラートを効かせたり、歌唱力が問われるような曲目ばかりなのに、力強く歌いながらも舞うように軽やかに歌を披露していたことです。
熱唱というのとはちょっと違う、深く歌を感じさせる独特の歌唱に、今回あらためて「いいなあ」と思ったのでした。しかもあれだけ連続して力の入った歌い方をしているのに“歌疲れ”のようなものは微塵も感じませんでした。
これはトップスターとしての龍さんの“強み”であると、今回特に感じました。

一部 ActOne では、月組のショー能力の高さというか、次から次へと宝塚のショーの魅力の数々が艶やかに披露され、風のように様々なシーンが流れて行って、メンバーも少ない中でさすが月組だ、と感じました。

美弥るりか(みや・るりか)さん、珠城りょう(たまき・りょう)さんのお二人がそれぞれの魅力を十分に発揮され、お二人の異なる持ち味を存分に味わうことも出来ましたし、娘役の萌花ゆりあ(もえか・ゆりあ)さん、桜奈あい(さくらな・あい)さんの龍さんと絡んだダンスも魅せてくれました。この二人も見どころ十分なステージを見せてくれましたよ。


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休憩を入れて二部 ActTwo では、龍さんに因んで竜宮城の亀を龍さん、その他皆さん海の生物にコスプレしてのコミカルなシーンから始まり、日替わりメンバーと龍さんのトークコーナーへ突入。

私の見た回は、娘役の二人、夏月都(かげつ・みやこ)さんと白雪さち花(しらゆき・さちか)さんが龍さんとトークショーに臨みました。
で、いきなり夏月さんが「男役になりたかった、ベルばらのフィナーレでトップスターが踊る《小雨降る径》を龍さん娘役、自分は男役で踊りたい」!!!という強烈なリクエストにより、それが・・実現しました(^^;)
龍さんは亀さんから“わかめ”を演じた組子の髪飾りを借りて、わかめ乗せヘアーであの超かっこいいシーンに挑みましたd(^_^o)

夏月さん、めっちゃ“クサイ男役”になり、舞台上に居た白雪さんは「いまどきあんなコテコテな男役いないですよね、珍しい」と龍さんと共に“突っ込み”を入れますが、その気になった夏月さん、芸名を「小雨吹雪(こさめ・ふぶき)と名乗りだし、やる気まんまん(^_^;)
めっちゃ楽しい《小雨降る径》となりました。ああ楽しかった。

最後に三部 ActThree では、まずラテンショーが情熱的に繰り広げられましたが、まさかあのノバ・ボサノバやリオ・デ・ブラボーなどの数々のラテンショーがダイジェストで見られるとは思いませんでした。
これもまた月組の下級生までに及ぶ層の厚さを感じさせるショーの上手さ、綺麗な舞台運びに驚きました。ここでもさすがだなぁ、と唸りました。

そして、最後には最も宝塚らしいショーをゴージャスに龍さんを中心に見せてくれて、月組ファン、そして龍さんファンは満足だったのではないでしょうか。
ただ、私が感じたのは、もうひとつ“陰影”をつけたような構成になっているとさらに良かったのでは、ということと、コンサートという名目なので、様々な演目のショーの再現だけではなく、じっくりと龍さんの魅力が感じられるしっとりとしたコーナーなどもほしかったように感じました。
とても良かったし、贅沢な願望ですが・・。

あと、もうひとつたいへん気になったのが、プログラムの写真の掲載が、珠城さんと美弥さんが全く同じサイズ。しかも珠城さんの方が上にきていました。
さらに、フィナーレでは、美弥さん、珠城さん、龍さんの順で階段を降りてきたので・・ショーの中では均衡が取られていたように思ったのですが、美弥さんの位置を微妙に調整している節が感じられたのですよね・・。凪七(なぎな)さんは別公演でいないし、凪七さん、美弥さん、珠城さんの位置、次回公演でどうなっているのかと、少し心配になりました。

ラスト、カーテンコール後の龍さん、「本日は素敵なゲストが来てくださいました。」????!!観客がなんだなんだと思っていると、「小雨吹雪さんですっ!!」とトークコーナーで誕生したニュー男役スター夏月都さん扮する小雨さんを紹介(^o^)
夏月さん、娘役衣装のまま前に出て来て、キメキメの男役ポーズを取って会場大爆笑ヽ(=´▽`=)ノ
カーテンが降りる寸前には、その小雨ポーズを龍さんが真似て、さらに大爆笑のまま終演いたしましたd(^_^o)
龍さん、月組のみなさん、楽しかったですよ(^-^)/


【Now Playing】 My Own Life / 岩代太郎 ( Piano )

2015/09/20

【はっPのアナログ探訪_0066: サボテンの花 / チューリップ ( Single )】

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この曲もテレビその他で時々聞くことはありましたが、レコード盤で聞くなんて久し振りです。
で、あらためてこの曲を聞くと、やっぱりいい曲だねぇ(*^_^*)

もう出だしを聞いただけで“うるうる”してきます。
そしてサビに入ると・・(T_T)・・泣いちゃったよ…σ(^_^;)

春はもうすぐそこまで来ているのに・・恋は今終わった。

たえまなくふりそそぐこの雪のように
君を愛せばよかった

・・そうだよね、そうすればよかった・・と、私も若い頃を振り返って思います。
なぜもっと愛する人を想い、包み込んであげられなかったのか・・もう戻ることはできません(^_^;)


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財津さんの切々とした歌を聞きながらバックの演奏を聞いてみると、シンセサイザーの音が聞こえるのですが、まだまだ“こなれていない”そのプリミティブな演奏がまた沁みるのですd(^_^o)よく聞いてみてください、「ファーッ」ていうストリングスもどきな音がいいんです!

というわけで、若い頃の甘酸っぱい想い出を彷彿とさせる一曲でした。

2015/09/19

きっと、あとあと、あれが、あの日が分かれ目だったんだね、ということになるのでしょう

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政治のことはあまり書きたくないし、嫌いなことだけど、人間として書かねばならないかもしれないと思って書き始めました。途中でいやになってやめてしまうかもしれませんが。アップされたらあきらめなかったということです。

いろいろなことが起きつつ「安全保障関連法」が成立したと報道で知りました。

仕事上多くの方と接する窓口で、何のきっかけもないのにこの安保法案の話題を振ってくる方がたくさんいました。長いこと仕事をしていてこんなこと初めてです。
それほど関心が深い法案であり、世間が、そして国会周辺があんなに騒がしくなったのもうなずけます。

そして声をあげる人々に対し、悪し様にモノを言う人達は法案の具体的なことにはふれずに、デモをする若者達の枝葉末節の部分の間違いなどを指摘して罵ったりもしていました。
大人げないというか、ろくでもない人達だと思ったというのが私のそのときの感想です。
それは、ちょっと前のこのブログに書きました。反応もいただきました。

私が愚考すると、後方支援だと言って何か物資、武器(これもOKなんだってね、しかも核兵器でも法律の文言上はOKだって答弁していました)を供給するために日本が出掛けたら、支援している国の相手国は、「後方から支援しているのだから敵国の一味だ」と思いますよね、自分がその相手国の立場になって考えてみてください。
で、後方支援している日本の自衛隊に攻撃を仕掛けます。
それに対して応戦して良いって言っているのですよね、応戦して攻撃をしつつ引き上げていくって・・できるわけないでしょう。もうそこは戦闘ではないですか。素人が考えてもこうなりますよ。

想定されている国はアメリカで、そのアメリカの危機が日本に影響あるならばその事変に武力をもって参加することになると言っています。
そうしたら、想定されているアメリカの敵国は私達日本を敵だと思うのは当たり前です。
それは「戦争」です。

で、これは「戦争法案」ではない、「平和法案」であると胸を張っている人達が法案を成立させました。
そういうことです。

何よりも思うのは、それが「自衛隊が行く」と、単純に思っている人がいて、「日本の安全のためには必要だ」と言うわけです。
自衛隊員は私達日本人です。自分の親戚、家族、父(母)、子供、夫が上記のような“戦闘”に向かう姿を想像してみてください。その人達が殺されるかもしれない、人を殺すかもしれない。

第二次世界大戦で多くの人が死に、家族を失い、希望を失い、絶望のどん底に落ちたわけですが(私の叔父も戦死しました、妻の祖父も戦死し、その後の家族は数奇な運命を辿りました)、それは過去のことではなく、これから上記のような人(ようするに日本人にです)に起こりうることになったのです。

そういうことを少しでも感じてほしいと、法案に反対する運動をした人達にいわれもない攻撃を加えた人達に言いたい。これが私の書きたかったことです。


【Now Playing】 永六輔その新世界 / 永六輔他 ( TBSラジオ )

【はっPのアナログ探訪_0065: 今はもうだれも / アリス ( Single )】

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今やアリスのお馴染みの曲です。
かっこいいギターのカッティングと、ドラムのキレの良さは特筆ものです。あらためて聞いてとても素晴らしいと思いました。
矢沢さんのアリスへの影響力はかなりのものだったのだと今にして思いました。
因みに編曲は矢沢さん。

ハイハットのハーフオープンのシャーッというキレの良さが気持ちよく、高音のタムタムのフィル・インも軽快、そしてスネアの小気味よさもたまりません。
ちんぺいさんも髪の毛あるし・・関係ない(^^;)・・歌も聞いている人を惹きつけますねぇ(゚ー゚*)。oO
コーラスもアリスらしくてほかに無い感じが心躍りますよ(^-^)


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B面の「明日への賛歌」は、静かに曲が始まったかと思うと、途中からパーカッシブになり、意外な展開&情熱的な曲調に。
この曲も矢沢さんの編曲となっていますが、グループ編成当時にギターとパーカッションでステージをやり、リッチー・ヘブンスみたいな感じでやろう・・という話もあったらしく、そういうものを十分に感じました。
これは当時のフォーク・ミュージックとしては非常に斬新な切り口であったろうと、今聞いても感心するばかりです。

ただ、写真のとおりジャケットは、なんともチープというか、期待されてない・・みたいな印象でした。
東芝の期待度は発売前はどんなだったのでしょうか?!

2015/09/18

【はっPのアナログ探訪_0064: ジョンとヨーコのバラード(The Ballad Of John And Yoko) / The Beatles ( Single )】

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今回はビートルズのシングル盤「ジョンとヨーコのバラード/オールド・ブラウン・シュー」のカップリングです。

ファンの方はご存知の方もいらっしゃると思いますが、ジャケット写真を見るとビートルズの4人が演奏しているものを使っていますが、この曲はジョンとポールの二人だけで演奏し、録音されています。

それに、このシングル盤は初めてビートルズのシングル盤が最初からステレオミックスで製作されたもの、つまりビートルズのメンバー達が意識して作った初のステレオ・シングルなのです。でも、二人で作ったものなんですけどね。
ジョージはアメリカに行っていたらしく、リンゴは映画「マジック・クリスチャン」の撮影に入っていたとのことで、早く発表したいとあせるジョンがポールと二人で“珍しく”(^-^)仲良く演奏した模様です。

ドラムを叩くポールにジョンが、「リンゴ、テンポを上げてっ」なんて言うと、ポールが「OKジョージ!」なんて掛け合いながら楽しそうな演奏だったようです。


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ポールはビートルズ解散後のソロ活動ではドラムも本職顔負けの腕前を見せてくれるのですが、この曲でもその片鱗を感じさせてくれます。
ハイハットの8ビートがちょっと起伏無くベタな感じがしないでもないし、オカズがコケ気味なところもありますが、なかなかのドラミングです。ポール、かっこいい!!

全体の印象はジョンのボーカルの“しゃべっている”ような軽い感じと、ギターのサウンドも爽やかな感じで、曲全体が流れるような軽やかさを感じさせます。
ただ、ベースはブンブンいわせて、すんごいものがあります。二人だけだったので、ここぞという感じでポールがやったのではないでしょうか(^^;)

初めて聞いた頃に感じたのは、ビートルズ・サウンドっぽいのに、ビートルズ・サウンドでない・・(-_-)・・そんな印象でした。二人だけの製作という知識は当時ありませんでしたが、何かを感じたのでしょうね。

もひとつ、B面の「オールド・ブラウン・シュー」では、リンゴの一糸乱れぬ強烈高速ビートが圧巻です。
ビートルズ後期のリンゴのドラム名演は数々ありますが、このドラムは素晴らしいと思うなあ(゚ー゚*)。oO
もちろん、リンゴは私が一番好きなドラマーです。

今回はビートルズ初のオリジナル・ステレオ・シングル盤のご紹介でした。

2015/09/17

世界の食べることと排泄することについての椎名誠さんの本を読んだ

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『奇食珍食糞便録/椎名誠著(集英社新書)』を読みました。
最初は面白可笑しく読める本だろう、と高をくくっておりましたが、読むシチュエーションも選ばなければならず、自分の体調なども考慮しつつ読まねば、かなりキツいことになる、そんな意外と厳しい本でした。

椎名さんと言えば、世界中の辺境に足を伸ばし、いろいろな部族や人々と接し、酷寒の地から灼熱の砂漠まで、過酷な環境も経験している人で、今までもその著書からは考えられないようなエピソードを読ませてもらいました。

そして今回、食べものとトイレ事情に特化した内容の本を書かれるに至り、想像以上の内容に驚きました。

とにかく、トイレについては、世界中で明日の用便を足す場所をどこにしようかという差し迫った問題を抱えている人々の数がそれこそ地球上の人々の半分どころかもっとたくさんいるというような現状に驚き、中国やロシアなどのあまりの凄まじき気絶しそうなトイレの状況、さらに腰巻きを普段から身に纏っいるような地域の人々がそこら辺で男も女も用を足している様子などにも驚きました。

川や海で用を足すところでは、そこに集まる魚その他が即食用となっていたり、動物に始末をさせている地域での椎名さんが見たまま、感じたままの様子を読んでいて、だんだん本に手が伸びなくなってきました。これは読むだけでも根性入れないと読めないなと。

あまり書いて行くと、このブログ自体も途中で読まれなくなりそうなので具体的記述を避けますが、食べものについても、もう民族が違えばまったく食べものについての考え方も異なり、ラスト付近では私も逃げだそうかと思いました。

今まで椎名さんのエッセイなどで出て来たギョッとするエピソードは、単なる氷山の一角であって、椎名さんとしては軽い話題だったのだと、今になってわかりました。
ほんとうに凄い話題はこの本にたくさん載っていた。

でもこの本は、すっかり快適トイレ事情(公のものも含めて)を享受し、世界の美食に取り囲まれている私達日本人にワンツーパンチを見舞ってくれる滅多にない本でありました。
これからの食生活、排泄生活?を私は感謝を込めて、そして世界の人々、状況に思いを馳せて生活しようかな、などと殊勝な気持ちになったのでした。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 山崎一民他 ( NHK-AM )

2015/09/16

映画「あの日のように抱きしめて」を見ました

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『あの日のように抱きしめて(PHOENIX)/監督:クリスティアン・ペッツォルト、2014年・独、主演:ニーナ・ホス、ロナルト・ツェアンフェルト』を既に見ておりましたので感想を。

2015年シアトル国際映画祭・最優秀女優賞、2015年ドイツ映画賞で最優秀助演女優賞、2014年サンセバスティアン国際映画祭・国際映画批評家連盟賞などを受賞しているとのことで、実際に見た感想も力作でした。

1945年、ドイツ降伏後に主人公のネリー(ニーナ・ホス)は、アウシュビッツの強制収容所から奇跡的に生還します。
しかし、その顔は大けがを負い、親友でユダヤの機関に務めるレネ(ニーナ・クンツェンドルフ)に連れられ顔の復元手術を受けますが、元の顔には戻れませんでした。

主人公ネリーは声楽家で、夫ジョニー(ロナルド・ツェアフェルト)はピアニスト。
ロンドンで聖歌隊にいたのですが、夫と共にドイツに戻ったときに逮捕されてしまいました。

ネリーの望みはひとつ、夫ジョニーを捜して彼のもとへ帰ること。


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親友のレネは、ネリーに対し、「あなたの夫は裏切り者、あなたの逮捕2日前に釈放され、今はあなたの財産を狙っている」と警告。

それでもネリーは、名を変えクラブ「PHOENIX」で雑用の仕事をして暮らしている夫ジョニーを見つける。
でも、ジョニーは顔の変った妻のネリーを見ても気づきません。
しかも、「死んだ妻に似ている、妻を演じてくれ、彼女の財産を山分けしよう」と持ちかけます。

驚くことに妻ネリーは、別人としてその話に乗り、密かに自分自身の筆跡を練習したり、夫が持って来たネリーの靴を履いてみたり、ドレスを着たり、髪を染め、化粧をネリーそっくり?!にして、ネリーとなるべく訓練をします。

ネリーは、映画の冒頭の頃は自信も無く、自分自身をも失っている様子。歩く姿も何かぎこちない・・これは演じるニーナ・ホスの名演技と言ってもいいと思いました。
そして、自分になるための訓練を夫も気付かないうちに夫と共に繰り返し、その中で自分を取り戻していくのです・・。これは不思議な話だ。

化粧をして、ドレスを着たときにハッとする夫、気付いたのかと思うと、あわてて「全然似ていない」と駄目を出す。
妻は死んだのだと自分自身に信じ込ませようとしているかのように見えました。


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やがて、訓練も終え、夫ジョニーの作った筋書き通りに妻ネリーが生還してきた様子を駅で演じ、帰ってきたネリーを喜んで歓迎する人々。

その日の直前、親友のレネは自殺し、遺書には「あなたは逮捕直前に離婚されている」という新事実が書かれていました。

さあ、夫とそして出迎えてくれた人達と食事をしたあとネリーはピアノのある部屋に行って、夫ジョニーに愛の歌「スピーク・ロウ」を弾いてほしいと言い、歌いだすのです。
その時の夫は・・・。

映画はフィルムが破断したように突然終わります。
そのあとのことは映画館に足を運んだ私達の想像力、空想力にゆだねられている・・。
これはガツンと来ましたねぇ。
力作で、しかも映像が哀しいほどに美しい映画でした。
とても良かった。


【Now Playing】 Victoria / Paul Motian ( Jazz )

2015/09/15

【はっPのアナログ探訪_0063: 雪・地下鉄にのって / 猫 ( Single )】

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このシングル盤も古いですよ~(*^_^*)
フォーク・グループの「猫」の「雪/地下鉄にのって」のカップリングです。

ちょっと意外だけど、「雪」がA面なんですね。
割とラジオで良く聞いたような記憶がある「地下鉄にのって」はB面となっています。

「雪」は、「ゆっ・・きでしたっ」って、あの曲ですよ、オールドファンは思い出してくれましたか(゚ー゚*)。oO
「地下鉄にのって」は、軽快なドラムと、バイオリン奏法みたいなエレキギターが印象的、そしてとても上品に感じる歌詞と歌い方が決め手となって、キャッチーな楽曲となっています。

「雪」は作詞・作曲とも吉田拓郎、「地下鉄にのって」は、岡本おさみ・作詞、吉田拓郎・作曲となっています。


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今聞くと古くさく感じるかな、と思ったのですが、意外や洗練されている、と感じるくらいの軽くて“オシャレ”な曲でした。
“駆けつけ三回”聞いちゃいました(^-^)

大人になって自分がこの曲の舞台となっている地下鉄の「赤坂見附」や目指す「新宿」、「四谷」を通り過ぎる様子などが自分の現実の舞台となるとはまったく思っていませんでした。
だから今聞くとよけい臨場感ある曲となってしまいましたd(^_^o)
ふと、こんなとき、東京でわずか三年間でも仕事をしていてなんとなく良かったな、と思うのです。

2015/09/14

映画「さよなら、人類」を見た

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映画『さよなら、人類』監督:ロイ・アンダーソン、出演:ホルガー・アンダーソン/ニルス・ウェストブロム、2014年:スウェーデン・ノルウェー・フランス・ドイツ合作映画を見ました。
これも上映館は、千葉県では千葉市の千葉劇場のみの作品です。
つくづく千葉劇場えらいっ!

奇才ロイ・アンダーソン監督が4年の歳月をかけて完成させた作品で、2014年・第71回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞した不条理コメディだそうです。
こういうの鑑賞するって、けっこう冒険です (・_・;


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面白グッズを売り歩く冴えないセールスマンふたり。
行く先々で様々な人生模様を目撃します。ワインを開けようとして心臓発作を起こして絶命、でも妻はそれに気がつかない。
臨終寸前の老女が宝石が詰まったバッグを天国に持って行こうとして手放さない。
時代の異なるスウェーデン国王率いる騎馬隊が現代のバーに現われ、不可思議な行動をとる。
・・というブラック&シュールなエピソードが、次から次へと39シーン、黙々と流れるわけです。

よく見ていると、登場する部屋などは全て撮影スタジオのセットではないかと思います。
室内のトーン、調度、微妙な暗さ、空気感、全てがこの映画に流れている一定のルールに則っているように感じました。
これが、この監督の持っているもので、押し出しているモノなのでしょう。
プログラムは買わなかったので、詳しいことはよくわかりませんが、たぶん屋外のシーンも撮影所の中に巧妙に作られたものではないかと思います。

で、結局ですねぇ、私は最初の8つ目くらいのシーンで、お手上げな感じだったです(-_-)
映画館にわざわざ足を運んで、このシュールな監督の趣味にお付き合いは出来ない・・というのが正直な感想でした。
ベネチアで金獅子賞を受賞したっていうのも、コアでマニアックなファンなどにウケたのだと思いますが、私には料金を払ってまで体験したい映画ではありませんでした。

日曜日の当日、けっこうお客さんは入っていたのですが、千葉劇場に来るくらいちょっとマニアックな人達だから、そのお客さんの何人かは喜べるものだったとは思いますけど。
キレの悪い感想でごめんなさいね(^^;)


【Now Playing】 I'll Get You / The Beatles ( Rock )

2015/09/13

【はっPのアナログ探訪_0062: Birthday Album(バースデイ・アルバム) / Tomoyo Harada(原田知世) ( LP )】

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今回のアナログ探訪は、最近でもニューアルバムやコンサート・ツアー、テレビ出演などで話題に事欠かない原田知世さんの16才の頃のバースデイ・アルバムです。
A面3曲、B面2曲のLPレコードの形はしていますが、ミニ・アルバム的なものでした。

ジャケットは、知世さんの可愛い写真が散りばめられていますが、裏表に英語らしき小さな文字でびっしり書かれているのは・・ローマ字でした(*^_^*)読めばけっこう情報満載です。


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A面:地下鉄のザジ、ダンデライオン、守ってあげたい
B面:時をかける少女、ずっとそばに

が収録されています。

地下鉄のザジなどは、ほんとに子供のような声で歌っていて、まだまだ少女だった頃の知世ちゃんです。


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「時をかける少女」は、今聞いてみると、テイク、ミックスともシングルヒットしたものとは異なります。
こちらも幼い感じで、あの頃の突然デビューした「不思議な魅力を持った少女」の雰囲気がよく出ています。
裏声がひっくり返るような部分もうまく収めているので、こちらの録音の方が後のものなのでしょうね。


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最後の曲、「ずっとそばに」は、少女期の切ない気持ちがとてもよく表現されている松任谷由実さんの曲、締めくくりにぴったりです。


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忘れていた懐かしいアルバムを今回は掛けてみました。
驚きだよなぁ、レコード盤は透き通ったクリアーなものでした。透明感をいつまでも失わない知世さんにぴったり!d(^_^o)

2015/09/12

猫って変るものなんですね

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写真は我が家の今の猫、マロンです。
今年の5月に14年間我が家で一緒に暮らしていた猫、サンドが亡くなり、10才下のこのメス猫マロン一匹だけとなりました。

マロンはやんちゃで、大きくなってからはサンドにも時々意地悪したり、機嫌が悪いときには、一番言うことをきく長女にさえ歯向かってきたり、撫でられたり、抱っこされたりも大嫌い(^^;)、我儘を貫き通す“一本芯の入った”?猫でした。

しかし、サンドが亡くなってからは、徐々に私達家の者にもよくニャアニャアと話しかけてくるようになりました。

私が朝、歯を磨いていると脚にスリスリしてきたのはサンドだけでしたが、マロン一匹になってからはスリスリにやって来るようになりました(#^.^#)

エサも一人で勝手に食べていたのに、サンドがそうしていたように、朝食だけは、私を鳴きながら誘いに来て、お尻をぽんぽんしてもらいながら食べるようになりました。

そして、サンド専用だった私の部屋の私の椅子にピョンと飛び乗り、そこでくつろぐようになりました。
休日に私がずっと部屋にいる時などは、その椅子で私をじっと見ながら一緒にいます。

平日、帰宅後も私が部屋に入ると一緒に入って来て、私が寝るまでその椅子で過しています。

不思議なものです。
人間との付き合いが面倒くさそうだったマロンは、今ではすっかり甘えん坊です。
頭を撫でるとキッと振り払っていたあの猫が、今では自分からすり寄ってきて頭を撫でてもらいに来ます。
抱っこも大嫌いだったのに、私の腕の中でゴロゴロいってます(*^_^*)

こうしている今も、私の椅子を占領して、私の隣で安心しきってスヤスヤと眠っているのです。


【Now Playing】 BABY BABY / sebuhiroko ( Healing Music )

「キャベツ炒めに捧ぐ」を読んだ

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『キャベツ炒めに捧ぐ/井上荒野著(ハルキ文庫)』を読みました。
このところ井上荒野“ざんまい”とまではいきませんが、この人の小説は独特の感覚があり、惹かれるところが多いです。ブックオフでの出会いですが、出会ってよかった。

今回はちょっと異色の物語。
六十歳“デコボコ”の女性三人が惣菜屋さんで働き、それぞれが死別、離別、独身の身。
三人が三人とも大人の事情があり、それぞれが主人公となるような形で三者三様のドラマを繰り広げ、そしていくつかの小篇に分かれているのですが、あさりフライ、豆ごはん、ふきのとう、キャベツ炒めなどの惣菜を作り、食べていくシーンの中で笑えるシーン、しんみりとするシーン、後悔や、恨み、哀しいシーン、その他のやはり味のある登場人物との付き合いが、まったくの日常の中で展開します。

主人公は皆女性ですが、女性がある程度の年齢になり、これからの自分をどう処遇するか・・、男に対する若い頃とはちがう感情、愛情の持ち方、そしてこの物語では、三人がやっている惣菜屋での“ユニット”とも言えるような“バラバラなのに結束固い”チームワークがまた胸に残ります。

そして、登場人物の一人が自分の記憶の彼方になっているものを取り戻すかのように義妹がやっているペンション近くの山に入り、かつて夫とふきのとうを採ったところに行き、そこで夫が言った言葉を思い出す。
雑木林の新緑と、木々の根元にところどころ残っている雪の緑と白。冬と初夏が混在する景色を見て「君みたいな景色だ」とぽろりとこぼれ出た言葉。
風邪になった子供を、「大丈夫だろう、明日の朝医者に診てもらおう」という夫の言葉のままに翌日医者に行き、肺炎となった子供が亡くなってしまい、それからその夫が亡くなるまで恨み辛みのような言葉を投げ掛けてしまった自分・・・、そしてあらためて思い出した自分への夫の言葉、・・こんなシーンが他の二人にも“ワケあり”な身ゆえにあるので、ほんとうに人生のひとコマ・ふたコマを“ジン”としながら見ることになります。

今回もいい物語でした。
次はまた別パターンらしき井上さんの著書も手に入れておりますので、読みましたらまた感想を挙げますね。
それではまた(#^.^#)


【Now Playing】 Namibia / Daniele Di Bonaventure & Giovanni Ceccarelli ( Jazz )

2015/09/09

【はっPのアナログ探訪_0061: Rubber Soul / The Beatles ( LP )】

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このアルバムも自分が所有しているアナログ盤で聞くのは数十年ぶりです。
1965年のこのアルバムでは、ビートルズは大人びた印象の音楽を聞かせてくれる一方、前期のイキのいいアイドルっぽいところも残していて、いかにもビートルズっていう演奏を聞ける丁度良いアルバムということが言えるかもしれません。

初めてビートルズのアルバムを買ってみよう、なんていう人にも“持って来い”のような気がします。

冒頭のドライブ・マイ・カーから、いきなりモータウン調で、これまでのビートルズとはちょっと違うよ、とネジを巻かれているような気がします。
そしてジョンの名曲「ノーウェジアン・ウッド」。当時の東芝のビートルズ担当の高嶋さん本人がおっしゃっていたように、あの「ノルウェーの森」という邦題はこの段階では付いていません(※私所有の日本盤)。


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「ユー・ウォント・シー・ミー」、「ひとりぼっちのあいつ」、と次から次へと私の大好きな名曲のオンパレードです。

聞いていて何しろ音が艶やかで、深く、湿り気も感じられるような気がします。
いい音だなぁ'(*゚▽゚*)'

現行のCDでは、「モノ・ボックス」に入っている「ラバー・ソウル」にもちろんモノラルのこのアルバムと、そして当時のステレオ・ミックスもボーナス的に入っています。
2009年から正規盤となったステレオ・ミックスとは異なる当時のオリジナル・ステレオ・ミックスでこのレコード盤は楽しむことができます。

とにかく左右はっきりと分かれたこの当時のミックス。
リンゴの「消えた恋」などでは、右側のスピーカーから露骨なくらいの“完全分離”的なギターを聞くことができます(^o^)

さらにこれまたジョンの名曲「イン・マイ・ライフ」をレコードで数十年ぶりに聞いたのですが、リンゴのスネアのキレの良さは格別!d(^_^o)
ジョンのボーカルもリアルな感じ、ジョージ・マーチンの間奏もいい音で入ってますねぇ(^-^)、なんか中学生の頃に戻っちゃった。


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そんなこと書いていたら、ジョージの「恋をするなら」が始まりました。
12弦ギターの美しい音色と、ジョージのかっこいいボーカル、そしてジョンとポールのいかにもビートルズなコーラス(゚ー゚*)、もう最高っすヽ(=´▽`=)ノ

ラストの「浮気娘(Run For Your Life)」、ジョンはインタビューで大嫌いな曲みたいなことを言っていますが、天の邪鬼のジョン、私にはいい曲だよd(^_^o)
特にコーラス最高っ!!

ああ・・もう終わっちゃった・・ (・_・;

このアルバムはいつ聞いてもいいなぁと、今また再確認いたしました。
夢中になってビートルズを後追いし始めた頃のドキドキする胸の感覚がよみがえりました。

2015/09/08

東京に来た「星逢一夜/ La Esmeralda 」【注意:ネタばれ】

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宝塚歌劇・雪組東京公演「ミュージカル・星逢一夜/ショー・La Esmeralda 」を観ました。
まだ、雪組が東京に来て二日目です。
【注意】これから観劇する人はネタばれのある内容なので、読まない方がいいです。

前回は本場大劇場を観ての感想でしたが、今回はそれが東京に来てどうなっているか。
まずは、“和もの”時代劇ミュージカル「星逢一夜」。
ストーリーについては、前回書いたものをご参照ください。

まだ東京に来て二日目だというのに、雪組全員がスロットル全開状態、しかも宝塚大劇場でも素晴らしいと感じたのですが、さらにさらに良くなっていました。

冒頭、咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さん演じる泉(せん)の幼い頃の出だしの部分、幼い頃に母を亡くし、父も一揆の罪で処刑され、幼い弟を育てながら田んぼをつくっているまだ子供の泉。
近隣の村から悪い奴らがやって来て、泉の田んぼから堰を外して自らの村に水を引き、泉は止めさせようとして、暴力を振るわれ、田んぼに叩き付けられ泥々に。泉の田んぼは干上がってしまう。
もう今年は稲は実らないと悲嘆にくれるシーンで早くも咲妃さんの目からは涙が・・。

さらに長男の死去により江戸に向かうこととなった三日月藩主次男の少年天野晴興(早霧せいな:さぎりせいな)と、山の上に皆で作った櫓で星を観察する中、村の子らとすっかり仲良しになり、その中の泉とは淡い想いを抱き合い、泉をいつも心配している源太(望海風斗:のぞみふうと)とも親友になった中での別れのシーンでは、「みんな嬉しがっているふりをしているけど、本当は別れるのが辛いだろう」という、ちょび康(彩風咲奈:あやかぜさきな)のひと声で堰を切ったように子供ら皆が泣き出し、早霧さんにもここで涙が頬を伝います。もう、完全に“成りきって”の本気の演技です。

江戸に行き、すっかりえらくなってしまった早霧さんの天野晴興が理由を付けて村に一時帰ってきたときの泉との再会と、望海・源太のあまりに優しい心に観客もぐぐっと来て涙のダム崩壊寸前。

時を経て、源太と泉は結婚し、子供も三人。
だが、早霧・晴興が吉宗の命により江戸から起こした改革が村を飢饉寸前に追い込み、村人を主導する望海・源太と早霧・晴興は闘うことに。
大好きだった人が優しい自分の夫を殺し、咲妃・泉は悲しみの底・・、ここでも咲妃さん渾身の演技でまたも涙が頬を伝っていました。

さらにラスト子供の頃皆で仲良くしたあの櫓の上で逢った早霧さんと咲妃さん。
ここからは幼い頃に早霧さんから別れのかたみとしてもらった短剣で咲妃さんが早霧さんを・・、そのシーンは劇場でお確かめください。
もう、会場はすすり泣きの洪水です。
そして、主演お二人も涙、涙、涙・・(T_T)私も嗚咽しそうになるのをこらえるので必死でした。

咲妃さんの幼い娘時代から、今度は自分の生んだ子供達を育て、そして夫を労る母親の姿、どれも咲妃さんならではの素晴らしい演技でした。
早霧さんも吉宗の命に従わねばならない時の心を鬼にする時の表情や、感情を露わにする場面での迫真の演技、名演でした。

幕が降りる直前では、またあの頃の姿に戻った子供らが楽しそうにしていた回想シーンとなり、それがまた「あんなに素晴らしい幼少時代を共有した子らが・・」と、また泣いてしまいました。
もう、100点満点の2,500点(^^;)でした。文句なしっ!!

そして、ショー「ラ・エスメラルダ」は、打って変わって、強烈なラテンショー!'(*゚▽゚*)'
これでいいんかいっ、というくらいの先ほどの悲しい物語からの豹変ぶりに観客は笑顔でノリノリ(#^.^#)

望海さんの華麗な歌、彩凪翔(あやなぎ・しょう)さんら、男役のオラオラ状態のカッコイイ、ダンス。
咲妃さんのキレの良いステージング。
早霧さんの大きな心で皆を掴んでしまうような雄大なステージ姿。

どのシーンも全力、全開であっという間の一時間。
幕が降りてしまうと、私の周囲の団体観光客らしき人達は大笑いして「これはすごい、こんなんありなんだ」と互いに顔を見合わせて大喜びでした。

泣いて笑って、そしてショーで楽しませてくれて、とても宝塚らしいいい演目でした。
雪組、凄いことになっていますよd(^_^o)


【Now Playing】 セプテンバー / アビア ( Pops )

2015/09/07

思わず手に取ったが難しい「新・戦争論」

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『新・戦争論/佐藤優・池上彰(文春新書)』を読みました。
毎日のように安全保障関連法案について報道され、デモなども起こっている世の中、思わず手に取った本なのですが、「イスラム国」での中東混乱の様子をイスラエル、サウジアラビア、シリア、アメリカを含め詳しく解説し、佐藤氏、池上氏共に持ちうる知識をフルに使われているので・・もう、私には様々な〇〇派の名前を覚えるだけでお手上げ状態になりました。

もちろん中国、韓国、北朝鮮についても現在の様々な危機的状況が示され、あまりにも多くの問題を抱えている(もちろん日本も)のを読んで、私のようなちっぽけな人間が何を考えればいいのだろうと、茫然自失に。

一般に言われている各国の状況は、お二人の情報解析によれば、全く異なる考え方が示され、目からウロコです。単に軍事的、経済的な状況以外の人種問題や歴史の経緯を含めたその深い読みにも驚きました。

最後の方でお二人が語っているのですが、お二人とも膨大な情報が流れている今の世界でどうやって知識を取り入れ、取捨選択しているのかとても気になりました。
お二人ともネットの情報はもちろん取り入れているのですが、新聞など“紙”媒体をとても大切にされています。
色々な方向から情報を入れ、そしてこれも驚いたのですが、お二人だけが獲得している特殊なルートからももちろん情報は入れるのですが、主なルートは公になっている情報だということでした。
つまり、公になっているHPや文書などの中からいかに隠れている事実を見つけ出すのか、ということのようです。

お二人は毎日ネットも含め新聞だけでも十紙以上を読まれているのですが、私はせめて新聞に書かれている中から、何か“これは?”と思うようなことに気づけるようにしたいと思いました。

現在、仕事上でも感じているのですが、新聞を購読している人ってかなり減少しているんですよね、「ネットで見りゃいいだろう」って。
それは、以前の職場での若い人達もそういうことを言っていましたが、何か“操作されやすい”ような気がするんですよね。
ネットで多数派に見える意見は実はそんなでもないってことは多々あると思いますし、首相がネットを良く見ているっていうのもすごく気になります、危うい予感がするのです。
それに、私が見ているとネット上の短絡的な意見や、あまりにも稚拙と感じる表現、さらに誤字脱字、言葉遣いの誤りも毎日数十件も発見します。安易に過ぎるネットでの報道や表現には注意したいと思いました。この本でも一部そのような指摘がされていました。

いい歳して、もう一度勉強し直しだな、と感じた本でした。お恥ずかしい・・。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( FM放送 )

2015/09/06

ブログ版『PEN散歩』・・こちらでも久し振りに庭の草花の様子を

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facebookで昨日アップした庭の写真・・の続き。


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あちらでも書いたように、この夏の猛暑で庭の向かい側にある畑の草刈は、日中の日差しを避けるように曇りの日、小雨の日、夕刻の日が落ちてから、など熱中症に注意しながらの作業でたいへんでした。


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前日、前々日の休日草刈で疲れたまま出勤し、帰宅するとけっこうバッタリといくパターンが多く、庭の草花の様子などにも気が回りませんでした。


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今週は気温も落ち着いてきたせいか畑の雑草の伸びは鈍ってきて、草刈せずともすみました。


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そこでふと庭を見て花を咲かせているものがあったりして、少しほっとひと息ついたのでした。
で、facebookにアップしてみたのですが、ブログのみ見ていただいている方にはお見せできないので、こちらブログでも同日の別写真をアップします。


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きょうは朝から日差しも強く、とても外に出る気にもならないので、草花と共におとなしくしていようと思います。


【Now Playing】 フォーレン / アイリーン・シャーキー ( Pops )

2015/09/05

『宝塚夜話・第三十六夜 < 男役・娘役トップ同士のラブラブ度について >』

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久しぶりに公演の話題ではなく、宝塚の話題を。

昨日から東京に雪組がやって来て「星逢一夜(ほしあいひとよ)/ラ・エスメラルダ」の初日を迎えましたが、トップスターの男役・早霧せいな(さぎり・せいな)さん、咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さんの親密度というか、ラブラブ度についてはファンの皆さんすでにご存知でしょう(#^.^#)、素敵なトップコンビ続行中!です。

早霧さんが三番手、二番手時代に本公演以外で主演を務めた作品も見てきましたが、素晴らしいとは思いましたが、相手娘役と作り上げていく、というような部分に関しては作品の内容があまりそういうものではなかったということもありますが、あまり感じず、早霧さんの男役としての孤独な部分が際立っていたという印象でした。

それが、咲妃さんが雪組に来て、「伯爵令嬢」でプレお披露目をしたときから、明らかに二人とも互いに刺激を受けて、それが新鮮で嬉しくてたまらない・・という様子が誰にも感じられたと思います。
もう“愛し合っている”と言ってもいいくらい・・(^^;)

それがファンにもうれしく、また雪組の組子達にも“嫉妬”するくらいの仲の良さで、さらに相乗効果を生むように、雪組が今までとは異なる力感を舞台で見せてくれるようになっています。
私もその様子を見ていて、「いいなぁ」と常々思っているところです。
その雪組の東京公演、観劇をいたしましたら、また報告いたします。

トップ同士のラブラブ度と言えば、同時退団された宙組のトップコンビ、大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さんと、野々すみ花(のの・すみか)さんのコンビが思い出されます。

二人はほとんど運命的な出会いを感じていたのではないかと思います。
大空さんがプロデューサー的に描く精緻な舞台には舌を巻きましたが、しかし、トップ二人が、見ているこちらも赤くなるような“ラブラブぶり”を舞台上で見せてくれると、なんだかファンとして照れつつもとても嬉しいのでした(^-^)

トップが麗しいほどの親密度を見せてくれること、それはファンにとっても喜びなんだな、と雪組の早霧さん、咲妃さんを見ていて感じたのです。

そう言えば、同じ雪組のかつてのトップコンビ、音月桂(おとづき・けい)さん、舞羽美海(まいはね・みみ)さんも、“運命共同体”的な結び付きで、素敵なトップコンビなのに、次から次へと押し寄せてくる凡作、駄作の数々を修行するかの如く舞台を全力で演じ、サヨナラ公演「仁 -JIN- 」では、見事に満開の花を咲かせたことも思いだしました。
二人の互いに支え合う姿も美しいと思いました。

今回は、トップコンビの親密さがファンにとっても、舞台にとっても、好影響をもたらしているのではないか、というお話でした。
さあ、雪組、行ってくるぞぉっ~'(*゚▽゚*)'


【Now Playing】 永六輔その新世界 / ナイツ他 ( TBSラジオ )

2015/09/03

【はっPのアナログ探訪_0060: バラの恋人 / ザ・ワイルド・ワンズ ( Single )】

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日本の歌謡界に起こった瞬間最大風速的ブーム、「GSブーム」。
その中でも中心的存在だったグループ「ワイルド・ワンズ」のシングルレコードです。

ワイルド・ワンズというと、「想い出の渚」や「青空のある限り」などが思い出されますが、これはオリジナルの4人のメンバーに加えてキーボードの渡辺茂樹さんが加入した第一作だと思います。

渡辺さんはこの頃、まだ16才の少年です。
歌声も少年そのもの。しかし、管楽器をひととおりこなし、ピアノもドラムもいけるという天才的な部分を買ってメンバーに入れたようです。

おかけでサウンドはかなりの変化をみせています。
この「バラの恋人」は、私が思うに、たぶんビージーズの「マサチューセッツ」を想定、モチーフに作られたものだと思います。サウンドもそれまでのものから弦楽器やフルートなども入ってちょっと落ち着いた大人びた(渡辺さんのサビの幼い声のボーカルは別にして)ものになっています。

これもかなりヒットしたと思いますが、渡辺さんについては、後年キャンディーズのバックバンドで活躍していたことも記憶にある方がいらっしゃると思います。
あのラストコンサートでももちろんキーボードを弾かれていました。


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レコード盤は、あの頃の東芝の懐かしい赤く透き通った“エバー・クリーン・レコード”です。当時“売り”だった、埃が着きにくいというのは本当か、このレコードには埃が着いていません(^_^;)

ワイルド・ワンズの後期、脂が乗った演奏を聞くことができました。
音も当時っぽく、シャープな感じです。
楽しめました。
GSのアナログ盤、次は・・何にしようかな(#^.^#)

【はっPのアナログ探訪_0059: It's Only Rock'n Roll / The Rolling Stones ( LP )】

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このアルバムも久しぶりに聞きました。
全体の印象は、アルバムを通したサウンドも、エレクトリック・ギターの音色も“電気的”です。
アルバムタイトルと同名曲もストーンズらしいロックンロールですが、やはりギターもボーカルの音の録り方も“電気”な感じ。

アルバムに入っている曲にしても、「ベガーズ・バンケット」や「レット・イット・ブリード」のようにアコースティックを極度に意識させるものがあるわけでなく、当時の流行りの音をストーンズらしいコーティングで仕上げた感じがします。

A面ラストの「タイム・ウエイツ・フォー・ノー・ワン」は、イントロがまるで日本のムード歌謡のよう・・(^_^;)。
と、思っているうちに、メローなギターサウンドで浪々とソロが続き、ストーンズじゃないみたい(#^.^#)
そこにニッキー・ホプキンスのピアノがキラキラと入って来て、時代を感じさせる懐かしい曲調が、今のこの時代に聞くと当時を思い起こして胸がキューンとなりました。


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このアルバムには、上記のニッキー・ホプキンスと、ビリー・プレストンというビートルズのレコードでもお馴染みのキーボードのお二人が参加しています。
ビリーのキーボードもガッツのある、ソウルを感じる素晴らしいものです。


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B面に入っても、このアルバムを通しての一定のトーンが保たれ、当時のストーンズがこれだっ、と描いたロックというものを強く感じます。
そう言えば、この頃はギターにミック・テイラーがいて、そのサウンドの変化もうなずけるような気がします。

ライブなどでもよく取り上げてきた「フィンガープリント・ファイル」もカッコイイのですが、やはりこのサウンドも今ではあまり耳にしないものです。

あらためて聞いてみると、ストーンズはその時代のショート・スパンなとらえ方が上手く、流行のいいところは取り入れ、巧みに自分達の姿勢をくずすことなく、独自の世界を作り上げています。

レコードで聞くそのサウンドも、その“エレクトリック”な感じが妙にマッチしています。
いい時代のいいレコードといった印象です。

ストーンズについてもアナログ盤は多々所有していますので、今後もこの「アナログ探訪」でご紹介していきたいと思います。

2015/09/02

【はっPのアナログ探訪_0058: Let It Be / The Beatles ( Single )】

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このレコードに針を落としたのは、それこそ30年ぶりくらいかもしれません。
急造なのでしょうか、このシングル盤のジャケットは、英国発売のオリジナルと変らず、英語のみでタイトルとバンド名が入っています。
四人の写真もお馴染みのもの。


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で、ほんとうに久しぶりにこのアナログ盤を聞いたわけですが、 Let It Be という曲については、ビートルズはステレオでのミックスでリリースをしていて、モノラルミックスは無いはずなのですが、・・うちのレコード盤はモノラルでした。

調べてみると、日本盤には一部モノラルで発売されてしまったものがあるのですね。
一説によると、英国からのマスター・テープが届くのももどかしく、既に発売されていた英国のレコード盤から“盤起こし”でレコード製作に入ってしまい、ノイズが目立つのでモノラルで仕上げた・・という、まことしやかな話がネット上にアップされていました。
・・なんとも言えないのですが、こうしてモノラル盤の Let It Be が存在するのは事実です。


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で、音はというとですね、・・けっこういいです!(^-^)
ポールのボーカルはとてもリアルな感じ、ついでに聞き比べてみた2009年リマスターCDではエコーがけっこう掛っているのですが、レコードはかなり生声に近く、息づかいも感じられるくらいです。

リンゴのドラムも同様で、特にハイハットの音などは、金属をパシパシと叩いてる乾いたもので、CDよりもいいですねぇd(^_^o)


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曲の演奏が始まり、最初にリンゴがバスドラを踏むときにズボッと音がレベルオーパーするのですが、CDでもそれは少し残っていました。
また、CDでは、ジョージのこのシングル用のギターの音が割とはっきりと入っているのですが、レコードはアルバムバージョンのギターの音が後ろに残っていて、それがかなりはっきりと聞こえてしまっていて、シングル用のギターと共存している感じでした。

でも、全体には“にせ Mono”にもかかわらず、聞きやすく、落ち着いた音で、むしろ聴き応えがある感じでした。今まで気付かなかったなぁ…σ(^_^;)


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ついでにB面の You Know My Name もCDと聞き比べてみましたが、こちらはもともとステレオ・ミックスが無く、モノラルが正規のものです。
そして、こちらについてもCDよりも音がリアルな感じでした。
迫力もあるし、これまた聴き応えがありました。

ビートルズのシングル盤はまだ何枚か所有しているので、このブログで聞いた感想をこれからもアップしていきますね。楽しみ・・(#^.^#)

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