「くじらの朝帰り」を読んだ
『くじらの朝がえり/椎名誠著(文藝春秋)』を読みました。
15年前の本ですが、相変わらず面白かった(^-^)
えっ、と思ったところは『新潟はイタリアだ』って椎名さんが言い出したところ。
同名の柳生直子氏の本を読んで椎名さんが同感した部分でした。
新潟は地中海を背景にしたイタリアのようにずいぶん独自のうまい海産物を沢山もっている。桜鱒、糸魚、以下、岩ガキ、のど黒、南蛮エビ、ヒラメ、雲丹、本ズワイ、柳カレイ。野菜も山菜も茸も豊富。米はコシヒカリだし、日本酒は本場!日本初の地ビールも新潟。
国産マカロニ第一号を送り出したのも新潟の加茂市だそう。
日本の某高官がパスタの本場、イタリーを訪ね、マカロニを食べたところ、あまりに美味、そしてお土産に。・・包みを開けたら<メイド・イン・ジャパン>と書かれていた(^^;)なんて笑い話もあるくらい。
柳生さんの本には地図を見比べると、イタリアと新潟の形が似ているとまで書かれ、「なるほど」と椎名さん納得!(#^.^#)楽しい部分でした。
椎名さんが、駅弁の話をしていた部分も面白かった。
狭い弁当箱の中にチマチマといろいろいなものがオールスターのように並んでいるとうれしいのが日本の駅弁。
みたいな話から、韓国では、「包む」と「かき混ぜる」が基本。焼き肉みたいに葉っぱでくるんでワシワシ食べる、そして大急ぎで食べるときはかき混ぜる。ご飯ものはなんでもかき混ぜてしまうことが多いという話にd(^_^o)
日本は先ほどの「チマチマ」のほか、「のせる」のも基本だと。
マグロでも、トンカツでも、天ぷらでも、鰻でも・・(*^_^*)とにかくご飯の上にのせてしまえば立派な「どんぶり」に!そしてみんな安心d(^_^o)
寿司だってご飯の上になにかのせて完結してるって話でした。
欧米は挟む文化だろうか、ともおっしゃっています。
「あの人たちはパンとパンの間になにか挟んでしまえばとにかく安心しているような気がする」・・ちと乱暴かもしれませんが(^_^)そんな気がしないでもない。
そんな面白話ばかりの本で、年末年始休み明けのキツい一週間を少しばかり楽しくさせてくれた本でした。
【Now Playing】 文芸選評 / 鈴木章和、金井直己、松本慶子 ( NHK-AM )
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