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2016/02/12

「舞音 -MANON-(Musical) / GOLDEN JAZZ(グランド・カーニバル)」二度目&見納め

20160211_moon_troupe01

宝塚歌劇・月組東京公演「舞音 -MANON-(Musical) / GOLDEN JAZZ(グランド・カーニバル)」二回目の観劇を11日にしてまいりました。

前回の観劇記では、もうひとつ脚本・演出の植田景子先生の意図が読み切れませんでした。
今回観劇して、私に伝わってきたことは、以下のようなものでした。

主役二人[龍真咲(りゅう・まさき)、愛希れいか(まなき・れいか)]が突然恋に落ち、溺れ、転落していく姿は、男と女の愛には当事者にとっての真実しかないのだということ。

私はよくこのブログでも書いてきましたが、宝塚の良いところは「愛」と「正義」と「真実」が舞台上に存在していることであり、その三つの要素を自らの心の中に持ちうるものでなければ劇場に足を運ぶことに至らないのではないか、ということでした。

龍さん、愛希さんお二人のトップ・コンビが演じた二人の愛は、愛し合うことになった二人にしかわからない「愛」であり、「真実」も二人の中にある。
劇中、フランスの側に立つ登場人物とインドシナの側に立つ登場人物では、それぞれにもっともな「正義」がありましたが、それは双方にとって正反対の正義でした。
また、こうあるべきだという人の生き方、愛、などについても、これが正解などというものはもちろんなく、客観的な真実などというものは存在しないのではないか、と舞台を見ていて深く、強く感じたのです。

人生の中で人が得る、そして育む「愛」「正義」「真実」は、相対的なものではなく、個々の絶対の中にあるのだということ・・、それに気づかされました。
そしてそれが人にとって尊いものであるということにも。
それだけに、人は“問題”を抱える中で生きていかねばならず、時には自らが信じる愛や正義や真実に忠実に生き、行動したばかりに“艱難辛苦”を味わわなければならなくなるわけです。
最近、そういうニュースばっかりですが・・。
※愛も正義も真実も無いのに有る“フリ”をしている人も多く見受けられますけど・・。

というわけで、二度目の今回はかなりずっしりと深くミュージカル「舞音」を味わうこととなりました。
今回特に好演と感じたのは宇月颯(うづき・はやて)さんと、海乃美月(うみの・みつき)さんでした。
それに、珠城りょう(たまき・りょう)さんは、前回の“共感できない役どころをやっている”感は影を潜め、金、女を中心とした悪者的な生き方をする登場人物をかなり入り込んでうまく演じていました。


20160211_moon_troupe02

そして、ショー「ゴールデン・ジャズ」は、前回にも増して圧倒的なショーでした。
ここでは特に美弥るりか(みや・るりか)さんの品があって、あまりにも魅力的な男役としての姿がステージ場で“満開状態”でした。
素晴らしくて、見ていて涙が出ました。こういう上品で妖しいような雰囲気を漂わせる男役は、現在他組にもいないと思います。

さらに凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんも、躍動感をステージでキラキラと発散させていました。この“やさしい雰囲気”と“キリッ”としたたたずまいの同居する男役像も貴重なのではないかと思いました。

組子皆が紫の衣装でグイグイとお客さんを引っ張り、乗せてくれる Sing Sing Sing のシーンなどはあまりの素敵さに胸が熱くなりました。

いいショーでした。大満足。観客も終演後は興奮冷めやらぬ様子でしたよd(^_^o)

今回の月組、最初はちょっと“探り気味”に見てしまいましたが、心を平にして見ると、とても出来の良い演目二つが並んだ印象でした。
また宝塚がさらに好きになりました(#^.^#)月組、ありがとう~っ!!


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