【はっPのアナログ探訪_0096: 月の光( CLAIR DE LUNE) / 冨田勲( TOMITA ) ( LP )】
今回のアナログ探訪は作曲家としてもシンセサイザー奏者の草分けとしても、そして様々なことにチャレンジする音楽家としても日本の宝と言える冨田勲さんの有名なシンセサイザーによるドビュッシーの世界、「月の光」です。
冨田さん、この5日に亡くなられました。84歳にもなられていたんですね。
NHKの「新日本紀行」のテーマや、大河ドラマ「花の生涯」、テレビアニメの「ジャングル大帝」「リボンの騎士」などの音楽でご存知の方も多いかもしれません。
私がこのレコードを聞いたのは、当時のFM放送で冨田さん自身がこのアルバムを解説しながらどのように MOOGシンセサイザーで音を創り、絵画を制作するように造り上げていくのかを語っていたのを聞いて、いてもたってもいられずに買い求めてのことでした。
そして聞いてみて、ただもう素敵な世界が繰り広げられ、当時の私にはシンセサイザーは夢のような楽器だと感じたのです。そして冨田さんの頭の中ではこんな世界が描かれているんだ・・と、深く感銘を受けたことを思い出します。
当時の放送で冨田さんが掛けた「アラベスク第1番」には大きな衝撃を受けました。
今、アルバムにまた針を落としてみたのですが、あのときの感動が薄れるなんてことはありませんでした。
グイグイと心を根っこから持って行かれる感じです。すごいっ!
B面に入って沈める寺院などの雰囲気、鐘の音、祈りを捧げるかのような音、興奮もあのときのまま・・。
この企画自体は日本では受け容れられず、アメリカで発表し、ビルボードのクラッシック部門で1位を取り、グラミー賞にも四部門でノミネートされたと後で知りました。そしてあわてて日本側が逆輸入的に発売することに・・(^^;)。そんな事だったのですね当時は。シンセサイザーでクラシカルな曲を表現することが“ウケる”なんて想像もつかなかったのでしょう。
写真はジャケット裏にある冨田さんの当時の写真(バックには巨大なシンセサイザー群が・・)と、冨田さんが使用していた器具のリストが掲載されています。マニアは見入ってしまうことでしょう。
最初から最後まで、まったく無駄な音無し、次から次へと想像力あふれ、壮大な世界が展開され、感動に満ちあふれるレコードでした。今も変わりないです。
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