ディラン、そりゃそうだろう
この原稿を書いている10月23日夜の時点で、ノーベル文学賞受賞のボブ・ディランが沈黙を続けています。
写真の新聞記事では、賞の選考主体のスウェーデン・アカデミーのメンバーが「無礼かつ傲慢だ」と強く批判したとのことです。
その人はさらに「この事態は予測しなかった」と続け、「ノーベル賞を欲しくないのだろう。自分はもっと大物だと思っているのかもしれない。あるいは反抗的なイメージのままでいたいのかもしれない」と発言しています。
・・まあ、勝手に表彰しておいて、無礼だとか、傲慢だとか、どっちが無礼なんでしょう。
この事態は予測しなかった、と言ってますけど、審査したんでしょう?!だったらディランの代表的な「時代は変わる」の歌詞の中で、「今ある価値を信じているならそれはいずれ逆さになっているぞ、せっかちに決めつけるな・・」と言っています。
その他の楽曲様々な歌詞もよく読んだんでしょうか、ディランが何を考えて曲を、詩を書いているかに思いを馳せればディランがどういう態度を取るかなんてわかりそうなものです。
自分はもっと大物だと思っているのかもしれない・・だって。
つまりね、その“大物”とかそういうことがどうでもいいことなんですよ・・って言ってあげたい(^_^;)
“傲慢”ていうのは、そういう物言いなんじゃないの、逆に・・と、思いました。
ディランは御年75歳だそうです。今も吟遊詩人よろしくあちこちを歌って流浪しています。それでいいんじゃないですか。ディランにとっての価値は、今感じたこと、そしてずっと感じていることを歌い、死ぬまでそれを続けて行くことなんだと思います。
新聞を読んで、なんだかなぁと思ったので、ちょっと書いてみました。
・・・・・と、ここまで書いておいてアップ寸前までいったら、 facebook友 がシェアした記事が目につきました。
そこには、「無礼かつ傲慢だ」のあとに以下のように話が続けられたというのです
【以下、引用】
「でも、それがボブ・ディランという人間だ」
「この事態を予想してはいなかったが、彼は気難しいようだから驚きはなかったよ」
「我々は待つ。
彼が何と言おうと、彼が受賞者だ」
「これは特殊な状況。
もしかしたら、彼は式典ぎりぎりまで返事を引き延ばすかもしれないね」
・・・・・というわけで、どこまでが本当のことなのかわかりませんので、とりあえず気づいた今の段階で付け加えました。
また、事実がわかってきた段階で意見の修正等をしたいと思います。
お騒がせいたします。
【Now Playing】 A Day In The Life / The Beatles ( Rock )
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