柚木麻子さんの「あまからカルテット」を読んだ
『あまからカルテット/柚木麻子著(文春文庫)』を読みました。
ほんとにもう・・おもしろかった(^-^)
女子中学校時代からの仲良し四人組の友情がアラサーになっても続き、四人それぞれはピアノ講師、編集者、美容部員、料理上手な主婦で、しかも全員の性格は全く異なるというもので、友情や各々の人生の起伏も波乱に充ちたものなのです。
でも、最終的には“ぐわっ”と四人の心がつながる・・みたいな状態、そんな四人の女性の恋や、仕事、過去の想い出、姑との関係などなど、“解決すべき問題”を「稲荷寿司」「甘食」「ハイボール」「ラー油」「おせち」などの食べものをからめて謎を解き、解決していく物語なのです。
女性四人それぞれのキャラが立っていて、実に面白かった。
しかも、解決すべき問題に相対する彼女たちの姿勢はあまりにも真摯で懸命、そして友情と愛に満たされていて、読んでいるこちらもほんわかしてしまうのです。
ラストの一話は、それまでの話とは異なり、四人それぞれがピンチの連続、ぎりぎりの状態からの“大どんでん返し”が痛快でした。
師走の忙しい時、ほっとした合間に読んでみるのもいいかもしれないです。
おいしそうな食べもののエピソードと共にお楽しみいただきたいです!d(^_^o)
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