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2016/12/12

映画「ミス・シェパードをお手本に」を見てきました

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映画『ミス・シェパードをお手本に(The Lady In The Van)/2015年・英国 監督:ニコラス・ハイトナー 原作・脚本:アラン・ベネット 出演:マギー・スミス、アレックス・ジェニングス他』を妻と長女と三人で見てきました。

予告編だけ見ると、ユーモラスで愉快な映画かと思っていたのですが、そこは英国映画、皮肉で、底意地がどこにあるかわからない、見ている人を裏切る、ただのいい話ではない、そんなお気楽に見に行った人には“面倒くさい”内容でしたよd(^_^o)

謎のレディ(老女)が路上に停めたオンボロ・バンで生活し、退去命令が出るともう一人の主人公と言っていい作家の家の駐車スペースにクルマを移動、・・ほんのわずかな期間かと思いきや、そこから15年も居座ることになります。
レディと作家の仲がいいのか、悪いのか、不思議な腐れ縁が続き、そのうちにレディの過去が見えてきます。


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英国人というのは、一見して考えていることがわからないものだと、この映画を見ていて思いましたが、街の人達はレディを胡散臭く、イヤがっているのかと思うと、皆が心配していたり、親切にしたりで、日本人にはちょっとわかりにくい感覚も随所に出て来ました。
逆に、私にはそれが映画全体の味になっていて、苦い紅茶を飲むように映画の進行を見守りました。

感動したり、大笑いしたりなんて場面は予告から予想していたのにほとんどありませんでした。
ラストに至るも、完全にシニカルなジョークになっていて、終わった瞬間に前に座っていた女性が、「これはイギリス映画好きじゃないと、もたないわ」と言っていたのがよく理解できました。

一緒に見た妻は、とても良かったと言っていましたので、シニカルでピリッとマスタードの効いた内容がしっくりきたのだと思います。私もいつも“ピリッ”とやられていますので(^_^;)そうだと思いました。

けっこう“裏切られる”シーンが続々と出てくるこの映画、皮肉屋さんとか、英国のカッチリとした作りが好きな人にはいい映画だと思います。
私には、・・良かったけど、もっとゆるいフランス映画の方が好きです(*^^*)


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