椎名誠さんの“まぼろし”のエッセイ?を読みました
『ナマコもいつか月を見る/椎名誠著(PHP文芸文庫)』を読みました。
“腰巻き”に「まぼろしのエッセイ集」と書かれていましたが、文庫化されていなかったエッセイ集のようです。
収録されているものは椎名さんが四十代の頃のものが多く、だから“椎名節”全開!d(^_^o)
携帯・スマートフォンの無い時代で、文中にもそんなものは出て来ませんが、それでも世間に椎名さんが噛みつくネタはいっぱいあります(^_^;)
ふと気づいた“相手の語尾に自分の喋りを繰り出して被せていく「おばさん話法」”の話なども面白く、私も正月の時に妻の実家での女性だけの親類関係者会談を聞いていて同様のことを感じた覚えがあります…σ(^_^;)
男はみんなそんなふうにある日気づくのです。
もともとはカヌーイスト?!の野田知佑さんがカヌーでの冒険にお供するために飼われていた冒険犬「ガク」も登場して懐かしく読みました。
ガクは、椎名さんがふだんは預かって飼っていて、野田さんが厳しいカヌーでの冒険に出掛けるときに呼ばれ、熊に追われたり、三日三晩食料が無く過したり、大変な大冒険をして椎名家にまた帰って来るのでした。
そのときには椎名さんの腕にしばらく噛みついて(やわらかくね)、たいへんだった冒険について椎名さんに語りかけているようで、犬や猫を飼ったことのある私もぐっとくるものがありました。
椎名さん自身も長い砂漠の旅に出ていたかと思うと、北海道や八丈島、沖縄など、さらに四輪駆動車でも“巡りまくり”、次から次へと面白い旅が繰り広げられ、この感じいつ読んでもいい感じです(゚ー゚*)。oO
まだまだストックしてある椎名さんの本がありますので、また読みましたらご紹介しようと想っています。
さて、次は何の本にしようか、活字中毒者はうれしい悩みを抱えつつ物色開始!!
【Now Playing】 Kinda Vague / Blue Mitchell ( Jazz )
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