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2017/12/31

2017年・暮れていく

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年末に来て、大急ぎで宝塚歌劇の2017年まとめを終わらせ、ほっといたしました。年中行事みたいなもので。

さて、それ以外の趣味的要素はどんなだったか、2017年。

このブログには今年読んだ本と、映画については全て感想をアップしておりますので、自分で数えてみましたよ。
本については、76冊読んでいました。・・けっこう読んだな。
映画については(実際に映画館で見たもの)、22本でした。これも意外なくらい多かった。

宝塚についてもすでにアップしたとおりですので、考え方によっては、この一年で百数十の異なる人生を経験した・・ような気になります。

いったい何時読んでるんだ、とか、映画なんか何時見とんの?などと言われますが、でもその答えは簡単、「あなたがテレビを見ている時間にですよ」ということです。私、テレビを見ることがほとんどないので・・。
ついでに、その時間に音楽も聞いています。

本や、映画などは、何か自分の中にじわっと沁みてくるものがあって、別に為になるとか、役に立てようなどとも思っていません。でも、読んだあと、見たあとには何かが違うと、感じるんですよね。

そして宝塚には上記のようなこともあるのですが、何か“生きて行こう”っていう気持ちを後押ししてくれるものがあるんですよ、前から不思議に思っているんですけどね。それは次々と入団してくる若い人たちの舞台袖での誰の目にもふれていないかもしれない演技や、キラキラとした目を見ているからかもしれません。これは私の栄養源です。

そうそう、お酒についても今年は日本酒をいろいろ知りました。
日本酒って、ほんとうにいろいろな味わいがあるし、どこでつくられたかを知りつつ飲んでいると、その地に思いを馳せたり、楽しい酒です。
それに、いっしょに飲む人も大事です。その人も大事にしていきたいです。

というわけで、仕事は職場環境も含め大変なこともありましたが、何とか乗り越えつつ来年も頑張りたいと思っています。
このブログをお読みになっている皆さんにとっても来年が良い年でありますように。


【Now Playing】 孤独のグルメ・台湾編 / 松重豊他 ( YouTube )

壇蜜さんの「食べたいの」を読んだ

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『食べたいの/壇蜜著(新潮新書)』を読みました。
週刊新潮に連載している「だんだん蜜味」を再編集したものです。

このブログでも何度か壇蜜さんの著書となっている壇蜜日記の読後感についてご紹介してきましたが、壇蜜さんの文才には舌を巻きます。

この本は、壇蜜さんがさまざまな食べ物についていろいろと書いているのですが、切り口がそもそも他の女性とはちがう。

おしゃれなスイーツだとか、高級なフランス料理などについて自慢げに書くのではなく、取り上げるのは、駄菓子だったり、納豆、ふりかけ、水ようかん、まんじゅう、カレー、魚肉ソーセージなどなど(*^_^*)

「おつとめ品」という章では、梅干しやリンゴも自分で食べる場合は“おつとめ品”でも「味は変わらないし、誰かにあげるわけでもなし」と、つぶやきながら“サイズまちまち”、“ちょっとつぶれてます”という注意書きに、脳内で「お得じゃないか」と変換して購入する壇蜜さん。

そして、「“劣化”という言葉を、人に使う言葉ではない」というある作家の言葉が響いた壇蜜さん。
ウェブで“劣化”を検索すると、「劣化芸能人」という関連キーワードが真っ先に出てくることにも驚いています。

壇蜜さんがつくった短歌

「号泣秘話劣化ブチギレ激太り アクセス増やす魔法の五語よ」

は、人間というものが、いかにいやしくて、くだらないものかがよくわかります。

「おつとめ品」というキーワードでこれだけのことを書ける壇蜜さん、参考にしようにも、その思考の多角さにおののくばかりです。

また壇蜜さんの著書を読んだらご紹介します。


【Now Playing】 Mary Had A Little Lamb / Paul McCartney ( Rock )

【2017年・宝塚歌劇を忘年会で振り返る その5・・これでおしまい(*^_^*)です】

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前回までに2017年、一年間の観劇について感想をまとめましたが、女神の資料によると、今年は DVD なども何本か見られているようで、「王家に捧ぐ歌」の星組新人公演の柚希礼音(ゆずき・れおん)さんの様子や、北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんの「風の二郎吉」、私が見たかった「月雲の皇子」(珠城りょう/たまき・りょう)、「大海賊」(北翔海莉、妃海風(ひなみ・ふう))などもご覧になっていて、とても興味深い。私も過去の気になる演目について振り返ってもいいかも、と思いました。


さて、「宝塚歌劇を忘年会で振り返る」の企画。せっかく振り返ってきたので、何か私たちで賞を!ということに。

女神の発表に併せて、私も考えてみたいと思います。

【主演男役賞】

 女神:早霧せいな(幕末太陽傳)、明日海りお(全ての演目)

  私:明日海りお(金色の砂漠)

・・・私も早霧さんを入れたいのですが、ここは明日海さんの全身全霊を込めた演技に敬意を表してお一人にいたしました。

【主演娘役賞】

 女神:愛希れいか(鳳凰伝)
  私:愛希れいか(全ての演目)

・・・これは文句なしって感じです。愛希さんはグランド・ホテルでも、オール・フォー・ワンでも、鳳凰伝でも、他の娘役にはない独自の娘役像を創り上げたのではないかと思いました。

【年間大賞】

 女神:金色の砂漠/Sante ! 最高級ワインをあなたに
  私:金色の砂漠/Sante ! 最高級ワインをあなたに

・・・もう全く同じですね(^_^;)でも、この作品はミュージカルもショーも明日海さんの新境地も含め、最高のパフォーマンスを見せてくれたと思います。

【ぐいぐいきてます賞】・・女神独自の賞(^^;)

 女神:月城かなと、芹香斗亜、鳳月杏、水美舞斗
  私:月城かなと、柚香光、朝美絢

・・・私も女神同様なのですが、ちょっと変化を、と思い、見ることの出来なかったはいからさんが通るの柚香さん、そしてキャプテン・ネモで好演した朝美さんを挙げてみました。

【ちらし大賞】

 女神:邪馬台国の風・・これはかっこいいし、納得ですね(^o^)
  私:・・ちょっと反則ですが、私が見ていない「はいからさんが通る」と、ちらしは出てるが、来年公演予定の「ポーの一族」!(^_^;)だって、ひと目見た感じがバッチリだったので・・。

というわけで、無事?!2017年の宝塚歌劇を振り返ってみました。
今年も私たち宝塚ファンは幸せだったのではないでしょうか。
私が考える宝塚のよいところ、「愛と正義と真実がそこにはある」を大切に、来年も宝塚を観劇したいと思います。
ありがとうございました。
よいお年を~っ!!(^-^)/☆


【Now Playing】 大人ファンクラブ / 残間里江子、大垣尚司 ( 文化放送 )

2017/12/30

【2017年・宝塚歌劇を忘年会で振り返る その4】

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2017年も、どんどん押し詰まってまいりました。
先を急ぎます(^_^)
今年の観劇を振り返るのも残すは10月以降となりました。

10月に入ると赤坂ACTシアターの花組「ハンナのお花屋さん」です。
これは主演の明日海りお(あすみ・りお)さんが、やりたいと思っていた作風の作品に真摯に取り組んだ、という印象のものでした。
女神も、「地位や名声、ではなく、自分にとって何が大事か・・」というリアルな明日海さん自身の心の内にあるものにまでふれたものではないかと感じられたようです。
なので、地味だけど、主演の明日海さんの上記のような変化する心模様、そして周辺の登場人物との出会いによる人生の変化、仙名彩世(せんな・あやせ)さん演じる女性との深く慎み深い交流、心情などが丁寧に演じられ、しみじみとした良い作品になりました。

次は同じ10月の宙組「神々の土地 ~ロマノフたちの黄昏~ /クラシカル・ビジュー」でした。
神々の・・での女神の感想は、暗く、重く、静か、それに輪を掛けて怜美うらら(れいみ・うらら)さんの退団、いまいち気分が沈んでしまったようです。そして次期トップ娘役の星風まどか(ほしかぜ・まどか)さんには、かわいくてうまいけど、これからどう化けるのか?と少しばかり心配も。
真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんと並ぶと“不倫相手”に見えてしまう(^_^;)などという心配をしている人がいたなんて話も聞いて、「あっ、そんな感じ」と、思わず吹いてしまった私でした。
私は、神々の・・は、二度観劇し、二回見ることによってこの作品の文学的な雰囲気を感じることもなかなかいいなと思うようになりました。
怜美さんは渾身の好演!満点でした。
そして怪僧ラスプーチンを演じた愛月ひかる(あいづき・ひかる)さんの、まさに“怪演”は印象に残りました。この人の真面目な舞台への取り組みにはいつも頭が下がります。

ショー、クラシカル・ビジューは、女神には“まあさま”の素敵な印象が一番だったみたい。でも、女神がおっしゃっていたように、ひとり退団は寂しい・・、やはり実咲凜音(みさき・りおん)さんとの同時退団だったらよかったのに、と思いました。
ショー全体としては、宙組らしい爽快かつ派手な観客を喜ばすもので、なかなかいいステージでした。

11月に入り、月組の全国ツアー「鳳凰伝 -カラフとトゥーランドット-/CRYSTAL TAKARAZUKA」です。
女神は八王子で、私は市川で楽前を見ました。
女神は愛希れいか(まなき・れいか)さんの狂気から愛に変わる様子、それを受けとめちゃう珠城りょう(たまき・りょう)さんの寛大さ(いかにも珠城さんっぽい)にガツンとスイッチが入ったようです。それに衣裳もよかったと。
私も、いっぺんでこの演目の面白さに魅了されました。ストーリーも突拍子もないけど、めっちゃ面白いし、出てくる人たちそれぞれのキャラも立っている!ここでも月城かなと(つきしろ・かなと)さんに引き込まれました。この人の魅力は底知れない感じがあります。

ショー、クリスタル・・は、龍真咲(りゅう・まさき)さん時代のものを焼き直したものですが、月組らしい綺麗で華麗なショーとなっていました。
宝塚のキラキラした部分のいいところが前面に出て来ていて、文句なしに楽しめるショーになっていました。

そしてラスト12月は、星組「ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA」です。
これはねぇ・・女神にはまったく響かなかったようで、ベルリン・・には★ふたつ、ブーケド・・には、★ひとつです( ̄O ̄;)
ベルリンでは音波みのり(おとは・みのり)さんの演技をほめていました。私も同感。
「全ての役に深みがない、見せ場がない」という意見にも同感せざるを得ない感じがありました。つまり脚本にはそこまで書かれていないのです。星組としても、トップ二人にしても突き詰めようにもその材料が不足している感じでした。ストーリーにもいまひとつ起伏や全体からみた破綻のようなものが無くて、平坦過ぎるのじゃないかと思いました。
私は二回見たのですが、二回目にはかなり組子が個々の役について詰めていた感じがありましたが、それでももうひとつという感じでしょうか。

ショー、ブーケド・・についても女神は厳しい意見。古いレビュー・ショーのようなものは星組にはちょっと雰囲気がちがうような感じがするのは否めません。私も一回目の観劇ではけっこう“アラ”が見えた感じがありました。
二回目にはかなり良くなっていて、北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんのような“まとめ役”あるいは“全体をプロデュースできる”ような人が組に存在していればもうちょっと詰めていくことができたのではないかと思いました。

駆け足で振り返ってきた宝塚の2017年、いかがだったでしょうか。
皆さん、それぞれにそれぞれの思いがあると思いますが、お友達と振り返ってみるのも楽しいですよ、おすすめです。

さあ、次からは女神がいろいろな賞を選んでくれていますので、併せて私もさまざまに考えて賞の選出をして締めくくりたいと思います。
またもうちょっと待っててねd(^_^o)


【Now Playing】 If I Were A Bell / Miles Davis ( Jazz )

【2017年・宝塚歌劇を忘年会で振り返る その3】

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年末にきて何やってんだ?!というご指摘はごもっともですが、続行させていただきます。
ビールから日本酒に移行して、2017年宝塚観劇の模様をさらに女神と振り返りまます。

7月は二人とも観劇なく、8月に突入。
花組「邪馬台国の風/Sante!!~最高級ワインをあなたに~」です。
ここから本公演の明日海りお(あすみ・りお)さんの相手娘役は仙名彩世(せんな・あやせ)さんに変わりました。

邪馬台国についても女神は高評価!衣裳もダンスもよく、さらに芹香斗亜(せりか・とあ)さん、花野じゅりあ(はなの・じゅりあ)さん、星条海斗(せいじょう・かいと)さんの“悪”がたまらなくいいっ!・・(^^;)とのこと。
私が見た感じでは、仙名さんが相手役となり、明日海さんはじっくりと自分の演技に集中しているようにお見受けしました。とても落ち着いている。
新トップコンビは、順調なスタートを切りました。

ショー「Sante!!~最高級ワインをあなたに~」は、宝塚のショーの良さを余すところなくステージで展開。次から次へと出てくる男役スター達、層の厚い花組の堂々たるショーでした。もうカッコイイったらなかったです'(*゚▽゚*)'
花組のショーは豪華で、華やかで、艶やかで、圧倒的で・・、まさに“最高級”でした。

続いて9月は、私が観劇した雪組、彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さん率いる精鋭部隊の日本青年館公演「CAPTAIN NEMO ネモ船長と神秘の島」です。
日本青年館が新しくなり、そこでの初観劇となりました。二階席でいろいろと不具合があるという話も耳に入ってきましたが、私が見た二階席の前の方では特に問題はありませんでした。今後、ちょっとアンテナ張っておきます。

キャプテン・ネモは、ストーリーも、設定も、“素っ頓狂”で、普通だったら完全に“ポシャる”感じの作品でした。
でも、彩風さんはこの世界観を維持しつつ、なおかつ作品として見どころあるものにまで持って行っていたわけで、彼女の秘めたる実力に驚きました。
観客をどんどん引っ張っていく彩風さん。
それに呼応して、組替えで月組からやって来た朝美絢(あさみ・じゅん)さんが抜群の存在感でキレ良く、重みのある演技を展開(かなり良かった)、彩みちる(いろどり・みちる)さんもワケのよくわからない展開になりつつも、迫真の演技を見せてお客さんをグイッと引き戻すような“ちから技”を繰り出しました。
全体としては、「あれれ??」みたいな物語なのに、なぜか納得させられてしまうという面白いものでした。

同じく9月。本公演の月組「All For One -ダルタニアンと太陽王- 」でした。
女神も私も大満足!(゚ー゚*)。oO
文句なしに楽しめる娯楽作品でした。
珠城りょう(たまき・りょう)さんの持ち味を存分に生かした脚本と配役。愛希れいか(まなき・れいか)さんはある意味“二役”で、また新しい境地を見せてくれました。男と女の役替わりに会場は大爆笑でした。
そして月城かなと(つきしろ・かなと)さんが、ここでも大活躍。
超二枚目路線のちょっとドジな(^^;)悪役がベリー・ハンサム!!文句のつけようがないねぇ(*^_^*)
素晴らしい本公演でした。

以上、9月までの振り返りでした。
まだまだ続くよ!d(^_^o)


【Now Playing】 鉄分補給トレインストリーム ~祝!地下鉄90周年~ / 半田健人、吉川正洋、柴原紅他 ( NHK-AM )

2017/12/29

【2017年・宝塚歌劇を忘年会で振り返る その2】

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続けて行きますよぉ~っ!(^_^)

4月に入って宙組「王妃の館/VIVA!FESTA!」です。
これはトップ娘役の実咲凜音(みさき・りおん)さんの退団公演となりました。
王妃の館、女神は高評価。テンポがよくて、個性も際立ち、ストーリー性も有って、ちょっとホロリとしたり・・。
私もコメディも達者にこなす、朝夏まなと(あさか・まなと)さん率いる宙組に高評価でしたが、なぜか実咲さんだけ先に退団させる状況に?!
いい演目だったけど、実咲さんの退団公演なので、もっとシリアスなものでもよかったかな、と余計なことまで思ってしまいましたが・・。

ショーの VIVA!FESTA! は、朝夏さん以降の宙組らしい怒濤の展開!d(^_^o)
“ソーラン宙組”という新しいワールドには驚いたり、わくわくしたりで、楽しめました。

5月に入って月組、美弥るりか(みや・るりか)さん率いる精鋭部隊の「瑠璃色の刻」。
女神は「大劇場でもやってほしかった」というくらいの評価。美弥さんと雪組から組替えでやって来た月城かなと(つきしろ・かなと)さんの魅力にやられたようです。
私も、雪組時代からいいと思っていましたが、月城さんがこんなにいいとは思っていなかったし、美弥さんは確実に実力を“本物”にしたなと感じました。
たいへんいい公演でした。

続いて同じ5月、星組トップコンビ、東京宝塚劇場お披露目となる「スカーレット・ピンパーネル」。
女神も高評価ながら、ピンパーネル団とロベス・ピエールがもうひとつ弱かった印象のようでした。
私は、トップコンビが全身全霊、渾身の演技でお披露目を乗り切ったという感じで見ました。とにかく、二人の意気込みがぐいぐいと伝わってきて、この大作を見事に作り上げたと思います。ショーヴランの礼真琴(れい・まこと)さんの歌唱は、過去のショーヴランと比べてもまったくひけを取らない堂々としたものでした。力入ってましたぁ~っ(゚ー゚*)。oO

6月には、雪組の「幕末太陽傳/Dramatic“S”」。
こちらは最強の雪組トップコンビ、早霧せいな(さぎり・せいな)さんと咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さんのサヨナラ公演となりました。
幕末・・は、いくつかの落語の噺を合体させて舞台化するという(そういう設定で実在した過去の映画を宝塚の舞台で再現)凝ったものでしたが、早霧さんのお客さんをちょっとクスクスさせたりしての“イジリ”も見事な舞台となっていました。
最近、NHKでも放送されましたが、録画したものを見てみると客席では気づかないほど細かな演出、演技が光りました。早霧さん、咲妃さん、共に“ウマい”!!
二人は若々しく見えて、演技は老獪です。最後にきて、これまた素晴らしい演技を見せてくれました、さすがです。

ショーもすっかり雪組は圧倒的にお客さまを楽しませるような感じが板に付いてきて、それは組全体が喜びに充ちているからこそのものだと思いました。組の地力を感じました。

・・ここまでで、6月までの観劇演目を終えました。
まだまだ次回も続きますよ!
いっしょうけんめい思い出して書くので、またちょっと待っててねd(^_^o)


【Now Playing】 Speak No Evil / Wayne Shorter ( Jazz )

【2017年・宝塚歌劇を忘年会で振り返る その1】

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毎年恒例?となりました「宝塚歌劇を忘年会で振り返る」の企画。
今年も私と女神の二人だけではありましたが、挙行いたします(いたしました)。
「その1」としましたが「その〇」まで続くか今のところ想像がついていません(^_^;)

二人が見た今年の宝塚歌劇の演目について、ああだこうだと感想、批評、さらに最後には様々な賞まで決めてしまおうというものです。ビールでも片手におヒマつぶしにでも見ていただければ幸いですd(^_^o)

では、さっそく二人が見た演目を時系列でいってみましょうか。

まずは1月の花組「雪華抄/金色の砂漠」から。
女神は二回の観劇をしていますが、二回とも★五つ!!それもショー、ミュージカル共にです。
雪華抄はコンパクトな“和物”ショーでしたが、何一つ無駄なものなく、あっという間の素晴らしいショーでした。女神の意見もそう。隙が無かったですね(^-^)/☆
和物と言えば雪組ですが、花組のそれは、これまたちがった魅力のあるものでした。

ミュージカル、金色の砂漠は文句なしの明日海りお(あすみ・りお)さんにとって最高傑作ではないかと私は思いました。
女神は切なく激しい物語がうまくまとまっていたとの評価。
個性も引き出され、しかも花組男役の層の厚さに感心されていました。
主演明日海さんが、相手娘役・花乃まりあ(かの・まりあ)さんの“奴隷”という宝塚的には考えられない設定でしたが、それがまた胸を掻きむしられるくらいの切ない気持ちにさせられて、私も完全にこの作品の魅力に“落ち”ました。

因みに、私はこの作品の新人公演も含め、4回の観劇となりました。
新人公演での綺城ひか理(あやき・ひかり)さんが演じたキャラクターは明日海さんのそれとは全く異なり、深い悩みの縁にいながらも決意の強さを感じさせるものになっていました。これもなかなかの好演だったと思います。

次に同じ1月に、私は星組のトップコンビ・プレお披露目公演「オーム・シャンティ・オーム」を観劇しています。
紅ゆずる(くれない・ゆずる)さん、綺咲愛里(きさき・あいり)さんのプレお披露目となったわけですが、意外や綺咲さんは堂々としていて、もうトップ娘役の風格さえ感じました。紅さんは独特のおもしろキャラが出ていましたが、ちょっとコミカルに過ぎて、私には“もうひとつ”って感じだったのです。でも、星組らしい賑やかでパワフルな印象は、“ならでは”なものがよく出ていました。

続いて2月末に私は“ライブ・ビューイング”で雪組の中日劇場「星逢一夜/Greatest HITS!」を見ました。
星逢・・は、本公演での早霧さん演じる主役の非情さが、なぜこうなったのかが不可解な印象もあり、その辺りを脚本をかなり書き換え、見ている側に理解できるようになっていましたが、「きっとこんなことがあったのだろう」などと想像しつつ早霧さんの非情さの理由を心に抱えたままの方が良かった・・と思いました。親切過ぎだったね、宝塚歌劇団。
ショーは、早霧さんになってからの雪組らしく、全員が一丸となって豪華ショーをエネルギッシュに押し切る感じが最高でした。

次は3月の花組、二番手男役・芹香斗亜(せりか・とあ)さんが主演の「マイ・ヒーロー」。
女神も観劇しています。
かっこよくて、笑いもあり、そしてほろりとさせられる、という女神の感想に私も同感!!
芹香さんの“かっこよさ”は、他の男役にはないものがありますね。ほんとうに素敵だ。
そして“成長著しい”というのが最近の芹香さんだと思います。

さらに、同じ3月の月組「グランド・ホテル/カルーセル輪舞曲」。
女神はグランド・ホテルについては、その独特さが小劇場的な演目に感じられたようで、もうひとつな感じだったようです。
私は、かつての月組・涼風真世(すずかぜ・まよ)さん主演の宝塚初演を見ているので、二番手スターの美弥るりか(みや・るりか)さんが演じているオットーの好演が印象的でした。美弥さん、かなり良かった。
珠城りょう(たまき・りょう)さんが演じた役は、かつて久世星佳(くぜ・せいか)さんが名演というくらいの素晴らしさを発揮していましたが、それに比べるとまだまだな感じがありましたが、珠城さん独特の役づくりのようなものは、いいものがあるな、と素直に思いました。愛希れいか(まなき・れいか)さんの年齢を経たバレリーナの演技もよかったねぇ。

ショー、カルーセル輪舞曲については、女神は中詰めあたりのサンバ、カポエラのシーンを最高に楽しめたようです。バラエティに富み、月組らしいパワー感もよかった'(*゚▽゚*)'

・・と、ここまでで、二人が見た3月までの公演を振り返ってみました。
さらにまた続けて行きますので、時々のぞいてみてくださいね。・・先は長そうだ・・(^_^)


【Now Playing】 Triangle / Herbie Hancock ( Jazz )

2017/12/25

大人の博識雑学1000・・長編だった・・を読んだ

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『大人の博識雑学1000/雑学総研(中経の文庫)』を読みました。
長かった・・。580ページ、一気にというわけにはいきませんでした。

暇を見つけては“ちょこちょこ”と読み、けっこう時間がかかりました(^_^;)

「ガチンコ勝負」の“ガチンコ”はどこから来ているのか。

「ブルートゥース」はそもそもなぜ“青い歯”なのか。

白髪は抜くと増えるのか。

「最初はグー」と言い出したのは誰か。・・志村けんさんなんだよねぇ、びっくり!

セブンイレブンのロゴはなぜ最後の一文字だけ小文字なのか。

「丸善ジュンク堂」の“ジュンク”の正体。・・キクヤ図書の書店部門を任された工藤恭孝氏が店名が古くさいので変えようとして、父の名“工藤淳”を逆さに読んだら「ジュンク堂」になったなんて( ̄O ̄;)嘘みたいな話も載っていた。

「ぜんざい」と「お汁粉」は、関西と関東では基準が異なる。

つまらないことから、“つまる”ことまで(*^_^*)、楽しくいっぱい書いてあって、飽きることなく読みました。

ただぶ厚いから持ち運びも大変だったし、読んでも読んでもページが進まなくてたいへんでした(^^;)

読めば楽しい「大人の博識雑学」、ぜひにとは言わんが、興味があったら読んでみてd(^_^o)


【Now Playing】 Sympathy For The Devil / The Rolling Stones ( Rock )

2017/12/24

じゃくう鳥で珈琲飲みつつ深夜放送特集の雑誌を読んだ

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年も押し詰まり、クリスマスイブだったが、珈琲豆がそろそろ切れるので、千葉市中央区の大巌寺町、淑徳大学前のカフェ「じゃくう鳥」に珈琲を飲みつつ豆を買いに出掛けた。

珈琲を飲んでいる間に、このお店の書棚にあった、かつての深夜放送全盛時代を特集している雑誌に目を通していました。

イタリアン・ブレンドの苦みを味わいながら、しみじみと私も当時聞いていた深夜放送を思い出しました。

私が実際に聞いていたのは笑福亭鶴光師匠、所ジョージ(+アルフィー)さん、タモリさん、谷村新司さん、小島一慶さんなどでした。

この本にも書かれていましたが、ラジオのいいところって、自分に話しかけられているような感覚になるところです。
「マイクの向こうで何万人という人が耳を傾けている」と、当時のDJの方々がおっしゃっているのですが、双方向な感じが実感できるんですよね。
これに比べ、テレビっていうのは、不特定多数に“まき散らしている”というか、“ぶん投げ”ている感じがあります。
不特定多数に問題なく届けるってことは、誰が見ても聞いても面白くないってことです。
以前よくあった紅白歌合戦での意味のわからないシュールなギャグコーナーなどは、まさに誰にでも“ウケ”ようとして、誰にもウケない典型でした。

だから今も私は、特に平日についてはテレビをまったく見ません。ラジオと USEN ばかりです。

ラジオを聞きながら、音楽を聞きながら、何か本を読んだり、ちょっとした文を書いたり、作業をしたりって今でもいいものです。

珈琲豆を買い、マスターと年末の挨拶を交わし、ほっこりとした気持ちで帰宅し、妻が買っておいたシュトレンを珈琲とともに家族でいただきました。
そんな感じでクリスマス・イブの夜は更けていくのでした。


【Now Playing】 チャリティー・ミュージックソン / オードリー、東島衣里 ( ニッポン放送 )

2017/12/23

今年最後、星組「ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA」を見てきました

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宝塚歌劇・星組東京公演「ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA」を観劇してきました。宝塚観劇はこれが今年最後です。

この星組の演目については、二度目の観劇ですが、前回はまだ“こなれて”いない印象だったことを書きました。ミュージカルにしても、後半のショーについても。

で、前回から二十日間を経て、やはり良くなっていましたd(^_^o)
そこが宝塚のすごいところです。
ミュージカルのベルリン・・では、組子個々が自分の役にきちっと向き合い、焦点を定めているように感じました。
ストーリーが主役二人の微妙な関係を最後まで微妙にしているので、演目全体として作り上げていくのが難しい(二人の愛が成就する・・とか)中で、けっこう舞台では物語の輪郭が出ているような感じがあり、日々進化するのが宝塚、ということをあらためて認識しました。

主演の二人も、前回見たときよりそれぞれのキャラクターが浮き出ていたように思いました。
専科からの凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんも、経験豊かなだけあり、物語の要となる悪役を観客から見てより魅力あるものに作り上げていました。

これは星組にというよりも、作者にですが、宝塚はもっと“訴えかけるもの”を色濃く、わかりやすく、心騒ぐようなものにしていただけるといいな、と感じました。やはり娯楽的要素に針をやや振った方がいいと・・思うんですよねぇ。

次にショーですが、こちらも前回はやや“ゆるい”感じというか、細部がグダグダというか・・( ̄O ̄;)、観客に対して油断しているような部分が垣間見えて、ややガッカリしたというのが本音だったのです。

でも、今回はかなり“キリッ”としましたよ(*^_^*)

礼真琴(れい・まこと)さんが、すみれの花咲く丘・・みたいな歌をやさしく歌う場面があるのですが、前回ヅカ友の女神が「あれはなんだっ!」・・(^_^;)と、やや“おかんむり”状態だったのですが、あの“無理ある”シーンも普通に見られるくらいに違和感なく(・・ちょっとあるかな(*^_^*))楽しめました。

また、綺咲愛里(きさき・あいり)さんの可愛くて美人なトップ娘役ぶりもそろそろ“板について”きたし、紅ゆずる(くれない・ゆずる)さんも歌はうまいし、歌詞もよく聞こえる歌い方で、トップらしい振る舞いがよくなってきました。
ただ、紅さんに作者側が“振って”くるのでしょうが、大きなフリで踊るような場面が多く、もっと軽快でスピーディーな要素を見せてくれるようなシーンがたくさんあってもいいな、と思いました。

かいちゃん(七海ひろき/ななみ・ひろき)は、前回ちょっと舞台の捌け方に、ちょっとおざなりな部分が見られたりして気になったのですが、今回はキリッとしてました(^-^)/☆
それにルックスがとにかくカッコイイんだよねぇ'(*゚▽゚*)'
凪七さんと共にショーの支えとなって活躍していました。もっともっといい場面をたくさんやってもらってもいい人だと思うんですけど。

壱城あずさ(いちじょう・あずさ)さんは、この東京公演がラストなんですよね。
いろいろな演目で活躍する“しーらん”さんの姿がオーバーラップしてきて、しみじみとしてしまいました。

全体にショーについても、時を経て“固まって”きた感がありました。

今年も宝塚歌劇を楽しんで来ましたが、これが本年最後、宝塚歌劇団の皆さん、関係者の皆さんありがとうございました。
また来年も様々な演目、楽しみにしています。


【Now Playing】 チャキチャキ大放送 / ナイツ ( TBSラジオ )

2017/12/21

先生からうれしい電話(*^_^*)

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このブログでご紹介している私の中学時代の担任の美術の先生。
きょう昼間に私の携帯に着信があることに気づきました。

電話してみると、「おおっ悪かったな、実は送ってくれた個展での自分の写真、とてもいいので年賀状に使いたいんだ。いいかな?って、実はもうさっき発注しちゃったんだけどさ。」とうれしそうに大きな声で、先生。

・・私にも、とてもうれしい電話でした。
先生が私が撮った写真を使ってくれる・・。


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最近、風景や物だけじゃなくて、「人」を撮りたいと思うようになりました。
人を撮ると、単にポートレイト的ではなくて、その人のなんていうんでしょう、味わいというか、その人のいいところがにじみでてくるような気がしてきてるんですよね。

だから、難しいけれど(テクニック的なこともあるし、その人に話しかけて了承を得たり、実際に撮っているときにどんな雰囲気で会話するかなど・・)、今とても興味があるのです。

よし、来年にかけて“人物”の写真にチャレンジしてみよう!(^-^)/☆

決意をあらたにしたのでした。


【Now Playing】 孤独のグルメ / 松重豊 ( YouTube )

2017/12/19

大予告!!【2017年・宝塚歌劇を忘年会で振り返る】期待に応え挙行予定・・できれば宝塚歌劇への期待を込め、新春大放談もやりたい・・。

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例年、年末も年末、押し詰まった頃に、このブログでやっている「宝塚歌劇を忘年会で振り返る」の企画。今年もいろいろ画策したのですが、結局忘年会として集合できたのは、私といつもの女神の二人でした。

・・でしたが、いつもこの企画に対するアクセスが日に1,000アクセスを超えることもあり、二人だけの忘年会でしたが、今年もその様子を三日間くらいに分けてご報告予定をしています'(*゚▽゚*)'

私もその日のために「2017年観劇記」を作成しましたが、女神もがっしり、しっかりとした観劇記を作成し、忘年会に参戦してくださいましたd(^_^o)

女神は年間大賞や主演男役賞、主演娘役賞ほか、たくさんの賞を選んでいただいており、私もそれにならって受賞者を考え、併せて発表させていただきたいと思っておりますよ!(^-^)/☆

29日頃から31日の大晦日にかけてアップできればと考えておりますので、その際はぜひこのブログにお立ち寄りいただきたいと思います。

また、もし女神や例年参加のマダムと新年早々お会いできる機会があれば、「宝塚新春大放談!」といきたいのですが・・(*^_^*)

宝塚忘年会の方では、私と女神が見た演目のみとなってしまいますが、それぞれの作品についてコメントを付してアップ予定です。
ものすごいエネルギーを使うのですが、その苦労もアップ出来たときのアクセス数の多さで報われようというものです。

予告しておかないと、出来ないような気がして…σ(^_^;)、思い切って予告してみました。
それでは、宝塚ファンの皆さん、年末までお風邪など召されませぬようご自愛ください。

またねぇ~ヽ(=´▽`=)ノ


【Now Playing】 真相深入り 虎ノ門名ニュース / 青山繁晴他 ( YouTube )

2017/12/18

私の『今年の漢字』

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毎年発表されている「今年の漢字」が世間では、発表されましたが、自分にとっての今年の漢字はなんだろう、と少し考えてみました。・・ま、どうでもいい話題だと思われるでしょうけど、ちょっと付き合ってください(*^_^*)

ということで、今年の「私の漢字」を『焦』としました。
※焦がれる(こがれる)という文字です。

このブログでは宝塚関係のことをよく掲載しているのですが、花組のトップスター明日海りお(あすみ・りお)さんの三人目の相手娘役が仙名彩世(せんな・あやせ)さんに決まり、実際の舞台は非常に充実したものとなり、明日海さんは落ち着いてじっくりと舞台に取り組んでいるように見えます。
これは娘役として仙名さんに明日海さんが“焦がれて”いたのではないかと思ったのです。

それは、雪組の望海風斗(のぞみ・ふうと)さんについても、どうしても真彩希帆(まあや・きほ)さんだったんじゃないかと推測します。“焦がれた”というわけです。・・ほんとかどうかは知らないよ(^_^;)

このあいだ退団された宙組・娘役の怜美うらら(れいみ・うらら)さんは、前のトップスター凰稀かなめ(おうき・かなめ)さんが“焦がれていた”んじゃないかと、これまた愚かな推測をしています。
凰稀さんのここのところのインスタグラムでは、怜美さんが再三登場。
自らの舞台にも呼び寄せているようで、写真を見ても凰稀さんの“焦がれ”を感じます。何度も言うけど、ほんとかどうかは知らないよ…σ(^_^;)

宝塚での「焦」は以上のように考えました。

あとは今年見た映画の中でも、男女の恋愛上の“焦がれ”もあったけど、親子間のものや、他人の状況についてのもの、美しい自然へのものなど、様々な“焦がれ”を感じました。
何か、今、人は“焦がれる”ものを探しているんじゃないかと思うくらい。

読書関係では、作品の内容そのものよりも、著者・作者の探求心や、それを求めていく環境などに“焦がれる”私がいました。
こんなふうに突き詰めていろいろなことを考えてみたい、文にしてみたいと、作者や作者のいる環境に焦がれました。

音楽関係では、相変わらず1950年代後半から1960年代前半のジャズや、1960年代のビートルズの音楽に惹きつけられ、その「時代」の空気に“焦がれ”ました。
これは長年続いているなぁ・・。

そして、自分の人への“焦がれ”。
このブログによく出てくる中学時代の担任の美術の先生の作品への意欲を見ていると、人としての存在に“焦がれ”ました。また、ほかにもガッツリ様々なことに取り組んでいる人とも今年は出会い、やはりここでも“焦がれ”を感じました。

また、今年は数十年ぶりに友として復活した高校の同窓生がいて、あの時代の感覚に“焦がれ”た感覚があります。

最後に、「いい歳こいて」と思われるかもしれませんが、生き生きとして私の目に映る女性にも“焦がれ”ました。別にどうこうなろうというわけじゃありませんよ。でも、そんな気持ちになるというのは、いくつになっても男女には必要なんじゃないか、とあらためて深く感じたのです。

というわけで、今年の私の漢字は『焦』でした。
最後まであきれず読んでいただいた方、ありがとうございました。
あなたの今年の漢字は何ですか?


【Now Playing】 HEART TO HEART / 姜尚中 ( J-WAVE )

2017/12/17

横芝光町「笑虎」で開かれている絵画・造形展に行って来た

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千葉県山武郡横芝光町で開催されている『第32回 南隆一絵画・造形展』に出掛けました。
南先生は私の中学時代の担任の先生。何度もこのブログでご紹介していますが、私の人生には欠かせない人となりました。いつも先生に会い、お話をしながら作品にふれ、私の心の糧となっています。


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成田で開かれた作品展もご紹介しましたが、あちらでは大作中心でしたが、こちらではまた異なる趣きの作品がたくさん!


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ギャラリーでお話したときに、絵の具なども油絵の具やアクリル、水彩、など多様なものを使われているし、作品自体への思いのようなものも、次から次へとひらめくようなものが飛び出してきている感じです。


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先生もおっしゃっていましたが、何かに凝り固まるのではなく、その時々に感じたもの、描きたいもの、そういった感覚を大切にされていることがよく伝わってきました。


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特に今回印象に残ったのが、ギャラリーの喫茶室の壁に展示されていた色鮮やかなオブジェと共に展示されていた絵画のコーナー。
先生自身も最初は壁の一部にオブジェを貼り付けていたのだそうですが、もっともっととやっているうちに、今回ご紹介するような壁面の状態になったとのこと。
写真の先生も炸裂しているかのようにお元気!!(^-^)/☆


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私もすっかり“虜”になっちゃいました。今までの先生の世界観からも飛び出した感じ。


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たまたま先生と数日前に知り合ったという方が入って来て、「見に来てよかった。今までの人生に無いものを見た。人生観が変わったというか・・。」と驚かれていました。
その気持ち、わかる。


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今回の絵画・造形展は、12月17日(日)までですが、喫茶室となっているギャラリー部分の展示はしばらく残されるということなので、今回の作品展の3分の1程度になってしまいますが、まだまだ見に行かれてもよいかと思います。ぜひd(^_^o)


【Now Playing】 How Do You Sleep・・From the 8-Track Imagine / John Lennon ( Rock )

2017/12/14

絶好調な時ってほんとにあるのか

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何年も前から仕事を終え、帰宅し、玄関の前に立つとどっぷりと疲れている自分がいたりします。
いつ頃からかな、と思い返してみたけど、けっこう前からだし、第一、身体の状態が万全で絶好調、それで仕事も快調で一日が終わったなんて日、そんな日あったかな・・と振り返ってしまいました。

中学生の頃から一日中快調な日ってあるかな?と、実は意識し始めていました。
で、思い返してみても、学生時代から通算しても、そんな絶好調な日は年に一日あるかないかでした。

他の人はちがうのかもしれないけど、全て体調が万全な人なんているのかね。

ましてや仕事などやっていると、精神的には万全な日なんて一日もないかもしれない。

今や、毎日毎日、あそこが痛いけど、とか、一日の中でも突然お腹の具合が悪くなったり、気分がすぐれなくなったりで、“だまし・だまし”生きているような感じです。

でも、そんなもんだよね。

体調も、精神状態も、何もかもが絶好調なんて逆に怖いです。

どこか悪いから、それをカバーしつつ、生活したり、仕事をこなしたりしている方が、なぜか安心する気がする。

うまくまとまらないけど、ふと、きょうはそんなことを思ったのでした。

思ったら書いてみる。それがこのブログの方針なので、うまく書けなかったけど、なんとか文にしてみました。

さあ、明日も“だまし・だまし”生きて行こう(*^_^*)


【Now Playing】 Flip The Switch / The Rolling Stones ( Rock )

2017/12/11

月組全国ツアー「鳳凰伝/CRYSTAL TAKARAZUKA」を見ることができた

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宝塚歌劇・月組全国ツアー・市川市文化会館公演「鳳凰伝 -カラフとトゥーランドット-(グランド・ロマンス)/CRYSTAL TAKARAZUKA -イメージの結晶-(ショー・ファンタジー)」のチケットがなんとか直前に手に入り、見に行くことができました。

楽前の公演で、会場は満員!盛り上がり方もかなりのものでした。
そこでは、このブログにも度々登場していただく、深くピンポイントで宝塚を観る“マダム”にお会いすることができました。
マダムはトップスター珠城りょう(たまき・りょう)さんのファンで、私の観た回と、一時間後の千秋楽も連続でご覧になるとのことで、気合い入ってましたぁ~!!'(*゚▽゚*)'

さて私は久しぶりの市川市文化会館の全国ツアーで、やや興奮&緊張気味でしたが、始まってしまえばもう完全のその世界の中に突入ですd(^_^o)

ミュージカルの「鳳凰伝」は、かつて宙組がやったことがあるとのことですが、私の宝塚空白期間にあたり、見ておりませんでした。なので、まったくフレッシュな気持ちで見ることができました。

ストーリーの根幹は、トゥーランドット(役:愛希れいか/まなき・れいか)の三つの謎に答えられればトゥーランドットと結婚できるが、答えられなければ“首ちょんぱ”するという、滅茶苦茶なものでしたが、それがねぇ・・面白いんだ(^_^;)

珠城りょう(たまき・りょう)さん扮するカラフが、その三つの謎に挑むわけですが、珠城さんの周囲にいる人物像(月城かなと/つきしろ・かなとさん演じる盗賊の頭バラクなど、とても個性があって魅力ある人物ばかり)を含め、単純な感じに見えるストーリーが、とても厚みと深さを感じさせてくれるのでした。

今回、カラフの小姓ゼリムを演じた蓮つかさ(れん・つかさ)さんは、いい役をもらいましたねぇ、生き生きと演じ、蓮さんのもつ優しさを感じさせる雰囲気、そしてキリッとした外観、男役らしいふるまいなどがとても良かった!

また、珠城さんに親切心ながら自らの恋心を成就させるために悪辣なことまでしてしまうアデルマを演じた麗泉里(うらら・せんり)さんも素晴らしい出来の演技を見せてくれました。

奴隷のタマルを演じた海乃美月(うみの・みつき)さんは、相変わらずの卓越した演技と歌唱で文句なし。

珠城さんも、まるで“宛書き”されたかのような役にピッタリとはまって、珠城さんの魅力全開でした。こういう役は似合うねぇ(^-^)/☆

そして、トゥーランドットの愛希さん、演じた役同様に美し過ぎるその姿。
演技はもちろん素晴らしいし、今宝塚でこの役をこれくらいやれる娘役はなかなかいないでしょう。独自の娘役像がまた確立されてきたように感じました。

全体に、ストーリーも演技も見ているこちらを退屈させるようなことはまるで無く、素晴らしい仕上がりでした。今年見た公演の中で、本公演を含めても上位に入ると思いました。

ショー「クリスタル・タカラヅカ」は、コンパクトにまとめられながらも、見どころ満載、月組らしい綺麗でキレのある、キラキラ感が最初から最後まで瞬くようなスピーディーなショーでした。こっちもかなりの高得点!

全国ツアーなので、もちろん客席降りもありましたが、もうねぇ・・目の前まで来てハイタッチしたり、こちらを見て「盛り上がりましょう」って感じで歌う組子の方々を見て、そしてステージに戻っていく姿を見ただけで涙ぐんでしまいました。これが全ツのいいところだよねぇ'(*゚▽゚*)'

終演後の珠城さんの挨拶でも、「ものすごい盛り上がりで、まるで千秋楽かと勘違いするくらいでした」とうれしそうな表情が見られました。

今回の月組全国ツアー、ほぼ満点の出来ではないかと思いました。


【Now Playing】 Movie Magg / Paul McCartney ( Rock )

2017/12/10

身体にミシミシとこたえる寒さ

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4月から異動でやってきた職場は、たまたま建物全体の空調改修工事の年度に当たっていて、夏はあやうくエアコン無しで乗り切らされるところを、もう“ねじ込んで、ねじ込んで”交渉して家庭用のものだが比較的大きなエアコンを応急的に設置してもらい逃げ切りました。エアコンは能力を超え日々フル稼働!業務終了後に停止ボタンを押すと、「エコ運転率0%」と表示されました(T_T)当たり前だよ、普通の家庭用エアコンなんだから・・。
それは来年度から休憩室に移設して利用することで何とか理解を得ての設置でした。

今度は冬。
エアコン無しの状態で建物全体の本工事開始。
自分の職場エリアに工事が入る前に、またまた“ねじ込んで、ねじ込んで”みたが、結局写真のような“古~い”ストーブと、小さなファンヒーターをよそから無理やり借りてきて寒さをしのいでいます。
つらい!打ち合わせのときの調子のいい話は“わや”に( ̄O ̄;)、そんなこったろうと思っていた。

いよいよこの土日から私のいる執務室(けっこう広い)が、天井部分の解体工事から入り、来年3月までの土日工事で開始されることに。

昨夜はその養生作業を業務終了後に行い、これが部屋の中をくまなくマスキングする作業で、しかも端末類などへの影響が無いように、慎重にやってもらったため、しんしんと冷える室内で立ちっぱなしの3時間半・立ち会い・・身体は冷え切り、ストーブの運搬で痛めていた腰を再び痛め、今朝も早くから工事の状況を確認に出掛けました。
これがまた冷え込みがひどく、身体にこたえました。

うまく事が運べば苦労も報われるので、まあいいんですけどね(^_^;)

腰が痛くてつらいので、ちょっと“愚痴って”みました、すいません。

2017/12/06

宝塚歌劇、これからの動きは

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最近の宝塚歌劇団の動向を見ていて、気になること。
気にはしているんだけど、どうなんだろうと思うこと、などを少しまとめ直して書いてみたいと思います。最近、そういうことにあまり向き合って考えていなかった・・。

このあいだ私の“ヅカ友”の女神から「専科の凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんが、次期星組トップになるという噂が出ている」という仰天情報を聞きました。
ほとんど信憑性は有りませんが、でも、現在星組公演に出演しているのはそのテストをしているのか?!なんて、疑心暗鬼になったりもします。

また、芹香斗亜(せりか・とあ)さんが宙組に組替えとなりましたが、真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんが次期トップに就任前で、これから何年間かトップを張ることになると、芹香さんのトップがずいぶんと遠のくような気がして、その動きの真意が見えません。
芹香さんは花組で明日海りお(あすみ・りお)さんのもと、すっかり充実した二番手となっているにもかかわらず、です。

かといって、柚香光(ゆずか・れい)さんが二番手となっても、まだまだ“修行中”的な感じだし、“若い”ですよねぇ。
ということは、明日海さんがまだまだトップを長く続けるということなのか。

雪組は雪組で、望海風斗(のぞみ・ふうと)さんがトップになり、二番手は彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さんということなのですが、やはりまだまだ若い感じが否めません。
これは、星組の礼真琴(れい・まこと)さんについても、二番手ではあるものの、やはりまだまだ若いという印象です。

月組は、若い珠城りょう(たまき・りょう)さんがトップとなり、頑張っていますが、二番的な位置にいるのが、先輩の美弥るりか(みや・るりか)さんで、もうひとつ“居心地”の悪い状態です。
雪組から組替えで来た、月城かなと(つきしろ・かなと)さんが正式に二番手となると、美弥さん、ますます居心地が悪くなる・・。

そうそう、月城さんと入れ替えとなった雪組の朝美絢(あさみ・じゅん)さんの雪組での“立ち位置”も非常に微妙ですよ。

明日海さんや、望海さんと同期の凪七さん、美弥さんはいったいどうなるのか、果たして北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんのように驚きのトップ就任なんてことがあるのだろうか。

・・と、いろいろ考えてしまうのです。

また娘役の状況では、月組の愛希れいか(まなき・れいか)さんが、かなり長いことトップ娘役をやっていて、珠城さんがトップの間にどなたかと交代する可能性があるかと思いますが、それは海乃美月(うみの・みつき)さんなのか・・。それともほかの人なのか。

組替えで花組に来て、一時は日の出の勢いだった城妃美伶(しろき・みれい)さんがやや沈滞気味なのも気になります。

逆に勢いづいてきたのが、星組に組替えとなった有沙瞳(ありさ・ひとみ)さん。
赤坂ACTシアターでは、専科の轟悠(とどろき・ゆう)さんと組みます。轟さんと組むと必ずトップ娘役になるという例が続いているので、これは次期トップ娘役当確か!

微妙なのは、もうひとり、雪組の彩みちる(いろどり・みちる)さん。
いい役をもらったかと思うと、本公演でいまひとつの役どころになったりして、巡り合わせが悪いと、このまま路線から外れてしまう可能性も・・。

思いつくままに書いてみましたが、何ひとつ見通しの立つものがありません。
もう今年も終わってしまいますが、来年の動きが上記に挙げた人たちにとって良いものになることを祈るばかりです。
観劇予定もあと一回か、二回くらい。今年の締めくくりをいい観劇にしたいと思います。


【Now Playing】 Sunday Bloody Sunday / John Lennon & Yoko Ono ( Rock )

2017/12/05

松浦弥太郎さんの「今日もていねいに。」を読みました

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『くらしのなかの工夫と発見ノート 今日もていねいに。/松浦弥太郎著(PHP文庫)』を読みました。
松浦さんを知ったのは、NHKのラジオ番組『かれんスタイル』で、桐島かれんさんと共にパーソナリティをされている番組を聞いてからです。
楽しい会話と、まったくの自然体、というのが松浦さんの印象でした。
そして松浦さんは、「暮らしの手帖」の編集長であり、書店を営み、執筆、編集活動もされています。

この本では、松浦さんのふだんの生き方というか、毎日こんなことを考えつつ仕事をし、生活をしているのだ、というようなことが書いてありました。
それは暮らしの中のささいなこと、きょうのプロジェクトは「おいしいハーブティーを淹れられるようになろう」などということだったりします。
だから読んでいて“ほっ”とするのです。

ものを所有することや、趣味をもつこと、仕事などで人と向き合うときのこと、などなど参考になるし、私には無い、ほんとうに“自然体”な生き方に学ぶことが多い本でした。

ものすごく気になったのは、最後の方に出て来た、「無垢な恋心」の章。

人を好きになること、恋をすること。恋する気持ちをいつも持つべきだと思います。
と、弥太郎さん。

「この人すてきだな。好きだな。」心がそうつぶやいたら、無理やり押さえ込んだり、コントロールしなくていいと思います。と、書かれています。

「もし、あなたにパートナー(配偶者)がいるのであれば、恋心は殺さず、「肉体関係を持つ」という一つのゴールを目指さず、「気持ちを伝える」というのをゴールとして定義するのはどうか、と提案しています。

ゴールへの途中の方が楽しいというのは、思いのほかたくさんあります。とおっしゃっていますが、「そうかもしれない、いやそうだな」と私も思いました。
無垢な気持ちでね。

大人になると無償で純粋なものは、暮らしのなかに見つかりにくくなります。
だから、恋心を、唯一“手つかず”の「純粋なもの」として宝物にするのもいいものだと書かれていて、・・私も大事にしたいと思いました。

ふと出会ったときの恋心を消さない・・恋の気持ち、たいせつにします。・・照れるな(*^_^*)


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 桃月庵白酒、須磨佳津江 ( NHK-AM )

2017/12/04

映画「プラハのモーツァルト ~誘惑のマスカレード~」を見てきました

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映画『プラハのモーツァルト ~誘惑のマスカレード~(Interlude in Prague)/2016年 UK・チェコ合作 監督・脚本:ジョン・スティーブンソン 出演:アナイリン・バーナード、モーフィッド・クラーク、ジェームズ・ピュアフォイ』を見てきました。

予告編を見たときから「これはいける」と思っていましたが、素晴らしい作品でした。
1787年のプラハが舞台。プラハでの完全ロケによる重厚な景色、オペラハウス等の舞台も雰囲気満点、衣裳、当時の髪型、オーケストラの演奏、歌い手の見事な歌声などと共に、この純愛、嫉妬、欲望、策謀などがおどろおどろしく渦巻くこの作品、“弩級”の仕上がりです。


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仮面舞踏会で知り合う、モーツァルト(アナイリン・バーナード)とスザンナ(モーフィッド・クラーク)。音楽的にも人間的にも男女としても惹かれ会う二人、それを邪悪で嫉妬心に満ちた様子で見守るサロカ男爵(ジェームズ・ピュアフォイ)。

サロカ男爵の策謀と、惹かれ会う二人の純愛さ加減が対称的で、運命の行方に見ているこちらはハラハラのし通しです。

サロカ男爵周辺の邪悪で陰険で姑息な人たち、それに苦しむ様々な人たち、そしてヒロインにもそのサロカ男爵の魔の手が伸びて行く。

巻き込まれるヒロインの父母、モーツァルト、オペラ関係者・・。

最初から最後までその展開に目が離せません。


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圧倒的なオペラハウスでのリハーサルや本番の様子、主演二人の愛を交わす目眩くようなシーン、目を覆いたくなるような怖ろしい場面・・どれをとっても見どころばかり。

美しい映像とあいまって久しぶりに文句なしの素晴らしい映画でした。
もう“大絶賛”です(^-^)/☆


【Now Playing】 夢うつつ / SOURCES ( InstrumentalMusic )

2017/12/03

星組「ベルリン、わが愛/ブーケド・タカラヅカ」を見てきた

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宝塚歌劇・星組東京公演「ベルリン、わが愛(ミュージカル)/ブーケド・タカラヅカ(タカラヅカレビュー90周年)」を観劇してきました。

紅ゆずる(くれない・ゆずる)さん、綺咲愛里(きさき・あいり)さんの新トップコンビになってからの本公演は大作「スカーレット・ピンパーネル」以来の観劇となりました。

ミュージカルの「ベルリンわが愛」については、ストーリーがちょっと一本調子過ぎやしないか、という印象でした。
映画制作の過程にナチスが介入してきて波乱らしきものはあるのですが、もうひとつドラマチックな展開にならず、しかも主演二人が激しく愛し合うというのでもなく、中心となるストーリーに「芯」の太さが感じられませんでした。

脚本にそこまで書かれていないのだから仕方ないのですが、主役の紅さん演じる抜擢された新米映画監督が、どうしてそこまで映画に懸けているのかがよく見えませんでした。艱難辛苦に立ち向かうにしても、その辺がよく観客側に見えてこないと大きな共感を呼ぶことはなかなか難しいと思いました。

相手役の綺咲さん演じる、ひょんなことからその才能を見出される女優にしても、その生い立ちなどの過去や、自らの生き方がどういうものか、ユダヤ人として迫害されることに対する反骨心や、見栄を切るような態度表明もいまいち表現されておらず、中途半端な感じでした。

なので、ラストの主演二人がベルリンを離れるシーンについても、より大きな感動が得られなかったように感じました。

今後、二人が、そして星組がどうこの作品を作り上げていくか、けっこう大変なんじゃないか、と思いました。


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これは、と目立ったのは、音波みのり(おとは・みのり)さんの、ちょっとずるく、悪賢い大人の女(女優)役です。
あの可愛い音波さんが・・と思うくらい、すっかり大人の女を演じられるようになっていて、感心しました。

もう一人は専科からの凪七瑠海(なぎな・るうみ)さん。
久しぶりにお目に掛かりましたが、相変わらずの浮き世離れしていると感じるくらいのきれいな男役ぶり、きりっとした立ち姿でした。
これも脚本にそこまで深く書かれていないから仕方ないと思いますが、もうひとつ人間像が表面的な部分しか見えてこない感じでした。もっと悪く、もっと人間の奥底に潜んでいる自己愛的な感情などが出てくると良かったのに、とも思いましたが・・。

ショーの方は、タカラヅカ・レビューの90周年を記念するもので、割とクラシカルな印象の衣裳、ダンス、曲などが多く、“おとなしめ”の舞台でした。
でも、こういうのって星組にはちょっと不向きかも。

柚希さん(柚希礼音/ゆずき・れおん)がいた頃のようなガンガンくるような、体育会系なショーの方が星組には似合うと思うのです。
どちらかというと、花組(宙組でもOKかな)向きのような気がしました。

ダンスなども細かいことをいうとなんですが、けっこうバラけていたように思いましたよ。
銀橋から捌けていく時に七海ひろき(ななみ・ひろき)さんまでもが、捌ける寸前のところで粗雑な動きをしていたのが目につきました。

全体にもっと締め直す必要がある、と感じました。他組に比べると明らかに今ひとつな印象であることは拭いきれない事実です。

まだ今作はこれから三週間も公演期間がありますから、きっと終盤にはかなり良くなっていると思います。
世間の評判は予備知識を入れるとこのブログの書き込みが引っ張られるといけいないので耳にしておりませんが、“絶賛”ということはないだろうな、というのが今回の感想でした。


【Now Playing】 雪景色 / 遠TONE音 ( InstrumentalMusic )

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